企業インタビュー

株式会社中部システムセンター

第2回 労働時間削減部門大賞

企業概要

企業名 株式会社中部システムセンター
設立 1977年 2月 1日
スタッフ数 9名
売上利益
主力事業 オフィス複合機の販売・保守サポート等

インタビューした背景

2年連続受賞された企業様です。労働時間を削減するために、社員ひとりひとりの業務量や業務プロセスを踏まえた施策についてお伺いしました。

  • インタビュイー :  代表取締役 田中様
  • インタビュアー :  日本次世代企業普及機構 事務局 下雅意

労働時間削減部門大賞受賞の背景について

本アワードにご応募いただいた理由・狙いについて教えてください

前回のアワードでは西日本大賞を頂き、良い反響を得ましたので、もし今回も受賞することが出来れば2年連続ということで、弊社の一過性ではない持続的かつ効果的な取り組みが更なる信頼へ繋がると思いました。

受賞に至ったと思われる特徴的な施策、取り組みのご紹介をお願いいたします

実施している施策は、大企業と比べると規模やインパクトでは劣ると思いますが、弊社の社員ひとりひとりの業務量や業務プロセスを踏まえながら、「こういった働き方をすれば生産性が上がって、チームワークも生まれ、早く帰れる」といった感じで、成果が目に見えやすい内容です。社員全員が施策のメリットを理解し、継続的に実行した結果として、「労働時間を大きく減らしても業績を上げられた」ことが受賞に至ったのだと思います。

具体的には、社員に大きく権限移譲をして素早い顧客対応を可能にしています。それにより、今まで社員が自分で意思決定できずに価格提示に日をまたいでいたような事が、お客様の目の前ですぐに提示する事もでき、相当な時間短縮になっています。ただし、込み入った案件になると私が入って意思決定していきますが、その場合でも私自身が定時に退社しますので、当日に回答を出さなければならない時は、事前の段取りはもちろん、短時間で意思決定するための高い集中力を発揮する必要があります。

その他、様々なITツールや業務システムを仕事で日常的に使いこなすことで、内勤社員は従来の業務時間を短縮したり、外勤社員はモバイル機器で顧客対応などを行い、移動時間を大きく短縮しています。

これらは「時間当たり生産性」を強く意識しているからこそ出来る取り組みです。

その施策、取り組みの効果について教えてください

先ほども「労働時間を減らして業績を上げられた」と述べた通り、自分の人生の時間を仕事ばかりに使わずに、それでいて仕事でしっかりと結果を上げていることが、最も理想的な状態だと私は思っています。そういう状態に社員自身が少しずつなっていることで、定時で帰ったり、有給休暇をたっぷり取ることに、全く後ろめたくない雰囲気になっています。一般的には会社から帰る時に「お先にすみません」とどこか恐縮している場面がありますが、私たちは「帰ります」と胸を張って帰ります。時には定時に仕事が終わらない日もありますが、普段は皆どんどん定時に帰っていきますね。もちろん私もです。休暇も社員同士で取得の相談をし、お互いの仕事をフォローし合いながら積極的に取っています。

社員がプライベートを充実させて、楽しそうに出社してくれると私も嬉しいですし、社員の健康維持により、前向きな意見が新しいアイデアに繋がったりと良い事ばかりですね。

ホワイト化の施策の導入から実施、成果があがるまでに苦労したポイントはありますか?

労働時間を大きく削減することに対して、当初は社員も「お客様にしっかり対応できず、機会を逃してしまう、迷惑を掛けてしまう」と困惑したはずで、その気持ちも十分わかります。そういった社員の不安を払拭するためにも、業績を下げないことが何より必要でした。今以上に時間内のお客様対応力を上げていくことで、数年が経過した今では、時間外対応に追われる事も無くなり、社員も当初のような不安は無いと思います。

ただ、私自身が最も苦労した部分は施策を導入するまでの設計段階です。導入することによって会社方針との矛盾が生じたり、今までの風土の良さが無くなったり、社員のモチベーションが大きく下がるといった事にならないよう、事前に何度も何度もシミュレーションを行いました。

働き方改革に取り組まれた他社の事例では、社員と一緒に課題を洗い出して施策を考えた、とよく聞きましたが、弊社の場合は、ほとんどを私一人が考えて作りました。これには、そもそも取り組んだきっかけが私自身の強い想いや危機意識にあって、自社を取り巻く環境の分析や社員個々の事情に配慮した時に、進むべき方向性が私の立場だからこそ見えてきました。なので、手法はトップダウンになりましたが、経営者として全方位に責任を負う覚悟を持てたからこそ実行できたと思います。

今回大賞を受賞をして、社内・社外から感じられた効果はありますか?

第1回の受賞時は、社内の士気も相当上がりましたし、お客様に驚かれる事も多かったです。今回、2年連続の受賞でより一層会社をアピール出来ると期待しておりますが、まだまだアワードの知名度が少ないのか初受賞時のような大きなインパクトになっていません。

ただ、2年連続で高い評価を頂けた事は事実ですので、私たちの考え方や働き方や風土をもっと積極的にお客様に発信していこうと思っています。1つの例として、今年の4月からお客様を弊社オフィスに定期的にお招きして、一緒に働き方を考えるワークショップを始めました。このワークショップを通じて、異なる会社同士で悩みを共有し、その中で職場環境を良くするための支援を私たちがしていければと考えています。

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