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取得企業一覧・インタビュー

株式会社中部システムセンター

第1回 大賞

企業名 株式会社中部システムセンター
ご担当者 代表取締役 田中裕嗣様
企業HP http://www.csc-mie.co.jp/
従業員数 9名
事業内容 オフィス複合機の販売・保守サポート等
授賞理由
「全社員活躍推進」という概念にて積極的なワークライフバランスを促進しており、従業員数が10名以下ながら会社一丸の取り組みを評価致しました。そのため「貢献度評価型人事制度」を新しく作り、運用を始められています。そのほかにもワークライフバランスとして取り組まれている全般的なレベルが高く、多様な働き方を推進している点


総評
今後の中小企業も見習うべきロールモデルではないかと考え、大賞の受賞となりました。


インタビュー

ホワイト企業アワードにご応募いただいた理由・狙いについて教えてください。

日本の人事部からのメールがきっかけです。このアワードの趣旨の一つが「中小企業ならではの取り組みにもスポットを当てたい」ということだったので、自社の取り組みを評価頂けるチャンスだと思い、応募しました。

受賞に至ったと思われる特徴的な施策、取り組みをご紹介ください。

―「全社員活躍推進」について―
自社には性別、学歴、社歴などに関係なく、全社員が職務や役割に応じて最大限に活躍できる環境があり、それが当然であるという考えを持っています。全社員活躍を長期的に実現させるために、「貢献度評価型人事制度」を新しく作り、運用を始めました。この人事制度は、社員それぞれの頑張りや会社に対する貢献度によって公正に評価を受けるので、モチベーションの向上にも繋がります。会社側が全員を公正に評価するために、普段から現場の活躍振りを出来る限り把握するようにしています。また年に一度、全社員との個人面談を実施することで、会社の方針と社員それぞれの考えについて相互理解できるように取り組んでいます。

 

―「ワークライフバランスの推進」について―
当社では、育児や介護との両立を支援するために、「ファミリー時間休暇」という休暇制度を策定し、2014年5月にスタートさせました。この休暇制度により、出産前後の妻のサポート、保育園や学童の送り迎えや行事参加、家族の介護など、出産1ヶ月前から小学校3年生までの子どもを持つ社員や介護に向き合う社員が1時間単位で有給休暇を取得して仕事を抜ける事が可能です。これは通常の有給休暇とは別に、対象の子どもや要介護者1人につき年間48時間(最大96時間)取得できるようにしています。

 

ささやかな支援かも知れませんが、これにより家庭環境によって自らのキャリアを諦めることなく、時間を上手に使って仕事と私生活の両方を充実させていく事もできます。
私自身、3人の子どもがいて、育児や行事参加は積極的に行いたいと思っています。別の会社に勤めていた頃は、周りに気を遣いながら、ちょっとした妻のサポートでも別の理由をつけて半休を取ったりしていました。例えば、「妻の体調が朝から思わしくないので、妻の代わりに子どもの朝ごはんを食べさせてから出社したいと思います。」なんて、なかなか理解されづらいです(笑)。だから結局、「自分の体調が悪いので半休だけ取らせて下さい。」となってしまいます。こういった、育児や介護をする上で発生するであろう諸事情への支援を自らの経験で必要と感じましたし、社員からも非常に好評です。

 

―「3renkyu制度」について―
その他、有給休暇を有意義に活用する為に、「3renkyu」という制度も始めました。
これは、少人数の組織では通常は遠慮してしまう連休取得を、3連休(土日を入れると5連休)まで皆で受け入れましょうというものです。繁忙期を避けてバカンスに行けるなどはこの制度あってこそです。ただし、ワークライフバランスを実現しながら利益を上げていく事が大事で、その為にも限られた時間内で成果を出せるような「生産性向上」の仕掛けも施しています。

 

 

その施策、取り組みの効果について教えてください。

お客様対応等定時以外での対応や長時間労働、残業等が発生することについては、終業後の突発的な業務の発生が原因であることが多く、避けられない場合もありますが、過去に比べて大きく減りました。それは私たちのワークライフバランスの考え方を理解して頂いているお客様もいますし、それ以前に計画的な予知保全の徹底やリモートサポートによる早期解決と移動時間の削減、更に意思決定に掛かる時間の短縮化などを進めてきた事で効果が出ていると思われます。実際に今は終業後に会社の電話が鳴る事はほとんどありません。

上記取り組み導入から実施、成果があがるまでに苦労したポイントはありますか?

「3renkyu」制度については、さすがに業務に支障が出るかなと思いましたが、
担当者休暇時でも替わりの社員がスピーディーに対応することが可能にするため、お客様ごとの訪問履歴や契約内容、また社員全員の毎日のスケジュールを共有することで、一歩一歩実現していきました。
また、予想とは反対に他の皆でカバーする事で一体感が生まれたり、休み明けの社員がいつも以上に頑張るという(笑)、副次的なメリットがありました。

また、先ほど生産性向上の仕掛けと言いましたが
①オフィス内に「色彩」「植物」「香り」「音楽」「カフェ」などの演出をして5感を刺激し、創造力とコミュニケーションの誘発やリフレッシュ効果を狙った「ワークプレイス構築」
②それぞれの社員が自ら現場で判断してスピーディーな対応が出来るような「業務基準の設定と権限移譲」
③あとは全員が会社の現状や顧客情報を把握しておくために、「毎日の共有MTGや定期的な方針説明会の実施」といったアナログの場と「顧客データベース管理やグループウェア運用」のようなデジタル活用の組み合わせ
など、制度が正しく運用されるために、支えとなる施策を実行してきました。

特に顧客対応や見積算出における業務基準を設定し、権限移譲を行う事で、お客様ごと、社員ごとでの対応の差を無くすと共に、責任感の醸成、対応スピード向上させるという取り組みは、ポイントだったと言えます。

次世代に残る企業・発展する企業は何かと考えた時に
突き詰めてみると「幸せを真剣に考えられる会社」なのかなと思いました。幸せの定義は様々ですが、社員の立場では仕事も私生活も全力で打ち込めて、人生に充実感を感じていられることかも知れないし、社員の家族にとっては安定かも知れません。お客様や協力会社に対しても双方がしっかりと利益を享受できるように考えることだと思います。そういった会社になるためには、時代に合わない社会的慣例を変えながら、強い信念で周りを巻き込んでいくことが必要だと思っています。

 

 

今後の課題・これから先目指す「取り組み」をお教えください。

私たちのような規模の小さい会社の取り組みをもっと知って頂き、自社の価値向上と共に、「あそこの会社が成果を上げているのだったら、自分たちもできるはず」と他の企業にも広げていければいいなと思います。また社員にとっても会社が対外的に注目され、取り組みが認められたことでモチベーションが上がり、これからもどんどん活躍してもらえるといいなと思います。

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