SNS採用(ソーシャルリクルーティング)の活用方法

2022.07.13
#就活基礎知識#採用・教育

最近はSNSによって採用活動を行う企業が多くなってきました。就活中の皆さんからすると今までも多かった採用の情報がさらに増え「どうしてSNSで採用しているんだろう」「リクナビ、マイナビとかに載せないの?」と疑問に思うという声も増えてきました。今回の記事はどうして企業がSNSでの採用に取り組むのかという内容になっています。空き時間にでもどうぞ読んでください!

 

SNSでの採用(ソーシャルリクルーティング)の企業側のメリット

就活生への拡散性が高い

SNSでの採用活動を利用する上でまず挙げられる企業のメリットは、SNSの持つ拡散性の高さです。

大手新卒採用サイトなどで求人情報を掲載した場合、もちろんそのサイトを利用している就活生が企業検索をして情報収集をする、または企業側から求職者に対してアプローチをかけていくこととなります。SNSを通じて情報を発信すれば、その投稿に興味を持った人だけでなく、その一人を経由して、友人・知人にも投稿が届くことがあります。

また、ユーザーがフォロー・閲覧しているアカウントから、他に関連のありそうな投稿をタイムラインに流すような仕組みになっているツールも多いです。そうして、就職活動に積極的でない層や、今まで自社のことを知らなかった人々にも興味を持ってもらえる可能性が広がっていきます。

費用が抑えられる

SNSを用いて採用活動を行うと、採用サイトに情報を掲載したり、合同説明会に参加したりするのに比べて、活動に伴う費用を抑えることができます。多くの企業が採用活動に用いている主要SNSはどれも無料でアカウント開設ができ、運用にも費用がかかりません。採用活動にあまりコストをかけられない企業にとって、SNSを活用した採用活動は非常に有効です。

ミスマッチを減らせる

求職者が日常的に使用するSNS上で情報を発信することで、企業をより身近に感じてもらうことができ、様々な角度から企業理解を深めてもらうことができます。また、相互で求職者と繋がり、気軽にやりとりができる状態にしておくことで、エントリーシートや履歴書だけでは掴みきれない求職者の人となりを理解することもできます。そうしてSNSを通じて相互理解を深めることで、その後のミスマッチを減らし、精度の高い採用活動に繋げることができます。

SNSでの採用(ソーシャルリクルーティング)の企業側のデメリット

継続的な発信が必要

SNS上には、常に新しい情報が更新され、流れ続けています。一度何かを投稿すればそれでいいわけではなく、継続的にアカウントを運営し、情報を発信し続けていかなくては成果が出てきません。その分アカウント運営の担当者に負担がかかってしまうので、複数人で運営を担当する仕組みにするなどの工夫が必要となります。

炎上のリスクがある

SNSで情報を発信することには、その高い拡散性ゆえに炎上のリスクが伴います。何気ない一文が企業にとって大きな損失を生むこともあり得ますので、ネットリテラシーの意識を高く持ち、発信する内容に関してきちんと確認する体制を整えておくことが必要となります。

 

採用活動によく使われるSNS

続いて、採用活動に用いられることの多い主要SNSについて、その特徴をご紹介していきます。皆さんもSNSでの採用を活用して就活を行うのであれば積極的にアカウント登録を行いましょう。

Twitter

Twitterは、「ツイート」といわれる最大140字の短文・映像・画像を投稿することができるSNSです。投稿が短文に制限されているからこそ、今起きていることを気軽に発信することができ、「リツイート」といわれるシェア機能による高い拡散性をもっています。

国内の月間アクティブアカウント数は4,500万超(2017年10月)と発表されており、中でも若者の使用率が非常に高くなっているので、多くの企業アカウントが運営されており、度々話題になるようなアカウントも多く存在します。多くの学生・求職者が日常的に利用しているツールですので、企業もSNSでの採用(ソーシャルリクルーティング)を行う上で非常に使いやすいと感じているため、登録するならおススメのツールだといえます。

 

Instagram

Instagramは、文章よりも画像や動画の投稿をメインとしたSNSです。国内の月間アクティブアカウント数は3,300万(2019年6月時点)であり、Twitter同様、10代・20代に多く利用されています。

「インスタ映え」という言葉も一般的となったように、フォトジェニックな投稿が評価されやすく、視覚的に魅力をアピールしやすいツールです。「フィード」といわれる投稿機能だけでなく、投稿されてから24時間で消える「ストーリーズ」機能や、リアルタイムで配信を行うことができるライブ機能なども備わっており、ビジネスアカウントも多く運営されています。こちらのツールも最近非常に採用目的のアカウントが増えてきており企業側の活用も積極的です。会社の風景も見ることができるので、いいなと思った企業があればアカウントの検索をしてみるのもいいでしょう。

LINE

LINEは、国内では既にインフラ化しているともいえるメッセージコミュニケーションツールです。「LINE公式アカウント(旧:LINE@)」で企業アカウントを運営し、採用に関する情報や選考のお知らせを送信するという使い方をしている企業が多いです。

LINE公式アカウントは、友だち登録しているユーザーに対して、情報を一斉に発信し、プッシュ通知で知らせることができるのが大きな強みとなります。学生からのメッセージを個別に管理・対応することもでき、メールや電話に苦手意識をもつ若い世代にとっても、LINEを通じてのコミュニケーションは気楽に感じてもらいやすい傾向にあります。ただし、こちらは採用活動のPRというより採用管理の連絡手段として用いられることが多いです。プライベートのアカウントを伝えるのは抵抗があるかもしれませんが、そこは割り切って就活用にも使えるようにしておきましょう。

YouTube

SNSとは少し外れますが、YouTube上で採用に関するコンテンツを発信することも、これからの採用活動において外すことのできないものとなっています。

就活生となる世代(Z世代)は、日ごろからYouTubeなどの動画サービスを用いて情報収集することが当たり前ですので、企業としても動画コンテンツとして就活生に有益な情報を発信することは積極的に行っています。

また、説明会などでは、説明を担当する者のパフォーマンスやスキルによっても求職者側に与える印象が違いますが、YouTubeにて動画をアップし、視聴してもらうことで、いつでもどこででも同じ質の情報を提供することができるというメリットもあります。。それぞれのペースで、好きなタイミングで視聴できる状態にしておくことで、倍速で視聴したり、知りたい情報のある部分だけ切り取って視聴したり、という利用の仕方ができ、企業研究がしやすくなっています。説明会や面接参加前に動画を視聴し企業理解を深めておくことができます。

Facebook

Facebookは、全世界での月間ユーザー数が28億人(2020年12月時点)と非常に多く、他の主要SNSに比べても歴史が長いツールです。ですが、国内のユーザー数は2,600万人(2019年3月時点)程度であり、アクティブなユーザー層は30代~40代とやや高めとなっています。

基本的に実名で登録して使用するツールであるため、友人・家族・上司などと繋がることが多く、リアルな人間関係が反映されやすくなっています。そのために、他のSNSツールに比べるとかしこまった雰囲気があるのが特徴です。

投稿機能やメッセージ機能が充実しており、ビジネス利用の目的で使用するのに非常に適していますが若者向けの採用活動には適していない側面もありますので、必ず登録する必要はあまりないように思います。

 

SNSと使った採用(ソーシャルリクルーティング)から内定を獲得するポイント

SNS採用に向いている企業の傾向を知る

すべての企業がSNSを活用しているわけではなく、SNS採用を行っている会社には特徴があります。大きな傾向として

①IT、広告系のビジネスを行っている。

②広告ではなかなか伝えわりにくい良さを持った会社である。

③採用活動を積極的に行っている。

ということが挙げられます。

SNS採用をしている会社が必ず優れているというわけではありませんので活用している企業の傾向を知り、通常の採用活動も並行して行うことがよいでしょう。

継続的に運用し続ける

SNSは、一度情報を発信して終わり、ではなく、継続的に運営をし続けることで効果を発揮する性質がありますので、企業側も高頻度で更新を続けていきます。手に入れた情報がすでに古いものなっていることもありますので、日々の継続したチェックが必要です。しかし忙しい就活中にずっとSNSを見続けるというのは無理がありますので、気になった企業をフォローし、隙間時間に情報をチェックするというのがよいでしょう。ずっとみているとすぐに時間がたってしまいますのでそのあたりは要注意です!

直接メッセージを送る

一部人気アカウントを除き、基本的に担当者の皆さんは就活生から連絡をもらえるのはうれしいことです。そういったことも織り込み済みでSNSを運用しているので、物おじせずに直接連絡をしてみてください。会社によっては面談をしてもらえるなど通常の選考フローではない出会いもあります。社会人の方とお話しできる機会は貴重ですのでSNSを駆使して経験を積んでください。

SNSを活用する企業事例(大企業編)

精力的にSNSを用いて採用活動を行う企業の投稿をいくつか紹介していきます。

Twitter:キングソフト株式会社【公式】

採用に関するイベントやエントリーについてのお知らせを発信しています。オフィスの様子や行っている取り組みなどについて理解が深められます。

Facebook:株式会社ミュゼプラチナム 採用課

Q.悩みを上司や同僚に相談しやすい?💭
▼回答はこちら▼
https://musee-pla-faq.com/work/3404/

山口県の女性からの質問にお答えします。
悩みがある時は上司や同僚に相談しやすいのかどうか、気になりますよね…

株式会社ミュゼプラチナム 採用課さんの投稿 2021年2月16日火曜日

採用にまつわるQ&Aを掲載したサイトへ誘導する形での投稿をおこなっています。

Facebook:株式会社ネオキャリア 新卒採用

皆さん、こんにちは😃⭐️
ネオキャリア新卒採用担当の田代です!

先週お伝えしていた内定者インターン企画【ROOTS】の第1回が開催されました👏
内定者が企画・集客・運営すべてを行う
インターンシップの初回は
30名以上の学生さんが参加して…

株式会社ネオキャリア 新卒採用さんの投稿 2020年12月16日水曜日

他のSNSと連携させながら、採用に関する情報やセミナーのお知らせなどを行っています。

Instagram:てるぴょん(株式会社マケレボ)

 

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てるぴょん(@makerevo1001)がシェアした投稿

公式キャラクターが広報担当として運営している形をとっています。従業員とキャラクターとの対話形式でインタビューを掲載している他、オフィス設備についてなど、社内の様子が伝わる投稿が多くされています。

Instagram:太陽ホールディングス

 

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太陽ホールディングス(@taiyo_holdings)がシェアした投稿

フィード一覧を見たとき、レイアウトがきれいに整うように調整されており、美しいです。事業についての紹介や、所属契約選手についての情報発信をしています。

SNSを活用する企業事例(中小企業編)

Twitter:ソフテックス新卒採用

研修や社内の様子などに加え、担当者の日常なども発信されています。

Facebook:株式会社KOKADO

【内定者紹介】
KOKADO採用担当です!

今回は内定者インタビュー第四弾です🎤
研修を通して学べたことや成長できたこともあるようで
とてもうれしいです☺️🌱

是非チェックしてみてください💁‍♀️

#KOKADO #コカド #採用…

株式会社KOKADO 新卒採用さんの投稿 2021年2月16日火曜日

従業員インタビューや社内制度などを発信しています。

Facebook:株式会社あつまる新卒採用

\\Who are you🙋‍♂️🙋‍♀️🌟従業員インタビュー//

従業員インタビュー、本日は
入社2年目の「小田 実羽香」さん🧚‍♀️🌟

出身校🎓→福岡女子大学…

株式会社あつまる新卒採用さんの投稿 2021年2月8日月曜日

説明会のおしらせなどに加えて従業員インタビューなどを発信しています。インスタライブやYouTubeLiveなどのツールを利用しての説明会も開催しており、楽しく親しみやすい印象の投稿が並んでいます。

まとめ

SNS採用・ソーシャルリクルーティングは、企業にとっても就活生にとっても身近な手法となっています。うまく活用し、より良い採用活動を目指していきましょう。

 

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