学生企業訪問 株式会社マケレボ

ありのままの自分をさらけ出すこと!マケレボの採用担当が語る就職活動

2021.12.03
  • インタビューを受けた人藤友 健人 様

  • 学生インタビュアー吉田萌叶

  • 学生インタビュアー石井勇輝

  • 学生インタビュアー香川

株式会社マケレボ

管理本部人事労務課 サブマネージャー 藤友 健人様

2018年新卒入社。人事総務課に所属し、採用・労務などに従事。2021年サブマネージャーへ昇格。現在は主に新卒や中途社員の採用面接をメインに担当。

株式会社マケレボ 藤友様 × ホワイト財団

株式会社マケレボで働く藤友様にインタビューさせていただきました。人事部にて毎週20人前後と採用面接を実施している面接のプロにお話をお聞かせいただきました。

悩んで動いてを繰り返す中で

-吉田萌叶(以下、吉田):藤友さんの学生時代についてお聞きしたいのですが、どんな学生生活を送っていましたか?

藤友健人(以下、藤友):実は大学に2回入学しています。最初はインテリアデザインの勉強に興味があり建築関係の大学に進学しましたが、高校時代の友人の多くは社会人として就職していて、そうすると学生のアルバイトとは比べものにならないくらい稼いでるのを目の当たりにしちゃって。純粋にそれが羨ましくて、自分も就職したくなり、ここで一度中退して接客業の会社に就職しています。そのあとに心境や環境の変化もあり、改めて経営関係の大学に入学しました。

-吉田:特に注力されたことはありますか?

藤友:アルバイトですね。とにかく色々なアルバイトを経験しました。特に印象深いのがリゾートバイトでしたね。リゾートと言うと聞こえはいいですが、僕は富士山に住み込みで働いていました。当時の若さと元気があるからこそ乗り越えることができましたが、もう一度同じことをしろと言われると、さすがにもう無理ですね。ですが、あの時の経験で身についた忍耐力は、社会人になって働く今に活きてきていると感じます。

-吉田:就職活動について教えていただきたいのですが、当時は特定の業界に絞ったり、志望業種などありましたか?

藤友:特に絞らず、ざっくばらんに選考を受けてまわっていました。内定が出た中に旅行業界があって、いろんな所をまわれて楽しそうだなと思ってそこに入社しようと思っていたのですが、4年生の12月頃にふと、「このままでいいのか?」という思いに駆られまして…。そこから改めて就職活動をリスタートし、就職先を探している中で募集職種として「人事」が出ている企業に目が留まりました。それまで就職活動では人事に限定して募集している企業を見たことがなく、純粋にその仕事内容に惹かれて選考を受けました。それがマケレボとの出会いでした。

-吉田:就職活動を通して困ったことや、逆に楽しかったことはどういったことでしたか?

藤友:とにかく何がしたいかわからず頭を抱えましたね。終始わからないままでした。楽しかったことは、様々なタイプの面接官とお会いできたことです。個性的な方は今でも鮮明に覚えていますし、いわゆる圧迫面接をあえて仕掛けてきている方もいたりして、様々なタイプの面接官との出会いを通して考え方や視野が広がりました。

社会のシビアな部分に触れて成長

-吉田:マケレボに入社を決意した決め手はありましたか?

藤友:当時の面接担当の人柄です。フランクな雰囲気で会社や仕事のあれこれを話してくださり、次第にこの人と一緒に働きたいと思うようになっていきました。

-吉田:入社までに不安に思うことはなかったですか?

藤友:会社にというより、僕自身が一度大学を中退したり、実は他にも留年したり休学したりしていまして、同期の新卒社員と年齢に凄い差がありましたし、僕より若い先輩社員もたくさんいましたので、年齢で周囲に気を遣わせちゃうなと不安に思っていました。なので、入社と同時に「年上ですが、同期として、後輩として対応して欲しい」とお伝えして、こちらから不安解消に動きました。先手必勝ですね。

-吉田:入社前と入社後でギャップはありましたか?

藤友:想像していた以上に、仕事に対して「シビア」でした。今までは自分が頑張っていることを周囲にアピールすることで一定の評価をもらえていましたが、社会人は周囲がどう思うか、どう感じるかが評価になります。例えば、自分では挨拶をしたつもりでも、受け手に聞こえていなければそれは「していない」とみなされます。挨拶はあくまで例の一つですが、業務でも同じことで、社内の報連相や、お客様とのやり取りで自分は連絡したつもり、伝えたつもりになって、注意やお叱りを受けたことが多々ありました。当時は自分に対する厳しさが足りなかったと反省の日々でした。

スピード勝負で他社に差を

-石井 勇輝(以下、石井):マケレボの事業内容を教えていただけますか?

藤友:コールセンターやフィールドセールス、派遣やコンサルティングなどマーケティング事業を中心に展開しています。

-石井:コールセンター業界には競合他社が多数あるかと思いますが、マケレボの強みはどういった点にありますか?

藤友:スピード感です。依頼を受けてから実行を移すまでのスピードがとにかく早いです。営業ではないですが、僕もスピード感を意識しながら業務にあたっています。

-石井:AIの進化に伴い、コールセンター業務もいずれはAIに移行していくのでしょうか?

藤友:人とAIを比較した際、まだまだ人の方がいいと言う方が多いのではないかと思います。コールセンター業務も一種のコミュニケーションです。本来の用途とは異なりますが、利用者様の中には誰かと話したい欲求を満たすために掛けてこられる方もいらっしゃいます。AIがドラえもんレベルの会話を始めたら話は変わりますが、しばらくは人が担う分野だと僕は考えています。

-石井:マケレボの良さを教えていただけますか?

藤友:居心地の良さです。社員間の距離が程よく、役職や社歴に関係なく、月並みな言い方ですが「仲が良い」ですね。社長や役員とフラットに話したり、コロナ渦以前は役員の部屋でランチに同席させていただくことなどもよくありました。そうした経営陣を含めて風通しが良い環境だと思います。

本質を見抜くことが仕事です

-石井:マケレボでの藤友さんのお仕事を教えていただけますか?

藤友:人事部でひたすら面接をしています。1日平均3~4人と面接していますので、毎週約20人の方にお会いしています。人事は社内制度についての理解はもちろんですが、法律関係を含めて覚えるべきことがたくさんありますので、最初の数年間は基本業務を覚えながら先輩社員について面接に参加していました。10~20年経ってようやくプロフェッショナルになれるような場所ですので、僕もまだまだ勉強中です。

-石井:お仕事で気を付けているポイントはどういったところでしょうか?

藤友:新卒採用と中途採用で異なりますが、新卒採用はいかに相手が被っている皮をはぎ取り、本音を引き出すかです。内定を貰うために会社に寄せて作り上げた虚像を、いかに打ちこわして本音を話してもらうか、本質を見抜くかが僕の仕事です。内定欲しさだけの入社は会社もですが、なにより本人が損しますから。双方が納得して入社できるよう、僕も会社の実態をありのまま話しています。相手にもその趣旨を理解してもらい、本音で話したくなるような雰囲気作りをしています。中途採用は会社として求めるスキルや知識を補充するために行いますので、それに応じた能力を持っているか、逆にマケレボから提示した条件に納得いただけるかですので、商談に近いかもしれませんね。

-石井:やりがいはどういった時に感じますか?

藤友:自分が面接した方のその後の姿を見た時です。回数を重ねて採用にいたった学生が新入社員として入社してきた日や、中途採用で入社した方が実績を出しどんどん出世している姿を見たときに、やっていて良かったと思います。あとは業務の難しさがやりがいになっています。面接は対人業務なので、同じ質問をしてもその反応は千差万別です。こう聞けばよかったと後から反省することも少なくありません。その難しさが面白かったり、楽しかったりしています。

-石井:今後の目標を教えていただけますか?

藤友:マケレボには次世代を担う主任級の社員が少ないため、主任を増やしていけるよう社員教育に注力していきます。僕もついつい自分の仕事は自分で片づけてしまうのですが、今後は部下教育という観点から周囲にいかに任せていくかが課題ですね。

誠実な会社の見分け方がポイント

-香川:採用活動に従事されている藤友さんから見た就職活動における企業選びのポイントを教えていただけますか?

藤友:就業規則が一番大事だと思います。就業規則の中には働き方の全てが凝縮されていますので。とはいえ、外部に公開できるものではないため、そこに記載されているであろう年間休日や育休産休などの各種制度、福利厚生といった情報を選考の中で聞き出すように頑張ってください。その中で良い情報しか言わないときは少し怪しんだ方がいいかもしれません。会社の中には少なからずマイナス面があります。きちんとした会社はそこを赤裸々に語り、課題に対してどう改善していくか、またはしていきたいかを教えてくれます。

-香川:藤友さんから見た良い会社ってどんな会社でしょうか?見極め方などありますか?

藤友:見極めるポイントは基本的な対応がきちんとできていることですね。例え会社訪問した際に、窓口で対応してくれた社員の対応であったり、すれ違った社員からの挨拶であったり、そうした部分がおざなりになっている会社は社員に対してもおざなりな教育しかしていないという証拠です。逆にそこが誠実であれば、細かな教育にも力を入れていることがうかがえます。選考は見られるだけでなく、同時に会社を見に行っているという感覚を忘れない方がいいと思います。

-香川:藤友さんが面接時に見ているポイントを教えていただけますか?

藤友:ふとした時の会話の語尾であったり、椅子の座り方であったりと細かな所作を見ています。そこで篩にかけるわけではないのですが、その人の精神状態が出る部分ですので、緊張しているな、リラックスして話せているなという確認ポイントとして見ています。僕は本音を聞き出そうとしていますので、所作を見ながら質問内容や方法を調整しています。そのため、選考を受けられる方はあまり自分の所作に気を遣わず、思いの丈をぶつけることに集中してくれた方がいいですね。

切り換えの早さが出世の早さ

-吉田:入社される方の共通点はありますか?

藤友:面接の最初に「素の自分を出してください」とお伝えします。個人差はありますが、入社した社員は選考の比較的序盤から自分を出してきた人が多かったように思います。別の言い方をすると切り替えが早い方ですかね。あとは学生時代を遊び倒した人ですね。同じコミュニティでというより、いろんな遊びをしてきた経験値の多い方です。営業はいかに早くお客様の懐に入るかですので、遊びで培った引き出しの多さや、誰とでも遊べるようなコミュニケーション能力は魅力的です。

-吉田:どんな方が活躍されていますか?

藤友:いい意味で物事を深く考えない人です。よく言われるように「営業=断られるのが当たり前」の仕事です。商談で断られても仕方がないと割り切り、次へ進めることの方が重要です。自分の話し方や、提案方法など振り返るべきところは振り返り、それ以外のお客様の内部事情(予算がない、稟議がおりない など)でどうしようもない事が理由で断られるケースの方が圧倒的に多くあります。そういう仕事ですので、深く考えても結論が出ないことはサッと切り替えられる方が数字を上げて活躍しています。少し誤解を招きそうな言い方をしてしまいましたが、皆さん最低限のマナーを守って業務に当たっています。私が駆け出しのころ勢いだけで営業をしていて、お客様のことをろくに下調べもせずに商談したことがありまして、向こうもプロなので僕が手ぶらで来ていることをスッと見抜かれまして、お叱りを受けた経験があります。深く考えないことと、何も考えないことはまったくの別物だと思い知りました。

-吉田:入社後に成長した、伸びた社員はどんな方でしょうか?

藤友:積極性がある人です。会社に入ってからの業務が確かにわからないことだらけですので、右も左もわからず指示待ちになることもわかります。ですが活躍していたり、力をどんどん付けてきたりしている社員は一様に積極的に、能動的に考え、動いています。わからない場合も、「わからないから教えてください」と正直に指示を仰ぎに行っている光景を目にします。最初は些細な差ですが、それが重なることで1年後、2年後に大きな差となって見えてきます。

-吉田:マケレボでキャリアアップしていくにはどういった能力が必要でしょうか?

藤友:マネジメント能力の有無です。数字を確保しながら、いかに部下の育成ができているかです。

藤友さんにとって「働く」とは

-吉田:最後に、藤友さんにとって「働く」ってどういうことですか?

藤友:自分のためでもあり、誰かのためにすることです。一緒に働く仲間がいるからこそ、ここで頑張って働けています。結局は誰かのためにしていることが、自分のためにもなっている、だから僕は今日も誰かのために働いています!

関西学院大学

吉田萌叶

藤友さんの学生時代の話がとても印象深かったです。たくさんの経験をしたからこその今があり、経験を通してコミュニケーション能力が身についたという話を聞き、アルバイトやサークル、部活動といった普段の生活の中に成長の機会があると気付くことができました。

立命館大学

石井勇輝

藤友さんがかなりフランクにお話しをしてくださったので、とてもリラックスしながら参加できました。人事担当者の方も就活時代は苦戦されていたこともあったのだと感じることができて、安心しました。

また、「やりたいこと」に関する質問に対して、学生時代はさっぱりわからなかったし、働き始めた今もまだ明確になっていないという話が印象的でした。将来的に見つけるという考え方も知れ、自分の視野が少し開けたように感じました。

徳島大学

香川

同じ採用でも新卒と中途では視点も、選考基準も、何から何まで違うというお話が印象的で、一言に人事と言っても様々なのだと知ることができました。就職活動で「人事」の募集はなかなか見かける機会も少ないので、藤友さんのお仕事のお話は非常に面白く、仕事選択の視野が広がりました。

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