第8回 ホワイト企業アワード受賞企業特集

2022.07.08

魅力的な企業であり続けるために

国の法改正を機に、社会では働き方改革に関する注目が高まっています。
福利厚生や健康経営、D&Iなど働き方改革についての取り組みを実施・強化することで、
企業の魅力もますます高まります。

 

一方で、「働き方をどのように変えていけばいいかわからない」「他社ではどのようなことを実施しているか知りたい」「ホワイトな職場ってどんな会社?」と、疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

 

そんな疑問をお持ちの方にこそ知っていただきたいイベントがあります。
その名も『ホワイト企業アワード』です。

ホワイト企業アワードとは

ホワイト企業アワードは、日本全国の企業の『働き方改革取り組み事例』が集まる
日本最大級のホワイト企業イベントです。

 

本イベントは、モデルケースとなるような素晴らしい取り組みを表彰し
世間に認知していただくことで、日本全国の企業に“学びの場”、“気づきの場”を
提供することを目的として毎年開催しています。

 

第8回ホワイト企業アワードは2022年6月23日に開催されました。
今回は延べ212社を超えるエントリーをいただきました。

 

ここでは今回の受賞企業の皆さまをご紹介していきます。

 

尚、ホワイト企業アワードの概要や過去の受賞企業についてはコチラで紹介しています。

概要

表彰部門一覧と審査基準

今回は「労働生産性/DX部門」、「柔軟な働き方部門」、「健康経営部門」、「働きがい部門」、「福利厚生部門」、「ダイバーシティ&インクルージョン部門」、「仕事と介護の両立部門」と「学生部門」を加えた計8部門となりました。
各部門は下記のような審査基準から選考を進めさせていただきました。

労働生産性/DX部門 DXを導入するなどで、保有する資源を最大限に有効活用し、小さな投資で大きな成果を生み出している企業
柔軟な働き方部門 昨今の情勢に合わせ、全ての従業員が働きやすい会社を目指して、就業場所や時間、ライフステージにとらわれない多様な勤務形態を導入している企業
健康経営部門 従業員の健康状態を最適化し、経営面にも好影響を与えている企業
働きがい部門 会社と個人に相互の信頼があり、前向きに仕事を行っている企業
福利厚生部門 従業員が活用しやすい福利厚生制度を構築し従業員満足度向上に努めている企業
ダイバーシティ&インクルージョン部門 全ての個性を尊重し、認め合い、良いところを活かす経営ができている企業
仕事と介護の両立部門 少子高齢化を見据え、社員が介護に直面した場合でも働き続けることができる取り組みを行っている企業
学生審査部門 学生視点で選ぶ入社したいと思うホワイト企業

担当審査員

それぞれの部門の専門性が高い方々に特別審査員として選考にご協力いただきました。

ホワイト企業アワードでは外部の審査員を迎えることで客観性の確保につとめています。

 

 

受賞企業

各部門ごとに2社ずつの受賞となり、全16社が第8回ホワイト企業アワードの受賞企業となりました。

各社の詳細な受賞理由についてはコチラをご参照ください。

1)労働生産性/DX部門 株式会社ディープコム

 

 

バックオフィス、業務効率化のテーマの施策が多い中、営業戦略に寄った労働生産性向上の取り組みが目を引きました。SESからMS製品の開発・コンサルティングへとビジネスモデルの再定義、変革に取り組んでおられ、成果も具体的な数値をしっかり出されている部分を評価させていただきました。
すでに全社売上高のある程度の割合をデジタルマーケティングで受注されており、今後の更なる発展も期待が持てました。「株式会社ディープコムにこれを任せたら大丈夫」がぜひ1社でも多くの企業に届くことを期待しております。

2)労働生産性/DX部門 大和財託株式会社

 

 

 

 

フロント、バックオフィス、社内設備とカテゴリ毎に個別にツール導入、DX化を実施されていて、「全システムの完全なクラウド化」という目標に向かい、まさに会社全体が一丸となって取り組まれている様子が手に取るようにわかり、また、確実に成果も出されている部分を踏まえ総合的に評価させていただきました。
アナログな面が多い不動産、建設業界において業界のベンチマーク的な存在を目指されている部分についても、有言実行を感じさせる取り組みだと感じました。
ぜひ業界、日本全体を盛り上げて頂きたいと思いを込めて選出いたしました。

 

3)柔軟な働き方部門 株式会社スマサポ

 

 

 

 

 

コロナ禍によって注目されているワ―ケーションですが、様々な課題から制度の実現は難易度が高いというのが現状です。株式会社スマサポは、そのような課題を解決するために、和歌山県白浜町でのワーケーション活動、地域コミュニティを通じて、地域活性化に寄与することを目的の一つに加えることで制度の充実を実現しています。
ほかの企業において施策をそのまま流用して実現することは難易度は高いものの、働く場所に捉われない日本の新しい働き方の実現方法として非常に価値が高い取り組みである制度であることを評価させていただきました。
今後の取り組みとして掲げている、地域産業のIoT展開や従業員エンゲージメント向上の取組もぜひ実現していただくことを期待しております。

4)柔軟な働き方部門 株式会社ダイアナ

 

 

 

子育て社員の支援をするために、時短勤務制度を「小学1年生の年度末までの子を養育する社員」を対象としています。この制度の素晴らしさもそうですが、特筆すべき点は復帰割合が100%であること。
これは制度内容について全社周知を徹底し、各上司から部下へ浸透する対応を継続してこその結果であり、何より復帰したいと社員から思われていることが大切です。
会社の社員の相互の信頼関係の構築とそれを実現する制度と浸透、その両面を総合的に評価させていただきました。

5)健康経営部門 auフィナンシャルサービス株式会社

 

 

 

 

 

健康経営において「どれだけ明確に組織課題・ニーズを捉えているか」という点は成果の前提となるポイントですが、同社が業績好調な中でも、組織課題を明確にし、組織の健康を創る取り組みを実践されていることは非常に素晴らしいことです。
「長く働ける会社」を基本コンセプトに社内外に発信し具体的な健康経営宣言の実現の取り組みとして、アップルウォッチ貸与及び健康管理アプリを全社員へ導入をして1日の運動、消費カロリー、歩数などの把握、見える化をしている所が評価ポイントです。また、「働き方」のみならず、「休み方」を工夫している点や、働きがいを注力しつつも、コミュニケーションや両立支援、ダイバーシティの観点での働きやすさを追求していることも高く評価させていただきました。
引き続き、働く人の多様な価値観を取り入れた様々な施策のPDCAを回していくことで本質的な健康経営に取り組んでいかれることを期待しています。

6)健康経営部門 株式会社ティーアールシィー高田

 

 

 

 

 

アンケートや面談のヒアリングなどきちんと従業員ニーズを汲み取った上での事業計画・取組計画がある点は、健康経営を実践していく上で非常に評価が高く、授賞を決めるポイントとなりました。
健康経営優良法人の認定取得からも取り組みの充実度が伺えるように、“働くひとの健康”に対する総合的な取り組みは素晴らしいものです。
コロナ禍で生活環境への影響が大きくなる中で、今一度健康管理を起点に健康増進につなげる取り組みも、従業員にとって安心して働ける職場作りに繋がっていくと思います。
引き続き、期待しています。

7)働きがい部門 医療法人社団 梅華会

 

 

 

 

 

ミッション、ビジョンといった指針に沿った職場作りを目指されている中で、より従業員一人ひとりと向き合いながら、多くの施策を企画運用されている点を評価させていただきました。
“共に育つ”という想いが込められている共育チームの設立を行い、多くの取組みを実行されている点はとても魅力に感じました。その施策の一つとして、目標達成力を育てる為に、業務内容ばかりではなく、従業員の叶えたい夢をベースに目標設定・行動計画までの落とし込みをされている点は、従業員に対する愛情を感じました。
また施策遂行において重要なのは運用です。先ほどの施策のゴール達成率全体平均90%達成という定量目標をしっかりと引きながら、施策のブラッシュアップを目指されている点も魅力に感じ、選出いたしました。

8)働きがい部門 株式会社エコリング

 

 

 

「各社員の意見が経営の中でも特に重要である」という企業価値観が根本にあり、ボトムアップ型の組織作りに取り組まれている点を評価させていただきました。
複数のボトムアップ型のプロジェクトを走らせ、社員から社会問題解決のための活動や労働環境をさらに良くするための提案は非常に素晴らしく、その中で採択された取組みの中でも、SDGsに関わる講義を高校生向けに実施されているなど、社内のみでなく社外との関わりを積極的に取られている点はとても魅力的に感じました。
その他も社会問題解決に関わるプロジェクトを複数遂行されている点から、従業員がやりがいを持って仕事に取り組める環境だと思い、選出いたしました。

9)福利厚生部門 アイレット株式会社

 

 

 

社員の約8割がITエンジニアであり、エンジニアの方が技術を磨きながら社内外で活躍することを後押しする、エンジニアファーストになるような認定制度として「iretスペシャリスト認定制度」を導入されている点を評価させていただきました。
認定制度の特徴として、

・エンジニアのキャリアパスは益々多様化してきており、マネジメント職への昇格を前提とした      人事制度のみならず、新たなスペシャリストとしてのキャリアの選択肢を示す
・認定者にはランクに応じた月額手当を支給している
・認定条件として「他社員スキル向上活動」や「社外での講演」を含むことで高い技術力を持っ      た社員からの社内教育の機会とアイレットの技術力を社外に示す機会を増やす

という点があります。
IT人材をいかに定着させ離職させないかという課題に対しての成功例として評価させていただきました。

10)福利厚生部門 株式会社東陽理化学研究所

 

 

 

「QOLの向上こそが生産性の向上に繋がる」
「充実した私生活があって初めて真剣に業務に取り組むことが出来る」をモットーに、
QOLの向上に繋がる施策を積極的に採用したことをきっかけに素晴らしい成果に繋がっています。1例として人間ドッグ費用の無償化、インフルエンザワクチンの無償化、育児目的休暇を有給とは別に年間5日付与するなど実施されています。
その他にも社員に対しての利益還元の制度が様々充実しており、成果として「新卒3年定着率 100%達成(2020年)」「自己都合退職者 13名(2015年)→ 2名(2020年)」と、効果も出ている点を評価させていただきました。

11)ダイバーシティ&インクルージョン部門 株式会社Surpass

 

 

 

「日本から女性活躍という言葉が消える日を目指して」というビジョンを掲げており、ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン(DE&I)を経営の根幹に据えています。
ダイバーシティ意識の低い社会の原因の一つには知識や気付きの不足がある、ということに注目し、ダイバーシティ研修を通して教育・啓発・議論の活発化を促しており、ダイバーシティ入門研修では女性のみならず、より多角的にダイバーシティを考えています。研修事後の社員の感想などからは社員の意識変化が見られることから、意義ある研修となっていることが窺えます。
また、定期開催される全体研修「ココロザシ・ラボ」では、挑戦しやすい職場環境醸成を目的として、心理的安全性を確保する職場作りに向けて具体的なアクションとともに実践したり、アンコンシャスバイアスの意識化をしたりと、社員一人一人の意識醸成に努めていらっしゃる点も併せて評価いたしました。

 

12)ダイバーシティ&インクルージョン部門 株式会社マケレボ

 

 

 

SDGsにコミットされており、「誰一人取り残さない」というSDGsの理念は、ダイバーシティ&インクルージョン(D&I)と親和性の高い理念と言えます。
SDGsについては、座学ではなく、社員が自ら参加して考えられる参加型のキャンペーンやイベントの開催など、社員の意識改革のために実践的な取組みをされています。
「レインボーウィーク2022」では、多様性について考えて理解を深める機会も設けています。これらの取組みを通じて、社員のエンゲージメントやモチベーションの向上に繋がっている点も含めて評価いたしました。

13)仕事と介護の両立部門 株式会社アートネイチャー

 

 

 

 

人材不足の時代に、他社と理・美容師を取り合っている中、介護というライフイベントでの離職を防止するために2018年からすでに取り組まれていた点はとても素晴らしいです。
経験者もいない中で苦労しながらも調べ上げ完成させた「仕事と介護の両立支援ガイド」の社内イントラネットへの掲載や、上司となる店長やブロック長への継続した勉強会の実施で、「介護離職をさせない」という強い意思を感じる取り組みと、独自の就業規則の制定など、「介護になる前の準備」「介護になったときのやることフローチャート」が明確にされ、かつ介護をする人間にはとても助かる「柔軟な働き方」もサポートされています。介護は突然やってきて、「どこに」「なにを」したらいいのか分からず不安になりストレスを抱える人がほとんどですが、具体的な資料の共有や勉強会のおかげで、もし介護になっても「やること」が明確であり、従業員に安心を与えています。何より、従業員を大事に想っていることが伝わってくる取り組みだと思います。

14)仕事と介護の両立部門 株式会社システムオリジン

 

 

 

全国のタクシー会社へシステムを販売している企業だからこそ、タクシー業界の人材不足や高齢化、ドライバーが介護離職をする現実を目の当たりにし、また自社従業員の高齢化も進んでいることを感じ、介護離職をさせない取り組みを開始されています。
しかし社内に介護経験者もいなかったため、仕事と介護の両立支援を専門で行う外部機関へ委託し、介護にならないための勉強会といざ何かあったときの365日サポートは従業員に安心を与える取り組みだと思います。
特に365日伴走型サポート、4つの相談方法(ライン、電話、メール、オンライン)があるのは、突然やってくる介護の「どこに」「なにを」という不安を解消し、従業員に合った介護サービスの組み合わせや介護施設の提案、そこにかかる費用、さらには仕事への影響までアドバイスをされるという点が素晴らしく、とても具体的なサポートをされているのが受賞理由です。
さらにその取り組みの成果が出た時、これまでお世話になってきたタクシー業界へ提案し、恩返しをされようとしているのも素敵です。

15)学生審査部門 株式会社建新

 

 

 

 

 

建設・不動産業界の働き方に関する課題である「労働時間が長く、休日出勤が多い」という環境下における若手人材の不足に対して株式会社建新は、2020年4月から様々な【働き方改革】を段階的且つ積極的に取り組んでこられており、限られた時間内でより質の高いパフォーマンスを発揮できる職場環境の実現とワークライフバランスの確保、企業の生産性向上に全社で取り組んでおられる点を評価させていただきました。
圧縮労働型の週休3日制度を推進しており、ワークライフバランスが取りやすい点が魅力的で、社内においても「DX化推進」「三本部制導入」「ジョブ型導入」 など業務内の弊害を最小限にし労働生産性を最大化する取り組みは特筆すべき点でした。
介護と仕事の両立支援に関しても『かながわサポートケア企業』に認定される実績や、SDGsへの取り組みを経営課題としてしている点など、未来に向かいチャレンジしていることが、まさに学生にとって魅力的な企業だと考えました。

16)学生審査部門 株式会社デジタルブロックス

 

 

 

企業理念の「大切な人を幸せにしよう」に基づいた健康経営と福利厚生の取り組み事例が素晴らしかったので評価させていただきました。
健康経営では、コロナ禍の中でも社員の健康改善・増進を支援する制度が充実しており、なかでも特筆すべき取り組みとして、社員の健康的なダイエット企画の「SLIM-BLOCKS」。全社員の健康の為に、代表自ら発信をして、部会などでも丁寧に説明し、社員の意見を聞いたうえで制度が形骸化されないような工夫がなされておりました。
達成度においても、インセンティブが与えられるなどの健康手当があることも目を引くポイントでした。「楽しく習慣化」というテーマで、社員一人一人が自分事として取り組めるよう、ポイント獲得制、賞品獲得チャンス、イベント(テニス大会など)の招待を盛込み、参加者の運動習慣の定着による健康増進と社員間の共通の話題を増やし、コロナ禍で不足気味でもあったコミュニケーションの活性化を強く意識し、取り組んでいる点が学生にとって働きたいと思える職場作りが多数行われていると考えました。
福利厚生面においても、新卒新入社員の初任給の中に「親孝行手当」の制度を導入しており、企業理念を実現するための他の会社にない制度を評価させていただきました。

 

 

 

次回開催

第9回ホワイト企業アワードとなる次回は、2023年1月頃の開催を予定しています。皆さまからのご参加を心よりお待ちしております。