【インタビューを受けた人】
三鷹ハートフル矯正歯科医院 下田ミナ様
三鷹ハートフル矯正歯科医院 原島亜貴様
三鷹ハートフル矯正歯科医院 氏家有紀様
【インタビュアー】
ホワイト財団 金崎綾香
院長 下田ミナ様
原島亜貴様
氏家有紀様
三鷹ハートフル矯正歯科医院のポイント
・院長先生が、自身の経験から働く女性の労働環境整備のため熱心に取り組まれている
・女性がキャリアを諦めず、プライベートも充実させながら楽しく働ける環境
・ホワイトニングや矯正を通じて、従業員の幸せと患者様の笑顔が目標
下田ミナ院長:三鷹ハートフル矯正歯科医院は、東京都三鷹市にある矯正治療専門医院です。
4つの医院で構成されているハートフル総合歯科グループに名を連ねています。
当院はマウスピース型矯正歯科装置(インビザライン)による矯正治療を強みとしており、これまで5,000症例以上の実績があります。
—医院として力を注いでいる取り組みについて教えてください。
下田ミナ院長:ホワイト企業認定を取得する以前より、当院ではワークライフバランスの整備と人材育成に注力していました。
ワークライフバランスについては、私自身、二度の出産経験があります。そのとき仕事と家庭を両立する難しさを肌で感じたことをきっかけに、自分の経験を踏まえた勤務体系を実践することにしました。
具体的な取り組みとしていくつかご紹介すると、まずは1日の勤務時間を2時間削減する時短勤務です。
午前中に2時間遅めに出勤してもかまいませんし、反対に午後2時間早く退勤してもかまいません。
また、週休2.5日制、3日制など休日数も柔軟に対応しています。
そのほかリモートワークも導入しており、スマートフォンのアプリを活用し1週間ごとに口腔内のチェックを遠隔で実施したり、スタッフの教育をリモートで行ったりしています。
—人材育成についてはいかがでしょうか。
下田ミナ院長:新入社員研修をはじめ、入社1年間は指導担当の先輩がマンツーマンで新人をフォローする教育制度を整えています。
ほかには4医院合同で毎月開催している懇親会での情報交換、資格取得支援制度、自己啓発のためのセミナー費用負担など、基礎知識の定着から継続的な学びの機会の提供、スキルアップのサポートにいたるまで、さまざまな研修・制度を通じて人材育成を行っています。
原島様:私は異業種から転職してきました。入社当初は専門用語が分からず、続けていけるのか不安でしたが、アシスタントの業務をしながら少しずつ知識を身につけていきました。
当時を思い返すと、理事長先生直々のインプラントの勉強に苦戦した記憶があります(笑)。しかし、衛生士と同様、歯科助手にも手厚く研修をしてくださるのは当院の魅力ですね。
氏家様:私は矯正と小児を診療していた歯科医院から三鷹ハートフル矯正歯科医院に転職してきました。
転職の動機は審美に興味を持っていたからです。私自身、審美の経験がなく自分に務まるのか半信半疑でしたが、タブレット端末による自己学習のサポート制度が整っており、徐々に慣れていくことができました。
—人材育成に注力している理由について教えてください。
下田ミナ院長:女性は結婚すると、独身の頃と比べてどうしても負担が大きくなります。それは育児に加え、家事などの家庭内労働を含めてです。
そのため育児休暇を経て職場復帰を果たしたとしても、かつてと同じような働き方が難しく、キャリアを諦めざるを得ないケースもあります。
だからこそ20代の頃に確かな知識の習得はもちろん、後輩を指導する技術を身につければ、現場の一戦力としてだけではなく、後進の育成など組織貢献というかたちで活躍の場を広げることができます。
ライフイベントを迎えたときに自分でキャリアを選択できる力を養う意味でも、当院は人材育成を大切にしているんです。
—ホワイト企業を目指したきっかけは何だったのでしょうか?
下田ミナ院長:ホワイト企業認定の取得を目指した理由は大きく2点あります。
1点目は自分が就活をする立場だったとしたら、働きやすさなど従業員のことを真剣に考えている企業に就職したいと思ったからです。
2点目はこれまで実践してきた取り組みを、第三者の視点から評価していただきたかったからです。
そうすることで改善点を把握できると考えました。私の目標はビジネスパーソンとして、女性として自立したキャリアを長く継続していける環境をつくることです。
私個人は仕事とプライベートも充実していて幸せなんですが、自分自身以外の従業員や患者様にも幸せになってもらうために、まだまだできることがあるのではないか。と日々模索しています。
もっと良い職場環境づくりに向けた一環として、ホワイト企業認定の取得を目指しました。
—実際にホワイト企業を取得した結果、どのような変化が生まれましたか?
下田ミナ院長:従業員に関しては、「これはあったほうが良いよね」と思う制度や福利厚生が揃っていることの安心感や、当たり前だと思っていたことが当たり前ではなかったという気づきになったのではないでしょうか。
患者様からも「ホワイト企業認定を取られたんですね」と声をかけていただいたので、世間にも広まっているのではと考えています。
また衛生士学校で講義をした際に、認定を受けた旨をお伝えしたら生徒からの評判が良く、結果的に4名に内定を出すことができました。採用ブランディングとしても一役買ってくれていると思います。
—従業員様に質問です。三鷹ハートフル矯正歯科医院の働きやすいと感じる点はどこでしょうか。
原島様:出産や子育てに理解があることです。
私は産休を取得する前に体調を崩してしまって、引き継ぎもままならない状態で予定より早く産休に入りました。
「迷惑をかけてしまったなぁ」と思ったのですが、周りの方々がサポートしてくれたこともあり、安心して出産に臨むことができました。
職場復帰後の時短勤務は、院長先生と相談のうえ、フレキシブルに出退勤の時間を調整していただき非常に助かりました。
あと何より、勤務時間が短くなりましたが産休前と同じ役割を任せてもらえたことで、やりがいを持って日々の業務に取り組むことができています。
氏家様:三鷹ハートフル矯正歯科医院は日曜日と月曜日が定休日です。
以前勤めていた歯科医院は日曜日と水曜日がお休みだったため連休を取ることが難しく、趣味の旅行を楽しめるのは年数回の長期休暇のタイミングしかありませんでした。
ほかの医院もシフト制で不定休のことが多いんです。対して当院は休診日が決まっており、かつ毎週連休がありますのでプライベートの予定を立てやすく、頻繁に旅行を楽しめています。
この間も1泊2日の温泉旅行に行ってきました。土曜日の夜から夜行バスに乗り、旅行を満喫している衛生士もいますね。
—奨学金支援制度を設けておられますが、導入された意図などがありましたらお教えください。
下田ミナ院長:生まれ育った環境は人それぞれ違います。ご両親に学費を出していただいた人もいれば、奨学金を借りながら勉学に励んでいる人もいます。
奨学金を利用している場合、どうしても経済的な心配事が増えますよね。心理的な負担が伴う可能性もあります。そんな不安定な状態で働いていたら、患者様にもご迷惑をおかけしてしまうかもしれません。
だからそういった不安を従業員からできる限り取り除いてあげて、診療と仕事を覚えることに専念してほしいという想いからはじめました。
この奨学金支援制度は入社してから通学する場合も利用することができます。実際に当院には歯科助手として入社後、夜間の衛生士学校に通い国家試験に合格している従業員が何名もいます。
やりたいことを諦める必要はどこにもありません。スキルアップを果たし、新たな働きがいが見つかる。そのきっかけづくりをしてあげたいと考えています。
『三鷹ハートフル矯正歯科医院の奨学金制度については、こちら 』
—三鷹ハートフル矯正歯科医院では、どんな人が活躍できるでしょうか。
原島様:お互い励まし合い、助け合いながら、一緒に前進できる仲間が増えたら嬉しいです。
私は当院から歯科助手としてのキャリアをスタートさせました。
最初の頃は専門用語の理解も追いつかず苦労しましたが、院長先生をはじめ、多くの先輩方にサポートしていただきながらここまで成長することができました。
当院は前向きな従業員を決して見捨てることはありません。周りに頼りつつ、社内外の研修に参加しながら知識を身につけていくことで、いつか周りに力を貸せるようになります。
そんな成長意欲が高く、気配りができる人であれば、きっと活躍できます。
氏家様:お客様の笑顔を見ることにやりがいを感じられる人が当院で活躍できると思います。
矯正と審美は患者様が綺麗になっていく素敵な治療です。
だんだんと笑顔が増えていくその過程に立ち会えることに私はやりがいを感じています。
もちろん、笑顔になっていただくには技術が必要ですが、当院では患者様に痛みを与えない手法を身につけることができまので、どんどん技術をインプットして、患者様に幸せを提供してあげてください!
下田ミナ院長:「人のためになりたい」という気持ちがあれば大丈夫です。
入社前の知識の習熟度はそれほど大きな問題ではなく、歯科業界を志すすべての人はダイヤの原石で、磨けば誰もが輝けると私は考えています。
当院で自己成長を実現し、プライベートも満喫させて、公私ともに充実した日々を過ごしていただきたいです。
取材者のレビュー
下田ミナ院長が歯科医院を開業したのは、一人目のお子さんを出産されたタイミングとほとんど同時期です。まさに仕事と子育てを両立する女性のロールモデルと呼ぶにふさわしい方でしょう。そんな院長に創業して良かったことを伺うと、「患者様にも従業員にも恵まれたこと」という答えが返ってきました。だからこそ恩返しの意味も込めて、待遇や働き方、自己成長が見込める教育制度など、従業員の方々にやってあげたいことをどんどん実践していると言います。以前、別の医院に勤務していた経験がある氏家様曰く、「午前も午後も予約で埋まっているのはなかなかに珍しい」とのことですが、その人気の秘訣は働きがいを存分に感じている従業員の方々から漂う幸せのオーラが院内を包んでいるからかもしれません。
日本次世代企業普及機構 金崎綾香
小売業界でバイヤーとして、商品買付けや企画などの店舗管理業務に従事しつつ、販売メーカーの営業として法人営業にも携わってきました。2022年より株式会社ソビアに入社し、これまでの経験を活かし、ホワイト企業認定を取得された企業様の魅力をホワイトキャリアでたくさんの方に発信していきます。