“気付きの場作り”からはじめる、私たちらしいダイバーシティの実現

2021.09.15
社員インタビュー

【インタビューを受けた人】
株式会社エーピーコミュニケーションズ 鈴木 晃洋様
株式会社エーピーコミュニケーションズ 片桐 高自様

【インタビュアー】
ホワイト財団事務局

株式会社エーピーコミュニケーションズ

HRM部 部長 鈴木 晃洋様

株式会社エーピーコミュニケーションズ

組織能力開発部 部長 片桐 高自様

会社紹介をお願いします。

株式会社エーピーコミュニケーションズは、お客様のことを真剣に考えられるエンジニアを育成し、熱狂できるキャリアパスを創出し、パフォーマンスを最大化できる環境を創り、従来の慣例に捉われずに工夫と挑戦を行い続けるNeoSIer(ネオエスアイヤー)です。
ITインフラ自動化のプロフェッショナルとして、お客様の課題解決のためにAzure Kubernetes ServiceやAnsibleなどを用いたクラウドネイティブ環境の内製化・自動化支援や、システムインテグレーションを行うと共に、「エンジニアから時間を奪うものをなくす」ためのプロダクト・サービスを提供しています。

働きやすさを大切にしている理由を教えてください

昨今では、大手企業だけではなく中小企業でもITを活用した課題解決が必須となっています。そして、こういったお客様の課題をIT技術で解決するのが、我々システムインテグレーター(SIer)の役割であると、私たちは考えています。
しかし現状ではIT人材が不足している上に、SIerのエンジニアとして必要な「お客様と同じ課題意識を持ち、企業価値を上げていくことができる能力」を持つ人材は今後さらに不足するとの予測が出ております。
こういった背景を受け、我々はSI業界に優秀が人材が集まるよう業界の魅力を上げることが急務と考えています。その実現に向けて、2019年より企業理念に「エンジニアとお客様を笑顔にする」を掲げ、エンジニアの成長をサポートするべく、教育システムの構築や新たな人事制度へのチャレンジ、ダイバーシティーへの取り組みなど、様々な方法で業界に先駆けた「働きやすい環境づくり」に取り組んでいます。

今後注力していく取り組みや今後の目標を教えてください

エーピーコミュニケーションズでは、技術力・コミュニケーション力・語学力・ビジネススキルなど、社員一人ひとりの個性や強みを大切にし、それらが生かされる多様性を尊んだ組織作りを目指してきました。
一方で、性別・国籍・学歴・LGBTQなどに対しては、ボーダーを設けない代わりに深く理解し、すべての人の働きやすさを考え、組織を変えていくということはできていませんでした。労働人口が減少し続けるなかで優秀な人材を確保し続けるには、多様性(ダイバーシティ)を受入れ、お互いに協調しあっていくこと(インクルージョン)が必要不可欠です。
これからもっと多様な人材に活躍してもらえるように、それぞれが快適に仕事ができる環境を提供していきたいと考えています。
東京レインボープライド2021への協賛や、LGBTQ研修、アンコンシャスバイアス研修(9月実施予定)といった全社研修を通して、知らない事で無意識に仲間を傷つけてしまうことがないよう、気づきの場を設けることから取り組み始めています。

貴社で活躍している人材、または一緒に働きたい人物像を教えてください

エーピーコミュニケーションズでは「マルチエンジニア」という求める人材像を掲げております。
これは技術とマネジメントの2軸よりそれぞれ個人の強みによる突き抜けた力を発揮し、一方お互いの弱みとなる部分を連携し補完しあう事でチームとして最大のパフォーマンスを発揮する事を目指しています。
エーピーコミュニケーションズの社員の多くはエンジニアからキャリアをスタートしている人が多く、エンジニアとして研鑽を重ねてきた中で、ある日を境に管理職になったというケースは少なくありません。エンジニアだから、管理職だから、として業務を限定するのではなく、「マルチエンジニア」として業務の垣根を超えて活躍できる環境を整備し、制度としてもバランスではなく尖った強みを評価する評価制度の導入や、管理職以外のキャリアとしてプロフェッショナル職などを設けることで、個人の強みを磨き続けアウトプットする姿勢をもった方が活躍できるようになりました。

例えば……
・育休を1か月取得した管理職。自分がいない間にメンバーが成長していて驚いた人(Oさん)
・色々な役職にチャレンジして、自分が一番働きやすいポジションを見つけた人(Mさん)
・自分自身の役割を自ら定義して、それに合わせた役職の新設を提案した人(Yさん)

ご担当者様が、個人的に会社を好きなポイントを教えてください

役職を気にせずにざっくばらんに意見交換のできる土台ができているところです。
トップダウンで物事を決めるのではなく、社員同士が話合い、時に白熱した議論を展開しながら一緒に作り上げていくボトムアップができる環境は、そうした土台が醸成されているからこそだと思います。
また、役員との距離が近すぎず遠すぎずで、ほど良い距離感が作られています。
会社と社員の双方が納得いく結論を出すためには話し合いは欠かせませんので、こうしたオープンな環境でコミュニケーションを取れることで、安心して議論に熱を入れることができています。
また、エーピーコミュニケーションズではコンピテンシーと呼ばれる評価基準の中に技術やコミュニケーション力などと並んで「情熱」という項目が入っています。
この情熱は、「黙ってないで自分の意見を情熱的に繰り返し伝えること」を意味しています。社会の変容に伴い、全社員が経営目線を意識したスタイルが求められています。そうした中で、良いアイデアを持っていても目に付く場所に出さなければ、持ち腐れてしまいます。「情熱」を評価基準に入れることで、自分の意思・考えをきちんと届くまで伝え続ける、発信し続けることを会社として求めていますという社員へのメッセージとなっています。意見を出し合い、議論を煮詰める中で最良の選択をしていきたいという想いが込められているところに、エーピーコミュニケーションズらしさを感じています。

企業選びのポイントのアドバイスをお願いします

どういった価値観を会社が持っているかを知ることではないでしょうか。
会社全体が、部署の責任者が、同僚がどういった価値観を持っているのか。社風や待遇は会社のHPやパンフレットで調べたり、他社と比較することができます。しかし、そこから想いのように目に見えないものはなかなか伝わってきません。対面での接触は難しいかもしれませんが、Webによる画面越しの面談でも、コミュニケーションを取る中で仕事への温度感や社内の雰囲気など、HPやパンフレットでは伝わってこなかったリアルな部分が感じられると思います。最終的に入社を決断する決め手には、こうした直感的な部分が後押ししてくれたりしますので、接点を持てる機会を活かしていただければと思います。
また、会社の価値観を知る中で、自分と一致する部分があるかどうかを大事にしていただければと思います。
例えば、エーピーコミュニケーションズでは採用面接時に「決められたことをキチッとすることを重視する場合は当社をお勧めしません」とお伝えしています。エーピーコミュニケーションズはボトムアップで物事を考え、自分の意見を発信していくことが求められるためです。決められて事をキチッとこなす人を否定しているわけではなく、そうした人を求めている企業はたくさんあります。会社によって何に重きを置いているかは異なりますので、説明会や面談を通じて会社の価値観を知り、自分と合致する部分があるのかを考えてみてはいかがでしょうか。

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  • ホワイト財団事務局

    私たちは「家族に入社を勧めたい 次世代に残していきたい企業」を発見し、「ホワイト企業」として認定しています。 ホワイト企業認定を取得している企業で、個性を活かし、楽しく、創造的に働く人々にインタビューをして、次世代に残すべき素晴らしい企業の社内制度の発信をしています。 ホワイト企業認定は、明日が楽しみに思える社会の実現を目指しています。