【インタビューを受けた人】
さくらインターネット株式会社 川村貴宏様
【インタビュアー】
ホワイト財団事務局
ES本部 ES部 人事労務グループ マネージャー 川村貴宏様
さくらインターネットは、インターネット起業として1996年創業しました。個人から法人、文教・公共分野まで、さまざまなお客さまのニーズに合わせ、「さくらのレンタルサーバ」「さくらのVPS」「さくらのクラウド」などのクラウドコンピューティングサービスを、自社運営の国内のデータセンターを活かし提供しています。「『やりたいこと』を『できる』に変える」の理念のもと、あらゆる分野に対応するDXソリューションを提案します。
「社員がやりがいをもって働いている会社が一番伸びる」というのが、代表の田中の考えです。そのため、まずは働きがいの土台となる働きやすさについて、会社として本気で取り組みました。
当社で大切にしている価値観の1つである「ES(Employee Success)」は、社員がサクセス(成功)するというところに主軸を置いています。社員に長期的な活躍をしてほしいという想いから、特定の職種に縛られるものではなく、その人が最もサクセスできる職種で活躍してほしいと考えています。
社員が短期ではなく長期的に成功できるように、という考え方で働き方制度設計をしています。
(リモート前提の働き方に伴い構築したミニオフィス)
一定の働きやすさが整ってきた中で、次は社員が働きがいを感じられるための取り組みに注力していきたいと考えています。給与は年功序列ではないので、中長期的に成果を出し続けていただく必要があります。
今、出ている成果をさらに伸ばしていくため、どのようなスキルや技術を身につけていければ良いのか、自分はどのようなキャリアを歩めばいいのかといったことについて、社員が改めて見つめ直して自分で考えていけることが大切です。
さくらインターネットの行動指針は3つあります。
・肯定ファースト
・リードアンドフォロー
・伝わるまで話そう
社内でのコミュニケーションを円滑にするためにこのような行動指針を定めています。「肯定ファースト」は、全てを肯定しましょう、ということでなく、すぐに否定せず一旦受け止めましょう、という意味です。「リードアンドフォロー」は、社員全員がリーダーシップとフォロワーシップを持ち、互いに支えあいましょう、という意味。「伝わるまで話そう」は文字通りですが、意外とできていないことが多いです。言ったつもり、分かってるはず、で終わらせず伝わるまで話すことを大切にしています。
このように、行動指針の中で、周りを巻き込みながら主体的に発言、行動できる人が弊社では活躍しています。
(会議室は複数名で使用するものではなく、テレビ会議を行うための一人ブースがメイン)
フラットなところが良いと思っています。5年前にさくらインターネットの働き方の制度「さぶりこ」を作った当時は、入社して1年少しの20代でしたが、そんな立場であったとしても提案やチャレンジを受け入れて、上司もサポートしてくれて実現に結びつけることができました。
目的が明確で、会社にとってメリットがあるなら、提案者の役職や入社年月や年齢に関係なくチャレンジしていくことができる。そういうところはすごく良いところだと思っています。反対に周囲の顔色をうかがって仕事をしたり、トップダウンで指示が欲しいというようなタイプの人にはあまり向かないかもしれません。自分から発信できる人が集まる、とてもフラットな環境です。
まずは、自分がその会社にコミットできるかどうかは大事にしてください。疑問があるまま入社すると、「本当にこれ正しいのかな?」「これやってていいのかな?」など、日々の仕事にも疑問がついて回ってしまい、なかなかコミットできなくなってしまうからです。
もう1つは、代表の田中もよく言うことなのですが、「成長する業界に身を置くと自分も成長しやすくなる。」ということです。伸びている業界は求められるものも多いのですが、それに対して自分が伸ばしていけるバッファ(余地)もたくさんあるということになります。伸びている業界でチャレンジすることで自分自身の成長を促すのではないか、と思います。
ホワイト財団事務局
私たちは「家族に入社を勧めたい 次世代に残していきたい企業」を発見し、「ホワイト企業」として認定しています。 ホワイト企業認定を取得している企業で、個性を活かし、楽しく、創造的に働く人々にインタビューをして、次世代に残すべき素晴らしい企業の社内制度の発信をしています。 ホワイト企業認定は、明日が楽しみに思える社会の実現を目指しています。