「変化を恐れずに挑戦!」採用トータルソリューションで企業や地域社会に貢献する株式会社ライン

2023.10.02
社員インタビュー

【インタビューを受けた人】
株式会社ライン 島谷 太様

【インタビュアー】
ホワイト財団 金崎 綾香

株式会社ライン

代表取締役 社長 島谷 太様

新卒で大手人材サービス会社に入社。8年ほど関西の中小企業の新卒採用をサポートしたのち、知人と会社を起業。主に通信関連の新規事業を担当。1999年にその会社から独立する形で株式会社ラインを設立。求人メディアの代理業を皮切りに、ダイレクトリクルーティングや人材派遣や採用代行、外国人採用など、幅広い人材事業を展開している。

株式会社ラインのポイント

・豊富な知識と経験で企業の成長を支援する採用トータルソリューション
・阪神エリアに根ざして地域の発展と向上に貢献
・「変化を恐れずに挑戦する」姿勢で企業のお役に立てる事業を展開している

株式会社ラインとは

 

ホワイト財団
ホワイト財団
貴社の事業内容について教えてください。

 

 

島谷 様株式会社ラインは「人材に関するお手伝いをしている」会社です。

 

尼崎・西宮を中心に神戸と大阪の阪神エリアで採用支援に関するサービスを中心に、人材育成やメディア制作、メガソーラーの除草・保守(環境事業)などのビジネスも行っています。

 

ホワイト財団
ホワイト財団
貴社の企業理念を教えてください。

 

 

島谷 様「つなぐ・創造する・貢献する」、これが株式会社ラインの企業理念です。

 

 

地域に根ざした事業を展開することで人々をつなぐ。

新しいことに果敢に挑戦し、新しい付加価値を創造する。

そして人との縁に感謝し、社員の幸せと社会の発展に貢献する。

 

 

この3つの理念に則り、採用支援を中心とした多岐にわたるサービスを提供しています。

 

 

 

採用トータルソリューションとは

 

ホワイト財団
ホワイト財団
貴社では採用のトータルソリューションを提供しているとのことですが、
具体的な内容を教えてください。

 

 

島谷 様ラインでは、人材の採用・育成において多角的なサービスを展開し、クライアント企業の要望に柔軟に対応し最適なソリューションを提供しています。

 

 

具体的な内容は以下の5つに分類します。

 

①採用コンサルティング

②採用ナビアウトソーシング

③人材派遣

④採用ツールの企画制作

⑤人材育成・研修事業

 

 

①採用コンサルティング

クライアント企業が抱える採用課題の解明を行い、より良い採用方針の提案を行っています。

 

時には、採用方法やツールだけでなく、社内環境の現状確認と改善についての意見を提案することもあります。例えば求人募集をする場合、年間110日以上の休日数が望ましいのですが、その条件に達していない場合は、時代背景や求人のトレンドを説明しながら、就業規則や労働条件の見直しを提案しています。

 

労働条件や賃金、休日数、雇用形態など様々な観点から採用状況を検討し、改善を促進した上で最適な採用方法やツールを提案しているんです。

 

 

ただ単に求人広告を販売するのではなく、クライアントのニーズや目標に合わせてエージェントや求人メディアなど、多様な採用手法の中からクライアント企業に適したものを紹介しています。

 

採用課題に真摯に向き合い、時には根本的解決を促すようなソリューションパートナーとして活動しています。

 

 

②採用ナビアウトソーシング

採用活動で使用するナビサイトは、各企業が運営するのが基本です。

 

しかし、採用の業務だけに注力できる環境がある企業は少ないのが現状です。登録したきりで放置になり、せっかくの採用ツールが活かされていないという事例が多数あります。

 

そこで当社では、クライアント企業のバックオフィスとして採用ナビサイトへの求人掲載だけでなく、媒体運用のサポートも実施しています。求職者へできるだけ早いタイミングでアプローチを行い、丁寧なコミュニケーションを図ることで応募確率をアップさせることが可能です。

 

 

③人材派遣

介護分野を中心に、物流や事務など多彩な人材の派遣を行っています。

地域の特性やターゲット層を熟知した上で最適なメディアで求人を行っており、クライアント企業の即戦力となる人材を紹介しています。

 

この人材派遣事業は、クライアント企業からの強い要望がありサービスを開始しました。

 

 

④採用ツールの企画制作

採用ナビサイトやエージェントなどを使用しただけでは求職者の応募につながらないことがあります。

 

インターネットの普及により情報収集がしやすくなった現代社会では、クライアント企業の理念や仕事内容、先輩社員の声など、さらに情報を深堀りできるコンテンツを発信し求職者の入社意欲を向上させる必要があります。

 

リクルーティングホームページやパンフレット、イベント用ブースの装飾など、シーンや採用フェーズに合わせたツールの企画・制作を行っています。企画だけでなく制作も一貫して自社で行っているため、柔軟かつスピーディーな対応が可能です。

 

当社では、採用ツールの制作を「企業のお化粧」と捉えており、クライアント企業をより魅力的にアピールする大事なコンテンツだと考えています。

企業の採用に長年携わってきた当社ならではの観点で、多様なツールの制作を行っています。

 

 

⑤人材育成・研修事業

当社は人材採用を主軸としておりますが、採用後の人材育成に関するサービス強化にも力を入れています。

その理由は入社後の人材教育がクライアント企業の今後の成長に大きく影響を与えるからです。

 

内定者研修や新入社員研修の企画・運営をパッケージプランとして提供しています。

基本的なPCスキルやビジネスマナーなど社会人の基礎をしっかり固められるプログラムを実施し、現場で能動的に活躍できる人材を育成します。

 

また、研修対象は新入社員だけではありません。

継続的な育成のためにも、職種別研修や階層別研修も実施しています。クライアント企業のニーズにあわせて日数や内容を企画し、それぞれの会社にマッチした人材の育成に尽力します。

 

 

株式会社採用ナビアウトソーシング事業(NAVI CONNECT):https://navi-connect.net/

 

 

ホワイト財団
ホワイト財団
現在注力している採用関連サービスを教えてください。

 

 

島谷 様当社で扱っている採用コンサルティング業務は、日本人人材だけに限りません。

 

少子高齢化などの影響を受け、今や日本の企業において外国人とともに働くことが通例となっています。

 

現在ラインでは国籍を問わない人材採用のグローバル化を推奨し、企業と人材のマッチングがより活発になるよう働きかけています。

 

 

 

 

 

ホワイト財団
ホワイト財団
また、採用事業だけでなく環境事業にも取り組んでいると伺いました。
詳しい事業内容を教えてください。

 

 

島谷 様環境事業は、5年前に発足した事業で大規模太陽光発電システムであるメガソーラー発電所の周辺の除草を中心としたメンテナンスサービスを提供しています。

 

ソーラーパネルを草が覆うことで電気抵抗が生まれ、故障につながったり、発電量が落ちたりと悪影響が生じてしまいます。当社は定期的にパネル周辺の草を取り除くことで、安定して発電できる状態の維持に取り組んでいます。

 

専用ロボットや大型重機を用いて、除草を専門的に実施している会社は日本ではほとんどありません。
ソーラーパネルを保有している大手企業からの引き合いも年々増加しており、当社の中でも急上昇している事業なんですよ。

 

株式会社ライン環境事業:https://line55.jp/kankyo/

 

 

 

株式会社ラインの魅力

 

ホワイト財団
ホワイト財団
貴社の企業としての魅力を教えてください。

 

 

島谷 様採用に関してなんでも相談できる場所であり、なんでも提案できる集団であることが当社の強みなのではないかと考えています。

 

私は当社を「採用に関する街のお医者さん」にしたい、というスタンスで20年以上事業を続けています。

 

医者が症状を確認し、処方箋を渡して快復に導くように、私たちが現状の悩みをヒアリングし、解決策を提案してより良い採用活動につなげていく。

 

小さな会社ですが、困ったときには気軽に相談してもらえるように、さまざまなサービスを展開してきました。だからこそ、現在ではたくさんのクライアント企業に信頼いただき、依頼していただけているのではないかと考えています。

 

 

ホワイト財団
ホワイト財団
貴社の企業としての強みを教えてください。

 

 

コロナ禍の際、まさか対面でのコミュニケーションが制限されるとは思わず採用市場にも大きな激震が走りました。当社としても新しい時代の流れにどのように対応していくか深く頭を悩ませたものです。しかし、そんな時でも無理だと諦めるのではなく、メッセンジャーアプリを活用した採用管理システムを取り扱い、時代にマッチしたツールを積極的に導入したり、スカウト型採用のダイレクトリクルーティングを取り入れたりと、さまざまな対策を講じていく挑戦心が当社にはありました。

 

また、設立当初から阪神エリアで事業を展開してきた当社は、同エリアの地域性に関する深い知見を持っています。その特性に合わせた提案ができるところも当社の強みで、この採用活動の変革期も何とか乗り越えることができました。

 

 

阪神エリアの地域活性化について

 

ホワイト財団
ホワイト財団
貴社は阪神エリアに特化した事業を展開していますが、
町の活性化にも尽力されているそうですね。

 

 

島谷 様はい、当社は商工会議所や市役所などと連携して町の活性化に貢献しています。

 

 

町を活性化させるにはまず人口を増やすことが重要です。

人口には流動人口と定住人口の2種類があり、流動人口は一時的に町へ訪れる人のことを指し、これはイベントなどを催すことで増やすことが可能です。

 

定住人口はその町で長く暮らす人のことを指し、当社はこの定住人口の増加に注力しています。

私は、人々の定住を促進するには教育・育成環境をより良いものにする必要があると考えています。

お子様や若い働き手の育成に力を入れ、その会社や町に愛着を持っていただくことで定住につなげられるのではないでしょうか。

 

 

ホワイト財団
ホワイト財団
定住人口の増加のために、どのような取り組みをされていますか?

 

 

島谷 様人材育成会社として町の次代を担う人材の育成を町おこしとして進めています。

 

例えば、尼崎ではものづくりの核となる理系人材の活性化に取り組んでいます。

尼崎は古くからものづくりの町として知られており、その技術力は町の財産です。

 

その財産を次代に受け継ぐため、尼崎商工会議所100周年を契機に、未来のモノづくり人材育成に向けた取り組みとしてロボットプログラミング競技であるロボカップジュニア・ジャパンの普及事業を阪神エリアで開始しました。今では一般社団法人ロボカップジュニア・ジャパンの理事として世界で活躍できる人材育成に注力しています。

 

 

ホワイト財団
ホワイト財団
ロボカップジュニアジャパンとは、どのような大会なのでしょうか?

 

 

ロボカップジュニアジャパンとは、18歳以下の子供たちが対象の競技会です。

 

この競技会の特長はロボットを操作して競技を行うのではなく、子供たちが自律移動型ロボットを制作して出場するんです。

 

今でこそプログラミングは身近な技術として浸透し、小学校の授業でも取り入れられていますが、私がブロック長に就任したての頃は、子どもたちがプログラミングに触れる機会はほとんどありませんでした。

 

 

ただ、プログラミングはニーズが高まる分野で、幼少期から触れてもらうことで将来の職業選択の1つになり得るのではないかと考えました。

そこで、私たちは時代に先駆けてこの機会をつくる活動をスタートさせたんです。

 

現在、ロボカップジュニアジャパンの盛り上がりも受けて、尼崎の中ではプログラミングという仕事が地域に受け入れられているように感じます。

 

 

株式会社ラインの今後の取り組みについて

 

ホワイト財団
ホワイト財団
現在組織で抱えている課題について教えてください。

 

 

島谷 様コロナウイルスの流行に伴い、採用市場が大きく変化した結果、流動的な採用活動にどう対応していくかが当社の課題だと考えています。

 

インターネットが出現する前までさかのぼると、従来は紙媒体の求人票が主流でした。

冊子の求人案内など限られた中から見つけた企業に、求職者が能動的に応募をするというもので、駅の求人冊子などを見かけたことがある方もいらっしゃるかもしれません。

 

そこからインターネットが一般家庭にも浸透してくると、採用ナビサイトを活用した採用活動が主流になり、紙媒体の求人募集はほとんどなくなったように感じます。

 

 

コロナ禍では対面でのコミュニケーションが規制されたことにより、オンラインでの採用活動が加速しました。動画、Webパンフレット、オンライン面接、SNS、リファラルなどナビサイト以外のツールや手法を用いた採用方法が台頭してきたんです。

 

インターネットやオンラインでの採用活動が活発化したことでたくさんの企業を比較できるようになり、ネットを頼る求職者の数が増えました。そのため、ネットツールを用いた採用に取り組んでいる企業でないと採用活動の土俵にも乗れなくなっています。

 

 

また、従来は求職者が能動的に企業を探し、行動を起こすのが通例でした。

しかし、その力関係が逆転しており、採用を行う企業が求職者にオファーを送り、応募につなげるダイレクトリクルーティングが当たり前になりつつあります。このような採用トレンドに付いていくことができない企業様からの相談が現在増えてきており、当社としてもお力添えできるように対策を講じています。

 

 

ホワイト財団
ホワイト財団
そんな課題に対して取り組んでいることはありますか?

 

 

島谷 様まず、今の時代にマッチする人材・能力の開発を行うために、Webツールを用いた採用方法の情報力の向上に取り組んでいます。

 

 

現在、画一的なナビサイトだけではなく、専門性に特化した紹介サイトや動画配信、SNSなどが採用活動で活用されています。ホワイト企業認定のような第三者機関による評価を活用するのも、インターネットが主流となった現在ならではだと考えています。

 

インターネットが普及したことによって、就職活動において客観的な評価を意識する傾向にあります。ナビアプリの口コミや評価サイトでの評価も比較されており、企業側はそれを考慮して採用を行わなければなりません。そういった現在のトレンドをしっかりクライアント企業に伝えるために、常に最新の情報にアンテナを張っていきたいです。

 

 

また、変化を恐れず新しいことにどんどんチャレンジしながら、守備範囲を拡大させることも大事だと考えています。これまで、たくさんの挑戦を行ってきており、失敗の末途中で断念したサービスもあります。

しかしそこで諦めることなく、将来の成功のために行動し続ける集団を目指します。

 

 

 

ホワイト財団
ホワイト財団
今後実施していきたいサービスはありますか?

 

 

島谷 様企業と求職者をマッチングさせる自社独自のサイトを開設・運営したいと考えています。

 

現在、企業側の情報提供は多い一方で求職者側が情報を開示する機会は少ないです。

そのため、求職者側のデータベースを確立し、その中からクライアントのニーズにマッチする求職者を紹介できるようなサービスがあればより採用活動の幅が広がるのではないでしょうか。

 

 

現在は、各メディアの特性を考慮し既存のサービスを提案していますが、自社サービスを行うことでより多角的なソリューションを提供できる会社として成長したいですね。

 

 

 

ホワイト財団
ホワイト財団
今回ホワイト企業認定を取得された理由としては、
どういったものがあるんでしょうか。

 

 

島谷 様今回ホワイト企業認定を取得したのには、自社の採用にいかす目的もありますが、お客様に提案できるようにするという名目もあります。第三者からの評価を取り入れ、採用や企業運営にどういった効果があるのか実証実験をしてみたかったんです。

 

最近は健康経営優良法人など第三者評価をPRしている会社が増えています。

それは、企業が自社の魅力をアピールするよりも第三者視点の評価の方が求職者にとっていい印象を与えるからなんです。

 

そういった傾向をクライアント企業に訴求し、その事実を裏付ける根拠として当社の実績を提示できるようになれば嬉しいです。

 

 

取得してから間もなく、まだまだ検証段階ではありますが、これからの動向が楽しみでもあります。

 

 

 

ホワイト財団
ホワイト財団
貴社の長期目標を教えてください。

 

 

島谷 様まず第一に、社員全員が幸せであり続けるような組織運営を行っていきたいです。

 

 

そのためにも、当社で働いていることに誇りとプライドを持ち、仕事に取り組めるような会社づくりに取り組み続けます。

 

そして、会社としてより地域に貢献し、阪神エリアの企業や住民の方々になくてはならないと思ってもらえるような企業になるために、真摯な姿勢で人に向き合い、サービスの向上に尽力します。

 

 

 

 

取材者のレビュー

 

人材採用支援を中心に、人材育成やメガソーラーの除草など、様々な事業に取り組む株式会社ライン。事業の根幹には、島谷社長の「新しいことにチャレンジする」姿勢が浸透しているように感じられました。例えば、採用ソリューションの1つである「人材派遣」。このサービスは、クライアント企業からの要望を受けてスタートしたものなんです。時代のニーズをしっかりキャッチし、それに向けて果敢に行動を起こしていく島谷社長の姿をみて、社員の方々も同じように活躍されていくことでしょう。

 

 

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  • 取材者

    日本次世代企業普及機構金崎 綾香

    小売業界でバイヤーとして、商品買付けや企画などの店舗管理業務に従事しつつ、販売メーカーの営業として法人営業にも携わってきました。2022年より株式会社ソビアに入社し、これまでの経験を活かし、ホワイト企業認定を取得された企業様の魅力をホワイトキャリアでたくさんの方に発信していきます。