【インタビューを受けた人】
株式会社Massive Act 高萩 遼介 様
株式会社Massive Act 金田 渚 様
株式会社Massive Act 阿部 有里絵 様
【インタビュアー】
ホワイト財団 金崎 綾香
代表取締役 高萩 遼介 様
CEO OFFICE 金田 渚 様
PR 阿部 有里絵 様
Massive Actのポイント
・メンバーこそ経営の源泉だという視点から働きがいを追求している
・自社だけでなく、どの業界・業種においても希少価値の高い人材へ成長できる環境
・企業理念とミッションに向き合い、成長し続ける従業員
高萩様:Massive Actは、「変革の起点を創る」をミッションとし、デジタルマーケティング、DX支援を通じてクライアント企業の事業成長をデザインするコンサルティングファームです。
デジタル領域における豊富な知見と実績を強みに、業界の枠を超えて企業の挑戦を後押ししています。
提供しているサービスとしては、デジタルマーケティング、DX支援、グロースマーケティングを主軸に、クライアント課題に応じてコンサルティングをしています。
高萩様:前提として、敬意でつながる組織運営を目指し、社内でのコミュニケーションを重要視しています。
身近な例で言うと、
「何か手伝えることはありますか?」
「さっきチャットで共有したことの補足を口頭でしてもいいですか?」
「こうした方がより良くなると思いますが、いかがですか?」
些末なことですが、受け手に与える印象や仕事を滑らかにする配慮・敬意を意識し、このような声掛けや議論をすることで、双方向でオープンな関係を維持し、活気に満ちた組織運営をしています。
変化の激しいデジタル時代においては、スピーディな意思決定と実行力が何より求められます。
そのためにも、お互いをリスペクトした上での対話を重んじることで、チームとしての結束力を大切にしながら、組織力の最大化を図り、さらに高品質なサービスをお客様に提供できるような環境作りをしています。
金田様:当社のクレドでもありますが、「リスペクトや配慮、気遣いを大切に」と入社当時から指導してもらいました。
この理念は社内・社外を問わず業務に直結するものだと考えています。
当社内においても配慮や気遣いのあるコミュニケーション・アウトプットがチームの生産性向上に寄与していると感じます。
阿部様:実際に、代表の高萩は社内外問わず、関わるすべての人に敬意を持って接していると感じる場面が多いです。
私が面接に来社した際も、質問に対して非常に丁寧に答えてくれたり、面接終了後はエレベーターホールで深々とお辞儀をして見送ってもらったことが印象に残っています。そんな風に、誰に対しても丁寧で敬意ある行動を取っている姿が、私が代表をリスペクトする理由の1つです。
高萩様:私が最も大切にしていることは「メンバードリブン」であることです。
メンバードリブンとは、「従業員満足度の充足や働きやすさ」を起点とした経営が、取引先への提供価値・サービスレベルの向上に繋がり、その結果、お客様から頂く評価・対価が増え、更に社内への投資・整備が進められるという価値の循環連鎖のことです。
Massive Actとして現場の第一線で顧客や社会に価値を提供しているのは紛れもなく社員です。
そのため、社員の働きがいと働きやすさを追求することが、高い品質のサービスを生み出す源泉だと考えています。社員が生き生きと活躍できる環境を整えることで、イノベーションが生まれ、お客様への価値提供につながっていくと信じています 。
そこで、当社ではトップダウンで抑圧的な運営ではなく、リスペクトと対話を重視した風通しの良い、社員の精神的・物理的満足度を重要視した運営を心がけています。
チームで目標に向かって取り組む上では、お互いの価値観を尊重し合い、フラットなコミュニケーションを取ることが何より大切です。様々なバックグラウンドを持つメンバーが集まる当社では、個性を尊重しながらも、ひとつの目標に向かって力を合わせ、切磋琢磨しています。
高萩様:当社の最大の資産は人材であり、その成長なくして会社の成長は無いと考えています。
そのため、Massive Actでは、
「やりたいこと(WILL)」
「できること(CAN)」
「求められること(MUST)」
この3つの要素に基づいて査定評価を行い、個々人が目指す将来に合ったキャリア形成を後押ししています。
その一環として、1on1や全社会などでの対話を重視し、積極的に実施しています。面談では、個々人の業務が会社にとって、なぜ必要なのか(MUST)を明確にし、また、能力(CAN)と目標(WILL)の間にあるギャップを埋めながら成長していく理想図をすり合わせます。
また、業務の内容だけでなく、各社員がどのようなキャリアを描いているのか、そのためには何をすべきかを具体的に一緒に考えるようにしています。社員との対話を重ねる中で、一人ひとりの可能性を見出し、適材適所のアサインメントやタスク配分を行っています。
そして、1つ1つの業務において、「点」ではなく「線」でフィードバックすることを心がけています。
自社だけでなく、どんな業界・業種においても高い希少価値を持つ人材に育ってほしいという考えから、これらの方針を取り入れています。
自分のなりたい姿を明確にし、そこにコミットする社員を会社が全力で支援する。それが当社の人材育成の基本スタンスです。社内でのナレッジ共有はもちろん、資格取得支援や外部研修派遣など、スキルアップの機会を可能な限り提供しています。
高萩様:社員1人ひとりが自ら考え、問題解決能力を養うために、何事においてもアウトプットすることを促しています。
具体的には、業務において「何ができていたか」「何ができていなかったか」「できなかった原因と改善策」「できたことの再現性と応用」を社員が自発的に考え、アウトプットしています。このプロセスでは、フレームワークやキャリアシートを活用することで、自身で考え言語化し、表現するという機会を創出しています。
これにより、社員は自らが強化するべきスキルを見つけ、自己研鑽する方法を模索することができます。そのうえで、資格取得や書籍購入、研修受講にかかる費用などを会社が請け負うことで、社員の自発的な学びを後押ししています。
また、当社では、DX領域における「X人材(=変革人材)」の育成に注力しています。
DX浸透にはデジタルリテラシーだけではなく、多様な部門・関係者を巻き込む推進力やコミュニケーション力・課題定義力が求められると考えています。そこで当社では独自の教育プログラムを整備し、X人材の育成にも力を入れています。
このような取り組みをしたことで、2024年2月に行われた、人事分野の領域で先進的な取り組みを行う企業を表彰する「JAPAN HR DX AWARDS FINAL」エンゲージメント部門で優秀賞を受賞することができました。
金田様:私は実際に資格取得制度を利用し、業務に役立つ「薬事管理者資格」を取得しました。
受講費とeラーニング費用を補助いただき、学びを業務へと活かす事が出来ました。
その他にも書籍購入制度を活用し、日々インプットを増やしています。 今後も積極的に制度を活用し、スキルアップを図っていきたいです。
高萩様:「メンバーバードリブン経営」で述べたように、従業員の満足度向上がサービスレベルの向上につながると考えています。
そこで、「福利厚生の充実」や「各種制度設計」といった大企業の良さと、「仕事のやりがい」「風通しのよさ」といったベンチャーの良さを両方かけ合わせた会社づくりを心がけています。
その取り組みの1つがフレックス制度です。
社員の活用率が100%である当社のフレックス制度は、当日調整も可能で、理由を確認することもありません。その気軽さが社員の活用率に直結しているのではないかと考えています。
また、社員の体調や家庭の事情にあわせて出社や在宅勤務を使い分けるなど柔軟な働き方ができるように、自宅用のPCモニターを支給したり、家庭内Wi-Fiの費用を会社が負担するなど、リモートワーク体制の充実化を進めています。
上記に加え、週に一度社員一斉リモートデーも設けており、メリハリのある働き方を推奨しています。
リモートワークやフレックス制度は私自身が積極的に活用しており、実際に仕事と家庭の両立を実現しています。私が率先して制度を利用することで、社員も制度を利用しやすい雰囲気づくりをしています。
現在では子育て中の社員はもちろん、家庭のある社員だけでなく、自己研鑽に励む社員など、家庭事情以外での制度の使用事例も増えています。
多様な働き方のニーズへの対応は、個人のパフォーマンスとチームの生産性向上の大きな鍵を握っていると考えています。
こうした働きやすい職場環境が評価され、当社は「ホワイト企業アワード」や「Forbes JAPAN WOMEN AWARD」などの認定を数多く受賞しています。
詳しく教えてください。
高萩様:まず、Massive Actでは広告業界・コンサル業界では一般的な、みなし残業(固定残業)を設定していません。
そのため、就業時間内(週単位で40時間以内)での生産性を上げることが原則です。
そこで、残業撲滅のために、月の残業時間が10時間を超えている社員に対しては私自身がヒアリングを行い、改善策を共に策定しています。
また、一週間で40時間以上の労働をした社員には、40時間を超過した分、次の週で労働時間を短くするよう調整してもらっています。例えば、週の労働時間が41時間になった場合は、次の週は労働時間を39時間にしてもらうといった形です。そうすることで、残業が発生しにくい仕組み作りをしています。
他にも業務の自動化・マニュアル化を取り入れることで、属人的な業務を削減し、業務の効率化に努めました。結果として、現在の月平均残業時間は5時間以内となっており、直近3ヶ月に関しては3時間以内を達成できています。
高萩様:社員にはプライベートを犠牲にすることなく、業務に取り組んでもらいたいと思っているので、休暇制度の充実化にも力を入れています。
産休・育休制度や介護・看病休暇の他にも、記念日などの特別な日に取得できる「アニバーサリー休暇」や、家族の誕生日に取得できる「家族孝行休暇」、女性の生理前後における苦痛を配慮したPMS休暇、休日にボランティアに参加したら振替で休暇を取得できるボランティア休暇、連続して5日間の有給休暇を取得すると会社から5万円が支給されるリフレッシュリワードなど、多数の休暇制度を取り入れています。
当社ではメンバーだけでなく、その家族やパートナーも大切にしており、残業が少なく、プライベートも充実させやすい体制を整えています。
このようなワークライフバランスを重視した取り組みをご評価いただき、東京都や港区のワークライフバランス推進企業への認定や、ホワイト企業アワード、Forbes JAPAN WOMEN AWARDを受賞することができました。
また、社員の誕生日のお祝いやレクリエーション、歓送迎会など、社員全員が楽しめるイベントの開催、役員も含めたオフィス周辺の清掃活動など、業務以外で社員間の信頼関係を強化するための取り組みなどを定期的に行っています。
高萩様:Massive Actを設立する前に設立した会社での失敗経験がきっかけです。
その会社では、設立から1年あまりで年商11億円までに急成長したのですが、社内の制度や評価体制、目標設定などが非常に曖昧でした。利益至上主義で取引先や顧客など、社外に意識が向きすぎてしまい、社員のケアが一切できていませんでした。
その結果、社員のモチベーションが低下し、チームが瓦解してしまいました。
当時の社員から、「目指すべき方向がわからない」「このまま会社がどこへ向かうのかわからず不安」と言われたことは今でも鮮明に覚えています。
その後数年は個人事務所のような働き方をしたのち、「持続的に価値を提供し続けるにはやはり組織化が必要だ」と考え直しました。当時の失敗経験と反省を踏まえ今度は人にとことん向き合ってみよう。そう考え、「メンバードリブン経営」のもと、Massive Actの第二創業-組織本格化-をスタートさせました。
現在は「変革の起点を創る」というミッションを実現するために、チームで楽しみながらお客様へ提供する価値を追求し、得た対価を社員や社会、未来に還元していくことを心がけています。
高萩様:如何にカルチャーを希薄化させずに組織拡大が出来るか、という点です。
環境や育成プログラム・ユースケースを共有することで、一定のコミュニケーションレベル・仕事への姿勢を保つことはできていますが、全員が均質的にカルチャーを理解し、高い熱量を今後も再現し続けられるか、という疑問があります。
カルチャーを希薄化させずに組織拡大が出来るか、という点は継続して向き合う課題だと思うので、仕事に対する熱量を全社レベルで高い水準にし、より質の高いサービスを提供するためには、ハード面だけではなくソフト面も大事だと考えています。
そのため、2023年からはカルチャーや文化形成に重点を置いた制度をスタートさせました。
一例としては、評価査定の評価項目にカルチャーフィットを組み込み、「当社のカルチャーにフィットしているか」といった質問を投げかけるようにしています。
とはいえ、強制的にフィットさせるのではなく、カルチャーフィットの意義や理由を知ってもらうことが先決です。しっかり理由を理解してもらった上で自分事と捉えてもらえるように、さらに働きかけていきたいですね。
入社して苦労したことはありますか?
金田様:私は組織立ち上げ当初から携わっており、当時はポテンシャルメンバーが自分のみで身近なロールモデルがおらず四苦八苦したことをよく覚えています。
代表や他メンバーとの知識やスキル格差が大きく、ギャップを感じる事が非常に多かったです。また、組織が拡大していくにつれチーム形成や制度制定などの難しさを痛感しました。
阿部様:私は前職との仕事の進め方のギャップを埋めることに苦労しました。
前職では、1人で業務を進行・完結させることが多かったのですが、Massive Actでは複数人でチームを組んで業務を進行するため、コミュニケーション、報告方法など円滑に業務を進めるためのアドバイスをたくさんいただきました。
今では自分の考えを言語化しながら、報告内容や頻度を意識しつつ、チーム内でコミュニケーションを密に取っています。前職で働いていた期間が長かったこともあり、適応するのが大変でしたね。
金田様:「 言語化は思考プロセスの体現」ということを全社的に代表からメッセージとして伝えていますが、Massive Actで働き始めてから「言語化」の重要性をとても感じています。
相手への情報共有1つとっても、どうすれば分かりやすく伝わる形で言語化できるかを考えています。
常に思考、言語化をし、インプット、アウトプットを繰り返して習慣化することで3年間で言語化能力が大幅に向上したと思います。
阿部様:代表やマネージャーに業務のフィードバックや1on1など個別で話す機会を何度もつくってもらい、自分がやるべきことを明確にしたり、不明な部分を解消していただける点はありがたかったです。
金田様:私も、代表達が教育やコミュニケーションに時間をたくさん割いてくれるので、徐々にギャップは埋まったように感じます。
阿部様:自分が関与している業務が世に露出されたときにやりがいを感じます。
私は現在PR業務に関わる原稿の作成や外部対応を担当しています。依頼から納品、リリースまで一朝一夕にはいかないからこそ、無事に情報を発信できたときには達成感がありますね。
金田様:私は、自身や仲間の成長を実感できたときにやりがいを感じます。
入社して3年、自己成長をとても感じています。業務を円滑にこなすために様々なスキルや手法を用いる必要があるため、ポータブルスキルを地道に積み上げることができました。
また、点と点をつなげて線にしていくことで、今では様々な業務をお任せいただけるまでに成長できました。
当社には、未経験の業務にも果敢にチャレンジできる環境があります。失敗を恐れず、どんどんアクションを起こせる。そんな挑戦的な社風が、私のモチベーションを高めてくれています。
現在は自身の学びを他メンバーへ継承していくこともお任せいただいています。その過程で仲間の成長を感じる瞬間に立ち会えた時は非常に嬉しく思います。
金田様:意見や相談しやすい環境づくりがなされているところです。
積極的なコミュニケーションを取る事が推奨されている事で、臆することなく声かけができています。
また、お互いにリスペクトしあう風土が浸透しているのも、コミュニケーションの取りやすい環境である理由の1つだと思います。
阿部様:確かに、相談しやすい環境があるのはありがたいですね。
私も、1on1などで代表やマネージャーと話す機会をたくさん設けていただいているのは、 非常に働きやすいと感じています。
あとは、残業時間がしっかり管理されているところも働きやすい点です。残業時間が多いメンバーがいた場合、代表が一緒になって改善策を考えてくれたり、システムを導入してくれたりと働きかけをしてくれるので無理なく働くことができています。
金田様:人材マネジメント力を強化したいと考えています。
今、私が置かれている状況は、未経験者として成長するフェーズから未経験者と一緒に成長するフェーズに移行しています。
その中で、自分が入社当時に苦労した「上層部とのギャップ」を今後入社してくる新人が感じないように、私自身がハブ的な存在となって円滑なコミュニケーションを促したいと考えています。
また、業務に関わる専門領域の知見も増やしていきたいです!
マネジメントや継承を進めるには自身のスキル向上は必須であると思います。 社員の身近なロールモデルやお手本になれるようレベルアップしていきたいです。
阿部様:社内外問わず、相手の立場に立って考え、主体的に行動できる人材になりたいです。
例えば、提出する資料を作成しているときにはどのように表記したらわかりやすいだろうか、相手は何を知りたいと思っているのかなどを考え、相手主体の考え方で物事を進めていきたいですね。
そうすることで、会社やお客様に多くのバリューを提供できるようになると考えています。
阿部様:ちょっとした言葉遣いや相手に気を配った発言・行動ができる、思いやりのある方と一緒に働きたいですね。
金田様:仕事や成長に対して熱量があり、常に自分をアップデートし続けることができる方と一緒に働きたいです。
当社は仕事や環境変化のサイクルが早く、その環境に適応するには自分から行動を起こさないといけません。また、自分のやりたいことを発信し成功させるためにも、常に環境の変化に自ら適用しようとする行動を起こすことが大事です。
熱量を持って常に思考をすることができる人材と切磋琢磨していきたいです!
高萩様:当社のカルチャーとマッチする人と一緒に働きたいですね。
阿部や金田が伝えてくれたことも含め、
・敬意があり、配慮や気遣いができる方
・知行合一のもと行動できる方
・熱量や成長意欲のある方
・物事をやり切る責任感、つまりコミット力がある方
このような方と一緒に働きたいです。
専門性の高いスキルは入社してからでも大丈夫です。
当社のビジョンに共感し、変革の旗手となってくれる方を求めています。
たくさんの仲間と共に働けることを楽しみにしています。
取材者のレビュー
「メンバードリブン」を掲げ、社員の働きがいや働きやすさに注力しているMassive Act。その背景には、高萩代表のこれまでの経験や気づきが大きく関わっていました。まだまだベンチャーである当社では新たな人材を募集中とのこと。少しでもMassive Actのカルチャーのもと、成長していきたいという方にはどんどんご応募してほしいですね。
日本次世代企業普及機構金崎 綾香
小売業界でバイヤーとして、商品買付けや企画などの店舗管理業務に従事しつつ、販売メーカーの営業として法人営業にも携わってきました。2022年より株式会社ソビアに入社し、これまでの経験を活かし、ホワイト企業認定を取得された企業様の魅力をホワイトキャリアでたくさんの方に発信していきます。