【インタビューを受けた人】
株式会社永田屋 田中 大輔様
【インタビュアー】
ホワイト財団事務局
代表取締役 田中 大輔様
株式会社永田屋は大正2年創業。今年で創業109年を迎える老舗の専門葬儀社です。大切な方が亡くなって人が一番困っているときに支えになる。それが我々の仕事です。神奈川県相模原市と東京都町田市に8拠点15式場を構え、理念経営をかかげ地域に根差し強い信用基盤を作りながら、「葬儀を通じて人の役に立ち地域社会に貢献します」「共に働く従業員が物心共に豊かで幸せになり、働く意義や誇りを感じ、あんしんして将来を託せる会社となります」というお客様・社員・地域社会の三方良しを追及する経営を目指しています。また弊社にはあんしん倶楽部という会員制度があり、その会員数は合計85,000人ほど、提携協力店は350社にのぼります。100年以上地域に密着してきたからこそ、地域の方やお店に支えて頂きました。
お陰様で商圏140万人の中でトップシェアをとっていて、昨年もコロナ禍でありながら管轄税務署から適正な申告納税を果たしている優良申告法人として表敬して頂きました(通算5回目です)。これは管轄税務署内に約8,000社事業所がある中で唯一の表敬でした。
その他の事業として仏壇・仏具の販売。お墓・霊園の紹介。納骨堂の販売。料理・返礼品の手配。ご法事の施行。生花・盛り篭の販売。散骨の手配などがあります。
永田屋の経営理念である三方良しを遂げていく為に、その中でも社員の幸せを追及するために働きやすさを大切にしています。
大きな気付きを与えてくれたのは、この葬儀の仕事のおかげです。人生が限られた時間であるということ、時間イコール命だと教えられました。限りある人生をよりよく生きるためには、私自身が誰のために何のために、なぜ自分が生きているのかという人生の目的を明確にすることが大切だと気づきました。そしてその目的とは身近な大切な人を大切にして共に幸せになることだと気づき、その大切な人の中には家族だけでなく、数ある会社の中で永田屋という会社を選んでくれた社員たちが入っていることに改めて気づきました。そのために自分自身が共感される人になる必要があると気づき、経営理念への共感を促したり、業務の仕組化に取り組むようになりました。
このように社員の働きやすさを大切にしているのは経営の目的と私の人生の目的を遂げるために実践しています。
今後注力していくのは、出店です。業績は「採用⇒育成⇒出店」のサイクルで伸びていきます。これまで採用と育成に力を入れ形になってきたので、次はいよいよ出店を積極的に取り組んでいきます。
永田屋では「ハウスエンディング」という式場、会食室、控室が一体化している大切な方とゆっくり一緒に過ごすことができる空間を独自で開発し、ブランディングを図っています。
もうひとつはDXです。DX(Digital Transformation)とはIT技術を社内に浸透させ時間革命を起こすことで、働きやすさや追求する上でとても大切です。社員の考える時間をいかに作れるか…社員の素晴らしい可能性を引き出して、新たなサービスや業態を生み出し、業績アップを狙っていきます。
重要視しているのは、以下の3点です。
・会社好き
・仕事好き
・仲間好き
他に見ている要素としては誠実さや素直さ、勉強好き、貢献意識の高さ、前向きである、コミュニケーション能力、達成マインド。以上を求める人物像として掲げています。
会社の仕組みとして、毎月、上司が面談の時間を必ずとってくれます。
そこでは、あくまでも自分自身が会社の中でどうなっていきたいか、そしてプライベートでもどの様な人生を送っていきたいかという観点で実施してくれます。会社の一方的な「こうなれ!」「こうなってもらわないと!」ということは一切ありません。
今の自分自身の現在地から見て、この後、何を目標にしてそして何を実行していくかが明確になっていきます。しかも、上司の主観ではなく、しっかりと事実に基づいてフィードバックしてくれると同時に、会社の人事制度を使用しながらなので、公平感もあります。会社を自己実現の舞台として、会社の価値観と自分の価値観をマッチングできる環境があります。
会社の理念が自分の価値観にマッチしているか!
条件や福利厚生も大事だけど、それだけで選ぶと転職を繰り返す人生になってしまうかもしれません。
会社の理念やビジョンに共感していたり、この会社で自己実現したいと思って働けるようになることがとても大切です。なぜなら、それが自分が大変な時の頑張る理由になるからです。その上で、人間関係の良さや、一緒に働きたいと思える人で選ぶことが大切です。永田屋では採用の際、8回から10回お会いして当社の理念に本当に共感しているか、マッチングしているかを確認しています。
大切なのは相手の会社が何を大切にしているか、どんなビジョンがあるかをしっかり理解し共感していくことだと思います。
ホワイト財団事務局
私たちは「家族に入社を勧めたい 次世代に残していきたい企業」を発見し、「ホワイト企業」として認定しています。 ホワイト企業認定を取得している企業で、個性を活かし、楽しく、創造的に働く人々にインタビューをして、次世代に残すべき素晴らしい企業の社内制度の発信をしています。 ホワイト企業認定は、明日が楽しみに思える社会の実現を目指しています。