【インタビューを受けた人】
イーソル株式会社 荒岡様
【インタビュアー】
ホワイト財団事務局
ソリューションエンジニアリング事業部基盤技術統括部PF技術部(取材当時) 荒岡様
農学系の学部出身です。農学部とお伝えすると、今までの経験上、「すごく勉強に打ち込んだ」とイメージいただくことが多いのですが、恥ずかしながらそこまで真面目に勉強していませんでした。勉学よりも部活動に力を入れていました。部活では社交ダンス部に所属し、競技ダンスで大会にも出場していました。競技ダンスなので男女コンビニになるのですが、このパートナーの決め方が各自希望を出して、先輩のジャッジのもとペアが確定していました。今思い返すと、当人同士の希望だけでなく、先輩の意向が入っていたのがいかにも部活って感じでしたね。
就職活動を開始した当初はとにかく上手くいかず焦りました。志望分野としては科学系のメーカーや化粧品会社の開発に絞っていたのですが、自分の想像以上に難航していました。このままではと思い、シフトチェンジに踏み切ることにし、企業数が多いIT業界に目を向け始めました。すると、流れが変わりはじめ、選考もどんどん進み最終選考まで進む企業や、気が付くと内定をいただける企業も出てきました。業界の相性ってあるのだなと、身をもって経験しましたね。
お会いする担当者に相性が良い方が多かったのか、うまくいかなかったメーカー関係の面接に比べて回答しやすい印象を受けたり、上手く言語化できていない部分のニュアンスを汲み取ってもらえることが増えたり、コミュニケーションがスムーズに取れていたように思います。実は適性検査もプログラミングの方が向いているという結果も出ていました。
先ほどお話ししたような経緯からIT業界へシフトしていったため、初めは僕のITへの興味関心はそれほど高くありませんでした。それまでITはPCを通じて画面上で完結するものというイメージでしたが、説明会を通じて、それとは異なり、組み込んだプログラムをもとに実際に動くモノを扱うことを知り、他と違う面白さやワクワク感を感じました。
実際にIT業界で選考を受ける中でイーソルに出会いましたが、それまでイーソルのことは知りませんでした。そして、内定をいただけた組込みの企業はイーソルで2社目でした。今思い返すと自分でも意外でしたが、イーソルへの入社は即決でした。決め手を一言で言うと、雰囲気です。当時はコロナ禍前でしたので選考中に職場を見ることができる企業が大半でしたので、そこで実際に見た印象がイーソルは他社と違いました。僕が内定をもらった企業の多くは「昔ながらのIT」という感じで、社員同士のコミュニケーションが少なかったり、与えられた業務に対して粛々と作業をするといった感じで、どこか社内の雰囲気が暗い印象でした。それに対してイーソルは社員が自発的に動き、社員同士が密に連携を取り合う姿が印象的でした。その活発で明るい雰囲気に惹かれました。
PCの画面上で動くソフトウエアの開発ではなく、実機(ハードウエア)を動かすソフトウエアをつくっている会社です。メーカーさんと一緒に、新製品開発を手掛けていきます。
また、色々な事を裁量もってやらせてくれているのもいいですね。ただ、言われたことを言われた通りにやるのではなく、自分が考えて実行できる楽しさがあります。もちろん、難しさはありますが、その分やりがいもあり、充実しています。
SE事業部 基盤技術統括部 PF技術部という部署にいます。組込みエンジニアリングサービスの共通基盤となるべく挑戦している部門で、eSOL(Product, Solution)と市場・部門間のGAPを埋めることで組込みエンジニアリングサービスの共通基盤として価値を提供し続けています。もう少し端的に言うと、お客様の「こういうものを作りたい」、「こういう仕様にしたい」といった新しい仕事の案件の依頼が僕たちの部門にきます。
現在、僕の担当は電子マネーのアプリケーション開発とテスト評価です。今は既存のシステムのセキュリティレベルを上げるためのアプリケーション開発をしています。もっと簡単に言うと、お客様がお持ちのシステムのバージョンアップです。
プロジェクトに参加する中で得た知識や、知識をアウトプットする能力が少しずつ形になってきたなと、自分で自分の成長を感じることができるのが最近のやりがいになっています。また、僕はこの課が立ち上げられた際のスターティングメンバ―になります。社歴はそう長くはないですが、課の在籍年数では古株です。当初から課の業務に携わっているので、後から転属されてくる社員をサポートする機会があり、自分が社内で貢献できていると感じることができる機会が増えてきました。
前任の業務引継ぎが大変だった時があります。もともとのPGの作りが複雑で、バージョンアップにあたり、必要な修正箇所を探して書き直す・どこのコードを修正すべきがが分かりにくく、大変でした。やりきれたポイントは、とにかく、粘り強く取り組んでいったことですね。闇雲にやるのではなく、わかるとことから少しずつコツコツとやっていきました。その時、自分を支えていたのは「やるからにはやる」という、使命感・責任感でしたね。やっていく中で、後輩やお客さまが頼りにしてくれるのは嬉しかったですし、最後、やり切った時は達成感でいっぱいになり、今では苦くとも良い思い出です。
自分が作りたいモノを探すことです。イーソルには自社で開発を行っている部署があり、独自のシステム開発も行っています。そこでいつかは僕もシステムを作りたいと思っているのですが、まだ何が作りたいのか、それがどんな風に社会に役立つのかといって外殻も見えていない状態です。日々の業務を通じて自己分析や知見を広げながら、作りたいモノを見つけていきたいと思います。やりたいことを探す就職活動と似ていますね。
コミュニケーションの高さを兼ね備えた、現代の職人ですね。真面目で誠実な人が多く、個々人が自分の仕事に責任感を持ち、忠実にミッションをクリアしていく人がイーソルでは多く活躍しています。そんな職人気質でありながら、質問や疑問を聞きに行くと実に丁寧に、積極的に教えてくれます。職人と言うと、黙々と仕事だけをしているようですが、イーソルの職人はそうではなく、活発にコミュニケーションを取っています。そうした意味で「現代の職人」とさせていただきました。
一緒にプロジェクトを進めるのであれば価値を共有できる人、互いに尊重しあえる人ですと働きやすいですね。相互理解が難しい人は、打合せ一つとってもスムーズに進まなかったりしますし、逆にいろいろな考え方や意見を理解できる方は思考も柔らかいので、多角的なアイデアを出せたりもしますので。
あとは、人のために頑張れる人がいいですね。組込みだけでなく、ITの仕事の多くはエンドユーザーの顔を直接見ることが少ないので、モチベーションの維持が難しい場合があります。その時にお客様のため、今作っているものが社会のためになると意識できる人はこの業界で長く働けると思いますし、一緒に働いていて気持ちいいですね。
経験に基づいて言わせていただくと、過去の僕のように自分への思い込みをもたないことですね。「こういうのが好きなんだ」と自分の思い込みだけに捉われず、広い視野を持つことをお勧めします。自分の価値観としてやりたい仕事、興味ある業界を把握することはもちろん大切ですが、まだ出会っていないだけで面白いと思えるもの、やりがいを感じられることが眠っている可能性は十二分にあります。仮に僕と同じように志望通りにいかずとも、そこでめげずに、新しい可能性に出会うチャンスができたと思い、前向きに考えてはいかがでしょうか。
「社会への恩返し」です。
今の自分が生活できているのは様々な人の仕事の上で成り立っています。自分が与えられた分を社会に返していくために僕も働いています。今作っているプログラムも、直接は難しいかもしれませんが、間接的にでも社会を良くする一端を担っていると信じています。少しでも人々の幸せを支えることができるよう、社会に恩返しできるよう、今後も恩返しできればと思います。
ホワイト財団事務局
私たちは「家族に入社を勧めたい 次世代に残していきたい企業」を発見し、「ホワイト企業」として認定しています。 ホワイト企業認定を取得している企業で、個性を活かし、楽しく、創造的に働く人々にインタビューをして、次世代に残すべき素晴らしい企業の社内制度の発信をしています。 ホワイト企業認定は、明日が楽しみに思える社会の実現を目指しています。