目指すは若き日に見た先輩の背中!海外購買で海外メーカーとの交渉に奮闘している小澤さんに迫ります。

2022.01.11
社員インタビュー

【インタビューを受けた人】
株式会社トモエシステム 小澤 俊介様

【インタビュアー】
ホワイト財団事務局

株式会社トモエシステム

SRM部 マネージャー 小澤 俊介様

2019年トモエシステムに中途入社。海外購買部門のマネージャーを務める。

就職活動について

①学生時代に注力したことを教えていただけますか?

神奈川出身で学生まで関東で育ちました。格闘技が好きで高校から少林寺拳法を学びはじめ、大学では空手部に所属していました。武道に熱を入れる一方で、学業では外国語(英語)を専攻して海外旅行や留学に行っていました。在学中に1年ほどニューヨーク州に交換留学で渡米し、現地の言語に触れながらビジネス学部に所属して経済・経営を学びました。

②就職活動の思い出を教えていただけますか?

海外で働けるような、できれば海外駐在ができる職を中心にひたすら探していました。当初は海外に行ける職であればこだわりなく見ていたのですが、折しもリーマンショックがあった時期のため金融業は避け、目に見えるモノを扱う企業(メーカー)に絞っていきました。日本のモノづくりは当時から海外でも高い評価を受けていましたので、自社で商品を作っているメーカーの中で、特に自社製品に誇りを持っている企業の選考を受けました。そうして最終的にエンジンメーカーへ入社するにいたりました。

③エンジンメーカーを選んだ理由はありましたか?

そこは様々な事業を展開しているメーカーでして、エンジンはその数ある事業の一つでした。会社が取り扱う商品の中でエンジンは業界シェア率が最も高いものでしたので、海外シェアが高い商品を取り扱う部署であれば、海外出張や駐在の可能性が高いはずと予想し、入社を志望しました。

 

トモエシステムとの出会いについて

①エンジンメーカー勤務時代はどんなお仕事をされていましたか?

海外購買を業務として行っていました。最終的に国内で製造したエンジンを海外輸出するのですが、製造に用いる部品は海外から輸入していましたので、その手配が主な業務でした。当時の先輩は一から十まで懇切丁寧に教えてくれる方で、右も左もわからない新米の私に対して都度時間を割いてくれていました。今思い返すと、相当な労力だったと思います。加えてトラブルが起きた際には真っ先に矢面に立って守ってくれていましたので、自分に部下ができたら私もこうありたいと思い、その後の理想とする先輩・上司像のベースの起源となりました。

②トモエシステムと出会ったきっかけを教えていただけますか?

新卒で入社した企業は、事業閉鎖に伴い退社を余儀なくされました。そこから転職や転勤をする中で、語学を活かした仕事をしたいと思って転職活動をしていた折にトモエシステムと出会いました。

③入社を決意した決め手はどういったところでしたか?

先ほどお話ししたように語学を活かせる職場を探していたのですが、トモエシステム以外の企業からも数社内定をいただいていました。各社の選考過程でそれぞれの上層部と話しましたが、その中でトモエシステムは「変わりたい」という想いが経営層から伝わってきました。意思だけでなく、変わるためのビジョンが明確であり、既に取り組みとして実際に進めていましたので、本当に変わろうとしているのだと感じました。新卒で入社したメーカーは変化を嫌ったがゆえに業界の流れについていけず、結果として事業撤退を余儀なくされました。そうした苦い経験もあり、変化を恐れない、むしろ積極的に変化していく姿に惹かれました。

 

トモエシステムについて

①トモエシステムとはどんな会社でしょうか?

建設機械メーカーへ部品を卸しているのですが、ただ既製品を納品するのではなく、お客様や仕入れ先と連携して商品開発を進めています。

一言で表すと、モノづくりをこよなく愛する会社です。トモエシステムの社員は三度の飯よりモノづくりが好きという方が多く、営業の方に部品に関する質問を聞きに行くと本当に嬉しそうに教えてくれます。

②小澤さんのお仕事を教えていただけますか?

海外購買になります。海外のメーカーから海外購買部門が部品を仕入れ、営業がそれをお客様に売ってきます。

③海外メーカーと国内メーカーで取引の方法や対応に違いはありますか?

海外、特にヨーロッパやアメリカのメーカーは自尊心が高いという特徴があります。日本で不良品を納品した場合、お客様に謝罪したり、場合によっては報告書を提出したり、まずは非を認めることが基本です。しかし、海外メーカーの特に上層部に対して商品不備に関する責を一般従業員の前で過度に追求すると、「自尊心を傷つける失礼な取引先」として以降は商品を卸さないという場合があります。私はそうした文化を知らない時分に、苦い経験をした過去があります。海外メーカーと取引する際には仮に不良品が生じても、既に起きてしまったことに対して過度に責めるのでなく、対策として今後どうすればいいかという建設的で未来志向な方向に話を持っていくよう意識しています。

 

④苦労したことはどんなことでしたか?

取引先である海外メーカーに納品時に品質の不具合が多い企業がありました。日本は品質の高さに誇りを持っているため改善要望を再三に渡り伝えていましたが先方からは「人はミスするものだから仕方ない」と平行線の一途で、トモエシステム内では歴代の海外購買/品質管理の担当者が悩みの種として後任に引き継いでいる状態でした。そんな時、当該メーカーが取引先に対して顧客満足度アンケートを実施していましたので、当社も「品質不具合が足を引っ張ってお客様に自信を持って御社製品を紹介できない」旨を記入して提出しました。すると、メーカー側から「社内で日本独自の品質基準を設け、不良率の改善を図ります。」という旨の回答が返ってきました。先方のマインドが変わり、長年の課題であった価値観の共有ができ、うれしかったですね。

⑤今後の目標を教えていただけますか?

国内メーカーと海外メーカーの橋渡し役として活躍していきたいと考えています。トモエシステムの事業スタイルの一つに複数のメーカーから部品を仕入れて製品に組み上げるものがあります。現在、部品の仕入れ先の大半は国内メーカーになっていますので、将来的に海外メーカーと国内メーカーの部品を組み合わせた製品開発に購買として携わり、商談が円滑に進むように海外との橋渡しとして活躍していきたいですね。今はそのための経験値を日々の業務を通して積んでいる最中です。

これからについて

①トモエシステムで活躍できる人はどんな方でしょうか?

学び続ける人、自己研鑽し続けることができる人です。私たちの業界を含め、多くの業界が過渡期にきていますので、企業として成長していくためには社員のレベルアップは欠かすことができません。今までは自分の業界の知識・スキルをいかに深めていくかでしたが、今後は変化する社会に合わせていかに横断的に他業種と連携していくかが求められてきます。トモエシステムでは変化を受け容れ、楽しむことができる人が活躍していますし、社会全体からも求められていると思います。

②今後、どんな方と一緒に働きたいですか?

これまでの経験を振り返ると、一緒に働く人は大事だなと感じます。どんなに仕事がハードでも互いを鼓舞し助け合える関係ですと乗り越えられてきました。逆に非協力的であったり、ドライな関係だった際には簡単な仕事でもミスしたり、業務内容以上に疲弊した記憶があります。互いを尊重し、助け合える方がいると仕事がはかどりますし、何より信頼できます。同時に私もそうした人でありたいと考えています。

③可愛がられる社員はどんな方だと思いますか?

トモエシステムで言うと、モノづくりの話を喜んで聞ける人ですね。特にベテラン層はいわゆる「叩き上げ」の人が多く、人に歴史ありと言いますか、一人ひとりが武勇伝を持っています。武勇伝を含めて、人の話を楽しく聞ける人はやっぱり可愛いがられています。

④仕事選びのアドバイスをいただけますか?

仕事は答えがないことに対し、持っている経験や知識を動員して自分なりの回答を探す作業です。学生時代は答えがある程度用意されたものがほとんどですが、社会人になった途端に正解がない世界が待っています。最初はそのギャップに怯んでしまうと思います。どう対処していけばいいかは入社後に周囲がフォローしてくれるはずですので、そうした世界が待っているということだけでもあらかじめ知っておくと、順応していきやすいかなと思います。

最後に

小澤さんにとって「働く」とは?

「変わる機会を与えてくれる場所」です。

社会人一年目の頃を思い出すと、本当に何もできませんでした。戦力にならない私を放り出さず、一からコツコツと社会人としての常識や仕事の基礎を教えていただいた諸先輩方には感謝しかありません。少しずつ覚えながら自分でできる仕事が増えていく喜びは今でも覚えています。今もそうですが、仕事では人生で避けてきたことや苦手分野としてきたこととに否が応でも向き合う機会を与えてくれました。もちろんしんどく大変なことも数多くありましたが、トライしたことで自分が変わるきっかけになりました。なによりも自分の視野が広がり、人生を豊かにしてくれました。

 

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