【インタビューを受けた人】
株式会社ソウルウェア 三上 沙理衣様
【インタビュアー】
ホワイト財団事務局
営業部 広報 三上 沙理衣様
ソウルウェアではクラウド事業を展開しています。
2つ製品があり、ソウルウェアの売り上げの大半を支えている主力製品がサイボウズ株式会社の「kintone(キントーン)」の、帳票プラグイン「RepotoneU(レポトンユー)」という製品です。請求データや見積りデータを帳票に出力するというプラグインです。「kintone」がサービス立ち上げた当初からオフィシャルパートナーとしてサービスの提供をしてきたので、界隈では多くの方に認識いただいている製品です。
2つめが勤怠管理・交通費精算クラウドの「kincone(キンコン)」という製品です。現在、売上拡大に向けて当社でも力を入れています。名前の通り勤怠管理と交通費精算を行うクラウドサービスとなっており、とにかく誰にでも使えるようにシンプルな画面・操作感などが特徴です。また他社よりも少し低めの価格設定で提供しています。
ソウルウェアの立ち上げ背景には、代表の吉田自身が会社員時代にハードワークを経験してきており、その際に「過酷な労働に身を置かなくても幸せに暮らせるのでは」という考えがありました。それを実現するためにソウルウェアを起業し、代表が会社員時代に一緒に働いていたメンバーに声をかけたのがはじまりです。
しかし、創業当初は、事業を軌道に乗せるためにEC事業(受託開発)もしていたため、労働環境の整備が課題となっていました。
2016年頃、代表に子どもが生まれたり、社員が結婚して地方に引っ越すなど、様々な社員のライフイベントが重なりテレワークを導入することになりました。ちょうどそのタイミングで「RepotoneU」の売り上げも安定しはじめたので、いっきに労働環境の整備が始まりました。
現在進行形で「継続して社員が働き続けられる場所であること」を意識して整備を進めています。社員が自分の希望ではない事情、たとえば家族の転居や結婚などで、キャリアを諦めなくていいようにテレワークや裁量労働制を導入し、ライフイベントに左右されずに安心して働き続けられるように、社内の福利厚生や労働環境を整備しています。
社内のコミュニケーション方法を模索していこうと思っています。フルリモートであることと、ここ1年急激に社員数が増えたため「その話聞いてない」「知らなかった」みたいなことがあり、度々情報共有の方法は課題にあがっています。
シャッフルランチを行ったり、全社会を行ったり、なるべくオンライン上でも社員同士が会話をするタイミングを作っています。今後はテキストでのコミュニケーション方法に何かルールを加えたり工夫していく必要があると感じています。
SpatialChat(スペーシァルチャット)という仮想オフィスサービスも使っています。毎週水曜日14時~16時の2時間はスペチャに集合して仕事をしたり、会話をしたりしています。これからも社員全員にとって最適な方法を模索していきます。
積極的に自分のやりたいことを見つけて動ける方、自分が持っているスキルを発揮してくれる方と一緒に働きたいです。そうした前向きな姿勢を持っている方は社内に活気が出ますので、会社としての成長も見込めますので嬉しいですね。
あとは自己開示に抵抗がない方です。フルリモートを実施している性質上、積極的に困っていることや悩んでいることを発言できる方のほうがソウルウェアでは働きやすいと思います。発言ができないと、どんどん孤立してしまうので新しく入社された方には特に遠慮をせずに、積極的な意思表示をお願いしています。
自分が取り組んでみたいことに挑戦できる環境です。
社内で「こんなことをやってみたいです」と手を挙げても、なかなか許可が下りずに保留が続くといったことが往々にしてあると思うのですが、ソウルウェアではその心配がありません。逆に言ったもん勝ちみたいなところがあります。
稟議用のアプリを使って経営層に対し、「こういうワークフローで、こんなことがやりたいから予算を使いたい」と依頼を出し、経営層が価値があると判断したものはスピーディーに許可がおります。例えば、「有料セミナーに参加したい」とか、「システムを入れたい」「展示会に出展したい」といった依頼もこのアプリに集約されています。私も「海外でワーケーションがしてみたい」という依頼を出し、取材をかねてシンガポールに2週間ほど滞在したことがあります。
クリーンな働き方をアピールする会社が増えている中で、本当に無理のない働き方をしているかどうかが大事だなと感じています。
「形だけのテレワーク」や、「声掛けだけの社内制度の推奨」といった形にとらわれるのではなく、等身大の生活・働き方を継続しながら挑戦できる環境こそが将来的に安心して働けると思います。
新卒の頃はどうしても無理をしてでも挑戦したいシーンがあると思いますが、そうしたモチベーションを長期的に維持することは難しいと思います。組織も自分も無理のない環境でこそでパフォーマンスを発揮できますし、心にも余裕が生まれます。余裕があれば自分のことを客観視でき、幅広いキャリア選択や、自分の課題も冷静に把握することができるのではないかと思います。
また、企業の見極め方の一つとしては、説明会や面接で長所も短所もあわせてオープンに情報発信してくれてる会社は信用できる企業が多いように感じます。自社の情報を冷静に全て話してくれる社員さんがいるところだと安心できませんか?
加えて、社員によって会社に対する思いは全く違うと思いますので、複数名と会う機会を作るようにして、ぜひ話を聞いてみてほしいです。きっと入社後のギャップが減ると思います。
ホワイト財団事務局
私たちは「家族に入社を勧めたい 次世代に残していきたい企業」を発見し、「ホワイト企業」として認定しています。 ホワイト企業認定を取得している企業で、個性を活かし、楽しく、創造的に働く人々にインタビューをして、次世代に残すべき素晴らしい企業の社内制度の発信をしています。 ホワイト企業認定は、明日が楽しみに思える社会の実現を目指しています。