【インタビューを受けた人】
株式会社Maneql 辻翔太様
【インタビュアー】
ホワイト財団 金崎綾香
常務取締役 辻翔太様
Maneqlのポイント
・人材育成に力を入れており、未経験でもしっかり成長できる環境
・豊かな環境で働くことで、スキルもモチベーションも上がり、力を発揮できる
・苦労や努力で身につけたスキルをお客様へ発信し、感謝されたときに感じるやりがい
株式会社Maneqlでは、下記の4つの事業を中心に、個人・中小企業を対象としたマーケティング・テクノロジーを提供している会社です。
①Lステップ事業 ②WEBプロモーション事業 ③起業家フリーランス養成事業 ④健康事業
その中でも、LINEのビジネス版であるLINE公式アカウント(旧LINE @) の機能を拡張したマーケティングオートメーションツール『Lステップ』は、有料アカウント契約数1万件を突破しており、『LINE公式アカウントを用いたMAシステム』の分野において、業界No.1の導入実績を誇っています。
—人材育成に注力されている理由を教えてください。
社員13名という少数の組織でありながら、SaaS企業でいうと上場できる売上規模にまで急成長しています。ここだけを切り取ると、Webマーケティングに明るいハイクラス人材を集めた企業、と思われるかもしれませんが、決してそうではなく、社員の大半が未経験からスタートしています。
業界経験のない人材を生産性の高いマーケターにするには、何よりも教育が重要です。
Maneqlでは新入社員を組織としてサポートするオンボーディングを導入しています。
—社内には未経験スタートの方も多いとのことですが、どのような教育制度を導入されているのですか?
具体的には入社後2週間程度の座学からスタートし、その間パーソナルなミーティングでやりとりをしながら進捗を確認します。
以降は3週間ほど自社商品についての理解を深める研修や電話対応等の基礎業務を経験。繰り返しフィードバックを重ねながら徐々に実務に入っていきます。
ある程度、業務を任せられる状態になってからは社内に教材や書籍が豊富にありますので、それらを活用して新たな知識のインプットを図っています。入社時点から一定の期間はレールを引きますが、実務を持つようになってからは自走しながら成長していく、そんなイメージです。
—Maneqlとは、どんな会社ですか?
Maneqlの社風を一言で表すと、「あたたかい社風」です。
悩んでいる人に対して周りの先輩たちが必ず気にかけてくれます。
個人的な話になりますが、私は入社した当初、成果を出すことができず、かなり苦戦しました。
独学とは言えWebマーケティングを学んでいたので、多少はできる自負を持っていたのですが、全然通用しない(笑)。その悔しさのあまり涙がこぼれる日もありました。
そんな落ち込んでいるときは、決まって先輩が食事に連れていってくれたんです。
それまであまり人に悩みを打ち明けるタイプではなかったのですが、本当にあのときのフォローには救われました。
あともう1つ、励みになったのはお客様の存在です。
自分の提案はもちろん、学んだ知識を発信する場所があり、それらアウトプットに対してお客様から「感動した」「勉強になる」などのフィードバックをいただく機会が徐々に増えていきました。
今でもそうですが、あの当時お客様のお言葉がとても励みになったことを今でも覚えています。
—人事評価制度に特徴があるとのことですが、具体的にどのような制度を整えているのでしょうか。
Maneqlの評価制度で特徴的なのは、スキルアップの手順を明確にしていることです。
何のスキルを身につけたら評価が上がるのか、キャリアアップができるのかを公表しており、個人目標を立てやすい仕組みになっています。
また月1回のペースで個別にミーティングを重ね、「習得できたスキル」「今後身につけるべきスキル」などPDCAを回し、社員の成長をフォローしています。
もうひとつ特徴として挙げられるのは、雇用形態による差を一切設けず、成果を出していれば誰もが平等に評価され、給与が上がっていく評価制度を構築していることです。
社員・アルバイト・パートの垣根をなくし、評価基準を合わせているため、高いモチベーションを保って業務に取り組めると考えています。
—働き方についても、かなり自由だとお伺いしました。
良い意味で会社っぽくありません。
服装はもちろん、デスク周りも自由にカスタマイズができるため、スタンディングワークをしている社員もいますし、リモートで働いている社員もいます。
またチャット一本で有給休暇を申請することが可能なので、消化率も非常に高いです。
加えて人間関係もフラットで、代表や管理職との距離も近く、上下関係も厳しくありません。
社員、パート、アルバイト、どんな立場の人でも対等に意見が言い合うことができ、それぞれが責任を持って業務に取り組んでいます。
ただし、自由な働き方ができるのは、各々が自分の役割を理解して、しっかりと成果を挙げているという前提のもとに成り立っていることを忘れてはいけません。
働く側にとって自由な環境は良い印象を持たれがちです。
しかし、自由を与えすぎると、どれだけ優秀な人でもサボります。それが一人、二人と増えることで、生産性は一気に落ちてしまいます。するとどうなると思いますか?
会社が立ち行かなくなり、社員に迷惑をかけることになります。自由な働き方とは、生産性や利益が担保されて、はじめて成立するんです。
そのためには会社としてある程度のルールを定め、その中で好きに働ける環境を整えることが大切です。この制約と自由のバランスがManeqlは優れていると思います。
—ホワイト企業を目指したきっかけについて教えてください。
第三者認定を取得するために、働きやすい環境づくりに取り組んでいたわけではありません。
会社、社員、お客様の全体の最適解を一生懸命考えて制度や環境を整備していたら、自然とそうなったというのが率直な意見です。
Maneqlのミッションは、お客様の成功や成長を目指す、カスタマーサクセスを届けることです。
そのミッションを達成するには、サービスを提供する社員が豊かである必要があります。
なぜなら仕事もプライベートも豊かなときを過ごすことで、一人ひとりの生産性が向上し、質の高いサービスを提供できると考えているからです。
—新規開拓などの営業スタイルを教えてください。
Maneqlの営業スタイルはインバウンドです。CMやWeb広告などプッシュ型の広告で集客をしています。そのため、テレアポのような新規開拓は一切行っていません。また、営業ノルマの設定もしていません。
何らかの広告を見てからの問い合わせ、そして紹介で成り立っています。
お客様が自分の知人や取引先、得意先に紹介してくださっているのは、サービスに満足いただいているからだと考えています。
つまりManeqlにとってホワイト企業というのは、カスタマーサクセスを届けるというミッションを達成する過程で生まれた副産物なんです。
—ホワイト企業認定を取得したきっかけについて教えてください。
ホワイト企業認定を取得したのは、従業員から寄せられた声がきっかけです。
ある時期から入社してくる社員やパート、アルバイトの方々から「こんなに働きやすい会社はない」という声をいただくことが多くなりました。
私を含め、以前から在籍している社員にとって当たり前と思っていた制度や環境が、実は当たり前でないということが分かってきたんです。
また、定着率ならびに従業員の満足度も高いことから、一度、第三者の視点から評価してもらおうと思い、ホワイト企業認定を取得する運びとなりました。
—働きやすい環境のほか、働きがいに感じられる点についても教えていただけますでしょうか。
私たちの仕事はお客様の商品を広めるサポートをして、夢や目標を形にしていく仕事です。
身につけるスキルに比例して、お客様に感謝される回数が増えます。
ときには「あなたじゃないとだめなんです!」と言われるほど手放せない関係性ができますので、やりがいも感じやすいです。
また経営者向けの商品のため、良識のある方が多く、基本的には対応もスムーズに進められます。
経営に熱心なお客様の話は、人生のためになりますし、そのニーズに応えてご提案ができる環境こそが、自分自身の成長へ繋がります。
一方で、そういった経営者の方々とディスカッションをするには自分磨きも欠かせません。
期待に応えるため、インプットする知識のレベルが必然的に高くなっていきます。
—ノルマを設けていないという話も聞きましたが、本当でしょうか。
本当です。
Maneqlでは、社長の方針で営業ノルマは設けていません。
その分、お客様が本当に必要としていることや、抱えている課題解決に対する提案に専念することができます。
一人ひとりが専任のパートナーとしてお客様と伴走しながら、千差万別の課題解決に取り組んでいます。
—社長がノルマを設けない理由について教えていただけますか?
サラリーマン時代にノルマ重視の訪問営業をされていたそうです。
社長の経歴をお話しすると、
独自の営業理論を確立し、全国の弱小店舗を『ノルマ達成率NO.1を維持する常勝店舗』にすることに成功し、その後27才で支店長に昇進するなど、凄腕の営業マンだったんです。
その当時の経験から、自分の成績やノルマ達成のためにお客様に必要のない商品を売ることよりも、抱えている課題をしっかりと解決することを第一に考え、現在はあえてノルマの設定をしていないそうです。
また、商品の導入段階にないお客様に必要なのない商品まで提案してしまうとで、成約が難しくなる場合もあります。そのためManeqlでは、ノルマを設けず、丁寧なヒアリングでお客様にとって本当に最適で必要な提案に専念しています。
また、社長のトップセールスマン時代の「人を0から実力者に育てる」という教育理論は、社内の人材育成にも活かされています。
—Maneqlが求める人物像について教えてください。
仕事に対して前向きな方と働きたいと考えています。
Maneqlではスキルを伸ばせば、どんどんキャリアアップを重ねていくことができ、仕事の幅も広がっていきます。
最初はアシスタントからスタートしますが、適性を見て2年目からマーケティング業務、3年目でリーダー職を目指すことも可能です。
さまざまな業種のさまざまな課題を持つお客様と関わることで、提案の引き出しも増えていき、コンサルティング力も身につくほか、多様な業務を取り扱っているため、希望や適性により、クリエイティブやプロモーションの企画などにも携わることができます。
WebマーケティングやSaaSに興味をお持ちの方、皆さんの可能性を広げるきっかけにManeqlはいかがですか?
もともと私は経営者になりたいという夢がありました。
Maneqlに入社して現在は常務のポストを務め、グループ会社の代表になることができました。
是非、なりたい自分を目指す楽しさを味わっていただきたいです!
取材者のレビュー
業界No.1のマーケティングオートメーションツール『Lステップ』を展開するManeql。LステップのCMはタクシー広告でも放映されているため、ご存知の方もいらっしゃるのではないでしょうか。さまざまなメディアにも取り上げられている同社で、どのような働き方ができるのか私も気になっていました。
辻様から伺ったお話の中で印象に残っているのは、自由な働き方を実現するために社員の方々が自立し、高い生産性を維持しているということです。ホワイト企業=働く側に都合の良い環境だと思われがちですが、同社は会社と従業員が互いにギブ&テイクをすることで、会社に利益をもたらし、従業員一人ひとりにとっての働きやすい環境を実現しています。
また、未経験入社が多いという点も驚きました。現在、就職・転職活動に取り組まれていて、Webマーケティング業界に興味があるけれど、経験が浅い、もしくはないという理由でためらっている方がいましたら、同社の門を叩いてみてはいかがでしょうか?皆さんと同じ境遇だった社員の方々がマーケッターとして活躍されている同社であれば、自分の目指す将来に近づけるかもしれませんよ。
日本次世代企業普及機構 金崎綾香
小売業界でバイヤーとして、商品買付けや企画などの店舗管理業務に従事しつつ、販売メーカーの営業として法人営業にも携わってきました。2022年より株式会社ソビアに入社し、これまでの経験を活かし、ホワイト企業認定を取得された企業様の魅力をホワイトキャリアでたくさんの方に発信していきます。