【インタビューを受けた人】
ウィードファウスト株式会社 総務部 / 経営戦略室 岡本 麗史様
【インタビュアー】
ホワイト財団 金崎綾香
部長 岡本 麗史様
ウィードファウストのポイント
・市場価値の高い人材へと成長できる環境が整っている
・人材育成だけでなく「長く一緒に働くために」
・少しずつ環境を改善に取り組みながらより良い環境にしていきたい
ウィードファウストは、WEBシステムやクラウドなど、お客様のニーズに合わせたインフラやアプリケーションを取り扱っています。
開発から設計、運用保守までをSESという形でトータルにサポートする技術者集団です。
技術者のあくなき追求心を全面にバックアップし、「生涯現役の技術者として働ける会社」を目指して会社を運営しております。
—未経験で入社された方も多いとのことですか、どのような教育カリキュラムを導入されているのですか?
当社には、未経験でエンジニアを志し入社した社員が多く在籍しております。
日頃から人材育成に注力しており、未経験の方に向けた新人研修にも自信を持っております。
研修後の配属先にもよりますが、入社後2~3ヵ月は仕事の時間を研修に充てて、しっかり知識を身に付けていただきます。その後、各チームへの配属となり、現場で業務を担当していただきます。
「入社後、初めは簡単な作業から担当していただく」という教育方針をとる企業もありますが、当社では配属後から「少しレベルの高い」工程にチャレンジしてもらいます。
それができたら、次の「少しレベルの高い」工程へ、ということを繰り返し、2~3年で技術者として基盤となるスキルを身に付けていただきます。
技術者というのは、その人の経験値に応じてその後の市場価値も変化します。
簡単な作業ばかりに従事していたら、5年経とうが10年経とうが技術が身につかず、市場価値は上がってこないんです。それは、会社にとっても、本人にとっても凄く不幸なことだと思います。
技術者として基盤を固めたうえで、新たなキャリアを見据えていただけるよう、どんどん難しい工程にも挑戦していただきたいです。
もちろん、初めからすべて一人でお任せするわけではありません。
同じチームに所属する先輩や上司がしっかりとサポートしながら、わからないことを質問しやすい環境づくりを徹底しております。
—新入社員以外の方への教育制度はいかがでしょうか。
もちろん、研修を受けられるのは新人だけではありません。
社員一人ひとりが自分のキャリアを選択できるよう、外部講師を招いて講習が受講できる機会を設けいてます。
他にも社外研修を推奨しており、技術者としてのスキルを向上するためのものから、「イケてる上司」を目指すためのキャリア研修まで多岐に渡ります。
どの講習や研修を受けるかは、上長と相談しながら決めていきます。これは、個々の成長を会社とともに見据えるためです。
「2.3年後、どんなキャリアを描きたいか」を明確にして、長所を伸ばすのか・短所をなくすのか、といったビジョンをしっかり決めてから受講をしていただきます。
ただ闇雲に受講したとしても、中途半端な結果になってしまってはもったいないですよね。
今後も人材育成を拡充させて、社員にプラスとなる環境を整えていきたいです。
—福利厚生などの手当について教えてください。
当社には「報告手当」や「現場管理手当」など業務内容に対して定めている手当があります。
これは、「業務量や会社への貢献度を正当に評価したい」という考えのもと設けています。
なぜなら、業務量に差があるのに技術力が一緒という理由で役職も給与も一緒に設定されてしまっては、社員の不満につながると考えているからです。
また、社内の食事会だけでなく、チームやプロジェクトごとの小規模な会費も会社で負担しています。
プロジェクトや業務を円滑に進めるパートナーとして、より親密な関係性を築くため他社のエンジニアの方と食事をした際は他社の方の食事代も当社で負担しています。
さらに、社員の主体的な学びもしっかり評価して手当として還元しています。
それが企画手当と実施手当です。
企画手当は、勉強会や会社主体ではない研修を企画立案した社員に支給され、実施手当は計画された企画を実際に進行した社員に支給されます。
企画が得意な人もいれば、実施するのが得意な人もいますよね?
それぞれの得意分野にスポットを当てて、その行動をしっかりと評価に反映しています。
—残業についても取り組みを強化されているとのことですが、どのような取り組みなのでしょうか。
IT業界は残業時間が多いイメージを持たれてしまいがちなのですが、実際はそこまで多くはありません。
もちろんまだまだ環境整備が充分でない企業もあると思いますが、ここ何年かで業界全体が「残業時間を減らそう」という取り組みが行われているんです。
当社でも残業時間を減らす取り組みを行っており、プロジェクトごとに随時状況の報告を行い、その中で稼働時間が多いチームには人員をプラスしたり、お取引先様とスケジュールを調整したりしています。
高稼働がどうしても続いてしまった時には特別休暇を取ってもらうなど、休日と仕事とのメリハリを付けられる仕組みを整えています。
その成果として、現在の月単位の平均残業時間は14.79時間です。これは、業界全体の平均残業時間としても低い値です。
法律として規定があるからという理由もあります。
しかしそれ以前に危惧しているのは社員の体調面です。
私は、20年、30年先も今いる社員と一緒に仲良く働きたいんです。その未来のためにも、社員の健康を第一に考え、残業は極力なくしていきたいです。
長く働ける環境づくりとして、育休の取得やご家族間での急なトラブルにも柔軟に対応しています。
たとえば、お子様の年齢や家族編成を考慮してプロジェクトのチームを編成したり、お子様の急な発熱の場合には「お子様を優先して」と声をかけたり。
男女関係なく育休の取得を促しており、実際に男性社員の育休取得事例があるほか、お子様の送り迎えの為の遅番早上がりはもはや当たり前になっています。
ワークライフバランスを大事にする考え方はどんどん社内で浸透してほしいです。
ただ、社員としては福利厚生や手当の申請って多少気を遣ってしまうところはあると思うんです。
ですので、家庭環境の変化でも、上長から声をかけてもらうようにしています。
一つ一つは地味な取り組みですが、社員の健康とプライベートを守るために必要な行動だと、私は思っています。
—ウィードファウストとは、どんな組織ですか?
社員一人ひとりが、繋がりと成長を大事にしている組織です。
当社では、プロジェクト毎にチームを編成して業務を担当しています。
お客様の依頼に対して、チームで担当することによって、チェックし合いながら円滑に業務を遂行することができます。
また、メンバーの成長や課題点を確認し合うことができるため、それぞれを高めあえる関係性を築けます。
上司だから、部下だから、ではなく同じ視点に立って切磋琢磨できる、部活動のような会社ですね。
—岡本様がIT業界に興味を持ったきっかけについて教えてください。
まず、私がIT業界に興味を持ったのは、大学入学時代です。
当時、「ITの時代が来る!」と謳われていた風潮もあり、大学で情報学を専攻しました。
しかし当時は、システムはおろか、パソコンにもほとんど触れていませんでした。知識のないままにIT企業に就職した私は、タイピングゲームでキーボードに慣れることから始めました。
IT企業に飛び込んだのはいいものの、最初に就職した企業はあまりいい環境とは言い難く、転職を考えていました。そのころにちょうど同じプロジェクトに配属となった別会社の方に勧誘いただき、転職を決意しました。
転職先で徐々に経験を積み、フリーランスを経て起業する運びとなりました。
しかし、会社の経営について甘く考えていた私は出鼻をくじかれる形で一度会社を廃業しました。
改めて、IT業界でのビジネスモデルを学び直し、ウィードファウストの前身となる会社の立ち上げに至りました。
—ウィードファウストの強みについて教えてください。
未経験の方でも、2~3年で一定の技術力が身につく環境がある点ですかね。
当社で働き続けることで、たとえ社外に出たとしても重宝されるスキルの持ち主になれます。
また、今でこそ「働き方改革」の必要性が叫ばれるようになり社内環境が是正され、働きやすい環境を目指す企業が増えましたが、未だいわゆる「ブラック企業」に近い企業もあり、そういった会社に勤めていらっしゃる方もまだまだいます。
そんな会社から転職を希望する方からすれば、当社は凄く働きやすいと感じていただけるんじゃないかと思います。
—社内環境の改善に取り組んだ理由を教えてください。
もともと、何かきっかけがあって社内環境を変えた、というわけではありません。
私たちの業界は、技術者の数や力が業績や会社の成長に直結する、とてもシンプルなビジネスモデルです。ですので、社員が会社のことを好きになり、働き続けてくれる環境づくりというのは優先順位の高いテーマです。
私と一緒に働き続けてくれる社員を一人でも増やすために、働く環境を改善し続けることは当たり前のことだったんです。
—ホワイト企業認定の取得を目指した理由を教えてください。
今回、ホワイト企業認定を取得した理由は、より多くの人に当社のことを知っていただきたかったからです。
当社のことを知っていただける場所を増やし、理解を深めていただけるける機会になったのではないかと感じています。実際、認定を受けたことをプラスに捉えていただき、お問い合せをいただく機会も増えました。
ただ、ホワイト企業の認定を受けたから「いい会社」というわけではない、とも考えています。
会社を見直す1つのきっかけとして、今後も社員とともに連携を取りながらより良い会社づくりを徹底していきたいです。
—ウィードファウストで働くにあたり、どんな人が活躍できると思いますか。
まずは「活躍したい」というやる気がある人ですね。
才能や技術がある人でもやる気がなければ力を発揮できないと思います。
そして、素直で正直な方です。
誰しもミスはあると思いますが、そこで素直に認めて正直に報告していただければ、一緒に改善策を考えてあげることができます。
その社員の今後の成長のためにも、会社のためにも素直で正直な方とともに一緒に成長していきたいです。
—最後に、岡本様にとって働くとは何ですか。
「部活動の延長」のように思っています。
元々、仕事をすることが好きだったんで、正直どんな職業についていてもしっかり勤めあげますし、どんな仕事を任されてもいやとは言わずに楽しんでやっていたと思います。
また、仕事を通じて出会った社員たちも、私と同じように楽しんで仕事をして欲しいですね。
そのためには、スキルや経験を積んでやりがいを持って働ける環境づくりを今後も目指していきます。
【ウィードファウスト株式会社をさらに知る!】
ウィードファウスト株式会社で働く魅力を、エンジニアの菊地様、中本様のお二人に伺いました。
こちらの「「仕事に嫌だと思うところが1つもないんです。」未経験者でも挑戦しやすい教育制度と働きやすさが自慢です」で紹介しています。
取材者のレビュー
企業様が使用するアプリケーションや社内インフラシステムの開発・保守・運用を行っているウィードファウスト。市場価値を向上させるために徹底された教育体制やより長く働ける多彩な福利厚生はどれも魅力的です。
シンプルなビジネスモデルをしている業界だからこそ、社員の力が会社に必要不可欠であり、ひいては社員を大切にする制度づくりにつなげている、とお話してくださった岡本様。多様な制度や働きやすい環境を制定された背景には、社員様と長く楽しく働く未来を見据えていらっしゃるのだと感じました。
日本次世代企業普及機構 金崎綾香
小売業界でバイヤーとして、商品買付けや企画などの店舗管理業務に従事しつつ、販売メーカーの営業として法人営業にも携わってきました。2022年より株式会社ソビアに入社し、これまでの経験を活かし、ホワイト企業認定を取得された企業様の魅力をホワイトキャリアでたくさんの方に発信していきます。