「家族から応援される企業」を目指す、株式会社SETの社員を守る社内制度と温かい社風とは

2023.08.18
社員インタビュー

【インタビューを受けた人】
株式会社SET 杉田 文彦様
株式会社SET システム開発部 福島 様
株式会社SET システム開発部 杉田 様
株式会社SET システム開発部 中田 様

【インタビュアー】
ホワイト財団 金崎 綾香

株式会社SET

代表取締役  杉田 文彦様

IT系の専門学校を卒業後、友人から紹介されたIT企業に就職。その後フリーランスを経て株式会社SETを設立した。会社を設立した背景には、社長自身が「社員が働きがいを感じられる会社で働きたい」という思いがある。
株式会社SET システム開発部

マネージャー  福島 様

株式会社SETの立ち上げメンバーの一人。前職で社内SE、システム開発支援を経験。当時から親交のあった杉田社長にスカウトされ、評価してくれた事が嬉しく設立メンバーに参加した。現在はプロジェクトのマネージャーを担当している。
株式会社SET システム開発部

杉田 様

土木業界、飲食業界を経て株式会社SETへ入社。これまでの業界でもPCやシステムに触れる機会があり、仕事にしたいと考え転職。IT業界への転職は当社が初めてだった。
株式会社SET システム開発部

中田 様

新卒社員として信用金庫へ入庫後、PC業務で手に職をつけたいと感じ、ソフトウェア会社へ転職。その後、株式会社SETに転職した。入社の決め手は、社長と社員の距離の近さが魅力的だったから。

株式会社SETのポイント

・未経験でも安心の教育制度「なりたい自分に成長できる環境」
・充実した社内制度「安心して働きやすいと思える環境」
・風通しの良さが自慢「ご家族からも応援される環境」

株式会社SETとは

 

ホワイト財団
ホワイト財団
貴社はどのような会社ですか?

 

 

杉田社長金融や保険、製造・物流業界をメインに業務システムを開発しているIT企業です。

 

SETで手がけているシステムの一例として、クレジットカードの顧客管理システムや振込・入金など外部金融機関との連携システム、保険の営業成績管理支援システムなどがあります。

 

会社は20名程度と小規模ですが、担当するプロジェクトのほとんどが大手ベンダーやSIerとの直接取引という、業界では珍しい会社です。

 

一人ひとりが発言権のある立場でプロジェクトに参画しており、裁量を持って働いています。

 社内の雰囲気としては、上下関係が堅苦しくなくフラットな関係性で、上長や先輩後輩関係なく、全員「さん」付けで呼ぶようにしており、分け隔てなく交流できる環境づくりに取り組んでいます。

 

 

ホワイト財団
ホワイト財団
SETの企業理念について教えてください。

 

 

杉田社長私たちの企業理念は『「人」を大切にするIT企業をめざしています。』というものです。社員の願望が叶い、家族からも応援されて長く働ける企業でありたいと考えています。

 

そのために、

 

「やりたい仕事にチャレンジできる環境」

「なりたい自分に成長できる環境」

「安心して働きやすいと思える環境」

「ご家族からも応援される環境」

 

これらを目指して働きやすい環境づくりに日々取り組んでいます。

 

SETの健康経営について

 

ホワイト財団
ホワイト財団
貴社は「健康経営優良申告法人2023」にも選出されているんですね。
実際に社内で取り組まれていることを教えてください。

 

 

福島 様定期的にウォーキングイベントの開催を呼びかけています。

大阪城公園(約2~3km)を健康のために走るもので、こちらは自由参加になっています。

このイベントは発足したばかりなので、これからどんどん社内に普及していきたいですね。

 

 

杉田社長他にも、生活習慣病予防や歯周病疾患予防の検診費用の全額負担など、社員の健康を守る取り組みをしています。

 

また、各種社会保険制度とは別に、保険会社の労災保険に個別で加入しています。

 

これは、病気入院では50万円まで、けがによる入院・通院は100万円までを補償し、三大疾患である悪性ガン・急性心筋梗塞・脳卒中の場合は一時金200万円が支給されます。通院時のタクシー代の負担や、入院時には病室をグレードアップすることもできます。

 

保険会社の制度で専門家によるメンタルヘルスケアや健康相談、介護相談サービスを受けることもでき、実際に、コロナ禍ではこの保険を利用し治療に充てた社員もいました。

 

 

ホワイト財団
ホワイト財団
なぜ病気に備えた福利厚生制度を充実させようと思ったのですか?

 

 

杉田社長社員の中には、三大疾病などの生命保険に加入していない人も多いです。

若い世代は元気なのでピンと来ないかもしれませんが、もしものために備えて置くことが大事だと私は考えます。

 

万が一の病気にも、会社が高額医療費をフォローできる体制を整えています。

心身ともに健康で、安心して働き続けられるように」という想いからこれらの制度を導入しました。

 

 

また、産休・育休制度についても対象の社員がまだいないのですが、今後、多くの社員に活用してほしいです。

働く環境をしっかり整えて、ご家族からも応援されるような会社でありたいですね。

 

SETの柔軟な働き方について

 

ホワイト財団
ホワイト財団
柔軟な働き方について取り組んでいる事を教えてください。

 

 

杉田社長SETでは、リモートワークを柔軟に活用できる制度を導入しています。

プロジェクトや本人のスキルにもよりますが、現在社員の7割がリモートワークを取り入れています。

 

リモートワークだと、社内でのコミュニケーション不足が懸念されますが、チャットツールやビデオ通話を通して積極的に交流を図っています。

 

 

中田 様私は、リモートワークが可能な日でも自ら会社に出社して業務を行っています。

 

 

杉田 様私もです。週に2日の在宅勤務日があるのですが、できるだけ出社するようにしています。

対話の方が円滑にコミュニケーションできるのもありますが、社内の環境が好きですね(笑)

 

リモートワークだけ、出社だけ、という訳でなく自分の意思で柔軟に選べるので働きやすいと感じています。

 

 

福島 様毎月第4金曜日が帰社日となっていて、この日は全社員が一堂に会します。

 

これは、社員同士の壁を無くすために取り入れられました

業務の形態上、それぞれがバラバラの現場で仕事をすることが多いので、社内のコミュニケーションを活発化するためにも月に1度このような場を設けています。

 

 

中田 様帰社日で集まったあとには飲み会が開かれるんです。

 

これは自由参加なのですが、結構な人数が参加しており、私も進んで参加しています。

プライベートでもラフに交流できる関係性でとても楽しいです!

 

働きやすい環境づくりについて

 

ホワイト財団
ホワイト財団
貴社は福利厚生にも力を入れているそうですね。詳しく教えてください。

 

 

杉田社長SETの福利厚生は、社員の意見を取り入れたものが多いんです。

 

例えば「スポーツジム利用に関する福利厚生を導入してほしい」という意見があった際には、施設利用料の半額を会社で負担する制度を設けました。

デスクワークが多い仕事なので、社員が身体を動かすきっかけにもなると思い、導入に踏み切りました。

 

ほかにも、大手量販店と法人契約を行い、年会費を会社で負担したり、資格取得に関わる費用を全額負担したりしています。

 

これらも社員の声から制度化したものです。社員がプライベートと仕事を両立し、「安心して働きやすいと思える環境」を目指してこれからも声や意見を拾い上げていきたいです。

 

 

杉田 様私もこの制度を利用して、スポーツジムと大手量販店の会員になりました。

この制度は社員だけじゃなく、家族にも適応されるので休みの日などに一緒に楽しめるのがいいですね。

 

 

ホワイト財団
ホワイト財団
社内環境の整備に取り組んだきっかけを教えてください。

 

 

杉田社長この会社を立ち上げた時に創業メンバーと掲げた方針があります。

 

それは「社員のことをまず最優先で考えられる会社になりたい」というものです。

 

会社の財産は何よりも社員であり、どんなことがあっても会社が守らないといけないものです。

そのため、社員が充実感を持って働ける環境をつくりたいという想いは創業時からありました。

 

特に福利厚生については、設立当初から充実させたいと考えていました。

しかし、設立当初はなかなか人が増えなかったので実際に導入に動き出したのは随分後でしたね。

 

現在は、社員の意見を取り入れながら制度を充実させていますが、実際に実現するまでに時間がかかってしまうこともあります。

しかし、導入したことで意見をくれた社員に喜んでもらえたり、他の社員も次々と利用してくれると実現してよかったと感じます。

 

 

 

当社は離職率0%を記録しています。

私たちの取り組みの成果としての数値でもあるかもしれませんが、何より社員がSETのことを好きでいてくれているからこその結果だと考えています。

そんな社員がさらにのびのびと働けるよう、よりよい社内環境を目指していきます。

 

 

ホワイト財団
ホワイト財団
社員の成長と挑戦しやすい環境作りにも工夫されているとのことですが、どのような取り組みをされていすのですか?

 

 

杉田社長:新しいプロジェクトへの配属時には、必ず一人ひとりと面談をしています。

 

面談の中で次の配属プロジェクトを提案し、納得の上で着任となります。

また、プロジェクト参画後もギャップがないか定期的に確認するようにしています。

 

この取り組みは、スキルやキャリア、昇給など本人の意向を大事に考え、本人の能力を存分に発揮するために実施しています。

 

社員には大小様々な目標があります。

その目標に沿った仕事を任せることで、自分のキャリアを自分で見据えられるようになり、社員が自ら成長できるようになると考えています。

 

 

中田 様自分のやりたい仕事をやらせてくれることは非常に働きやすいと感じますね。

会社が挑戦を歓迎してくれる姿勢を見せてくれると、私もそれに応えようとさらに頑張るモチベーションになります。

 

 

杉田社長そういってくれると嬉しいですね。

 

以前、新入社員に「何かやりたい仕事はない?」と聞いたところ「会社から仕事の希望をきかれたのは初めてです」と言われました。

 

仕事を選んでいい環境に驚く社員も結構いるみたいです。

しかし、私としては選ぶのが当たり前だと思って会社を運営していたので、他社ではそうなのかと驚きました(笑)。

 

やりたくない仕事を嫌々やるよりも、やりたい仕事をする方が社員はしっかり活躍して成果を出してくれます。本人の成長につながりますし、会社としても生産性が上がるいい仕組みだと考えています。

 

 

株式会社SETの社風について

 

ホワイト財団
ホワイト財団
中田様と杉田様は、転職時に不安があったとのことですが、どのような不安がありましたか?

 

 

中田 様私は人間関係について不安がありました。

SETへ入社する前に働いていた会社では、社内の雰囲気が余りいいものではなかったので、社員の方と仲良くなれるか心配でしたね。

 

また、前職ではプログラミングを担当していたものの、経験が浅かったため、仕事についていけるかも不安でした。

 

 

杉田 様私は全くの未経験で、システムに関する知識も全くなかったので本当に未経験でも大丈夫なのか不安でした。

 

 

ホワイト財団
ホワイト財団
その不安は入社して払拭されましたか?

 

 

中田 様はい。

人間関係に関しては、入社当初から社員の方が気軽に話しかけてくれたり、気にかけてくれたりと気を配ってくださったので、すぐに馴染むことができました。

 

仕事に関しても、最初は先輩の話についていくために知識をつけるのが大変でしたが、今では分かることも増えてきました。

先輩にサポートしてもらいながら経験を積むことで自分の中の引き出しが増え、会議では自分から発言できるようにもなったんです。

成長している実感があり、仕事が楽しいと感じられるようになりましたね。

 

 

杉田 様研修が手厚く、基礎固めをしっかりしてくれました。

 

入社後の研修では、eラーニングで「どのようにパソコンが動くのか」などの基礎知識を学び、その後は社内でプログラミングに関する知識を身につけました。

そして、社外の研修機関で約3ヶ月間、プログラミングの基礎スキルを習得する機会がありました。

 

未経験でも着実に成長できる研修制度は本当ありがたいなと感じました。

 

 

ホワイト財団
ホワイト財団
仕事のやりがいを教えてください。

 

 

中田 様お客様が実際に使っているという実感したときにやりがいがありますね。

 

私たちは基本お客様と対面でやり取りをすることがなく、何か要望や修正依頼があるときはチャットでコミュニケーションをとります。

顔の見えない相手だからこそ、先輩の手を借りながら丁寧に対応しています。修正後にお客様からチャットで喜んでいる反応をいただけると、「ちゃんと使ってくれているんだ」という実感を得られます。

 

 

杉田 様自分が携わったシステムが実際にリリースされて、お客様が使ってくれることがやりがいです。また、自分がこれまでの経験を活かして考えた方法が社内の人に認めてもらえた時も嬉しいです。自分の成長が実感でき、自信にもつながります。

 

 

福島 様私は、プロジェクトのマネージャーとして取引先企業を主にチーム管理や教育を担当しています。

自分が関わっているチームの人や取引先の方から「のびのび仕事ができる」や「前よりもやりやすくなった」と喜んでもらえることが仕事のやりがいですね。

 

社内においては、悩みがありそうな人、困っていそうな人にはこちらから積極的に声をかけて面談の実施や食事に誘ったりしています。

そうすることで、いつでも相談がしやすい雰囲気をつくっています。

 

ホワイト財団
ホワイト財団
皆さんが感じる、この会社の好きなところはなんですか。

 

 

中田 様上下関係が厳しすぎることがなく、フラットで気兼ねなく話せるところが好きです。

人の顔色を伺ってばかりでは自分も疲れてしまいます。なんでも言いやすいのは働く環境としていい要素なんじゃないかなと感じています

 

 

杉田 様私も中田さんと同じく、フラットな関係性がこの会社の好きなところですね。

公私ともにいろんな話ができますし、仕事でも経歴やスキルに関係なく自分の意見を吸い上げてくれるのが嬉しいです。

自分を必要としてくれているのを実感でき、もっと頑張ろうとやる気になります。

 

 

福島 様私が感じる好きなところは、やはり自分の裁量でいろんなことに挑戦できるところでしょうか。

 

私はSETに来て初めてチームやプロジェクトの管理を担当するようになり、それまで持ち合わせていなかったマネジメントのスキルを身につけることができました。

 

また、プロジェクトが変わるたびに外部の優れたエンジニアとの出会いがあります。

優秀なメンバーと一緒に働ける点もいい刺激になっています。

新しい仕事は覚えることも多く、苦労することもありますが、それ以上にやりがいを感じます。

 

 

杉田社長は、社員全員にきちんと目を配り、本人の希望を尊重しながら状況に応じた業務を任せてくれます。この社長の気遣いは、社員が「気にかけてくれている」「必要としてくれている」と感じる秘訣だと思います。

 

 

ホワイト財団
ホワイト財団
今後の目標を教えてください。

 

 

中田 様目下の目標はチームリーダーになることです。

新卒や未経験の人が一人前になって自走できる環境を提供できるような頼りがいのある先輩になりたいですね。

そのためにも、現在は資格取得をはじめ、知識やスキルを磨いています。

 

 

杉田 様一番の目標はプロジェクトを管理するマネージャーになることです。

それを実現するためにも、まずはチームのリーダーを経験し、たくさんのプロジェクトで実績を積みたいです。

 

 

福島 様どんなに人が増えても、みんなが安心して働き続けられるような会社を目指しています。

そのため、その動きに寄与できる立場でありたいと考えています。

現在社内の運営は社長が先導して行っていますが、もっと積極的に関わって、サポートできるようになりたいですね。

 

若い人がこれからどんどん増えてくるので、「会社のここが好き!」というポイントをもっと増やしていきたいですね。

 

今後のSETについて

 

ホワイト財団
ホワイト財団
今回、ホワイト企業認定を取得した理由を教えてください。

 

 

杉田社長求職者の方々へのアピールになると考えたからです。

充実した福利厚生や裁量を持って働ける体制など、社員が仕事をしやすい環境づくりに積極的であることを知っていただき、当社で働きたいと思ってもらえる人が今よりも増えてくれると嬉しいですね。

 

また、第三者機関の基準をクリアし、評価されることで、社内外に対して会社が目指しているものを周知してもらえるのではないかと考えました。

 

 

ホワイト財団
ホワイト財団
今後の長期的な目標を教えてください。

 

 

杉田社長SETは発展途上の会社です。

まだまだ改善の余地があると考えており、社員やそのご家族の方がもっと安心できる環境を目指したいです。

特に2022年から新卒社員が増えており、若い世代が増えているので、20~30代の若手も楽しんで働ける体制を作っていきたいです。

 

 

そのために、まずは社員一人ひとりの成長をキャリアアップに還元できるように評価制度を整えていきたいと考えています。

現在は部長以外の管理ポジションがなく、フラットな評価になっています。

組織を今より拡大して、より多くのポストを増やし、一人ひとりの頑張りをしっかり評価できる体制を整えたいです。

 

SETには、年代問わず挑戦できる体制と、長く働き続けられる環境が整っています。

ぜひ自分のキャリアを重ねていきたい方や新しいことに挑戦したい方、IT業界に興味がある方はお気軽に選考へご応募いただければと思います。

 

新しい仲間と会えることを社員一同楽しみにしています。

 

 

 

取材者のレビュー

 

社員一ひとりの挑戦を歓迎し、やりがいをもって働ける体制づくりに取り組んでいる株式会社SET。立ち上げメンバーの一人である福島様は、杉田社長のお人柄を「過剰なくらい人を見ていて気を配れる人」と尊敬しておられました。

また、杉田社長の言葉の端々から、社員を大切に想う気持ちが伝わってくるのが印象的でした。

いつでも社員に目を配り、社内環境には健康を気遣う制度を多く反映してきた杉田社長だからこそ、社員の皆さんに信頼されているのだと感じる取材でした。

 

 

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  • 取材者

    日本次世代企業普及機構金崎 綾香

    小売業界でバイヤーとして、商品買付けや企画などの店舗管理業務に従事しつつ、販売メーカーの営業として法人営業にも携わってきました。2022年より株式会社ソビアに入社し、これまでの経験を活かし、ホワイト企業認定を取得された企業様の魅力をホワイトキャリアでたくさんの方に発信していきます。