「ゲーム好き」と「生涯現役」志向のエンジニアが集まるオルターボ株式会社

2023.02.20
社員インタビュー

【インタビューを受けた人】
オルターボ株式会社 中村 知倫 様

【インタビュアー】
ホワイト財団 金崎綾香

オルターボ株式会社

代表取締役CEO 中村 知倫 様

学生時代、ゲームに熱中した経緯からITに興味を持ち、システム開発企業に入社。その後、立ち上げ時期のベンチャー企業で営業、人事採用などを経験を経て2017年2月にオルターボ株式会社を設立。 現在、IT業界に入るきっかけとなったゲームプロダクト開発に会社として取り組んでいる。

 

オルターボのポイント

・リモートワークや副業など、柔軟な働き方に対応できる社内制度
・成長を目指すエンジニアのためにスキルアップ制度を充実させている
・「ゲーム開発を学びながら仕事ができる」ゲーム好きのための環境

会社紹介をお願いします

 

オルターボは、ゲームプロダクトの開発リリースとシステム開発、インフラ設計構築を中心としたITソリューションサービスを提供している会社です。

 

特徴としては、自社オリジナルゲームの企画・開発を手掛けており、iOS , AndroidOS版のカジュアルゲームをリリースしております。

 

「ホワイト企業」実現のための取り組み

 

オルターボではエンジニアが長く働けるよう「健全な労働環境」と「待遇に恵まれている状態」を提供することを目指しており、社員の声を積極的に取り入れながら人事制度の改定や評価基準の見直しを繰り返し行っています。

 

結果、当社にある<フレックス制度>、<副業制度>、<技術学習のための諸手当>等はここ数年で導入された制度です。

 

これらは日々、円滑なコミュニケーションを取れる組織づくりに注力してるからこそ。

 

リモートワーク者も多いですが、普段から社内全体やプロジェクト毎でチャットルームを設け、連絡事項を逐一共有する体制を整えているので業務時の相談事だけでなく、体調不良やご家庭のトラブルなどにも瞬時に対応することが可能となっています。

 

こうした「声のあげやすさ」が待遇の改善や働きやすさにつながっています。

 

柔軟な働き方がオルターボの強み

 

柔軟な働き方についてオルターボ様で取り組んでいることを教えてください。

 

社員の希望に沿った働き方を支援するため、職場勤務とリモートワークを併用した「ハイブリッドワーク」を採用しています。

 

一人ひとりと面談をしながら、スキルや経験、状況に合わせて臨機応変に対応できるよう取り組んでいます。

 

オルターボには、大阪・福岡・広島に在住しながらフルリモートで活躍する社員も在籍しており、実際にリモート勤務を活用している社員は全体の50%に達しています。一方で対面でのコミュニケーションを重視している社員には職場出勤をしてもらい、部署や能力も考慮しながら柔軟に対応しています。

 

そのほか、子育て中の社員はフレックスタイムとリモートワークを併用して仕事と育児を両立させています。

 

 

 

残業についても取り組みを強化されているとのことですが、どんな取り組みなのですか。

 

社員の残業時間を抑える取り組みとして、「フォローサポート」を実施しています。

 

これは、各エンジニアに専属のサポート担当者を付け、メンバーの悩みや困りごとを解決する取り組みです。

 

例えば、スケジュール全体の変更によって残業をせざるを得なくなる場合があるとします。そういった時にサポート担当者がクライアントと個別にやり取りし、スケジュール調整をすることで残業を抑制したり、社員の勤怠情報から残業が多い社員に対しては、そのサポート担当者に情報共有し、エンジニアにヒアリングを行うことで労働時間を是正しています。

 

こういった取り組みの結果、平均残業時間を20時間未満に抑えている社員の割合は全体の82%と高く、適正な就業時間とプライベート時間の確保を実現しています。

 

オルターボでは副業OKにしており、プライベート時間が確保できる環境があるからこそ、副業を実施する社員が少しずつ増えてきております。

 

エンジニアにとって働きやすい「柔軟な体制づくり」に会社としても日々取り組んでいます。

 

 

 

「ゲーム好きが集まる会社」とのことですが、どのような事を取り組まれているのでしょうか?

 

毎月 第3水曜日に「新技術/ゲーム開発チャレンジ制度」を設けています。

 

この制度は、新しい技術を身に付けたい方、ゲーム開発を学びたい方へ『仕事をしながら学べる環境』の機会となります。

 

新技術やゲーム開発の学びではなく「ゲームをプレイする時間が欲しい」という方は同日に「ゲーム休養日」として利用することも可能です。

 

これは、社内のコミュニケーションの活性化も意図した制度になるのですが、普段業務で遊ぶことが難しかった”積みゲー”を社員同士で思いっきりプレイできる時間に充てることができたりと、ゲーム好きにはたまらない制度を設けております。

 

 

—そのほか、「ゆるい繋がり」を大事にされているとのことですが、どのような取り組みなのでしょうか?

 

完全自由参加の「ゆるいもくもく会」という勉強会を開催しています。

 

毎週土曜日に有志のメンバーがオンラインで集まり、ゲームの開発などをしながら「遊び感覚で勉強ができる時間」となっています。非公式な活動ですが、部活動のような集まりなので社員同士のコミュニケーションの場としても重宝されています。

 

これらの制度を開始したのは、働く環境の自由化に伴う「コミュニケーション不足」が懸念点として挙げられたからです。そういったマイナス面を解消し、モチベーションを保ちながら働ける環境づくりにも積極的に取り組んでいます。

 

『ゲームが好きで、ゲームを開発したい』という想いを持つ社員が多い会社ですが、もちろんゲーム好き以外の社員も在籍しています。(笑)

 

「ゲーム」というコンテンツを仕事にも遊びにも絡めながら、社員同士の交流、コミュニケーションの活性化を図っています。

 

 

ビジネスモデルを新たなフェーズへ


—オルターボ様のビジネスモデルについて教えてください。

 

クライアントへのITソリューションサービスの提供が事業ポートフォリオの主軸となっています。

一方で、今後の事業拡大を目指し、スマートフォン向けゲームプロダクト開発に注力しています。

 

オルターボでは、カジュアルゲームを中心とした幅広いジャンルのゲームプロダクトをリリースしてきました。これまでに築き上げたゲーム開発のノウハウを次のフェーズへ移行していくために着々と準備を進めています。

 

 

—オルターボ様の目指す、「次のフェーズ」について教えてください。

 

ミッドコアゲームの開発に取り組んでおり、リリースを目指しております。

 

これまで手掛けてきたシステムがカジュアル層向けだったことなどから、今までとは異なる視点での事業計画が重要です。

 

たとえばゲームの開発期間であれば、今までの「カジュアル層」向けと呼ばれるゲームは、3ヵ月から長くても半年の期間でした。

 

一方、ミッドコアゲームとなるとゲームシステムなど、より重厚感のあるものが求められるようになり、その分開発にかかる期間は長期間にわたります。複雑な構成上、今までと同じ見通しで完成するものではありませんが、築き上げてきた経験値を活かし、”オルターボならでは”のゲームプロダクトになるよう鋭意作成中です。

 

ありがたいことに大手コンシューマゲームの開発を手掛けてきた経験豊富なベテランエンジニアが当社に入社し、自社でのノウハウと新しいメンバーの知見が混ざり合うことで、オルターボの看板タイトルとなるゲームプロダクト開発準備ができました。

 

これまで社内にいた若手エンジニアのフレッシュなアイデアと、新たに加わったベテランエンジニアの技術力が掛け合わさった、今このタイミングを逃すよりほかないです。

 

並行して、ITソリューションサービスにも注力していきます。

 

エンジニアの受け入れをさらに強化し、「技術が身につく人材育成制度」と「生涯現役エンジニアとして長く働ける環境づくり」に積極的に取り組んでいきたいと考えています。

 

 

ゲームプロダクトの開発と、ITソリューションサービスの提供、この2つを強化することで更なる成長を目指します。

 

 

 

「テクノロジーにアイデアを。ビジネスに選択肢を。」というミッションについて教えてください。

 

社会のテクノロジー化の推進と貢献を目指すこと、エンジニアの価値最大化を目指すことが当社の果たすべき使命です。

 

そのためには、社員の働きやすさを整備して、最大限のパフォーマンスが発揮できるように会社がフォローサポートすることが役目だと考えています。

 

例えば、一般的な企業は40~50代になってくるとマネジメントやリーダーなど管理業務に配置されたり、ゼネラリスト的な役割を求められることが多くなりますが、オルターボでは「生涯現役エンジニア」として手を動かし、開発業務に携わり続けるキャリアプランもあります。

 

エンジニアの価値を高め続ける取り組みのひとつに「資格取得制度」があります。

 

資格に応じて難易度を設定し、合格時には難易度に合わせた金額を資格取得者に6ヶ月間支給しています。半年間という期間にわたって支給する理由は、達成時のモチベーションや資格を活かして業務にあたって欲しいからです。

 

資格は取得して達成ではなく、業務に活かしてこその資格です。制度をうまく活用しながら、より業務に注力してほしいです。

 

 

学びの場を実務に活かして欲しいという想いから、「スキルチェンジ制度」というキャリアステップの制度も導入しています。エンジニアが仕事の中で身に付けたスキルを精査して、実力が認められればそのスキルを活かせるプロジェクトに参画できる制度です。

 

一人ひとりが目標を持ち、達成に向けた行動を能動的に起こせるような環境を整備しています。

 

 

ホワイト企業認定について

 

環境整備に取り組まれたきっかけや経緯を教えてください。

 

環境整備については、創業当時から意識をして取り組んでいました。

その中でもコロナウイルスの影響は大きく、環境整備への意識はさらに加速しましたね。

 

エンジニアの技術力がIT企業の成長には必要不可欠で、それらの習得には「技術を学ぶ環境」が大きく影響します。

 

私自身、プログラミング技術の取得に何度も挫折を経験し、その中で技術を学ぶ環境の大切さを痛感してきました。

 

そのため、会社を経営するにあたり、当初からエンジニアが長期的に活躍できる環境づくりには特に力を入れています。

 

たとえば、技術で困った事があった際にいつでも相談できる環境を整えるため、技術顧問を迎え入れたり、副業を推進したり、社員からのゲームアイディアを形にできるように配属変更したりと、先進的な取り組みを導入するのは自然な流れだったように感じます。

 

会社や自分自身が変化しながら社会に適応していくことが私のモットーです。ですので、現段階に満足せず、環境整備を随時更新していく意識を大事にしています。

 

 

 

—創業当初から取り組まれているとのことですが、環境整備について苦労されたことはありましたか?

 

すべての取り組みが功を奏している訳ではありません。

 

会社の組織体系にマッチしなかったり、制度として確立するにはまだ早計だったりすることもありました。こういった背景から、環境づくりで意識していることがあります。

 

それは、社員や時流に合わないと判断した制度は「廃止」することです。

 

会社にマッチしている制度に注力できるよう、早々に切り上げることで新たな制度にも目を向けることができます。

 

社会の流れに適応した、働きやすい組織を構築するために新しい取り組みにどんどん着手していきたいです。

 

 

 

今回ホワイト企業認定を取得した背景を教えてください

 

エンジニアの採用が背景としてあります。

 

前述の通り、現在、新たなフェーズ移行に伴い若手とベテラン、それぞれのエンジニアの強みを活かしたゲーム開発に着手し始めました。

 

そして私は、今在籍している社員だけでなく新たなメンバーを採用し、より多角的な視野を持ったエンジニア集団にしたいと考えています。

 

この度のホワイト企業認定取得を通じ、より多くの人に【オルターボ株式会社】を認識いただき、1人でも多くのエンジニアと出会いたいです。

 

 

組織としての課題や目標を教えてください

 

「ゲーム好き」と「生涯現役」志向、この2つが両立できることを目指していきたいですね。

 

そのためにも常日頃から環境改善に注力し、エンジニアの力を集結したゲームをリリースし、事業の拡大につなげていきたいです。

 

 

一緒に働きたい人について


貴社の求める人物像について教えてください

 

自分の好きな分野、得意な分野にコツコツと継続できる人であれば是非応募いただきたいです。

オルターボに入社して継続することで技術を高め、価値を創り、キャリアを拓いてもらえる社員が多いです。

 

新しい環境で、最初からハイパフォーマーはいませんので、短期目線ではなく「長期目線で成長機会を作れる会社でありたい」と、私たちは考えています。

 

今は熱い想いがなくてもOKです。入社後に自分の好きなこと、得意なことを見つけてほしいと思っています。

 

 

 

 

取材者のレビュー

 

エンジニアの価値を最大化する方法として、「ゲーム好き」と「生涯現役」志向の2つの両立を目指しているオルターボ株式会社。働きやすさとモチベーションを向上させる環境づくりの背景には、中村様が挫折経験から学んだ考え方が色濃く反映されているように感じました。

今後は企業として新しいフェーズに移る転換期と仰っていた中村様。新しい制度をどんどん取り入れている同社で、皆さんもキャリアを拓いてみませんか?

 

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  • 取材者

    日本次世代企業普及機構 金崎綾香

    小売業界でバイヤーとして、商品買付けや企画などの店舗管理業務に従事しつつ、販売メーカーの営業として法人営業にも携わってきました。2022年より株式会社ソビアに入社し、これまでの経験を活かし、ホワイト企業認定を取得された企業様の魅力をホワイトキャリアでたくさんの方に発信していきます。