【インタビューを受けた人】
株式会社アキュラホーム 池沢 篤人様
【インタビュアー】
ホワイト財団事務局
総務人事部 部長 池沢 篤人様
アキュラホームは、木造軸組工法の注文住宅事業を展開している会社です。
大工出身の社長である宮沢(カンナ社長)が、1978年に埼玉県川越市で創業し、43年となりました。
「日本の価値ある住まいを、適正な価格でリードする。」をミッションに掲げ、日本の住宅価格の適正化に日々取り組んでいます。
その想いを実現するために、あいまいだった材料や工法、人件費などの単価などを細かく分析し、ムダを削減し、適正価格の家づくりを実現する「アキュラシステム」を開発しました。
また、日本の住まいの約7割は、全国工務店・ビルダーの手によるもので、日本の住まいづくりを変えるには、工務店・ビルダーが変わらなくてはならないといった考えから、独自開発した「アキュラシステム」の一般公開を行い、導入した工務店によるネットワークを組織し、資材一括購入や住宅販売ノウハウの共有化など、協力して事業の効率化に努めてきました。
住宅業界では、昔から休みがないのが当たり前、深夜残業が当たり前といった考えや風土があり、今でもその考えや風土を完全には払拭することができていません。それは非効率的な業務や考え方といった問題だけではなく、一生で一番高価な買い物である住宅建築を「自分の時間を犠牲にしてでも」お客様に満足してもらいたいという働く社員の想いも根底にあるからです。
住宅業界全体にいえることですが、お客様に満足いただくこと、働き方改革を進めることを同時に進めることは非常に難しいことでありますが、当社の社長の考えである、「しあわせな住まいを提案する企業として社員もしあわせでなければならない」を実践するためにも様々な角度から、まずは従業員がよりしあわせになることを目指し、働き方のホワイト化を進める必要があります。
アキュラホームでは、これまでのビジネスモデルの延長線ではなく、社会環境や時代の変化をとらえた、あるべき企業の活動をさらに追求し、成長を目指しています。
今般のコロナ禍にはじまり、今年に入ってからは「ウッドショック」と呼ばれる深刻な木材不足といった問題も顕在化しています。当社は、単に家を建てるだけではなく、木の大切さや環境問題に取り組むために間伐採を活用した「木のストロー」の開発をしました。
また、最近ではコロナウイルスワクチンの職域接種の実施にも取り組みました。一般的に職域接種は社員を対象として実施しますが、当社は社員だけではなくその家族、パートナー企業の皆様、オーナー様にまで対象を広げて1万人規模実施し、メディアにもその取り組みが取り上げられました。
今の時代はトレンドの変化も早く、昨日まで当たり前にやっていたことが、明日には変わってしまうということがありますそんな中で重要になるのが、常に変化し、進化させることだと思います。
家づくり(モノづくり)が好きな人や自ら考え自ら行動して成長できる人ですね。
求める人材像は、具体的には以下のような方です。
・住まいづくりを追い求め、住まう人々の喜びを実現できる人
・自ら考え、自ら行動し、仕事を通して人として成長ができる人
・心を合わせて協力しあい、お互いを高め合うことができる人
閉鎖的な環境ですと一人でできることは限られていますが、オープンな環境で情報交換するとできることはどんどん増えると思います。「木のストロー」の企画についてもきっかけは一人の社員の「やってみたい!」という一声からでした。オープンマインドで何でもチャレンジしたい方は当社でも活躍していますし、社風にも合うと思います。
お客様や社員のために一生懸命「より良くしたい」という思いを持ってコツコツ経営している会社だなと思っておりまして、こだわりぬいている印象がとてもありますし、そのような誠実な姿勢が好きです。代表自身がこれまでの建築業界の風習に疑問を感じるて良くしていこうという方なので、その考え方が社員にも受け継がれていっているんだと思います。
あとは、工務店ネットワークの話のときにもありましたが、社内外問わず情報共有が活発でとてもオープンなところも好きです。常にオープンだからこそ、深い繋がりが生まれるのでしょうね。大手ハウスメーカーさんと比べると企業規模は小さいので、そのような規模の会社にも関わらず取り組み内容は全国規模のことばかりで、とてもやりがいがあります。
最終面接などするときにお話しさせていただくことで、「自分自身で決断する大切さ」についてお話することがあります。就職活動をすると一度にさまざまな企業の情報を得られるので比較検討がしやすく、周囲の先輩や親御さんからのアドバイスで何となく選ぶ…ということもできてしまいます。ただ、最終的には自分で決断した、と思えるよう行動を取ってほしいなと思います。
何となくで行動したときは、振り返ったときも「なんであんなことしたんだっけ?」とあまり覚えていないことが多いですし、成功しても失敗しても次の学びに繋がりません。「ここまで考え抜いて自分で決めた」という場合は、失敗したときは次に失敗しないよう対策するでしょうし、成功したときは自信に繋がります。自分で決断して行動したときは成功しても失敗しても必ず大きな学びになるので、ぜひ良い決断をしてほしいですね。
ホワイト財団事務局
私たちは「家族に入社を勧めたい 次世代に残していきたい企業」を発見し、「ホワイト企業」として認定しています。 ホワイト企業認定を取得している企業で、個性を活かし、楽しく、創造的に働く人々にインタビューをして、次世代に残すべき素晴らしい企業の社内制度の発信をしています。 ホワイト企業認定は、明日が楽しみに思える社会の実現を目指しています