【インタビューを受けた人】
株式会社フォーラス&カンパニー 坂部 生様
【インタビュアー】
ホワイト財団事務局
課長 坂部 生様
大阪市北区、南森町で平成9年に賃貸仲介事業からスタートしたフォーラス&カンパニーは、順調に拡大を続け今年25年目の企業となりました。
創業から賃貸仲介事業を主軸とし事業を行っていましたが、ニーズの多様化への対応と更なる成長を目指し、現在は不動産・住宅の総合コンサルティング企業としてかなり多くの事業展開を行っています。
不動産・住宅業界に於けるほとんどの事業が「できる事業」となったことで、様々な顧客からのニーズを叶えることができたと同時に、業績も右肩上がりとなっています。
また事業数の多さを最大の強みとし、社員のキャリア開発など人材を活かした事業展開を目指し日々企業運営を行っています。
時代が変わると価値観も変わるものなので、15年前だと「見て覚える」というのが当たり前でしたが、いまはそんな時代ではなくなりました。昔だと「働きやすい=ヌルい」と聞こえていたかもしれないですが、いまでは「ヌルい」という解釈にはならないと思うんですよね。むしろ、「時間をかけてダラダラ働く=悪」という考え方になっているので、「働きやすさ=生産性を高く効率的に働くこと」だと思っています。無駄な残業などについて突き詰めて考えることで充実した仕事内容になり、プライベートも充実するんだと思います。これからの時代は働きやすさを大切にしない会社は次の世代を育てられず生き残るのが難しい時代になりました。次の世代が生き生きと仕事をするためにも働きやすさを大切にしています。
人材育成と評価制度を1年間実施してみて、まだまだ課題点は多くあるので、これからも改善を図る予定です。
市場価値の高い人材というのは、その社内で活躍しているからではなく、世間一般でどう評価されるかが市場価値だと思います。当社で活躍しているからイケてる、ではなく、その社員が一歩外に出たときに、外でも活躍できるような人材を育てていきたいと思います。
現在、勤続6年未満の層が一番多くなっており、今後経営層に繋がっていく層でもあります。次世代の育成に力を注がないと会社は続かない。
あとは、デジタル化の推進です。物件のリスト取得から物件情報の更新作業まですべてRPAでできるよう、独自のソフトを開発していただき去年から導入しました。人の手だと100件しかできていなかったことがRPAだと1000件対応できますし、システムなので時間の制限なく稼働させることができます。対応業者の都合上、2週間ごとでしか更新できなかった情報もRPAにより毎日更新されるので、最新の情報をお客様に提供できるようになりました。今後このRPAの稼働を本格化させて、対応業者を増やしていく予定です。賃貸事業部の人件費も削減できたため、他の業務への改革へと繋がってきました。不動産業界はデジタル化が遅れているので、デジタル化は今後も率先して取り組んでいきたいテーマの一つです。
他責ではなく自責で物事を考えられる前向きな社員。何かのせいや誰かのせいではなく、自分に矢印を向けて「どうすればうまくいくのだろう?」と自ら考えて行動できる方はやっぱり成長しています。生産性を高く保ち効率的に働くには不可欠な要素ですし、いまいる役職者たち全員の共通点だと思います。そして、自分で考えるので、良い意味で言いなりにならない人も多いですね(笑)。社長からの指示を待たずに考えて行動するような自立した社員が多いです。
「人」が好きです。この会社を続けている理由でもあります。学生にも聞かれたらよく言うのですが、この会社で働く人が本当に好きなんですよね。プライベートでも家族といるより社員といることの方が多いかもしれません(笑)コロナ渦なので飲みに行くなどはなかなかできていないですが、先輩後輩関係なくゴルフや釣りによく行きます。プライベートまでに一緒にいたくなるようなことってなかなかないと思います。プライベートではみんな同じ目線で変に気を遣わず遊んだりしているので、仕事とプライベートを切り分けてオンオフ楽しんで働けるというのはこの会社で働いていて良かったなと思う点です。
やりたい仕事ってなかなか見つかるものではないと思います。反対に、やってみて意外と面白い仕事だなという発見もあるものですし、そこで結果や成果を出せたら、やりがいを感じるので「できる」仕事になってきます。やりたい仕事に就いたとしても成果が上がらなければ面白さを感じないでしょうから、まずは、その会社で働いている人たちや社風など、会社のいろんな部分をよく見てほしいですね。そこで自分の価値観に合う会社であれば、どんな仕事をするとしても価値を感じる良い経験ができるはずです。
また、やりたい仕事というのは結果論なので、やってみないと分からないものです。なので、会社選びは会社自体をよく見て選んでください。そこで自分を偽らず、ありのままでいられそうだと感じる会社、面接を受けるときもそのままの自分で話せるような会社の方が良いと思います。
ホワイト財団事務局
私たちは「家族に入社を勧めたい 次世代に残していきたい企業」を発見し、「ホワイト企業」として認定しています。 ホワイト企業認定を取得している企業で、個性を活かし、楽しく、創造的に働く人々にインタビューをして、次世代に残すべき素晴らしい企業の社内制度の発信をしています。 ホワイト企業認定は、明日が楽しみに思える社会の実現を目指しています。