「働いて良かったと思える会社にすること」を目指してきた結果、自然とホワイト企業になることができました【株式会社トレス】

2021.11.02
社員インタビュー

【インタビューを受けた人】
株式会社トレス 高居 慎司様

【インタビュアー】
ホワイト財団事務局

株式会社トレス

代表取締役社長 高居 慎司様

大阪出身。大阪府立北野高校、早稲田大学商学部を卒業。松下電器産業株式会社(現:パナソニック株式会社)に新卒で入社し、電子自治体向けの営業を担当。その後、2011年にトレスを創業。自身、情報処理技術者の資格を複数有するほどITに造詣が深く、スポーツ+ITで、オンライン中心のスポーツメーカーを経営。 趣味はカーレース。

会社紹介、事業紹介をお願いします。

バスケットボール、バレーボール、フットボールにハンドボール。ベースボールやランニングまで。あらゆるスポーツのユニフォームを手がけている総合ユニフォームメーカー、TRES。トレスは2011年の創業以来、10年間で約100万着のユニフォームをお客様にお届けしてきました。まだまだ小さな規模のメーカーですが、クオリティとデザイン性の高さ、そして適正価格を同時に満たした抜群のコストパフォーマンスには自信があります。私たちの最大の持ち味は、現役プロバスケットボール選手や元サッカー選手などたくさんのアスリートをメンバーに擁していること。そのためプレイヤー目線でユニフォームが作れる、提案できるのです。同時にアスリートの気持ちに寄り添い、支援すること。これもTRESの大切なミッションだと心がけています。

働きやすさを大切にしている理由を教えてください。

日本は資本主義社会のため、生きていくうえで労働は切り離せません。そうした際、会社は人生の多くの時間を過ごす場となりますので、社員一人ひとりが快適に、豊かな時間が過ごせるようにしていきたいと考えています。当社の就業規則の最初のページには「働いて良かったと思える会社にすること」と明記しています。社員一丸となってよりよい会社づくりを意識することで、強制ではなく主体的にいい方向へ変えていってくれたらと思います。
また、私は過去に大企業で働いていました。特段給料が高いというわけではありませんでしたが、福利厚生の充実や、きれいなエントランスのある社屋や、社員食堂があったりと、大企業と呼ばれるだけの環境が整備されていました。そうした近未来的なオフィスや設備はありませんが、トレスでは社員一人ひとりの声を拾い上げ、反映できるという面は大企業に優っている点であると言えます。

 

今後注力していく取り組みや今後の目標を教えてください。

創業時の社員数は10名前後でしたが、嬉しいことに今では約50名となり、年を追うごとに社員が増えています。従来は業務の中やコミュニケーションを通して、各従業員の満足度やメンタルヘルスをチェックしてきました。特に「満足度」を注視してきましたが、社員数増加やテレワークの導入により各社員へ目が届きづらくなったことで、メンタルヘルスケアの必要性を感じはじめています。社内には衛生管理者の資格取得者がいますので、社内でケアを実施する体制は整っています。今後は必要に応じて適宜対応していきたいと思います。
また、人材育成面への取り組みを強化していきたいと考えています。採用では今まで良い人材に巡り会えず、応募も少ないという状況でした。しかし、近年ではスポーツ業界への志望が高まったこともあり、応募数が伸びてきました。そうした中で、入社後のキャリアプランが画一的なものしか用意していなかったため、短期的・長期的なキャリア成長の支援が課題となっています。今後は社員に多様なキャリアプランを示すことで、自己啓発を含め能力の向上を後押しできればと考えています。

貴社で活躍している人材、または一緒に働きたい人物像を教えてください。

活発な社員が多く活躍しています。サービスの魅力の一つとして、プロがプロ目線で商品アドバイスをしてくれるというものがあります。アスリート採用を実施していますので、働きながらプロで活躍している社員が多数在籍しています。18時までは社員として働き、19時からはプロ選手として練習に取り組むという二つの顔を持っています。こうした当人のワークライフバランスとの確立とともに、プロ選手が同僚として働いているというスポーツ好きにはたまらない環境でもあります。プロのバスケットボール選手をしながら、管理職として働いている社員もいます。
部活っぽい社風が売りの一つとなっていますので、そうした環境を受け容れることができる人には、普通の会社に比べ働きやすいと思えるかもしれません。とはいえ、全社員がガツガツしているわけではなく、会社全体で一貫して大切にしている風土は「他者に気遣いができる人(協調性)」という点です。もちろん大人しい社員もいますので、好奇心さえ持ってもらえれば幅広いタイプの方々にマッチすると思います。

 

ご担当者様が、個人的に会社を好きなポイントを教えてください。

平均年齢が若く、活発な雰囲気がある点です。体育会系な職場のため上下関係がしっかりしており、その中で互いを尊重しています。前述した通り部活っぽい社風ですので、会社全体で成長を見守る風土があり、職場にアジャストするまで周囲がフォローしていく文化が根づいています。いい意味での部活っぽさが社員一同働きやすいと感じていると思います。また、表裏のない素直な人が集まっています。社長が率先して社員の意見を取り入れてくれる素直な人柄ですので、社内に伝播している面もあると思います。
また、経営チームを2年前に立ち上げ、全社的な決定を協議する場として活用しています。営業や人事だったりと各種事項を社員のフィードバックを経由したうえで決定しています。会社規模の拡大に伴い、経営者一人の判断では会社が機能しなくなりつつあったという背景がありましたが、何よりも社員との距離が開き、以前のような各社員とのコミュニケーションが減少しました。これを改善するために、経営チームには営業畑と管理畑からバランス良く人員配置したことで、決定事項が社員の中で浸透しやすくなりました。同時に一方的な発信ではなく、自己の課題として咀嚼して考えてくれるようになったことで、経営陣と社員が同じ方向を向いていけるようになりました。

企業選びのポイントのアドバイスをお願いします。

第一に好きなことを仕事にして欲しいと思います。前述したように、人生の中で仕事の占める割合は非常に長いため、興味がなかったり、嫌だったりすると、遅かれ早かれ心が疲れ果ててしまします。こうした事態にならないよう、少しでも楽しいと思えることを仕事にできれば人生が豊かになると思います。
また、社風に自分が合うかどうかは重要だと考えます。社風はなかなか隠せるものではなく、長く働けば働いている社員ほど、その所作や言動から伝わってきます。そのため、会社の代表として採用を担当している人事採用担当の社員と合うかどうかも見極めのポイントではないでしょうか。入社後にその採用担当者と一緒に気持ちよく仕事ができるかどうか想像してみてください。上手く思い描けないようであれば、直感では合わないと判断しているのかもしれません。説明会や選考、インターンの中では自分PRはもちろん十分に行い、同時に自分の働く姿を想像できるぐらいの情報をズバッと聞きたいことは聞いていきましょう。企業側ももちろんミスマッチは防止したいはずなので、包み隠さず話してくれると思いますよ。

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    私たちは「家族に入社を勧めたい 次世代に残していきたい企業」を発見し、「ホワイト企業」として認定しています。 ホワイト企業認定を取得している企業で、個性を活かし、楽しく、創造的に働く人々にインタビューをして、次世代に残すべき素晴らしい企業の社内制度の発信をしています。 ホワイト企業認定は、明日が楽しみに思える社会の実現を目指しています。