リファラル採用とは?メリット・デメリット・成功させるポイントを解説

採用コストを抑えながら、自社にマッチした人材を採用したい——そんな課題を抱える企業から注目を集めているのがリファラル採用です。

この記事では、リファラル採用の意味・メリット・デメリット・成功させるためのポイントをまとめて解説します。

岩元翔

キャリアアドバイザーコメント

日本次世代企業普及機構 代表理事 岩元 翔

リファラル採用は仕組みさえ整えれば低コストで大きな効果が出る採用手法です。ただし、従業員エンゲージメントが低い状態では機能しません。「自社のことを誇りに思える職場づくり」がリファラル採用成功の前提条件です。ホワイト企業認定の取得は、従業員が紹介しやすい会社であることの客観的な証明にもなります。

◆ この記事でわかること

  • リファラル採用とは何か
  • リファラル採用の4つのメリット
  • リファラル採用の3つのデメリット
  • リファラル採用を成功させるための4つのポイント

リファラル採用とは

リファラル採用

リファラル採用は、社員紹介採用とも呼ばれるもので、自社の従業員に知人・友人を紹介してもらう採用方法のことをいいます。転職エージェントなどを間に挟まず、企業が直接求職者にアプローチする「ダイレクトリクルーティング」の一つです。

離職者が出てしまったあとの人員補充であったり、優秀な人材を獲得したりするための方法として注目されています。

リファラル採用のメリット

① 採用コストが低い

リファラル採用は、従業員から人材を紹介してもらう採用方法なので、求人媒体への掲載費用が発生しません。紹介者へのインセンティブ費用を含めても、他の採用方法と比較して低コストで実施できます。

② 採用した従業員が定着しやすい

リファラル採用で選考に進む人材は、知人から社内の雰囲気や業務内容について具体的な話を聞いた上で応募するため、入社後のミスマッチが少なく早期離職が起きにくいという特徴があります。また、職場での悩みや疑問を紹介者である知人に相談できるため、環境にも馴染みやすくなります。

③ 転職を考えていない人材とも出会える

転職エージェントや合同説明会などを利用している人材だけでなく、現時点では転職活動を活発に行っていない潜在層の中から自社にマッチする人材を採用できる可能性があるのは、リファラル採用の大きなメリットです。

④ 紹介する側のエンゲージメントを高められる

従業員が他者に自社のことを話そうとすることで、自社のバリューやミッションについて再確認できます。その結果、従業員エンゲージメントの向上が期待できます。

リファラル採用のデメリット

① 不採用時にケアが必要

紹介してもらった人材を選考し不採用となった場合、紹介者と不採用者の間の関係にマイナスな影響を及ぼしてしまう可能性があります。選考に至るまでの過程と、不採用後のアフターケアがとても重要です。

② 長期的な採用になる

紹介される人材の中にはまだ転職を考えていない人も含まれており、採用にかける期間が長期にわたることも多いです。今すぐ人材が欲しい場合には効果を発揮しづらいという側面があります。

③ 似た人材が集まる可能性がある

採用の目的を十分に周知できていない場合、紹介者と考え方が似た人材ばかりが集まる可能性があります。入社後に意図せず派閥が生まれるなどのトラブルにつながるケースもあるため注意が必要です。

リファラル採用を成功させるためのポイント

リファラル採用 成功のポイント

① 制度の詳細を従業員へ周知する

リファラル採用を行う目的・募集するポジションの詳細・選考基準・採用後の待遇など、具体的な内容を従業員に周知しておくことが重要です。従業員が欲しい人材像を理解することで、「この人なら合うかも」と具体的に考えてもらいやすくなります。

ポイント:第三者機関からの認定(ホワイト企業認定など)を取得していると、友人・知人に自社を紹介する際の説得力が高まります。

② 紹介特典を導入する

紹介した人が入社した場合、従業員に特典(インセンティブ)を設けると意欲喚起につながります。特典内容や支給条件を分かりやすく伝えることで、紹介のハードルを下げることができます。

③ 従業員エンゲージメントを高める

「友人・知人を紹介しよう」と従業員に思ってもらうためには、まず従業員エンゲージメントが高くなければなりません。定期的なサーベイやヒアリングをもとに環境改善に努め、従業員が自社のことを誇りに思える職場をつくることが前提条件です。

④ 選考後のアフターケアをしっかり行う

選考に入る前にカジュアルな面談を挟んだり、社内イベントに参加する機会を設けたりすることで認識のズレをできる限り減らしましょう。不採用となった場合でも、会社が費用を負担して食事会を開催するなどのアフターケアの仕組みがあると、紹介者も安心して協力することができます。

まとめ

◆ この記事のまとめ

  • リファラル採用=従業員に知人・友人を紹介してもらう「社員紹介採用」
  • メリットは採用コスト削減・定着率向上・潜在層へのアプローチ・エンゲージメント向上の4つ
  • デメリットは不採用時のケア・長期化・同質人材集中の3つ
  • 成功のポイントは制度周知・紹介特典・エンゲージメント向上・アフターケアの4つ
  • 従業員エンゲージメントの高い職場づくりがリファラル採用成功の前提

◆ 採用広報に取り組むなら「ホワイト企業認定」

ホワイト企業認定は、ビジネスモデル・ワークライフバランス・健康経営・人材育成・ダイバーシティなど7つの指標を総合的に審査・認定する国内唯一の制度です。リファラル採用において従業員が友人に自社を紹介する際の、客観的な根拠として活用できます。

ホワイト企業認定について詳しく見る

   
運営者情報

日本次世代企業普及機構 代表理事岩元 翔

東証1部上場企業の求人広告会社にて新卒・中途採用のコンサルティング業務を学び、その後ITベンチャー企業にて自社採用業務、教育業務に従事。2020年には一般財団法人日本次世代企業普及機構の代表理事に就任。これまでの経験、実績を活かし、経営者や従業員にとって道しるべとなる「ホワイト企業指標」を作り上げた。