面接での質問「あなたの好きな言葉」を聞かれたら?

2023.02.15
#企業分析#働き方#就活基礎知識#自己分析#面接対策

就活での面接、よく聞かれる質問であげられるのは自己PRや志望動機。

 

「好きな言葉」に関する質問を思い浮かべる学生はあまりいないのではないでしょうか?

 

面接聞かれた際に上手く答えられるよう対策しておきましょう。

この記事で好きな言葉の見つけ方や答え方をチェックして面接に挑みましょう!!

 

 

面接官はなぜ「好きな言葉」を聞く?

 

「好きな言葉」というと、映画やドラマの名シーン、アニメなどの印象に残ったセリフを思い浮かべる人もいるかもしれませんが、面接官が聞いているのはそういったことではありません。

 

では、面接官は「好きな言葉」という質問を通して、学生の何を知りたいのでしょうか。

 

面接で適切な回答をするためにも、まずは「好きな言葉」を聞く面接官の意図を正しく理解しておいてください。

■「好きな言葉」で学生の人柄や価値観を知りたい

「好きな言葉」の回答から面接官が知りたいのは、その学生の人柄や価値観です。

 

面接官は学生の「好きな言葉」から、その学生がどんなことに重きを置いているのか物事をどのように考えているのかを知りたがっています。

 

面接で聞かれる「好きな言葉」とは、堅苦しい言い方をすれば、あなたの「座右の銘」です。

「この映画のセリフがかっこいい」「アニメのこのセリフが気に入っている」といった意味での”好き”ではありません。

 

もちろん映画やアニメの中で「このセリフが好き」と答えても、あなたがどんな映画やアニメが好きなのかは伝わるでしょう。

 

しかし面接官が「好きな言葉」から知りたいのは、あなたが何を好きかではなく、あなた自身の考え方であり、あなたの人生における哲学です。

 

もちろん映画やアニメから得ることも沢山あるので、単にこのアニメの主人公が好きだからという答え方ではなく、「こういった困難にも立ち向かうキャラクターの考え方に共感」したなどといった、具体的な理由を述べると、印象に残っていいかもしれません。

 

面接官は、あなたが誰のどういった言葉に共感して、生きていくうえで何を大切にしている人なのかを聞いています。ですから、直接的にあなたの価値観・考え方を表しているような言葉を答えなければならないのです。

■人柄や価値観が社風に合っているかの確認

面接官は学生の「好きな言葉」から人柄や価値観を知り、それが自社の社風とマッチするか、求めている人物像に合っているかをチェックしています。

 

企業には、それぞれの会社ごとにバリューや考え方があり、方針があるのです。学生の「好きな言葉」が意味する価値観が、自社の目指す方向性とミスマッチではないか確認しています。

 

なので、自分の考え方を表していればどんな言葉でも良いのではありません。一般的に良いとされている言葉や座右の銘がどの企業でも好印象に使えるわけでもありません。

 

例として、人と人とのつながりを大切にしている企業の場合、学生が好きな言葉として「一期一会」と答えれば、企業の方向性にマッチしていて好意的に受け取られます。

 

しかし同じ企業の面接で好きな言葉として「継続は力なり」などと答えてしまうと、それ自体は素敵な言葉でも企業の方針と全く関連がないので、その学生は企業にとって魅力的に見えないかもしれません。

 

「うちの会社とは合わないな」と思われるばかりか、企業のことや言葉の意味を理解できていないと判断される恐れもあるので、注意が必要です!!

 

自分の「好きな言葉」の伝え方は

上記の理由から面接官が学生に「好きな言葉」を聞く意図は理解できました。

 

それでは次に、あなたが思う「好きな言葉」を上手に答える方法を確認しましょう。

実際に面接で聞かれた際に、しっかり伝えれるように3つのポイントに分けて見ていきましょう。

 

➀正しい使い方をしているか

「好きな言葉」といっても単に聞き慣れている言葉や、みんなが使っている言葉から安易な考えで答えてしまうとボロがでてしまいます。

 

言葉の意味をきちんと理解していないと、自分の考えを正しく伝えることはできません。

 

例えばよく聞く「情けは人の為ならず」。

 

「人に情けをかけて優しくしよう」という意味ですが、「人のためにならないから情けをかけない方が良い」と勘違いしている人も少なくありません。

 

このような間違いやすい言葉にも注意して正しく使いましょう。

②自分の行動に反映しているか

面接官に伝える好きな言葉は、自分の行動に反映・影響している言葉を選びましょう。

先ほども解説したとおり、単純に「好きだから」という理由だけでは、面接でアピールするのは難しいでしょう。座右の銘のように自分を励ましたり律したりする言葉の方が、人柄が伝わりますし企業とのマッチ度もよりわかりやすいでしょう。

 

例えば、マザーテレサの格言である、

「暗いと嘆くより、あなたが進んで明かりを灯しなさい」

 

この格言は、「物事に対して不平不満を言う前に、自らが希望や目標となって現状を変えていくことが大切である」ということを意味します。

 

「自分の置かれた環境の悪さに不平を言うのではなく、より良い環境になるよう自らが進んで行動することで、周りをも巻き込んで環境を改善することができた」などといった具体的な伝え方がいいでしょう。

③応募企業に合っているか

面接官が「好きな言葉」を聞く意図にもあったように、応募企業に合った言葉を選ぶこともポイントです!

人柄や価値観が応募企業の社風や求める人物像に合った言葉を選ぶことも重要です。

好きな言葉とは、言い方を変えると考え方や行動の指針のようなものでもあります。つまり、好きな言葉がマッチしないということは就活生の人柄などが企業と合わない、ということも言えますね。

 

例えば、堅実さが評価される企業に「思い立ったが吉日」と伝えても、「我が社には合わないな」と思われると予想できますよね!

 

好きな言葉100選!!

ここからは「好きな言葉」として探し出せる言葉をジャンル別に紹介します。
応募企業先の指針や自分の行動に反映しているか、言葉の意味を理解しながら探し出してみてください。

 

向上心・成長意欲・努力家に関係する言葉の例

◆継続は力なり
◆石の上にも三年
◆雨だれ石を穿つ
◆千里の道も一歩から
◆塵も積もれば山となる
◆為せば成るなさねばならぬ何事も
◆栄光に近道なし
◆粉骨砕身
◆因果応報
◆勇往邁進
◆日進月歩
◆事を成し遂げる者は愚直でなければならぬ。才走ってはうまくいかない(勝海舟)
◆ゴールへ到達しようとの試みにこそ、栄光はある(ガンジー)
◆成功を祝うのはいいが、もっと大切なのは失敗から学ぶことだ(ビル・ゲイツ)
◆成功は必ずしも約束されていないが 成長は必ず約束されている(アルベルト・ザッケローニ)

 

 

好奇心旺盛・勉強家に関係する言葉の例

◆継続は力なり
◆人生一度きり
◆試行錯誤
◆永遠に生きるかのように学べ(ガンジー)
◆学びて思わざれば則ち罔し(くらし)、思いて学ばざれば則ち殆し(あやうし)(孔子)
◆ハングリーであれ。愚か者であれ(スティーブ・ジョブズ)
◆面白きことなき世を面白く住みなすものは心なりけり(高杉晋作)
◆チャンスやきっかけは、本当に目の前にたくさんある(向井千秋)
◆難しい問題は、小さく分けて考えなさい(ルネ・デカルト)
◆自分が何者であるかに固執しなければ、自分がなり得る最高の自分になれる(老子)

 

 

忍耐力・負けず嫌い・粘り強さに関係する言葉の例

◆初志貫徹
◆不撓不屈
◆七転び八起き
◆雲外蒼天
◆堅忍不抜
◆私たちの最大の弱点は諦めることにある。成功するのに最も確実な方法は、常にもう一回だけ試してみることです(トーマス・エジソン)
◆過去を悔やむ。未来に希望を持つ。そして現在に決して満足しない。それが私のこれまでの人生でやってきたことだ(チャイコフスキー)
◆成功とは、失敗を重ねても、やる気を失わないでいられる才能である(ウィンストン・チャーチル)
◆勝利は、もっとも忍耐強い人にもたらされる(ナポレオン)
◆限界が見えてからが勝負(野村克也)
◆進まざる者は必ず退き、退かざる者は必ず進む(福沢諭吉)
◆悔しいと思うならまだ戦える(山口つばさ『ブルーピリオド』)

 

 

協調性・コミュニケーション能力・気遣いに関係する言葉の例

◆笑顔は人を幸せにする
◆三方良し
◆和を以て貴しとなす
◆縁の下の力持ち
◆ありがとう
◆愛
◆一期一会
◆切磋琢磨
◆明朗快活
◆親切なおこないは、たとえそれがどんなに些細なことであったとしても、無駄にはなりません(イソップ)
◆心の中で感謝するだけなら、本当の感謝ではない。自分は行動の中で感謝を示そう(ミゲル・デ・セルバンテス)
◆全員が一緒に前進すれば、成功は後からついてくる(ヘンリー・フォード)
◆縁の下の力持ちになることを厭うな。人のためによかれと願う心を常に持てよ(前島密)

 

 

ポジティブ・明るい性格に関係する言葉の例

◆前向き
◆ポジティブ
◆失敗は成功のもと
◆前向きにもがき苦しむ経験は、すぐに結果に結びつかなくても、必ず自分の生きる力になっていく(落合博満)
◆世の中には辛いことがたくさんありますが、それに打ち勝つことでも溢れています(ヘレン・ケラー)
◆昨日は取り戻せないけれど、明日勝つか負けるか自分次第だ(リンドン・ジョンソン)
◆追い求める勇気があれば、すべての夢はかなう(ウォルト・ディズニー)
◆全ては過程だ、結果ではない(カール・ルイス)
◆人生なんてそんなもんさ。だけど逆転することもある(映画『トゥルー・ロマンス』)
◆成功へ向かっている時には、必ず失敗を通り越すものだ(映画『ミッション:インポッシブル ゴースト・プロトコル』)

 

 

行動力・活発・チャレンジ精神に関係する言葉の例

◆百聞は一見に如かず
◆思い立ったが吉日
◆虎穴に入らずんば虎子を得ず
◆善は急げ
◆鉄は熱いうちに打て
◆蒔かぬ種は生えぬ
◆冒険は最良の師なり(榎本武揚)
◆後悔とは、やってしまったことにするものじゃなくて、やらなかったことにするもの。 だから私はチャンスがきたら必ずトライするわ(キャメロン・ディアス)
◆チャレンジして失敗を怖れるよりも、何もしないことを怖れろ(本田宗一郎)
◆志を立てるのに、老いも若きもない。そして志あるところ、老いも若きも道は必ず開けるのである(松下幸之助)
◆きっかけやチャンスは誰かに与えられるものだけではなく、自ら見出していくこともできます(向井千秋)
◆生きるとは呼吸することではない、行動することだ(ジャン・ジャック・ルソー)

 

 

リーダーシップ・率先力

◆運は勇者に味方する
◆率先垂範
◆進取果敢
◆あなたの行動が他の人に夢を抱かせ、もっと学ぼうと思わせ、もっと行動したいと思わせれば、あなたはリーダーだ(ジョン・クィンジー・アダムズ)
◆努めて難関を歩いて、努めて苦労を味わう。これが人間としては、大切なことである(出光佐三)
◆「どうするか」を考えない人に、「どうなるか」は見えない(野村克也)
◆何事も、成し遂げるまではいつも不可能に見える(ネルソン・マンデラ)
◆成功とは到達すべき目的地ではなく前進し続けるプロセス(アンソニー・ロビンズ)

 

 

真面目・責任感に関係する言葉の例

◆学問に王道なし

◆備えあれば憂いなし

◆念には念を入れよ

◆渇しても盗泉の水を飲まず

◆不言実行

◆有言実行

◆温故知新

◆公明正大

◆品行方正

◆謹厳実直

◆暗いと嘆くより、あなたが進んで明かりを灯しなさい(マザーテレサ)

 

 

柔軟性・適応力・臨機応変に関係する言葉の例

◆臨機応変

◆失敗こそが、人生の道のり。悲しいけど人は経験から学ぶしかない。
人から教えてもらうこともできるけれど、本当に学ぶためには自分自身で世の中に出て行って、自分で失敗するしかない(エマ・ワトソン)

◆どのような運が降りかかろうと、喜びに浮かれることのないように、悲しみに暮れることのないように。
万物は流転し、そして運もまたいつ変わるとも知れないのだから(ショーペンハウアー)

◆行水にも淵瀬あり、人の世に窮達なからめやは(樋口一葉)

◆自分が方向を変えれば 新しい道はいくらでも開ける(松下幸之助)

◆私の生きたどの人生もが真実だ。どの道も正しい道だった(映画『ミスター・ノーバディー』)

 

 

念入り・内向的・謙虚に関係する言葉の例

◆感謝

◆聞くは一時の恥聞かぬは一生の恥

◆初心忘るべからず

◆実るほど頭が下がる稲穂かな

◆人を信じよ。しかし、その百倍も自らを信じよ(手塚治虫)

 

 

この記事のまとめ

 

この記事では「好きな言葉」の伝え方やポイントなど紹介しましたが、面接で上手に答えるコツは掴めましたか?
万が一面接で聞かれても聞かれなくても、言葉は自分の胸に残り将来を明るくしてくれることでしょう!
自分の価値観や考え方を、上手く伝えれるようにまとめておいてくださいね!

 

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