
「ウェルビーイング経営って何?」「健康経営とどう違う?」「社員の幸福度を本気で考える企業はどこ?」「ウェルビーイングを採用ページで謳う企業は本物?」——「ウェルビーイング」が注目される今、その実態を正しく理解した上で企業選びをしたい方は多いはず。
結論として、ウェルビーイング経営は「身体・精神・社会・経済・キャリア」の5側面で社員の幸福を追求する経営手法です。健康経営の進化版と言えます。本記事では、累計3,625社を審査した認定機関が、ウェルビーイング経営の基本・5つの側面・指標の見極め方・先進企業の事例を実務的に解説します。「採用アピール」と「本気の取り組み」を見分ける視点を提供します。
日本次世代企業普及機構 代表理事
岩元 翔
累計3,625社以上を審査し、650社以上を認定してきた中で見えてきたのは、「ウェルビーイング経営は本物と看板だけの差が極端」ということです。本気で取り組む企業は、エンゲージメント指標を公開し、PDCAサイクルで継続改善しています。一方、採用アピールのために言葉だけ使う企業も増えています。具体的な指標と実態を見抜く視点が重要です。
📋 この記事でわかること
📎 全体ガイド:健康経営完全ガイド
📎 関連:健康経営企業ランキング / 企業のメンタルヘルス対策
目次
ウェルビーイング(Well-being)とは、「身体的・精神的・社会的に良好な状態」を意味する言葉。WHO(世界保健機関)の健康の定義から発展した概念です。
ウェルビーイング経営の定義
社員の身体・精神・社会的な幸福を企業経営の中核に置く考え方
注目される背景
SDGs・ESG投資・人的資本経営の流れで企業価値評価指標として注目
国際的な評価
世界幸福度ランキング・OECD Better Life Index等で各国が評価対象
日本での広がり
2020年代から大手企業中心に本格導入。ESG情報開示で重要視
★ 健康経営 vs ウェルビーイング経営
健康経営
対象:身体的・精神的な健康
視点:健康リスクの予防・改善
指標:健診結果・ストレスチェック・離職率
ウェルビーイング経営
対象:健康+幸福+社会的充足+経済的安定+キャリア成長
視点:全人格的な幸福追求
指標:エンゲージメント・幸福度スコア・職務満足度
関係性
ウェルビーイング経営=健康経営の進化版・拡大版
①身体的ウェルビーイング
健康診断・運動推進・栄養指導・睡眠サポート
②精神的ウェルビーイング
メンタルヘルス・心理的安全性・ストレス管理・自己実現
③社会的ウェルビーイング
人間関係・チーム文化・コミュニティ参加・帰属感
④経済的ウェルビーイング
給与・福利厚生・退職金・資産形成支援・住宅補助
⑤キャリア的ウェルビーイング
成長機会・キャリア支援・自己実現・パーパスとの一致
★ 本気でウェルビーイング経営を実践する企業の特徴
⚠ 看板だけのウェルビーイング企業の特徴
◆ 本物のウェルビーイング企業の見分け方
概要
従業員が自社に対する愛着・貢献意欲・推奨度を測る指標
主要な調査ツール
Wevox・Geppo・LinkedIn Glint・モチベーションクラウド等
スコアの目安
70以上:高水準、60〜70:平均、60未満:課題あり
主要な指標
OECD Better Life Index・PERMA・ハピネス指標等
測定項目
ポジティブ感情・没頭・人間関係・意味・達成感の5側面
★ ウェルビーイングに関する面接質問例
具体的な数値・取り組み事例で答えられる企業は本物。「これから取り組む予定」「重視している」といった抽象的な答えのみの企業は要警戒です。
Q1. ウェルビーイング経営は流行?それとも本物の流れ?
本物の流れ。ESG投資・人的資本経営の流れで、企業価値評価の重要指標として定着しつつあります。一過性のブームではない。
Q2. 健康経営とウェルビーイング経営、どちらが大事?
両方。ウェルビーイング経営は健康経営を内包する広い概念。両方を実践する企業が最も総合的な働きやすさを提供します。
Q3. ウェルビーイングを採用ページで謳う企業は信用していい?
具体的な指標と実態を確認。「ウェルビーイング重視」という言葉だけでなく、エンゲージメントスコア・離職率・取組事例で判断を。
Q4. CWO(チーフ・ウェルビーイング・オフィサー)って何?
ウェルビーイング推進の責任者。役員クラスの担当者を置く企業は本気度高。日本でも大手企業で増加中。
Q5. エンゲージメントスコアは公開されている?
本気の企業は統合報告書で公開。エンゲージメントスコア・離職率・平均勤続年数を公開する企業ほど、ウェルビーイング経営に本気で取り組んでいる証拠。
Q6. ウェルビーイング経営の認定制度は?
直接的な「ウェルビーイング認定」はまだ少ない。健康経営優良法人・ホワイト企業認定等が近い評価軸です。今後の認定制度の整備が期待されます。
Q7. ウェルビーイング経営の業界別傾向は?
大手IT・大手金融・製薬・グローバル消費財メーカーで取り組み事例が多い。ESG投資への意識が高い業界・グローバル展開している企業が先行しています。
Q8. 中小企業でもウェルビーイング経営はできる?
小規模ゆえに実現しやすい側面も。社長の意識次第で、社員の幸福度を直接サポートできるのが中小の強み。地域連携・家族的な絆を活かす事例多数。
Q9. ウェルビーイング経営の落とし穴は?
表面的な「ウェルビーイング・ウォッシュ」。実態が伴わない、言葉だけのアピールに注意。具体的な指標・取組事例・継続性で判断することが重要。
Q10. 経済的ウェルビーイングが大切な理由は?
生活基盤がないと他のウェルビーイングも実現困難。給与・福利厚生・資産形成支援は、社員の幸福の土台。詳しくは物価高時代の生活防衛×企業選びへ。
Q11. キャリア的ウェルビーイングはどう確認?
成長機会・キャリア面談・自己実現支援を確認。研修制度・公募制度・社内副業制度がある企業はキャリア面のウェルビーイングが充実。
Q12. ウェルビーイング経営で離職率は下がる?
下がる傾向。各種調査で、ウェルビーイング経営実践企業の離職率は業界平均より低い傾向。社員満足度・定着率の改善に寄与します。
Q13. ウェルビーイング経営企業を見極める最大のコツは?
「数値の公開+5側面のバランス+継続性」。具体的なエンゲージメントスコア・離職率の公開、5側面それぞれへの取り組み、複数年の改善活動を確認。「ウェルビーイング」の言葉だけに惑わされず、実態で判断することが重要です。
📌 この記事のまとめ
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