
「月給25万円って手取りいくら?」「年収400万円なら毎月どれくらいもらえるの?」——求人票や給与提示を見ても、実際に銀行に振り込まれる金額がわからず不安になる方は多いはずです。
結論、手取り = 総支給額 × 約75〜80%が目安。月給25万円なら手取り約20万円、年収400万円なら月手取り約26万円が目安です。ただし1年目と2年目では住民税の有無で年間10〜15万円の差が出ます。本記事では月給15万〜50万・年収300万〜1,000万までの完全早見表・1年目vs2年目比較・控除の内訳・ボーナス込み年収・人生イベント別必要手取り・手取りを増やす3つの方法・Q&A 13問まで、就活生から新社会人まで使える徹底ガイドをお届けします。
日本次世代企業普及機構 代表理事
岩元 翔
累計3,625社以上を審査し、650社以上を認定してきました。「総支給額×0.8 = 手取り」という簡易計算をぜひ覚えてください。これだけで求人票や内定通知の数字を瞬時に実感ベースに変換できます。特に2年目以降は住民税が引かれて手取りが下がるため、1年目の感覚で生活設計をしないことが大切。早めに「先取り貯蓄20%」のクセをつけると、住民税が始まっても慌てず対応できます。
📋 この記事でわかること
📎 ハブ記事:就活の年収目安と調べ方完全ガイド|基本給・手取りの違いも解説
📎 初任給の詳細:初任給とは?手取りとの違い・計算方法と年収で企業を選ぶ際の注意点8つ
📎 昇給・賞与:昇給・賞与の見方完全ガイド|平均昇給率・ボーナス支給実績の調べ方
目次
求人票や内定通知の金額を見たら、まず「総支給額×0.8」で手取りを概算しましょう。これだけで実生活でもらえる金額がイメージできます。
⚡ 5秒手取り計算式
【新卒1年目】
手取り = 総支給額 × 約0.83
住民税がかからないため、控除は社会保険料+所得税のみ
【2年目以降】
手取り = 総支給額 × 約0.78
住民税(年10〜15万円)が加わるため手取りが下がる
🧮 暗算チェック例
月給25万円(新卒1年目):25 × 0.83 = 約20.7万円
月給30万円(2年目以降):30 × 0.78 = 約23.4万円
月給40万円(2年目以降):40 × 0.78 = 約31.2万円
手取りが総支給額の約80%になる理由は、給与から5種類の控除(税金・社会保険料)が引かれるためです。
📉 給与から引かれる5つの控除
① 健康保険料(約5%)
病院での3割負担で済むのはこのおかげ。労使折半で実質半額負担
② 厚生年金保険料(約9.15%)
将来の年金原資。会社員は国民年金より手厚い厚生年金に加入
③ 雇用保険料(約0.6%)
失業時の失業給付・育休給付の原資。負担は最も小さい
④ 所得税(約2〜10%)
国に納める税金。年収が高いほど税率が上がる累進課税
⑤ 住民税(約10%)※2年目から
居住自治体に納める税金。前年所得に対して翌年から課税。年間10〜15万円が新社会人のショックポイント
※介護保険料(約1.6%)は40歳以上から追加
💡 控除の合計目安:新卒1年目で総支給額の約17〜18%、2年目以降で約22〜25%が控除されます。だから手取りは「総支給額×0.8」で概算できるのです。
月給の総支給額から手取りを一目で確認できる早見表です。扶養なし・40歳未満・東京都内勤務を想定しています。
💰 月給別 手取り早見表
月給 15万円
1年目:約12.5万円 / 2年目以降:約11.7万円
月給 18万円
1年目:約15万円 / 2年目以降:約14万円
月給 20万円
1年目:約16.6万円 / 2年目以降:約15.6万円
⭐ 月給 22万円(2024年大卒平均)
1年目:約18.3万円 / 2年目以降:約17.2万円
月給 25万円
1年目:約20.8万円 / 2年目以降:約19.5万円
月給 28万円
1年目:約23.2万円 / 2年目以降:約21.8万円
⭐ 月給 30万円
1年目:約24.9万円 / 2年目以降:約23.4万円
月給 35万円
1年目:約29万円 / 2年目以降:約27.3万円
⭐ 月給 40万円
1年目:約33.2万円 / 2年目以降:約31.2万円
月給 45万円
1年目:約37.3万円 / 2年目以降:約35万円
⭐ 月給 50万円
1年目:約41.5万円 / 2年目以降:約38.9万円
※扶養なし・40歳未満・東京都内勤務を想定 / ボーナスは年4ヶ月分で計算
年収から月手取りを一目で確認できる早見表です。求人票の「年収400万円〜」を実生活レベルに換算するのに使えます。
💴 年収別 手取り早見表(2年目以降)
年収 300万円
手取り年収:約240万円 / 月平均手取り:約20万円
⭐ 年収 350万円(新卒1年目相当)
手取り年収:約280万円 / 月平均手取り:約23.3万円
年収 400万円
手取り年収:約315万円 / 月平均手取り:約26.2万円
⭐ 年収 500万円(20代後半〜30代の中央値)
手取り年収:約390万円 / 月平均手取り:約32.5万円
年収 600万円
手取り年収:約460万円 / 月平均手取り:約38.3万円
⭐ 年収 700万円(住宅ローンの目安年収)
手取り年収:約530万円 / 月平均手取り:約44.2万円
年収 800万円
手取り年収:約595万円 / 月平均手取り:約49.6万円
⭐ 年収 1,000万円(社会的成功の目安)
手取り年収:約720万円 / 月平均手取り:約60万円
※扶養なし・40歳未満・東京都内勤務 / 控除率は年収増に伴い段階的に上昇
⚠ 注意:年収1,000万円を超えると所得税の累進課税の影響が大きくなり、手取り率が72%台まで下がります。「年収1,000万=月収83万」というイメージは間違いで、実際の月手取りは約60万円です。
新社会人が一番ショックを受けるのが「2年目から手取りが下がる」現象。原因は住民税です。
住民税は前年(1月〜12月)の所得に対して翌年6月から課税される仕組みです。新卒1年目は前年の収入がないため住民税がゼロ。2年目の6月から1年分の住民税が引かれ始めます。
📊 月給25万円の場合の1年目vs2年目比較
【1年目】月給25万円
– 健康保険:約12,500円
– 厚生年金:約22,875円
– 雇用保険:約1,500円
– 所得税:約5,500円
– 住民税:0円
手取り:約207,625円
【2年目以降】月給25万円(同じ)
– 健康保険:約12,500円
– 厚生年金:約22,875円
– 雇用保険:約1,500円
– 所得税:約5,500円
– 住民税:約12,000円
手取り:約195,625円(-12,000円)
→ 同じ月給でも年間14.4万円(月1.2万円)も手取りが減る!
💡 対策のコツ:1年目から「総支給額×0.78」で生活設計しておけば、2年目に住民税が始まっても慌てません。余った差額は強制的に貯蓄に回す習慣をつけると、確実に貯金できます。
求人票の「年収400万円」表示は月給+ボーナスを合計した金額です。月給とボーナスの内訳によって、月の生活感覚が変わります。
🎯 年収400万円の3パターン比較
パターンA:ボーナスなし(月給33.3万円)
月給:333,000円 / ボーナス:0円
月手取り:約26万円(均等)
→ 毎月の生活が安定。住宅ローンの審査に有利
パターンB:基本給+ボーナス4ヶ月(標準)
月給:250,000円 / ボーナス:夏冬で計100万円
月手取り:約20万円 + 夏冬40万円ずつ
→ 一般的なパターン。貯蓄計画が立てやすい
パターンC:基本給+業績連動ボーナス
月給:200,000円 / ボーナス:0〜200万円(業績次第)
月手取り:約16万円+業績次第
→ ボーナスが減ると年収300万円台になるリスク
⚠ ボーナスの落とし穴:「年収500万円(うち想定ボーナス180万円)」のような表記は、基本給ベースは320万円(月26.6万円)です。業績悪化でボーナスが半減すると、実質年収410万円まで落ちます。基本給ベースで生活設計するのが安全です。
配偶者・子供を扶養している場合は、税金の控除が増えて手取りが多くなります。
👨👩👧 月給30万円・扶養家族別の手取り比較
扶養なし(独身)
月手取り:約23.4万円(基準)
配偶者を扶養(共働きでない)
月手取り:約24万円(+約6,000円)
配偶者+子供1人を扶養
月手取り:約24.4万円(+約10,000円)
配偶者+子供2人を扶養
月手取り:約24.8万円(+約14,000円)
※16歳未満の子供は扶養控除対象外(児童手当で代替)
「いくらの手取りがあれば◯◯ができるのか」を、人生イベント別に整理しました。
🎯 ライフイベント別 必要手取り目安
🏠 一人暮らし(都内・節約型)
家賃7万円・食費3万円・通信費1万円・水光熱1万円・交際費2万円・予備2万円
必要月手取り:約16万円(月給20万円相当)
🏠 一人暮らし(都内・余裕型)
家賃9万円・食費5万円・娯楽3万円・自己投資2万円・貯蓄3万円
必要月手取り:約22万円(月給28万円相当)
💑 結婚・夫婦2人(共働き)
2LDK家賃12万円・食費6万円・水光熱2万円・通信費2万円・他8万円
必要月手取り合計:約30万円(2人合計の年収約500万円)
👶 子育て世帯(子1人・幼児期)
家賃13万円・食費8万円・教育費5万円・他14万円
必要月手取り合計:約40万円(年収約700万円)
🏡 マイホーム購入(住宅ローン)
頭金500万円・月返済額10万円(35年ローン)を払える年収
推奨年収:600〜800万円(月手取り40万円以上)
手取りを増やすには、「収入を増やす」「控除を減らす」「節税する」の3つの方法があります。
総支給額を増やす(根本対策)
①昇給を狙う ②転職する ③副業を始める。高年収業界・職種への転職が最もインパクトあり
節税制度を活用する(年間10〜30万円差)
ふるさと納税・iDeCo・NISA・医療費控除・住宅ローン控除などを活用。年末調整・確定申告で還付を受ける
手当を見直す(意外と差がつく)
通勤手当・住宅手当・家族手当・資格手当・役職手当。条件を満たせば申請するだけで月数千〜数万円アップ
💡 新社会人にお勧め:年収300〜400万円の段階では、①NISAでの非課税投資 ②ふるさと納税(年収300万なら約2万円分の返礼品)から始めると効果実感しやすいです。iDeCoは長期投資向き。
⚠ よくある5つの誤解
誤解①「年収1,000万円なら月手取り83万円」
→ 実際は月手取り約60万円。所得税の累進課税で控除率が上がる
誤解②「ボーナスは丸ごと貰える」
→ ボーナスにも税金・社会保険料がかかる。手取りは額面の約75%
誤解③「住民税は国税」
→ 住民税は地方税(都道府県+市区町村)。住んでいる自治体に納める
誤解④「会社員は社会保険料が安い」
→ 厚生年金・健康保険は労使折半(会社が半分負担)。自営業より安く済んでいる
誤解⑤「結婚すれば手取りが大幅増」
→ 配偶者が無収入の場合のみ。共働きなら控除対象外で大きな差は出ない
Q1. 月給22万円の手取りはいくら?
新卒1年目は約18.3万円、2年目以降は約17.2万円が目安。住民税が始まる2年目からは年間14万円ほど手取りが減ります。
Q2. 年収300万円の月手取りは?
月平均の手取りは約20万円です。ただしボーナスがある場合は月給ベースで月手取り18万円・夏冬に20万円ずつ追加というパターンになります。
Q3. 年収1,000万円の手取りは?
年収1,000万円の手取りは約720万円。月平均の手取りは約60万円です。「年収=月収83万円×12」というイメージは誤りで、所得税の累進課税で控除率が高くなります。
Q4. なぜ2年目から手取りが下がる?
住民税が翌年から課税されるためです。1年目は前年所得がないため住民税ゼロ、2年目の6月から年間10〜15万円程度の住民税が引かれます。
Q5. ボーナスの手取りはどう計算する?
ボーナス額面 × 約0.75〜0.78が手取りの目安。例えばボーナス50万円なら手取り約37〜39万円。ボーナスにも社会保険料・所得税がかかるためです。
Q6. 通勤手当は手取りに影響する?
通勤手当は月15万円までは非課税です。所得税はかかりませんが社会保険料の計算には含まれることがあります。基本的には満額もらえる手当だと考えていいです。
Q7. 残業代の手取りはどれくらい?
残業代も他の給与同様に約75〜80%が手取りになります。月20時間残業で5万円もらった場合、手取りは約4万円増です。
Q8. 一人暮らしには手取りいくら必要?
都内なら月手取り16〜18万円が最低ライン、余裕を持つなら22万円以上推奨。地方都市なら手取り14万円でも一人暮らし可能です。
Q9. 子育て世帯に必要な手取りは?
子供1人の幼児期で月手取り40万円(年収700万円相当)が目安。中学生以降は教育費がさらに増え、手取り45〜50万円が必要になります。
Q10. 40歳から手取りが減るのは本当?
本当です。40歳から介護保険料(約1.6%)が追加されます。月給30万円なら月約4,800円(年6万円)の追加負担です。
Q11. 副業の手取りはどう計算する?
副業収入が年20万円以下は確定申告不要。20万円超は確定申告が必要で、所得税・住民税が追加でかかります。本業と合わせた所得額で税率が決まります。
Q12. 手取りを増やすには何が一番効果的?
最もインパクトがあるのは年収アップ(昇給・転職)。次に節税(ふるさと納税・NISA・iDeCo)、3番目に手当の見直し。年間10〜30万円程度の差が出ます。
Q13. 年収だけで企業選びをして失敗しない方法は?
手取り+労働時間+福利厚生+成長機会を総合判断するのが鉄則。「手取り月25万円・残業20時間」と「手取り月30万円・残業80時間」では、時給換算で前者の方が高いケースもあります。詳しくはホワイト企業の特徴をご参照ください。
手取り計算は社会人の基礎知識。「総支給額×0.8」を覚えておけば、求人票や内定通知の数字を瞬時に実生活ベースに変換できます。1年目と2年目で住民税の有無による差(年10〜15万円)があることも忘れずに、長期的な家計設計をしましょう。
📌 この記事のまとめ
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