
「AIで書いたESは、採用担当にバレるのだろうか」——AIを就活に使う人が増えるほど、この疑問は切実になります。検出ツールにかけられるのか、文章で気づかれるのか、面接で見破られるのか。
結論、「AIを使ったかどうか」を100%判定する方法はありません。ただし「AIに丸投げして中身が空のES」は、文章の特徴と面接の深掘りでかなりの確率で見抜かれます。この記事では、認定企業の社長・採用担当の本音をもとに、何でどう見抜いているのか、その具体的なメカニズムを解説します。
日本次世代企業普及機構 代表理事
岩元 翔
累計3,625社以上を審査し、650社以上を認定してきました。「見抜く」と聞くと、AIを使うことが悪いように感じるかもしれませんが、論点はそこではありません。採用担当が見抜こうとしているのは「AIを使ったか」ではなく「中身が本人のものか」です。この記事で、見抜く側が実際に何を見ているかを知れば、どう書けば問題ないかも自然と分かります。
📋 この記事でわかること
📎 全体像はこちら:AI就活で落ちる人・受かる人の違い|採用担当の本音とES作成術
目次
まず事実から。提出されたESがAIで書かれたかどうかを、100%の精度で判定する方法は、現時点で存在しません。AI検出ツールはありますが、誤判定が多く、人間が書いた文章を「AI」と誤って判定することも珍しくありません。そのため、これだけを根拠に合否を決める企業はほとんどありません。
ではなぜ「バレる」と言われるのか。それは「AIで書いたか」ではなく「中身が空かどうか」が、別の方法で見抜かれているからです。次章で具体的に見ていきます。
🔍 丸投げESが見抜かれる3つの理由
文章が抽象的で、具体性がない
固有名詞・数字・経緯がなく、誰にでも当てはまる内容になっている
ES と面接の内容にギャップがある
書いた内容を本人が深く理解しておらず、口頭で説明できない
他の応募者と内容が似通う
同じAIが同じような表現を出すため、大量のESを読む担当者は既視感に気づく
🎙 認定企業の本音「何で気づく?」
「年間何百通もESを読んでいると、同じ言い回しに気づきます。”貴社の成長性に魅力を感じ”のような、どこかで見た表現が並ぶと、ああ、と」
── 認定企業 商社C社 採用担当
「検出ツールは使っていません。そんなものより、面接で2つ3つ質問すれば十分わかる。中身がある人は具体的に話せますから」
── 認定企業 IT企業A社 社長
採用担当が「これはAIだな」と感じるESには、共通の特徴があります。裏を返せば、これらを避ければAIっぽさは消えます。
⚠ AIっぽく見えるESの特徴
💡 ポイント:これらは「AIが書いた特徴」というより「中身が薄い文章の特徴」です。AIを使っても、自分の具体的な経験・数字・経緯を入れれば、これらの特徴は消えます。AI就活で落ちる人・受かる人の違いでビフォーアフター実例を紹介しています。
結論として、AI検出ツールを合否判定に使う企業はごく少数です。理由は、検出ツールの精度が不十分で、誤判定のリスクが高いためです。人間が書いた文章をAIと誤判定すれば、優秀な応募者を不当に落とすことになり、企業にとってもリスクになります。
🔬 検出ツールが合否に使われにくい理由
① 誤判定が多い — 人間の文章をAIと誤認することがある
② そもそもAI使用は問題視されていない — 判定する動機が薄い
③ 面接で十分わかる — 深掘りすれば中身の有無は判断できる
つまり、心配すべきは「検出ツールにかけられること」ではなく、面接で深掘りされたときに答えられるかです。次章で見ていきます。
採用担当が最も信頼している見極め方法が、面接での深掘りです。ESに書いた内容について「なぜ?」「具体的には?」「そのとき何を感じた?」と掘り下げていくと、実体験に基づく内容なら淀みなく話せ、AIが作った内容なら途中で止まります。
🎙 認定企業の本音「面接でどう掘る?」
「ESの内容を一点、深く掘ります。『そのとき、具体的に誰が何と言いましたか』とか。実体験なら情景が浮かぶように話せる。借り物だと一般論に逃げるんです」
── 認定企業 製造業B社 役員
💬 深掘りで答えられる人 / 詰まる人
⭕ 答えられる人
❌ 詰まる人
ここまでの内容から、見抜かれないための答えは明確です。「AIを使わない」ではなく「AIで整えても、中身を自分の経験で埋める」こと。提出前に次を確認しましょう。
✅ 提出前チェック
具体的な書き方・AIに任せる範囲の線引きは、AI就活で落ちる人・受かる人の違いで詳しく解説しています。
Q1. AIで書いたESは採用担当にバレますか?
「AIを使ったか」を100%判定する方法はありません。ただし中身が空の丸投げESは、文章の特徴と面接の深掘りで高い確率で見抜かれます。自分の経験を入れていれば問題ありません。
Q2. 採用担当は何でAIっぽさに気づくのですか?
抽象的で具体性がない・他の応募者と似た言い回し・面接で深掘りすると答えられないの3点です。大量のESを読む担当者ほど、定型表現の既視感に気づきます。
Q3. AI検出ツールで判定されますか?
合否判定にツールを使う企業はごく少数です。検出ツールは誤判定が多く、人間の文章をAIと誤認するリスクがあるため、これだけで合否を決める企業はほとんどありません。
Q4. AI検出ツールはどのくらい正確ですか?
精度は不十分で、人間が書いた文章をAIと誤判定することも珍しくありません。だからこそ採用現場では信頼されておらず、面接での見極めが主流です。
Q5. 面接ではどうやって見抜かれるのですか?
ESの内容を「なぜ?」「具体的には?」と深掘りされます。実体験なら情景が浮かぶように話せますが、借り物の内容だと一般論に逃げ、途中で止まります。
Q6. 文章がきれいすぎると逆に怪しまれますか?
きれいなだけで具体性・失敗・経緯が省かれていると、人物像が浮かばず違和感を持たれます。整った文章自体は問題ないので、具体的な経験を必ず残しましょう。
Q7. 他の応募者とESが似てしまうのはなぜ?
同じAIに同じような指示を出すと、似た表現・構成が出力されるためです。自分固有の体験・数字・固有名詞を入れることで、似通いを防げます。
Q8. AIを使ったこと自体で不利になりますか?
なりません。認定企業の社長・採用担当もAI使用自体は問題視していません。見られているのは「中身が本人のものか」だけです。
Q9. 見抜かれないためにはどうすればいい?
AIで整えても、固有名詞・数字・具体的な経緯を自分で入れること。そして書いた内容を面接で説明できる状態にしておくことです。
Q10. ESはAIで作り、面接は自分で話せば大丈夫?
ESと面接の内容が一致していれば問題ありません。ただしAIが盛った経験は面接で説明できず、ギャップが露見します。ESの段階で実体験に基づかせることが大切です。
Q11. 志望動機もAIで作るとバレやすい?
志望動機は特に注意が必要です。AIの一般論的な志望動機は「どの会社にも出せる内容」になりやすく、採用担当に見抜かれます。その企業を選んだ自分の理由を入れましょう。
Q12. 自分で書いたのにAIと疑われたら?
具体性があれば疑われにくいですが、万一の場合も面接で深掘りに淀みなく答えられれば問題ありません。実体験に基づく内容は、話せば本物だと伝わります。
Q13. 結局、AI ESは見抜かれるのですか?
「AIを使ったか」は見抜けないが、「中身が空か」は見抜かれます。AIで整えること自体は問題なく、自分の経験を入れていれば見抜かれて困ることはありません。
「AIを使ったかどうか」を100%判定する方法はありません。しかし「中身が空の丸投げES」は、文章の特徴と面接の深掘りで見抜かれます。心配すべきは検出ツールではなく、面接で深掘りされたときに答えられるか。AIで整えても、固有名詞・数字・具体的な経緯を自分で入れていれば、見抜かれて困ることはありません。
📌 この記事のまとめ