結論として、Be-Do-Haveは「Be(どうありたいか)→Do(何をするか)→Have(何を得たいか)」の順で考える思考フレームワークで、就活の自己分析・業界研究で「本当にやりたいこと」を明確にするのに役立ちます。
多くの就活生は「Have(何を得たいか)」から就活を考えがちですが、「Be(どうありたいか)」から逆算することで、ブレない自分軸が作れます。この記事ではBe-Do-Haveの意味・書き方・例リスト・就活での活用方法を解説します。
キャリアアドバイザーコメント
日本次世代企業普及機構 代表理事 岩元 翔
多くの就活生は「Have(何を得たいか)」から就活を考えがちです。「給料が高い」「安定している」「有名な企業に入りたい」——しかしこれだけを軸にすると、入社後のミスマッチが起きやすくなります。Be-Do-Haveで「Be(どうありたいか)」から逆算することで、自分軸のある企業選びができるようになります。
◆ この記事でわかること
- Be-Do-Haveとは何か
- Be・Do・Haveの書き方
- 具体的な例リスト
- 就活の自己分析・業界研究への活用方法
Be-Do-Haveとは
Be-Do-Haveは、目標達成のための思考を整理するフレームワークです。
◆ Be-Do-Have の3つの要素
- Be(どうあるべきか):自分がどのような人・状態でありたいか。価値観・理想像・在り方
- Do(何をするか):その理想を実現するために具体的に何をするか。行動・スキル・業務内容
- Have(何を持ちたいか):目標達成によって得られるもの。報酬・実績・満足感・ライフスタイル
多くの人は「Have(何を得たいか)」から考えがちですが、Be-Do-Haveでは「Be(どうありたいか)」から逆算して考えることで、ブレない自分軸が作れます。
Be-Do-Haveの書き方
以下の手順でBe-Do-Haveを書き出してみましょう。
◆ Be-Do-Have の書き方ステップ
STEP 1:Be(どうありたいか)を書く
「自分はどんな人でありたいか?」「どんな状態でいたいか?」を思いのまま書き出す。
例:「チームを引っ張れるリーダー」「人の役に立てる仕事をしている人」「仕事とプライベートを両立できている人」
STEP 2:Do(何をするか)を書く
「Beを実現するために、自分は何をするべきか?」「何ができるか?」を書き出す。
例:「コミュニケーションスキルを磨く」「プログラミングを学ぶ」「日々自己啓発をする」
STEP 3:Have(何を得たいか)を書く
「目標が実現したときに得られるものは何か?」を書き出す。
例:「高い報酬」「仕事の達成感」「社会への貢献実感」「自由な働き方」
★ 書き方のポイント
- 正解はありません。まず思いつくままに書き出すことが大切
- 「Have」から書き始めるのではなく、必ず「Be」から考えることがポイント
- 紙やノートに書き出すことで、頭の中が整理されやすくなる
Be-Do-Haveの例リスト
以下に代表的なBe-Do-Haveの例をまとめます。自分のケースに当てはめて参考にしてください。
◆ Be-Do-Have 例リスト
例1:リーダーシップを発揮したい場合
Be:チームを引っ張れるリーダーでありたい
Do:クラブ活動でリーダー経験を積む・社会人コミュニティに参加して勉強する
Have:チームメンバーからの信頼・成果に応じた評価・昇進
例2:IT・エンジニア職を目指す場合
Be:技術で社会の課題を解決できる人でありたい
Do:プログラミングのオンラインコースを受講・開発プロジェクトに参加する
Have:高い専門スキル・安定した収入・イノベーションへの貢献実感
例3:人の役に立つ仕事をしたい場合
Be:誰かの生活を豊かにできる存在でありたい
Do:医療・福祉・教育分野の仕事を探す・ボランティア活動に参加する
Have:感謝される喜び・社会への貢献実感・やりがいのある毎日
例4:ワークライフバランスを大切にしたい場合
Be:仕事とプライベートを充実させているバランスのとれた社会人でありたい
Do:残業が少なく有給取得率の高い企業を調べる・キャリアプランを早めに計画する
Have:自分の時間・趣味・家族との充実した生活
就活でのBe-Do-Have活用方法
業界研究への活用
就活で「どんな仕事をしたいか?」から考えると、仕事内容に引っ張られてミスマッチが起きやすくなります。Be-Do-Haveを使って「どんな人・環境で働きたいか」「誰を喜ばせたいか」から考えることで、自分軸の業界研究ができます。
◆ 業界研究でのBe・Do・Haveの使い方
Be(業界の価値観と自分の適性)
その業界が持つ価値観・文化と、自分の価値観・性格がマッチするかを確認する。
Do(必要なスキルと業務内容)
その業界で求められるスキル・経験・典型的な業務内容を調べ、自分が何をするべきかを整理する。
Have(働くことで得られるもの)
その業界のキャリアパス・報酬・仕事の満足感・ライフスタイルへの影響を調べる。
就活でBe-Do-Haveが重要な理由
就職後3年以内に転職する人は3割以上と言われています。後悔の理由として多いのは「業界・企業の情報を十分に調べきれなかった」「目的や軸が曖昧だった」の2つです。Be-Do-Haveで「どうありたいか」から逆算して就活軸を作ることで、こうしたミスマッチを防ぎやすくなります。
★ 人間関係が仕事の満足度を左右する
希望の仕事内容でも人間関係が最悪なら続けるのは辛くなります。逆に、最初はやりたいとそんなに思っていなかった仕事でも、人間関係が良ければ「ここで続けたい」と思えます。「誰と・どんな環境で働くか」をBeの段階でしっかり整理することが大切です。
Be-Do-Haveに関するよくある質問
Q1. Be-Do-HaveとHave-Do-Beの違いは?
順序が逆です。Have-Do-Beは「何を持つか→何をするか→どうあるか」で、多くの人が無意識にこの順で考えがちです。しかし「高給・有名企業」という結果(Have)から入ると、中身が伴わずミスマッチが起きやすくなります。Be-Do-Haveのように「どうありたいか」から始めると、自分軸のある選択ができます。
Q2. Be-Do-Haveは就活以外でも使える?
使えます。キャリア設計・人生設計・目標達成・習慣化など、何かを決める場面全般で活用できる思考フレームワークです。社会人になってからもキャリアの節目ごとに振り返ることで、ブレない意思決定ができるようになります。
Q3. Beが抽象的で書きにくい場合はどうする?
最初から完璧を目指さず、「尊敬する人」「なりたくない人」を書き出すことから始めるのがおすすめです。「〇〇さんのように人から信頼される人でありたい」というように、具体的な人を参考にすると、自分のBeが言語化しやすくなります。
Q4. Be-Do-Haveの3つが一致しない場合はどうする?
一致しないことは珍しくありません。Beを優先してDoとHaveを調整するのが基本です。例えば「安定した人生でありたい(Be)」なのに「起業して億万長者になる(Have)」とすると齟齬が出ます。Beに合うDoとHaveに書き直してみましょう。
Q5. Be-Do-Haveと自己分析の違いは?
自己分析は過去の経験から「自分はどんな人か」を振り返る作業、Be-Do-Haveは未来に向けて「自分はどうなりたいか」を設計する作業です。両方を組み合わせることで、過去の棚卸し+未来の設計という就活に必要な両輪が揃います。
まとめ
◆ この記事のまとめ
- Be-Do-Haveは「Be(どうありたいか)→Do(何をするか)→Have(何を得たいか)」の順で考える思考フレームワーク
- 「Have」から考えるのではなく「Be」から逆算することがポイント
- 就活では業界の価値観・必要スキル・得られるものをBe・Do・Haveで整理することで自分軸が明確になる
- 「誰と・どんな環境で働くか」を先に整理することでミスマッチを防ぎやすくなる
Be-Do-Haveのフレームワークを使って「本当にやりたいこと」を整理し、自分軸のある就活を進めていきましょう。