2024年6月から2026年卒向けの大手就活サイトがオープンとなり、本格的にインターンシップ情報の公開となりました。
この記事では、26卒の学生の就活・インターンシップについてまとめています。
目次
ご存じの通り、近年の採用は動き出しが早期化しています。
これまでは経団連が定めた就活のルールがあり、学業の妨げになってしまわない様にある程度スケジュールが決まっていました。しかし、年々就活のルールは形がい化し、廃止され、企業側の制限が緩和されていったことに由来します。
そのため、就活の期間に人員を多くさける大手企業を含む多くの企業が広報や選考開始の時期を早めています。
マイナビ・リクナビなどの大手就職サイトでは、4月からサイトをオープンし、就職活動の解禁前の6月からインターンシップ情報の公開が可能となっています。
つまり、26卒の皆さんは2024年6月からインターンシップの申込が可能となります。
これも、耳にしたことがある方もいらっしゃるかと思われますが、近年の就活は長期化しています。
学生の動き出しが早くなった分、もちろん長くなっていますが、それだけではなく、内定を獲得した学生が「この会社で決めていいのだろうか」と悩んでしまうため長期化しているとも言われています。
転職が当たり前の時代にもなっていますが、転職しない場合ももちろんあるので、悩むことは重要ですが、自分の中の優先順位や、「なぜこの会社に入りたいのか」これを明確にできなければ複数内定を獲得したとしても決断ができなくなってしまうので、就活に向けての準備時期である今、考えておきましょう。
以下に自己分析のポイントについてまとめているので、参考にしてください。
24卒からは入学時期がコロナの流行と重なっており、大学内での縦横のつながりが薄く、就活でもオンラインが主流となりました。
その結果、学生の情報収集の動き出しが早くなり、口コミやSNSで会社を判断したり、リアルイベントがなくなったことで、「(会社名を)知らない会社」との接点がなくなってしまいました。その結果、学生の大手志向が顕著になっていきました。
また、25卒からは、コロナによる企業の倒産を目の当たりにした方が多かったこともあり、「安定志向」の学生が増加する一因となりました。
特に、23卒では37.5%あったベンチャー企業への志望率は13.2%と急激に下がり、中小企業への志望度も56.3%から30.8%と大きく下回っています。
そして、学生が求める「安定志向」は企業・業界の安定性だけではなく、福利厚生や収入・会社の将来性についても含まれており、やりがいよりも企業の制度や条件をみる傾向が強まり、結果として、大手志向に繋がっています。
25卒では、情報収集はオンラインで行うことが当たりまえになり「タイパ就活」と呼ばれるようになりました。
その中でも、企業を探すフェーズである合同説明会やインターンシップについては希望する会社にのみ参加するという、タイパを意識する傾向がみられています。
逆に、エントリーシートの作成や試験・面接対策については企業をもとから絞っている分、質を上げるために時間をかける傾向となっています。
タイパを意識することにはメリット・デメリットを感じている学生も半数近くいるため、自分にとって最良の時間をかけるフェーズ、軽くするフェーズについて考える必要があります。
業界研究についてのポイントをまとめているので、参考にしてみてください!
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では、26卒はどうでしょうか。
26卒も引き続き大手・安定志向が続くと予想されています。
また、25卒からはインターンシップの制度が変更となり、参加日数が長期のものとなる場合もあり得るためどの会社に参加をするのか、参加するための制限があるかなどの下調べが重要となります。
また、「インターンシップ」という言葉が付くイベントは採用直結型になるので、事前に準備を行いましょう。
まずはスケジュールの把握から行いましょう。
インターンの制度が変わったことで大学3年生以外もオープンカンパニーやキャリア教育のイベントに参加できるようになっています。
この記事は26卒向けですので、26卒のスケジュールをご紹介します。
OfferBox 26卒の就活スケジュールは?早期選考やインターンへの対策も解説
上記の図の通り、2024年6月以降の場合、学生は準備とイベントへの同時進行が必要となります。
25卒の学生が参加したイベントはオープンカンパニーや期間が半日又は1日の就業体験プログラムが多く、次に2~4日程度の就業体験のプログラムとなっている。
イベントの平均参加件数についてはまだ詳細がわかっていませんが、24卒ではインターンの平均応募数は9.0社なので、夏冬それぞれで参加するとしたら各4~5社は申し込むのが妥当だと考えられます。
また、申し込みを行っても選考や抽選がある場合のインターンもあるので、24卒では実際に参加したインターン数は平均5.3社となっています。このことから、自分が申し込んだ数の約6割が参加できる前提で申し込み数について考えましょう。
マイナビ キャリアリサーチラボ 2025年卒大学生インターンシップ・就職活動準備実態調査(8月)
前述の通り、25卒のインターンより制度が変更されています。
これまでのインターンシップ・企業説明のイベントが、「学生のキャリア形成支援活動」として4つのタイプに分けられました。
一般社団法人 日本経済団体連合会 学生用リーフレット「何が変わるの? これからのインターンシップ」-自分のキャリアを考えるために今できること- (2023年3月1日)より
学生の皆さんが就活の際に自分のキャリアと向かいあうことを目標にされています。
早期の段階では、タイプ1「オープンカンパニー」とタイプ2「キャリア教育」に参加することを経団連は推奨しています。
タイプ4については対象が修士課程・博士課程学生のため、大学3年生が参加できるものは、タイプ3「汎用的能力・専門活用型インターンシップ」までとなります。
このイベントはインターンシップにカテゴライズされるため、就業体験が必須の5日以上の日程のイベントとなります。
なので、開催時期は夏休み・冬休みなどの大学が休みに入る時期に参加となります。長期イベントになるため、オープンカンパニーやキャリア教育と比べ、時間をかけて社員から直接指導が行われるため仕事についてや、職場についての理解を深められる機会となります。
また、職場の雰囲気・人間関係についても一部ですが知ることができます。他にも、参加後はフィードバックをもらうことができるので、自身がその業界・企業にあっているのかを客観的に伺うことができます。
しかしながら、就業体験を必須で行うため、参加人数については限定される場合もあるため、エントリーシートの提出や選考後の参加となることもあり、複数社への参加は難しいこともあります。
また、企業によっては行っていない場合もあるので注意が必要です。
なのでオープンカンパニーと組み合わせ、志望度の高い企業へ参加ができるように事前に準備を行いましょう。
インターンシップの職場体験とはいえ、実際のクライアントとの打合せに同席したり、メール等の事務作業を行うことがあるので、学生としてではなく、会社の一員という気持ちで参加しましょう。
言葉遣いや挨拶はもちろん、スマートフォンの取り扱いなどにも注意が必要です。
持ち物については基本的に就活イベントに参加する際と特段変わりはないです。ただ、仕事中にスマートフォンを出してはいけない会社もあるので腕時計は忘れずにつけておきましょう。
また、質問については、受け入れ側は仕事中ですので聞いていいタイミングを計りましょう。
例えば、働きやすさや働きがいなど作業と関係のないものについては、就業の始まりや終わりの際にまとめて質問をし、作業について・緊急性のあることについては「○○のやり方について伺いたいのですが、今お時間よろしいでしょうか」など、相手の都合を確認を行うように配慮しましょう。
インターンシップの持ち物について詳しくまとめているので参考にしてみてください!
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インターンシップの検索・申し込みについてはマイナビ・リクナビなどの情報サイトから検索を行っていることが多いです。
参加する希望企業が決まっている場合はその企業のHPも確認する様にしましょう。他にも、インターンシップについては大学からの申し出の上制度の変更もあったことから、キャリアセンターでも有益な情報が得られると思われます。
リクナビ 26卒向け|インターンシップとは?参加のメリット、探し方を紹介
マイナビ/リクナビでの検索方法は、それぞれ確認方法が少し違っているので、注意しましょう。
より詳細な条件で検索→実施内容
より詳細な条件で探す→実施日数/コース内容
マイナビからだとより条件を絞った検索ができるので、行きたい業界や業種が絞れている方におすすめです。
リクナビでは、参加した学生の評価をみることができるのでまだどこに参加をしたいか決まっていない方におすすめとなっています。
企業によって活用している媒体はそれぞれとなりますので、一つの媒体で見つけられなかったとしても諦めず他に掲載がないか探しましょう。
キャリア教育の促進により、インターンシップの制度は変更となりましたが、この変更は学生の皆さんからするとプラスの変化となります。
これまでは理想をもって入社し、入社後のギャップに苦しんでしまう新卒の方も多くいましたが、就業体験を含むインターンシップにより、そのギャップについて早く知ることができると考えています。
就活中の瞬間だけを切り取ると、大変で参加も面倒だと感じてしまうかもしれませんが、長期的な目で見て、希望する会社により多く参加をすることをぜひ楽しんでください。