女性活躍推進法とは|2026年改正のポイントと就活での見方を解説

女性活躍推進法は、女性が能力を発揮して活躍できる社会を実現するため、企業に女性活躍の状況把握・目標設定・情報公表などを義務づける法律です。2016年に施行され、2026年4月には公表義務が大きく拡大されました。

この記事では女性活躍推進法の概要・2026年改正のポイント・えるぼし認定・企業のメリット・就活で女性活躍に積極的な企業を見つける方法を、累計3,625社を審査した認定機関の視点で解説します。

岩元翔

日本次世代企業普及機構 代表理事

岩元 翔

累計3,625社以上を審査し、650社以上を認定してきました。女性活躍推進法に基づく公表データやえるぼし認定は、企業の働きやすさを客観的に見極める強力な材料です。求人票の印象だけでなく、こうした第三者の指標を使うと、入社後のギャップを減らせます。

📋 この記事でわかること

  • 女性活躍推進法とは何か(わかりやすい定義)
  • 2026年4月改正のポイント(101人以上企業へ公表義務拡大)
  • えるぼし・プラチナえるぼし認定とは
  • 企業のメリットと、就活で女性活躍企業を見つける方法

女性活躍推進法とは?わかりやすく解説

女性活躍推進法(正式名称「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」)は、2016年4月に施行された法律です。女性が希望に応じて能力を十分に発揮し活躍できる社会の実現を目的としています。

当初は時限立法でしたが、その重要性から2036年度末まで延長されました。企業には次の取り組みが求められます。

▶ 企業に求められる主な取り組み

  • 女性の活躍状況の把握と課題分析
  • 数値目標と取り組みを定めた「行動計画」の策定・社内通知・公表
  • 都道府県労働局への届け出
  • 女性の活躍に関する情報の外部公表

2022年4月の改正で、対象が常時雇用する労働者101人以上の企業まで拡大されています(100人以下は努力義務)。

2026年4月改正のポイント

2025年6月に女性活躍推進法が改正され、2026年4月1日から公表義務が大きく拡大されました。就活生・転職者にとっては、企業を比較する情報が増える重要な変更です。

📊 改正の主なポイント

  • 男女間賃金差異の公表義務が101人以上の企業へ拡大(従来は301人以上)
  • 女性管理職比率の公表も101人以上の企業に新たに義務化
  • 女性の健康上の特性への配慮も盛り込まれた

公表は「女性の活躍推進企業データベース」や自社サイトで、事業年度終了後おおむね3か月以内に行うこととされています。つまり中堅・地方企業も含め、賃金差異や女性管理職比率を誰でも確認できるようになります。

えるぼし・プラチナえるぼし認定とは

女性活躍推進法に基づき、取り組みが優良な企業は厚生労働大臣の認定を受けられます。これが「えるぼし認定」です。さらに高い水準を満たすと「プラチナえるぼし認定」が与えられます。

  • えるぼし認定:採用・継続就業・労働時間・管理職比率・多様なキャリアコースなどの基準の達成度に応じて段階認定される
  • プラチナえるぼし認定:えるぼしより高い水準を満たした企業に与えられる上位認定

これらの認定マークは、女性が働きやすい環境づくりに積極的な企業を見分ける目印になります。

女性活躍推進が必要とされる背景

なぜ法律で女性活躍を推進する必要があるのか。主に次の3つの社会的背景があります。

  • ① 少子高齢化による労働力不足:働き手が減るなか、女性の労働参加が経済の維持に不可欠
  • ② 男女間賃金格差の是正:日本の男女賃金格差は先進国の中でも依然大きく、改善が課題
  • ③ 出産・育児後に活躍しづらい現状:ライフイベントで離職した女性が能力を発揮し続けられる環境づくりが必要

女性活躍推進が企業にもたらすメリット

女性活躍推進は社会的要請であると同時に、企業自身にも実利があります。

  • 人材確保・定着:働きやすい環境は採用力を高め、離職を防ぐ
  • 多様な視点による成長:意思決定に多様性が加わり、商品・サービスの幅が広がる
  • 企業イメージの向上:えるぼし認定などが対外的な信頼につながる
  • 公共調達での加点:認定企業は公共調達で評価される場合がある

就活・転職で「女性活躍に積極的な企業」を見つける方法

法改正で公表情報が増えた今、女性が長く活躍できる企業は次の方法で見極められます。求人票の印象だけで判断しないことが大切です。

  • ① 認定マークで絞る:えるぼし・プラチナえるぼし、ホワイト企業認定、くるみんなどから探す
  • ② 公表データを確認する:女性の活躍推進企業データベースで、男女賃金差異・女性管理職比率をチェック
  • ③ 行動計画を読む:数値目標と具体策から、本気度や方向性を読み取る
  • ④ 育休取得率・継続就業率を見る:制度の有無だけでなく「実際に使われているか」を確認

📎 認定企業の探し方は ホワイト企業認定とは をご覧ください。

女性活躍推進法に関するよくある質問(8問)

Q1. 女性活躍推進法を一言でいうと?

企業に女性活躍の状況把握・目標設定・情報公表を義務づける法律です。
2016年施行で、2036年度末まで延長されています。

Q2. 2026年の改正で何が変わった?

男女賃金差異と女性管理職比率の公表義務が、101人以上の企業に拡大されました。
2026年4月施行で、従来の301人以上から対象が広がっています。

Q3. えるぼし認定とは?

女性活躍の取り組みが優良な企業への厚生労働大臣の認定です。
基準の達成度で段階認定され、上位に「プラチナえるぼし」があります。

Q4. 公表データはどこで見られる?

「女性の活躍推進企業データベース」や各社の自社サイトで確認できます。
男女賃金差異や女性管理職比率を企業ごとに比較できます。

Q5. 100人以下の企業は対象外?

100人以下は努力義務です。
義務ではありませんが、自主的に行動計画を策定・公表している企業もあります。

Q6. 就活で公表データはどう使う?

企業を客観的に比較する材料に使います。
賃金差異・女性管理職比率・育休取得率を見れば、女性が長く働ける環境かを推測できます。

Q7. 女性管理職比率は高いほど良い?

高さだけでなく業種特性も踏まえて見ましょう。
業界平均と比べる・経年で伸びているかを見ると、取り組みの本気度が分かります。

Q8. 男性にも関係ある法律?

関係あります。
働きやすい職場づくりや育児との両立支援は男女双方に恩恵があり、企業選びの指標としても有効です。

まとめ

📌 この記事のまとめ

  • 女性活躍推進法は女性活躍の状況把握・目標設定・情報公表を企業に義務づける法律
  • 2026年4月改正で、男女賃金差異・女性管理職比率の公表義務が101人以上に拡大
  • えるぼし・プラチナえるぼし認定が女性活躍企業を見分ける目印になる
  • 背景は少子高齢化・賃金格差是正・ライフイベント後の活躍支援
  • 就活では認定マークと公表データで、女性が長く働ける企業を見極められる

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運営者情報

日本次世代企業普及機構 代表理事岩元 翔

東証1部上場企業の求人広告会社にて新卒・中途採用のコンサルティング業務を学び、その後ITベンチャー企業にて自社採用業務、教育業務に従事。2020年には一般財団法人日本次世代企業普及機構の代表理事に就任。これまでの経験、実績を活かし、経営者や従業員にとって道しるべとなる「ホワイト企業指標」を作り上げた。

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