就職活動、選考において、誰もが、避けて通れないのがグループディスカッションです。
これに通過しないと、希望の会社の面接にすら進めないことも多くあります。
「練習方法がわからない」
「どのポイントを見られてるかわからず、上手く話せない」
など、不安や悩みを抱えている学生の声を多く聞きます。
今回は、グループディスカッション攻略のポイントを解説しつつ、
現役慶応学生主催の就活優秀層向けにグループディスカッション対策イベントを行っている
<グループディスカッション練習会>運営責任者、菊池さんにその極意のヒアリングを交えてご紹介します。
目次
就活活動、選考で一般化され、頻繁に登場するグループディスカッション(以下、GD)は、
複数人(2~10名程)で与えられたテーマ(時事や業界に関する内容)を討論し、制限時間内(10~30分程)に結論を導く選考手法です。
この選考で人事担当や採用担当が注目して見ているポイントは、
学生の「協調性・コミュニケーション能力」「積極的な姿勢・リーダーシップ」「正当な結論の論理性」「発想力」です。
GDにおいてこの4つのポイントがどう評価されているか分類して紹介していきます。
まず、皆さん協調性とコミュニケーション能力の違いを正しく認識できていますか?
同じようなニュアンスで理解されている言葉ですが、全然意味が違います。
積極性の一方で、同時に求められているのが、協調性とコミュニケーション力です。
自分の主張や意見を言うだけでなく、他人の意見もしっかりと聞けるかどうかや、
他人に意見を促せるかどうかなど、俯瞰した視点であくまでもグループ全体の活動を活発にできるかどうか、という点が非常に大切です。
またグループ全体の雰囲気を見たり読めているか、初めての人や意見の違う人とも臆することなく会話のキャッチボールができているか、
といった周りとの関わり方についても企業は注目して見ています。
協調性と正しさ、どちらを取るかは企業によりまちまちです。
協調性を重んずる企業か、それとも上司や経営者へ意見してでも正しい意見を通したい会社かどうか。
企業文化や採用方針によっては「これまで協調性を大事にしてきたけれど、
これからの時代は反対意見もストレートに言える人財が必要」と近年変化が起きているかもしれません。
採用HPや説明会の内容を見て、どちらの人物像が求められるかの確認も必要です。
これもGDにおいては、大切な能力です。
ここで注意点です!
GDでしてはいけないことは「多数決」です。
誤った意見でも多数決であれば結論を通してもいい、という導き方はGDの要「ディスカッション」の放棄です。
多数決は、GDの進行で1番のNGで、大きなマイナス評価に繋がります。
多数決に流れそうになったら「多数決ではおそらくこうなると思けれど、
客観的なデータと資料をベースに皆で再考しよう」と議論を戻す発言などをすると良いでしょう。
議論に根拠を持たせることが大切です。
与えられたテーマに対して、積極的に意見や行動を起こせているかどうか。
まずは動く、発言する、という積極性は多くの企業で重要視しているポイントです。
GDの評価としてよく聞かれる「リーダーシップ」も、誤解されやすい要素の1つです。
一般に想像されるその役割は「自分について来い」と発言し引っ張る姿ですが、選考で評価されるリーダーシップとは「チーム全体で成果を出すこと」を考えて柔軟に行動することです。
よくありがちな失敗として、議論が始まってすぐ「自分がリーダーやります」「私は時間を計ります(タイムキーパー)」と立候補し、自分のその役割や仕事にだけ徹してしまうケースがあります。
リーダー役が議論のまとめに徹して自分の意見を言えなかったり、分析能力に長けた人が時間測定しか役割を果たせなかったりするのでは、チームが成果を発揮しているとはいえないです。
評価されるリーダーシップとは、
「今、議論に欠けているものは何だろう?」
「違った視点はないだろうか?」
などと常に考え、状況に応じて議論を少し前段階に戻したり、残り時間を指摘して議論をまとめる方向へ導いたりする能力です。
一見さりげないリーダーシップですが、チーム全員のタイプや特性を理解しようとする姿勢と、能力を引き出せる人財こそ、GDで評価できる真のリーダーといえます。
発言の内容は、しっかり論理的に考えられている上で、周りにわかりやすく説明できているかどうかがポイントです。
自分の意見の裏付けや根拠と理由を説明できることが求められます。
人事担当がよく言うコミュ力=相手を「なるほど」と思わせる力をいいます。
学生の立場から「私はコミュ力がないし、GDなんて苦手、無理だ…」といった悩みや相談を、受けることが多くありますが、安心してください。
ビジネスにおけるコミュニケーション能力は、大学までの能力とは違います。
これまでの「コミュ力」といえば、初対面の相手と打ち解けるたり仲良くなる能力のこと。
授業やゼミ、サークル活動などを想像すれば分かると思います。
しかし、ビジネスの世界では「自分と相反する意見や価値観を持つ人を納得させる力」をコミュニケーション能力と呼びます。
ビジネスの場では、成果を上げるために、各人が真剣に考えた意見やプランを持ち寄って発言をします。
そのため、同じ目的やゴールでも意見の相違が生まれることも多々あります。
企業が求めているのは、社会人になって異なる意見を持つ人に対して「なるほど!そういうことならあなたの意見が正しい」と説得できる人財です。
評価基準は、このポテンシャルがあるか否か、ということです。
そのため、GDでは「相手を納得・説得する力」を鍛え、事前にしっかり対策しておくことをおすすめします。
具体的には、以下のことを心掛けるといいでしょう。
①相手をいら立たせず、わかりやすく意見を伝える
②数字や過去の事例などの根拠を駆使し、客観的に自分の意見を説明する
また、同じ視点で、メンバーの客観的な指摘に対して「確かにあなたの意見が正しい」と折れることも重要です。
意見を強情に押し通せば「自分の意見を言いたいだけの人」と判断され、大きなマイナス要素となります。
相手を説得するのと同じくらい、適切なタイミングで説得を受け入れる「傾聴の姿勢」も大切なポイントです。
GDのテーマは、所属する業界や自社に関するテーマや、時事に関することなど多種多様です。
そのような答えのないテーマに対して、固定観念にとらわれない自由な発想や自分オリジナルの視点を持てているかどうかなど、斬新な発想やこれまでにないアイデアなどにも人事担当者は注目しています。
今、問題になっている社会問題の解決や新サービスの開発などがテーマの場合は、特に新しい発想が求められます。
これまでの知識だけでなく、どんな発想ができるのかを見たいのが人事担当者の本音です。
上記4つのポイントの要点を押さえたら、後は練習あるのみ!
ここまで、GDの基礎である、
「協調性・コミュニケーション能力」
「積極的な姿勢・リーダーシップ」
「正当な結論の論理性」
「発想力」
について解説しました。
あとは練習を重ね経験を積んでいくと、自然と議論の進め方が身についていきます。
友達と一緒に模擬GDをしてみたり、GDイベントに積極的に参加したりなどして訓練しましょう。
模擬GDをする際におススメなのは、GDに参加しない「採用担当役」を決めてGDの映像撮影してもらい、映像を再生しながらフィードバックを行うことです。
自分が思ったより速く話しすぎて発言が聞こえなかった、客観的データを読んでいるようで思い込みの議論を展開していた、テーマから逸れて議論をしていた、1つの役割に徹してしまっていたなど、本番で絶対に避けたい失敗を防ぐことができます。
とはいえ、友達と一緒に練習するよりもGDの達人にレクチャーをもらったり鍛えてもらいたい、と思ったあなたにホワイト財団からおススメ情報!
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聞くは一時の恥、聞かぬは無言のお祈り。
自分の意見を相手に伝えたり、相手の意見を傾聴し、受け入れたりすることは、社会人においてとても大切なスキルです。
就活目的で取り組むことで、自分の人生を豊かにするために必要な経験となりますので、グループディスカッションの達人になれる日まで、是非、前向きに頑張ってください!!