「就活のとき、自分の言葉遣いが不自然な気がします」
「バイト先で言葉遣いを注意されました」
どんなに素晴らしい発言をしたとしても、間違った言葉遣いをしていると、面接官に未熟なイメージを与えてしまいます。正しい言葉遣いを身につけて、自信を持って就活に挑みましょう!
目次
言葉遣いに関するマナー本や研修が多くあり、ネットでも多くのサイトがヒットします。ここでは就活で使用する最低限の言葉遣いを紹介します。
就活をするまでに、あまり敬語に慣れていない方も多いのではないでしょうか?敬語は相手に敬う姿勢を見せるために使います。きちんと正しい言葉遣いをすることで面接官や企業に対して真摯に向き合っていることを示すことができます。
敬語に自信がなくても「です」「ます」で話すことを押さえておくことが、正しい言葉遣いのスタートです。。
敬語表現には3種類あります。尊敬語は相手、謙譲語は自分の動作です。相手に直接敬意を払うのが尊敬語、自分がへりくだって相手に敬意を表するのが謙譲語です。就活しだしてから難しいなと思うことは多いですが、ある程度の基本の言葉遣いを覚え、慣れることも必要になります。
・丁寧語
相手に対して丁寧に表現する敬語です。
例:「行く」→「行きます」
・尊敬語
相手に対して敬意を表す敬語です。
例:「行く」→「いらっしゃる」
・謙譲語
相手に対して自分をへりくだるときに使う敬語です。
例:「行く」→「伺う」
こちらは就活中の正しい言葉遣いの定番ですね。間違えると恥ずかしいですし、目立ってしまいますのでしっかり覚えましょう。相手の会社、面接を受ける会社のことを「御社」「貴社」と言います。どちらも「あなたの会社」という意味ですが、シーンに応じて使い方が異なります。話すときは「御社」、書く時は「貴社」です。間違って面接中に「貴社は~」と言ってしまわないように気を付けましょう。会話は「御社」、文章は「貴社」で覚えましょう!
・御社→面接など、話す際は「御社」
・貴社→ESや履歴書など、書く際は「貴社」
面接は人生最初に直面するビジネスシーンです。ビジネスの場では、自称・他称それぞれの名称を使い分ける必要があります。目上の人と話す面接では「わたくし」を使うとかしこまった印象を与えることができます。
また、ビジネスの場では、自称・他称それぞれの名称を使い分ける場面が出てきます。これらもしっかりと覚えておきましょう。
たくさんあって正しい言葉遣いをマスターするのは難しそうですね。最低限、「僕」「お父さん」「お母さん」という言葉遣いはしないようにしましょう!
上級編として、クッション言葉を上手く活用しましょう。クッション言葉とは、発言内容をやわらげてくれる働きをする言葉です。相手にへりくだった印象を与えることができます。
正しいと思い込んでいた言葉遣いや敬語が、実は間違いだったということは多々あります。注意すべき言葉遣いや敬語の使い方について紹介します。
丁寧に話すことを意識するあまり、敬語表現が重複しくどくなってしまうことがあります。緊張する面接の場では、頻出してしまう傾向があるので、普段から癖がつかないように注意しましょう。
「これからお越しになられますか?」⇒「これからお越しになりますか?」
「~についてお話になられますか?」⇒「~について話されますか?」
「○○へ参らせて頂きます」⇒「○○へ参ります」
「○○部長様」⇒「○○部長」「部長の○○様」
就活中の学生さんだけではなく、二重敬語は社会人の先輩でも間違っている場合も多いです。最初は、「○○部長様」⇒「○○部長」「部長の○○様」だけでも使わないようにしましょう!
こちらも就活中によく指摘される言葉遣い。この言葉遣いは目立ってしまいますので必ず避けるようにしっかり覚えておきましょう!「了解」は敬語表現ではありません。了解は「分かった」というニュアンスに近く、これに「しました」をつけても敬語表現にはなりません。
最も適切なのは「承知しました」です。他にも「ご苦労様です」「参考になります」も、間違った表現です。「ご苦労様です」は「お疲れ様です」、「参考になります」は「勉強になります」に変えましょう。失礼な印象を与えないためにも正しい表現を押さえておいてください。
丁寧に話すことを意識するあまり、不必要に「させていただく」を語尾につけてしまっていることがあります。しかしこれは正しい言葉遣いではないので注意してください。
【NG例】
家庭教師のアルバイトをさせていただいています。
【OK例】
家庭教師のアルバイトをしています。
「~させていただく」は、他者の許可を得た上で、自分が行うことについて、その恩恵を受けることに対して敬意を払っている場合です。つまり、「相手の許可を受けているか」「恩恵を受けているか」の2つが、「~させていただく」を使う条件です。面接官に許可や恩恵を受ける必要はないので、正しい敬語ではありません。
言葉遣いの勉強とあわせて資格が取れたら一石二鳥ですよね。ここでは正しい日本語が学べるかつ、就職に有利な資格を紹介します。
秘書検定は公益財団法人実務技能検定協会が実施している、社会人としての常識やマナーが学べる検定です。秘書を目指す方だけでなく、就活を有利に進めたい方に人気の資格です。
秘書検定の勉強を通して社会人としての言葉遣いや立ち振る舞いを学ぶことで自分に自信が持てるようになります。
汎用性の高い資格なので、「とりあえず役に立つ資格が欲しい」と考える学生の方にもおすすめです。就活の自己PRに使っている方も多いですね!
秘書検定トップ
https://jitsumu-kentei.jp/HS/index
サービス接遇検定は、公益財団法人の実務技能検定協会が主催している検定試験です。サービス業務に対する心構えや、対人心理の理解、応対の技術、口のきき方、態度・振舞いなどが審査されます。
試験は年3回のペースで実施されており、筆記試験は全国で受験ができるようになっています。サービスに対する考え方や行動の型などを学び、おもてなしの心とかたちを学ぶことができます。
就活の選択肢のなかに、サービス業が入っている方は特におすすめの資格です。
サービス接遇検定トップ
https://jitsumu-kentei.jp/SV/index
日本語検定とは特定非営利活動法人の日本語検定委員会が主催している、日本語の知識と運用能力を測定する検定のことです。
日本人でも知らず知らずのうちに間違った日本語を話している方が多いです。この検定では正しい日本語を扱う能力が求められます。出題される問題は敬語や漢字、読解など国語の試験のようになっています。
就活に限らず純粋に日本語をしっかり学びなおしたい方にもおすすめの資格です。
日本語検定
就活中だけでなく、正しい言葉遣いや敬語は使えて当たり前のマナーです。就活が終わって、社会人になってからも不自然な言葉遣いをしていたら信頼を失うこともあります。
様々な場面に適した正しい言葉遣い、敬語を使いこなせるよう日頃から学んでいきましょう。普段から意識していれば簡単に身につきます。誤った表現が癖付いてしまわないよう、本を読んだりニュースを見たりして正しい言葉遣いに触れるようにしてみてください。