
「OB訪問で何を聞けばいいの?」「せっかくの機会を無駄にしたくない」——質問が思いつかず不安な就活生は多いものです。
結論として、OB訪問では「働く人にしか分からないこと」を聞くのが鉄則です。HPで調べられることではなく、リアルな実態を引き出す質問を用意しましょう。
累計3,625社以上を審査し650社以上を認定してきた当機構の視点で、分野別の質問30選・業界別の質問例・NG質問・質問の活かし方を解説します。
日本次世代企業普及機構 代表理事
岩元 翔
累計3,625社以上を審査し、650社以上を認定してきました。OB訪問の質問で意識すべきは「働く人にしか分からないことを聞く」こと。HPで分かることを聞くのは時間の無駄です。特に「残業の実態」「有給の取りやすさ」「離職率」など、ホワイト企業かどうかを見極める質問は遠慮なく聞きましょう。先輩社員は本音を語ってくれることが多く、入社後のミスマッチを防ぐ最良の情報源になります。
📋 この記事でわかること
目次
💼 仕事内容の質問
① 1日のスケジュールを教えてください
② 入社後に必要となるスキルは何ですか
③ 仕事のやりがいを感じるのはどんな時ですか
④ 仕事で大変・苦労することは何ですか
⑤ 入社前後でギャップはありましたか
⑥ 仕事の成果はどう評価されますか
▼ 質問を活かす3ステップ
▼
① 準備
HPで調べ質問を絞る
② 質問
開かれた形で深掘り
③ 活用
メモしてES・面接へ
聞いて終わりにせず、得た答えを選考に活かすのが大切
仕事内容の質問では、求人票の業務説明だけでは見えない「一日の流れ」や「やりがいを感じる瞬間」を聞くと、入社後の働く姿がイメージしやすくなります。
🏢 社風・職場環境の質問
⑦ 職場の雰囲気はどのような感じですか
⑧ どんな人が活躍していますか
⑨ 上司や同僚との関係性はどうですか
⑩ 社内のコミュニケーションは活発ですか
⑪ 若手でも意見を言いやすい雰囲気ですか
⑫ 御社ならではの文化・価値観はありますか
社風や職場環境は、入社後の満足度を大きく左右します。「どんな人が活躍していますか」「チームの雰囲気はどうですか」といった質問で、自分に合う環境かを確かめましょう。
📈 キャリア・成長の質問
⑬ 入社を決めた理由を教えてください
⑭ キャリアパスにはどんな道がありますか
⑮ どんな研修・教育制度がありますか
⑯ 入社後どのように成長できましたか
⑰ 会社の今後の方向性・将来性はどうですか
⑱ 異動・転勤の頻度はどのくらいですか
キャリアに関する質問では、「入社○年目でどんな仕事を任されますか」と聞くと、自分の成長イメージが具体的になります。
⭐ ホワイト企業を見極める質問
⑲ 残業時間は実際どのくらいですか
⑳ 有給休暇は取りやすいですか
㉑ ワークライフバランスは取れていますか
㉒ 産休・育休の取得実績はどうですか
㉓ リモートワーク・在宅勤務はありますか
㉔ 若手の離職率や定着率はどうですか
💡 ポイント:残業や有給などのデリケートな質問は「働き方を重視しているので」と前置きすると聞きやすくなります。ホワイト企業の見極めはホワイト企業とはも参照ください。
▼ 質問の分野と狙い(早見表)
| 分野 | 質問で分かること |
|---|---|
| 仕事内容 | 日々の業務・やりがい・大変さ |
| 社風・環境 | 人間関係・雰囲気・残業の実態 |
| キャリア・成長 | 昇進・スキル・将来像 |
| 働き方 | 休暇・福利厚生・ワークライフバランス |
| 就活アドバイス | 選考のコツ・求める人物像 |
働き方やホワイト企業を見極める質問は、特に重要です。「残業はどのくらいか」「有給は取りやすいか」「離職率は高くないか」を、社員の実感として聞けるのはOB訪問ならではです。
🎓 就活アドバイスの質問
㉕ 就活中はどんなことをしていましたか
㉖ 選考で重視されたポイントは何でしたか
㉗ どんな学生が内定をもらっていましたか
㉘ 学生時代にやっておくべきことは何ですか
㉙ 御社の選考での注意点はありますか
㉚ 私のような学生にアドバイスはありますか
就活アドバイスを聞く際は、「○○さんが学生時代にやっておいてよかったことは何ですか?」のように、相手の実体験に基づく具体的なアドバイスを求めると、実践的なヒントが得られます。
また「この会社を選んだ理由」を聞くと、社員自身の本音や企業の魅力が見えてきます。自分の企業選びの軸を考えるヒントにもなります。
🏭 業界別の質問例
IT・コンサル
「技術トレンドへのキャッチアップはどうしていますか」「プロジェクトの進め方は」
商社・金融
「海外駐在の可能性は」「数字へのプレッシャーはどうですか」
メーカー
「研究開発と製造の連携は」「製品開発のやりがいは」
営業職
「ノルマの実態は」「顧客との関係構築のコツは」
業界別の質問では、その業界特有の事情に踏み込むと深い話が聞けます。たとえばメーカーなら「技術職と営業職の連携」、金融なら「専門資格の取得状況」など、業界の実務に即した質問が有効です。
なお、複数の業界・企業を訪問する場合は、同じ軸の質問を共通で用意しておくと、企業ごとの違いを比較しやすくなります。
⚠ NG質問
①HPや求人票で調べればわかること(設立年・事業内容等)
②給料・ボーナスの具体的な金額を直接的に
③「内定もらえますか?」など答えにくい質問
④ネガティブすぎる質問(不満や悪口を引き出すような)
質問リストだけでなく、準備と振り返りまで行うことで、OB訪問の価値が大きく高まります。
▶ 事前準備のポイント
▶ 訪問後の振り返り
OB訪問で得た情報は、その日のうちにメモにまとめましょう。仕事内容・社風・働き方などを整理しておくと、志望動機や面接対策に活かせます。複数の社員に話を聞いた場合は、共通点と違いを比較すると企業理解が深まります。
OB訪問は、社員の生の声を聞ける貴重な機会です。質問を準備するだけでなく、相手への感謝と誠実な姿勢を忘れないことが、良い関係づくりにつながります。訪問で得た学びを、その後の選考にしっかり活かしましょう。
準備した質問をすべて聞こうと焦るより、会話の流れを大切にし、興味を持った話題を深掘りする姿勢が、より有意義なOB訪問につながります。
OB訪問は質問して終わりではありません。得た回答をどう使うかで、訪問の価値が決まります。
▶ 回答の活かし方
たとえば「若手にも裁量がある」と聞いたなら、面接で「OB訪問で伺った若手の裁量の大きさに惹かれた」と具体的に語れます。これは他の就活生と差がつくポイントです。
逆に、訪問でネガティブな情報を聞いた場合も、それは貴重な判断材料です。「大変なこと」も率直に聞いておくと、入社後のギャップを減らせます。
用意した質問だけでなく、相手の答えを受けて深掘りすると、より本質的な情報が得られます。
▶ 深掘りの例
一問一答で終わらせず、会話を広げる姿勢が、相手にも好印象を与えます。
深掘りの質問は、その場で相手の話を真剣に聞いていないと出てきません。メモを取りながら、興味を持った点をすかさず掘り下げる姿勢が、良い対話を生みます。
質問の中には、相手を困らせたり、準備不足と見られたりするNGがあります。
✕ NG質問の例
調べれば分かることは事前に把握し、「その人の経験」に踏み込む質問を用意するのが、有意義な訪問のコツです。
Q1. OB訪問では何個くらい質問を準備すべき?
10〜15個が目安。
会話が広がることを想定し、優先順位をつけて準備します。30分なら5〜8個聞ければ十分です。
Q2. どんなカテゴリの質問を準備すべき?
仕事内容・社風・キャリア・働き方・就活アドバイスの5カテゴリ。
バランスよく準備すると企業理解が深まります。
Q3. 残業や有給について聞いてもいい?
聞いてOKです。
「働き方を重視しているので」と前置きすると聞きやすくなります。ホワイト企業かどうかの見極めに重要な質問です。
Q4. 給料について聞いてもいい?
具体的な金額を直接聞くのは避けましょう。
「昇給の仕組み」「評価制度」など間接的に聞くと角が立ちません。
Q5. 聞いてはいけない質問は?
HPで分かること・給料の具体額・「内定もらえますか」・ネガティブすぎる質問はNG。
準備不足や失礼な印象を与えます。
Q6. 業界によって質問は変えるべき?
変えるべきです。
IT/コンサルは技術トレンド、商社/金融は海外駐在、メーカーは研究開発など業界特性に応じた質問で深い情報が得られます。
Q7. 質問の優先順位はどうつける?
最も知りたいこと・働く人にしか分からないことから。
時間切れを想定し、優先度の高い質問から聞きましょう。
Q8. 会話が途切れたらどうする?
準備した質問リストから次の質問を。
相手の回答を深掘りする「それはなぜですか?」も自然に会話を続けられます。
Q9. 就活アドバイスは聞くべき?
聞くべきです。
「選考で重視されたポイント」「内定者の特徴」などは、その企業の選考対策に直結する貴重な情報です。
Q10. 質問は事前に送るべき?
送ると丁寧です。
訪問の数日前に質問リストを共有すると相手も準備でき、会話が深まります。アポメールはアポメール例文10選を参照。
Q11. ギャップを聞く質問は失礼?
失礼ではありません。
「入社前後でギャップはありましたか」は本音を引き出せる良い質問。ポジティブ・ネガティブ両面の実態が分かります。
Q12. 質問内容はメモしていい?
問題ありません。
「メモを取ってよろしいですか」と一言断ると丁寧。質問リストを手元に置いて進めるのも自然です。
Q13. 良い質問をする最大のコツは?
「働く人にしか分からないこと」を聞くこと。
事前に企業研究をした上で、現場のリアルな声を引き出す質問を準備しましょう。OB訪問全体はOB訪問とはを参照。
📌 この記事のまとめ