
「ES AI プロンプト」で検索すると、コピペするだけの例文が大量に出てきます。しかし、それをそのまま使ったESは、採用担当に見抜かれて評価されません。本当に役立つのは、AIに文章を書かせるプロンプトではなく、AIに”自分の経験を引き出させる”プロンプトです。
この記事では、自己分析・ガクチカ・志望動機・添削の4場面で使える、「自分の経験を深掘りするためのコピペプロンプト」を紹介します。AIを”代筆者”でなく”壁打ち相手”として使うことで、深掘りに耐える、自分だけのESが作れます。
日本次世代企業普及機構 代表理事
岩元 翔
累計3,625社以上を審査し、650社以上を認定してきました。AIに「自己PRを書いて」と頼んで出てきた文章は、残念ながら採用担当には響きません。AIの正しい使い方は、「質問してもらって、自分の中にある経験や考えを引き出す」こと。この記事のプロンプトは、すべてその発想で作っています。AIを賢い聞き手として使い、自分の言葉を引き出してください。
📋 この記事でわかること
📎 AI就活の全体像:AI就活で落ちる人・受かる人の違い|採用担当の本音とES作成術
目次
「自己PRを書いて」「志望動機を作って」とAIに頼むと、それらしい文章は出てきます。しかしその文章は、本人の実際の経験に基づいていないため、面接で深掘りされると答えられません。採用担当は「なぜ?」「具体的には?」と掘り下げるので、借り物の内容はそこで露見します。
一方、AIに「質問してもらう」使い方なら、自分の中に眠っている経験や考えが引き出されます。引き出された素材は、すべて自分の実体験。だから面接でも自分の言葉で語れます。これが「書かせる」と「引き出す」の決定的な違いです。詳しい考え方はAI就活で落ちる人・受かる人の違いでも解説しています。
自己分析は、AIに「質問者」になってもらうのが効果的です。次のプロンプトで、自分でも気づいていない強みを引き出せます。
あなたはキャリアカウンセラーです。私の自己分析を手伝ってください。私に1問ずつ質問し、私の回答を踏まえてさらに深掘りする質問をしてください。一度にまとめて聞かず、対話形式で進めてください。最後に、私の回答から見えた強み・価値観を3つ整理してください。
まず最初の質問をお願いします。
💡 使い方:「1問ずつ」「対話形式で」と指定するのがコツ。一気に答えを出させず、壁打ちを繰り返すことで思考が深まります。本格的な自己分析の手順は自己分析のやり方を参照してください。
「ガクチカがない」と感じる人ほど、AIの質問で経験を掘り起こすと効果的です。重要なのは、AIに書かせず、自分の体験を言語化する手伝いをさせることです。
私の学生時代の経験から、ガクチカの素材を見つけたいです。私が「○○をやった」と話すので、それについて「なぜ始めたか」「どんな課題があったか」「どう工夫したか」「何を学んだか」を順に質問してください。私の答えを引き出すための質問だけをし、文章は書かないでください。
私の経験:【ここに経験を書く。例:カフェのアルバイトを2年続けた】
💡 ポイント:「文章は書かないで」と明示することで、AIが勝手にESを作るのを防げます。引き出された答えを、自分で文章にまとめましょう。ガクチカの書き方はガクチカの書き方も参考に。
志望動機は「なぜこの会社か」を自分の言葉で語れることが重要です。AIには、企業情報の整理と、自分の考えを引き出す質問をさせます。
私が志望企業の情報と、自分の興味・経験を貼り付けます。これをもとに、志望動機を固めるための質問を5つしてください。「あなたがこの企業に惹かれた具体的な点は?」など、私自身の言葉を引き出す質問にしてください。志望動機の文章は私が書くので、あなたは質問だけしてください。
【企業情報】
【自分の興味・経験】
自分で書いたESは、AIに採用担当の視点で添削させると質が上がります。書き直しまで任せず、「どこをどう直すべきか」の指摘をもらうのがコツです。
以下は私が書いたESです。採用担当の視点で添削してください。①具体性が足りない部分 ②面接で深掘りされそうな部分 ③わかりにくい表現、の3点を指摘してください。書き直すのではなく、改善点と理由を教えてください。私が自分で直します。
【ここに自分のESを貼り付け】
💡 ポイント:「書き直さないで、指摘だけして」と伝えることで、AIの文章に置き換わるのを防ぎます。指摘を参考に、自分の言葉で直すことで、自分のESのまま質が上がります。
⚠ プロンプト活用の注意点
どのツールを使うかは目的によります。各ツールの特徴はChatGPT・Claude・Geminiの各記事で解説しています。
Q1. AIにESを書かせてはいけないの?
書かせること自体は禁止ではありませんが、そのまま提出すると面接で深掘りされて答えられません。AIは「書く道具」でなく「自分の経験を引き出す道具」として使うのがおすすめです。
Q2. 「引き出すプロンプト」と「書かせるプロンプト」の違いは?
書かせる=AIが文章を作る(借り物になる)。引き出す=AIが質問し、自分の経験を言語化する(自分のものになる)。後者なら面接でも自分の言葉で語れます。
Q3. 自己分析プロンプトのコツは?
「1問ずつ」「対話形式で」と指定することです。一気に答えを出させず、壁打ちを繰り返すと思考が深まり、自分でも気づかなかった強みが見えてきます。
Q4. 「ガクチカがない」場合もプロンプトは使える?
むしろ有効です。AIの質問で経験を掘り起こすと、ありふれたアルバイトやサークルの中にも語れる素材が見つかります。経験の大きさより、そこから学んだことが大切です。
Q5. AIが勝手に文章を書いてしまうときは?
「文章は書かないで、質問だけして」と明示しましょう。それでも書いてくる場合は「私が書くので、指摘や質問だけお願いします」と再度伝えると改善します。
Q6. 志望動機をAIで作るとバレる?
AIが作った一般論的な志望動機は「どの会社にも出せる内容」になりやすく見抜かれます。AIには企業情報の整理と質問だけさせ、「なぜこの会社か」は自分の言葉で書きましょう。
Q7. 添削プロンプトで気をつけることは?
「書き直さないで、指摘だけして」と伝えることです。書き直しを任せるとAIの文章に置き換わるため、指摘をもとに自分で直すのが鉄則です。
Q8. 採用担当の視点で添削させると何がわかる?
具体性が足りない部分・面接で深掘りされそうな部分・わかりにくい表現が見えます。提出前に弱点を把握でき、面接対策にもなります。
Q9. プロンプトに個人情報を入れても大丈夫?
氏名・住所・学校名など特定される情報は入力しないのが原則です。経験を相談するときも、固有名詞は伏せるか一般化して入力しましょう。
Q10. どのAIツールでこのプロンプトを使える?
主要な対話型AIならどれでも使えます。文章の壁打ちや添削は万能型・長文処理型が得意です。まずは1つを使い込んでみましょう。
Q11. 引き出した内容はそのまま使える?
引き出した素材は自分の経験なので使えますが、最終的な文章は自分でまとめること。固有名詞・数字・具体的な経緯を入れると、深掘りに耐えるESになります。
Q12. プロンプトを使えば必ず受かる?
プロンプトはあくまで自分の経験を整理する道具です。受かるかどうかは経験の中身と企業との相性によります。ただ、自分の言葉で語れるESは、深掘りに強くなります。
Q13. 結局、ES作成でAIをどう使うのが正解?
「書かせる」のではなく「引き出す・整理する・添削させる」のが正解です。AIを賢い聞き手・壁打ち相手として使い、文章の中身は自分の経験で埋めましょう。
AIプロンプトの正しい使い方は、「文章を書かせる」のではなく「自分の経験を引き出す・整理する・添削させる」ことです。AIを壁打ち相手として使えば、自分でも気づかなかった強みが見つかり、面接の深掘りにも耐えるESが作れます。引き出した素材を、最後は自分の言葉でまとめましょう。
📌 この記事のまとめ