将来の夢が決まらない?なりたい職業の探し方に困っている学生向け

2023.03.29
#企業分析#働き方#就活基礎知識#社会人向け#自己分析

就職活動をしていると未来の自分に対して考えさせられます。「将来の夢はなんですか?」と質問されて、答えに悩んでしまう人も少なくないと思います。子どものころは「〇〇になりたい!」と思って過ごしていたのに、大学生になって業種や職種など就職先を具体的に真剣に考えたとき、やりたいことが見つからない…そんな学生の声も多く聞かれます。この記事では、夢を見つけるために必要な具体的なステップや、「好き」から将来の夢を探すためのヒントをご紹介していきます。

 

将来の夢が見つからない理由

将来の夢が見つからないと悩んでいる人の中には、「夢は壮大なものでなければいけない」「夢は叶わないもの」など、夢は手の届かないところにあるものと思い込んでしまっている人が多くいます。まずはじめに、夢が見つけられない理由について見ていきましょう。

 

・将来の夢=仕事・職業と考えている

子どものころ、「将来の夢は?」と聞かれたら、職業名を答えていた人は多いと思います。しかし、将来の夢は必ずしも職業だけに当てはまるものではありません。具体的な職業名が挙げられなくても、「人の役に立つことがしたい」といった思いがあれば、それは立派な夢になります。なりたい職業がないから就職先が決まらないと悩んでいる人は、まず自分のことを振り返り、これからの人生どんなことがしたいのかを職業の枠にとらわれず考えてみていかがでしょうか。

 

・スケールの大きなものを将来の夢と捉えている

多くの人が憧れる「大きな夢」でなければ、将来の夢とは言えないのではないかと思ってしまう人もいます。スポーツ選手やアーティスト、お笑い芸人、社長など、将来の夢として人気の職業はどれも華やかに見えるものばかりです。しかし、将来の夢は人それぞれ違います。まずは少し頑張れば手の届きそうな夢を持つことから始めてみましょう。1つ夢ができると、そこから派生してまた新たな夢が生まれることもあります。

 

・挑戦することに自信が持てない

自分に自信がないと、興味のあることややりたいことがあっても「自分にはできない」と始める前から躊躇して踏み出せないことが多々あります。特に、「努力したのに試験で結果が出なかった」「試合に勝てなかった」などの挫折経験があると、その経験がトラウマになってなかなか挑戦する勇気が出ないこともあると思います。しかし、自分自身の人生を豊かにするためにも、まずは諦める前に「どうやったら実現できるか」を具体的にイメージしてみましょう。勇気を出して行動を起こすことで、自分のやりたいことを実現できる可能性が高くなります。

 

・魅力を感じる職業に出会えていない

「なりたい職業がない」と感じている人は、まだ自分が知らない職業の中に、本当の「なりたい職業」が隠れている可能性もあります。なぜなら、世の中には数え切れないほどの職業があり、様々な仕事があります。誰もが知っているような職業だけでなく、職業名も仕事内容も有名ではないけれどやりがいのある仕事もたくさんあります。まずは広い視野で興味の持てる職業を調べ、詳しく知ることも大切です。

 

・本当に「好きなこと」を見つけられていない

自分が本当にやりたいことは何か、まだ見つけられていない可能性もあります。そんなときは、どんなことでも良いので何か新しいことを始めてみるといいでしょう。旅行や習い事、アルバイトなど、なんでもいいです。1つ勇気を出して行動してみることで、視野や人脈が広がり、今まで自分が気づいていなかった新たな一面に気付くこともできると思います。

 

将来の夢を見つけるためのステップ

次に、将来の夢を見つけるための具体的な方法を紹介します。将来の夢を探すポイントは、自己分析と情報収集の2つです。まずは自分自身の好きなことや得意なことを深堀りしてから、やりたいことが実現できそうな職業を探していきましょう。

 

・まず自分のことを詳しく知る

将来の夢は、あなたが好きなことの中に隠れている可能性があります。趣味や興味があること、熱中していること、いつまでもやり続けていられる得意なことなど、何でも自由に書き出してみましょう。読書が好き、オシャレが好き、ゲームが好き…など、対象は何でも構いません。とにかく洗い出してみることで、自分自身の本質が見えて本当にやりたいことが見えてくる可能性もあります。また、子どもの頃に熱中していた遊びやクラブ活動、習い事など、これまでの人生で経験してきたことを振り返ることも、将来の夢を見つけるヒントになり得ます。

 

 

・好きなことや趣味に関連する業種や職種を調べる

好きなことややりたいことを一通り書き出したら、次に関連する業種や職種を調べます。たとえば「運動が得意だからスポーツ関連の仕事に就きたい」という人の場合、スポーツ選手やスポーツインストラクターなどの直接的な職業を思い浮かべることが多いでしょう。しかし、スポーツ関連の仕事は、スポーツメーカーやスポーツ用品店、体育教師、理学療法士などさまざまです。気になっている職種の仕事内容を調べることは基本ですが、さらに視野を広げて業種や職種を調べれば、夢を叶えるための手段にできたり、夢と直結しなくてもやりがいを持って長く続けられる仕事に出会えたりします。それぞれの仕事にどのような特徴ややりがいがあるのかを知り、選択肢を多く持つことを心がけましょう。同時に、必要な資格やスキルについても確認しておくと、夢を叶えるためにはいつごろまでに資格を取得したら良いかなど計画的に考えることができ、資格取得という目標もできるのでおすすめです。

 

・興味のある仕事の中から重視することを決める

好きなことや趣味に関連した職業を調べることができたら、次は自身が働く上でどんなことを大切にしていきたいか考えます。勤務条件や仕事を通して得たいものなど、何でも構いません。下記の項目も参考にしながら、重視したい点を絞っていきましょう。

 

・職場の雰囲気が良い

・代表の想いに共感する

・やりがいや成長できる環境がある

・ホワイト企業である

・ブラック企業ではない

・お給料が高い

・自宅から職場が近い

・育児と両立できる

 

「好きなこと」に関わりのある仕事で、かつ「働く上で大切にしたい条件」が希望と一致する職業があれば、あなたにピッタリの「将来の夢」が見つけられるでしょう。

 

将来の夢を「好き」と結び付けなくても良い

これまでの内容を踏まえても「やりたいことが分からない」「仕事選びの基準が分からない」と悩んでいる人は、下記のように視点を変えて仕事を探してみるのもいいでしょう。

 

・理想のライフスタイルを思い描く

近年では、ワークライフバランス、つまり仕事とプライベートのバランスを大切にしながら働きたいと考える人も増えています。「自分の時間を大切にしたい」「好きなことはプライベートで楽しみたい」と考えている人は、趣味や好きなことを仕事に結びつけるのではなく、プライベートを楽しむために、勤務時間や職場の場所などの条件が合う仕事を選んでみるのも良いでしょう。

 

・趣味を充実させられる仕事を選ぶ

趣味を充実させるためには、そのための時間や金銭的余裕があることも大切です。

「趣味活動ならどんな会社にいてもできるのでは?」と思うかもしれませんが、実際には「通勤時間が長くて習い事の時間に間に合わない」「残業や休日出勤が多くて運動をする余力が残っていない」「給与が少なく活動頻度を減らさなくてはならない」などの理由から、満足するほどの趣味活動ができないこともあります。「旅行が趣味で、年に数回行きたい」という人の場合、趣味を仕事にしたいのであれば「旅行関係の仕事ができる会社=旅行関連の会社」へ就職したいと考えることが一般的ですが、旅行をあくまで趣味として楽しみたいのであれば、「旅行に行きやすい会社=高収入で連休が取りやすい会社」という条件で会社を探す方法もあります。

 

まとめ

まだ就職活動中に皆さんは20代で若いですが、少し先に未来の30代、40代に自分自身がなったときをイメージして自分がどんな生活をしていたいのか、仕事とプライベートの両立が実現できる仕事を探してみましょう。