女性が活躍する会社の特徴と見分け方|取り組み事例3選と企業選びのポイント

「女性が活躍する会社に就職・転職したい」「女性でも長く働ける職場を選びたい」と考える方は多いと思います。女性活躍推進は企業にとっても大きな課題であり、すでに多くの企業で様々な取り組みが行われています。

この記事では、女性が活躍する会社の特徴・企業の取り組み事例3選・就活・転職で女性が働きやすい会社を見分けるためのポイントを解説します。

岩元翔

キャリアアドバイザーコメント

日本次世代企業普及機構 代表理事 岩元 翔

女性が活躍している会社は、男性にとっても働きやすい環境が整っている傾向があります。えるぼし認定・女性管理職比率・育休取得率だけでなく「制度が実際に使われているか」を口コミで確認することが、企業選びで後悔しないための最重要ポイントです。

女性が活躍する会社が取り組んでいること

女性が活躍できる環境を整えるために、企業は以下のような取り組みを進めています。

◆ 女性活躍推進に積極的な企業がしている6つのこと

  • 現状把握と課題分析:女性採用比率・管理職比率・平均継続勤務年数などを数値で把握・公開している
  • 行動計画の策定:具体的な数値目標(「○年後に女性管理職比率○%」等)を立てて取り組んでいる
  • 女性の採用比率向上:女性がいない・少ない職場への積極配置、総合職への転換推進
  • 女性従業員の育成:テレワーク・時短勤務・事業所内保育所・メンター制度の導入
  • 女性管理職の登用:昇進基準の男女公平な運用・キャリア支援プログラムの実施
  • 経営トップからの周知:長時間労働の削減・時間当たり生産性で評価する制度の確立

女性活躍推進の企業取り組み事例3選

女性活躍推進 企業取り組み事例

① 東京急行電鉄株式会社|スライド勤務制度で離職率0%を実現

東京都南西部から神奈川県東部に路線を展開する東京急行電鉄株式会社。スライド勤務制度を採用したことで、総合職の離職率は男女ともに0%となり、3年連続「なでしこ銘柄」に選定されました。

課題

  • ダイバーシティマネジメントの推進によりWLBの概念は浸透してきたものの、女性の戦力としての活躍はまだ不十分だった

取り組み

  • 長期スパンでキャリア構築を考える女子学生を積極的に採用
  • 始業時刻を7:30〜10:30の間で30分単位で選択できる「スライド勤務制度」を導入
  • 女性管理職を集めたフォーラムや「イクボスセミナー」を実施

成果

  • 直近3年間の総合職の離職率が男女ともに0%に
  • 2012年度から3年連続で「なでしこ銘柄」(経済産業省・東京証券取引所)に選定

② 株式会社ノバレーゼ|産休・育休からの復職率ほぼ100%を達成

婚礼施設を中心にドレスショップやレストランを運営する株式会社ノバレーゼ。「キラキラ働こう!プロジェクト」や「フレックスキャリア制度」の導入により、産休・育休からの復職者がほぼ100%となりました。

課題

  • 結婚式場の運営では土日祝日・夜間の業務が多く、育児中の女性は融通の利きやすい部門へ異動していたが、「現場の第一線で働きたい」という希望に沿えていなかった

取り組み

  • 「キラキラ働こう!プロジェクト」を実施。時短勤務を小学校卒業まで延長
  • 正社員のまま1日の勤務時間を4〜8時間・1時間単位で選択できる「フレックスキャリア制度」を採用
  • 四半期に1回、部門ごとの有給取得率をランキング形式で発表し取得を促進

成果

  • 離職者が減少し、産休・育休からの復職者がほぼ100%に

③ 株式会社博進堂|「トルネード人事」で女性管理職の登用を推進

新潟市に印刷・製本工場を持つ株式会社博進堂。繁忙期の長時間労働と女性管理職の少なさという課題に正面から向き合い、具体的な目標設定で改善を実現しました。

課題

  • 女性の配属に偏りがあり、管理職に占める女性の割合が低かった
  • 繁忙期に長時間労働が発生していた

取り組み

  • 長時間労働是正のため、朝礼時に経営トップから訓示を行った
  • 忙しい部署に人を集める「トルネード人事」を実施
  • 女性管理職の登用を推進するため、昇進基準の男女公平な運用を精査

成果

  • 「期間内に2名以上の女性管理職を登用する」「繁忙期の長時間労働を前年比10%以上改善する」といった目標と実施時期が明確化

就活・転職で「女性が活躍する会社」を見分けるポイント

「女性が働きやすい会社に転職・就職したい」と思っても、どう判断すればいいか迷うことがあります。以下のポイントで企業を比較・評価しましょう。

◆ 女性が働きやすい会社の見分け方

  • えるぼし認定・プラチナえるぼしを取得しているか:厚生労働省が女性活躍推進に優れた企業に付与する認定。取得企業はくるみんと合わせて確認する
  • 女性管理職比率が公開されているか:採用ページ・統合報告書・女性活躍推進データベースで確認できる
  • 産休・育休の取得率と復職率が高いか:女性だけでなく男性育休の取得率も合わせて確認する
  • 時短勤務・テレワーク・フレックス制度が整備されているか:制度の有無だけでなく、実際に利用されているかを口コミで確認する
  • 女性社員の口コミを確認する:OpenWork・転職会議などで「女性の働きやすさ」「育休取得のしやすさ」レビューをチェック
  • ホワイト企業認定を取得しているか:ダイバーシティ・健康経営・WLBなど総合的に評価された企業を確認できる

面接での確認ポイント:「女性の管理職比率や育休取得率を教えていただけますか」「女性社員でロールモデルになる方はいますか」と逆質問することで、制度と実態のギャップを確認できます。

まとめ

社会課題に正面から向き合い、女性活躍推進に取り組んでいる会社はホワイト企業である可能性が高いといえます。えるぼし認定・女性管理職比率・育休取得率・口コミなどを参考に、女性活躍推進に積極的な会社を企業選びの軸にしてみてください。

◆ この記事のまとめ

  • 女性が活躍する会社は「数値目標の公開・時短勤務・メンター制度・女性管理職登用」に積極的に取り組んでいる
  • 企業事例3選:東急電鉄(離職率0%)・ノバレーゼ(復職率ほぼ100%)・博進堂(目標明確化)
  • 見分け方:えるぼし認定・女性管理職比率・育休取得率・口コミ・逆質問で確認する
  • 制度の有無だけでなく「実際に利用されているか」を口コミで確認することが重要

   
運営者情報

日本次世代企業普及機構 代表理事岩元 翔

東証1部上場企業の求人広告会社にて新卒・中途採用のコンサルティング業務を学び、その後ITベンチャー企業にて自社採用業務、教育業務に従事。2020年には一般財団法人日本次世代企業普及機構の代表理事に就任。これまでの経験、実績を活かし、経営者や従業員にとって道しるべとなる「ホワイト企業指標」を作り上げた。