「ダイバーシティ」という言葉を就活中によく耳にするようになっていると思います。すでに多くの企業でダイバーシティを推進するための様々な取り組みが行われており、面接で「弊社のダイバーシティへの取り組みをどう思いますか?」と聞かれることもあります。
この記事では、ダイバーシティとは何か・その必要性・企業の取り組み・就活・転職での企業選びへの活かし方まで解説します。
キャリアアドバイザーコメント
日本次世代企業普及機構 代表理事 岩元 翔
ダイバーシティへの取り組みは「お題目」になっている企業も多いです。本当に推進できているかを見極めるには「女性管理職比率」「男性育休取得率」「外国人社員の割合」などの数値を確認することが重要です。えるぼし・くるみんなど第三者認定を取得している企業は客観的な証明ができており、信頼度が高いと言えます。
◆ この記事でわかること
- ダイバーシティとは何か・わかりやすく解説
- ダイバーシティが日本企業で推進される背景と必要性
- ダイバーシティに取り組む企業で働くメリット
- 就活・転職でダイバーシティへの取り組みを企業選びに活かす方法
1. ダイバーシティとは?わかりやすく解説
ダイバーシティとは「多様性」という意味の英語で、様々な人材を活用するという考え方です。企業の人事や組織において国籍・人種・性別・年齢等を超えて活用する人材採用のビジネス用語として使われています。
アメリカ発祥の概念ですが、日本では障害者雇用・多様なワークスタイル・女性活躍推進などを表す用語として使われることが多いです。単に多様な人材を集めるだけでは不十分で、インクルージョン(一人ひとりが活躍できる仕組みづくり)と合わせて推進することが重要です。
◆ ダイバーシティの主な属性
表層的な属性(見た目でわかるもの)
深層的な属性(内面・経歴によるもの)
- 考え方・習慣・趣味・職歴・スキル・知識・コミュニケーション力・性的志向
2. 日本でダイバーシティが推進される背景

① 社会的責任への取り組みが求められている
女性管理職の活用や障害者雇用の拡大を積極的に行うことで、社会における企業の信用が向上します。政府も「新・ダイバーシティ100選」という表彰制度を設け、ダイバーシティ経営の浸透度・継続性が優秀な企業を表彰しています。
② 労働人口の減少への対応
少子高齢化による労働人口の減少は深刻な問題です。女性社員の育児休暇後の復帰・外国人労働者の受け入れ・高齢者の再雇用など、多様な人材を活用して働く人材を確保する必要があります。
③ 女性の活躍推進
日本は諸外国と比べて女性管理職の割合が少ないです。しかし企業間競争が激化する中、男性中心の単一な組織では価値観が偏り業績向上が困難になっています。女性が活躍することで新たな視点が生まれ、競争力が向上する企業が増えています。
3. ダイバーシティに取り組む企業のメリット

- ビジネスチャンスの拡大:多様な価値観を持つ人材が集まることで新たな顧客ニーズに素早く対応でき、事業の多角化につながる
- 優秀な人材の確保:育児・介護などの事情があっても継続して働ける環境で優秀な従業員を手放さずに済む
- 社会的信用の向上:多様な人材の受け入れは外部から良い評価を受け、企業ブランドの向上につながる
4. ダイバーシティへの取り組みの課題と注意点
! 主な課題
- 固定概念・差別・誤解が生じる恐れがある
- 管理職の理解が不足していると取り組みが進まない
- 雇用形態ごとの役割が不明確だと給料格差への不満が生じる
- 制度を整備しても管理職が理解を示さないと申請しにくい状態が続く
5. 就活・転職でダイバーシティへの取り組みを企業選びに活かす方法
◆ ダイバーシティに積極的な企業の見分け方
- 女性管理職比率が高い:採用ページや統合報告書で確認できる
- 育児・介護休暇の取得率が高い:男性育休の取得率も合わせて確認する
- 外国人社員・中途採用者が活躍している:多様なバックグラウンドの人材が評価されている
- えるぼし・くるみん等の認定を取得している:第三者機関による客観的な評価の証明
- 社員の口コミで確認する:口コミサイトで「多様性への理解」に関するレビューをチェック
★ 面接での確認ポイント:「社内のダイバーシティ推進について、具体的な取り組みを教えてください」と逆質問することで、制度の整備状況と実態のギャップを確認できます。
◆ この記事のまとめ
- ダイバーシティ=多様な人材を活用するという考え方。インクルージョンとセットで推進することが重要
- 推進の背景:社会的責任・労働人口減少・女性活躍推進の3つ
- 企業のメリット:ビジネス拡大・優秀な人材確保・社会的信用向上
- 企業選びでは女性管理職比率・育休取得率・認定制度・口コミで確認する
- 面接の逆質問で具体的な取り組みを確認し、制度と実態のギャップを見極め