リクルートスーツ選びで内定がもらえる?失敗しないリクルートスーツの選び方

2022.08.08
#就活基礎知識#採用・教育#面接対策

1.リクルートスーツについて

①リクルートスーツとは

実は、リクルートスーツには定義がありません。

 

仕様などに特に決まりはなく、就活用のスーツを指す表現として用いられています。言葉としては和製英語であり、就活スーツと呼ばれることも少なくありません。一般的には学生向けに販売され、メーカーは就活で着用することを想定して作っているため、就活シーズンの前になると新製品が多く発売されます。

 

就職が決まって入社するまでの限定的な期間しか着用しないという前提なので、高価で丈夫な生地は基本的には使われていません。そのため、耐久性が高くて長く使えるスーツと比べて低価格になっています。また企業訪問や面接での印象を考慮したものになっており、デザインは清潔感があって派手さがないことが共通しています。

 

②ビジネススーツとの違い

ビジネススーツとは、リクルートスーツに比べ、色や柄の選択肢が多くなります。リクルートスーツだと黒・ネイビーがオーソドックスなのに対し、茶系やグレーといった色も取り揃えられています。

 

柄に関しても、無地以外にストライプやチェック等バリエーションが豊富です。

 

また、リクルートスーツではポリエステルなどの化学繊維が使われているのに対し、長期的な使用を想定されるためウールなどの丈夫な素材を混ぜ合わされたりもします。そのため、男女ともにファッション感覚や個性を表すことも可能になります。

 

③リクルートスーツのマナー:男性編

基本的なマナーはスーツ・ネクタイ・靴・鞄を含めて派手でない事です。

 

男性の場合、ジャケットは2つボタンで上だけ留めておきます。

また、少々の色や素材感よりもスーツにおいてはサイズ感が重要視されるので、今の体形に合ったものを用意しましょう。

 

その他、ここではネクタイと靴についてお話しします。

 

ネクタイは色味によって印象が変わりますので業種・職種に合わせたものをチョイスしましょう。

 

【色味の印象】

○青・ネイビー:清潔感・誠実さ・知性

○赤:やる気・情熱

○黄色:活発・社交的

○グレー:真面目・堅実

 

色×柄で印象や雰囲気が変わりますので面接官など、相手からどう見られたいのかイメージをしたうえで何本か持っていると安心です。(ネクタイはビジネススーツでも使えます)

太さは太すぎず細すぎず、無難なものをオススメします。

 

続いて、靴について。

スーツの足元と言えばもちろん革靴です。もともとセットアップ等を私服で来ている方は別ですが、革靴に慣れていない学生の方が多いのではないかと思います。

「足元なんてどうでもいい」と思う方もいるかもしれませんが意外と見られています。また、長時間歩くことも多い就活では重要です。

 

【デザイン】

 

なんでも同じなんじゃないかと思いがちですが、実際に見てみるとたくさんの種類があります。

○つま先

ステッチが施されており、光の反射などでよく目立ちます。

ストレートチップかプレーントゥが一般的です。

 

○紐

紐がないタイプや金具がついたものも販売されていますが、カジュアルダウンしてしまうため就活には不向きです。

 

○素材

基本室内での面接ですので光沢感は気にしなければなりません。ですのでまず、エナメル・スエードはNGです。また、合皮は安価で軽く、防水性もありますが、磨いてもツヤや光沢は出ないので安っぽい印象になる可能性があります。牛革などの天然皮革をメンテナンスしながら使うことをオススメします。

 

 

【機能性】

 

革靴のソールには、レザーソール(革底)とラバーソール(ゴム底)の2種類あります。

○レザーソール

革素材のソールは高級感があり、通気性にも優れます。ただし、レザーソールは溝のない平らな形状なので、雨や雪の日には滑りやすく注意が必要です。

 

○ラバーソール

長時間歩き回ることが多い就活時には、ラバーソールが最適です。軽量で柔らかく、クッション性に優れ、雨などで地面が濡れていても滑りにくいのが特徴です。

 

ただし、ラバーソールの中には、エアーが見えるタイプや、スニーカーのように凹凸が大きい形状など、歩きやすさを重視したデザインもありますので注意が必要です。また、底が柔らかいため次第に踵が擦り減っていきます。擦り減りが目立つ前に、靴のリペア・修理屋に相談が必要です。

 

④リクルートスーツのマナー:女性編

男性マナーと同様に基本的には派手でない事・サイズが合っているか重要です。

その他、特筆するとすれば、ブラウス・ボトムス・パンプスの3点かと思われます。

 

【ブラウス】

 

○襟

襟のついているものを選びましょう。

また、襟にはレギュラーカラーとスキッパーカラーの、2つの襟のデザインがあります。どちらを選んでも大丈夫ですが、レギュラーカラーシャツは真面目な印象、スキッパーカラーシャツは活発な印象を演出しますので「どう見られたいか」で選びましょう。

 

○柄

様々な色味や柄がありますが、リクルートでは白い無地が無難です。

 

【ボトムス】

 

スカートかパンツか悩まれる方も多いかと思われます。

好みの方を着用して問題ありませんが、相手に与える印象は少し変わってきます。

また、業界によっても定番は変わるのでそれによって変えることも可能です。

 

○スカート

「女性らしさ」が協調されるため、柔らかい・真面目・清楚といったイメージがもたれます。

形と丈については注意が必要です。

 

形:台形が基本。

丈:立った時に膝が半分ほど隠れる丈が目安。

他に、予備のストッキングを持っておくことがおススメです。

 

○パンツ

キビキビと動ける、仕事ができるといったイメージを抱く方は少なからずいるようです。

 

形:セミフレアがオススメですが、フレア・ストレートでも可。

丈:パンプスのヒールの高さに合わせ、立った時に裾がヒールに1cmから2cmかかる程度、座った時にくるぶしが見えない位置がベストです。

 

【パンプス】

 

レディースのリクルートスーツに合わせるパンプスは、黒いレザーのプレーンタイプと、ストラップタイプの、2種類が定番です。

ヒールの高さには、3cm~5.5cmが目安となります。

 

2.季節

就職活動時期というのがほぼ1年中のようになった近年では、季節によって上着が必要だったり、体温調節も必要になります。

季節ごとの服装マナーをここで確認しましょう。

 

①夏場

夏場は気温や湿度も上がり、体感的に苦しむ季節です。

しかし、夏だからといって就活でクールビズはあまり広がっていません。

 

【基本の服装】

 

○ジャケット

夏の暑い時期には、会社に入る前に着用して身だしなみのチェックをしておきましょう。

同様に、男性は移動中に暑さでネクタイを緩める可能性もあるので、事前に身だしなみのチェックをしてから入るようにしましょう。

会社によってはジャケットを脱いでも良いと判断されるところもあるので、夏場でもシャツは長袖を着ておく方が無難です。

 

○その他

男女ともに、季節に関わらずハンカチは必ず持参するようにしましょう。

また、移動時の電車の冷房が寒いなどもありますので調節できるものを持っておくと安心です。

 

②冬場

冬場はもちろんコートの着用があります。私は就活のコート=トレンチコートというイメージがありましたが、冬場はそれでは乗り切れません。

コートを着る目安としては、11月中旬~4月と言われています。その他、防寒具の着用はどこまでOKなのか確認しましょう。

【防寒具】

 

○コート

色:派手になり過ぎないブラック、ネイビー、グレー、ベージュが無難です。

形:トレンチコートやステンカラーコートなどのリクルートスーツ売り場で販売されているものが推奨されています。しかし、それでは防寒にならないというときは中に薄手のダウンを着込む方も多くいます。

 

〈着脱のタイミング〉

脱:一般常識上、室内で上着を脱ぐとごみを落としてしまうという考えがあるので。建物に入る前に脱ぎ、外側が内になるように軽く折って片方の腕にかけましょう。

面接時には小さくたたんで鞄の上においておきましょう。

 

着:脱ぐ時と同様、建物の外に出てから来ましょう。

 

○マフラー:派手な色や柄は避けた一枚布のもの。スヌードは着脱時にセットを乱してしまう可能性があるので避けた方がよいと思われます。また、ブランドマークが大きいものも避けましょう。

 

○手袋:こちらも派手な色や柄は避けたベーシックなものを用意しましょう。

 

基本的に防寒具を面接官に見られることはありませんが、耳当てや帽子などは脱いだ時にセットが崩れてしまうので避けた方がよいです。

 

3.「私服でお越しください」の真意とは

①私服可の案内をするタイミング

説明会やインターンの場合、私服可の企業が多いです。インターンによっては、動きを伴うからという理由で私服可にしている企業もあるので確認しましょう。

 

面接時に服装自由と指定がある場合の企業側の意図は、下記が考えられます。

・社風に合っているか確認したい

・自由な社風を伝えたい

・TPOの判断ができるか確認したい

・リラックスして欲しい

・学校帰りなどで来てもらえるように負担を減らしたい

 

しかし、私服って結局何着ていけば正解なのということでオススメの服装をお伝えします。

 

まず、私服といってもジーンズなどのカジュアルすぎるものや、露出の多いものはNGです。いわゆる「オフィスカジュアル」であればどんな場面でも妥当です。その他、アクセサリー類も基本何もつけないで参加しましょう。

②服装

男性編

 

○ジャケット

オフィスカジュアルではチノパンやスラックスにテーラードジャケットを羽織るのが基本的なスタイルです。

 

○パンツ

大きすぎるようなものは避け、チノパンやスラックスを選びましょう。

 

○シャツ

Tシャツでも可能ですが、襟付きの方がフォーマルな場にも合います。

 

○靴

靴は革靴が基本です。スニーカーやサンダルはカジュアルすぎてしまうので避けましょう。

 

 

女性編

 

○トップス

ジャケットかカーディガンを羽織り、シンプルなブラウスかカットソーを選びましょう。

 

○ボトムス

ショートパンツやミニ丈・スリットの入ったものは避けましょう。

また、基本的に生足はNGですのでストッキングを着用してください。

 

○靴

シンプルなデザインのものを選択し、ヒールは3~5㎝を選びましょう。

 

 

4.まとめ

就活がほぼ通年のものになり、スーツは必要なのかと思う方もいるでしょう。ですが、私は皆さんが同じスーツというユニフォームを着ているからこそ、余計な先入観が待たれずありのままを見せることができると考えています。

 

ここまで長文を読んでいただき、ありがとうございました。

こちらの記事を少しでも参考にして頂けますと幸いです。

 

納得のいく就職活動を、心より応援しております。

 

5.キャリアプランについて

面接で大事なのは中身です。

10年後どうなっていたいのか考えてみましょう。

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