内定獲得!就活の最終面接で注意するべきポイントをまとめてみた

2022.07.29
#企業分析#就活基礎知識#自己分析#面接対策

① 最終面接の目的

皆さんご存知の内容かと思いますが、念のため冒頭で記載させていただきます。
最終面接では、自分の希望する部門のトップである役員や、企業の代表者が
あなたを採用するかどうかの最終的な決断をする面接です。

 

人事、現場担当者の判断は社内的にはあくまで提案で決定ではありません。
最終面接での代表者・役員の「判断」には「大きな責任」が発生するため
これまでの面接とは、内容も意味合いも大きく変わってきます。

 

一般的に、最終面接の目的は以下となります。
・主に経営者/役員クラスが参加し、最終的な入社可否の決断をすること
・求職者(学生側)にとっても、最終面接を通して「この企業に入社し、頑張っていくんだ」という覚悟など、最終的な意志を固めること
上記を確認するために、人事/経営者/役員は最終面接を行います。

 

では、具体的に最終面接と一次・二次面接などの、違いについて見ていきましょう。

 

② 最終面接と一次・二次面接で異なる重要ポイント

最終面接は採用決定権を持つ人が実施する
一次・二次面接は若手社員や人事/現場のマネージャー等が参加するケースが多いですが
最終面接ではほとんどが、役員/経営者など、募集部門TOPの責任者など
「採用決定権」の所有者が参加します。

企業側が、最終面接で確認したい内容

・入社後、弊社で活躍してくれそうか
・企業理念/社風と合いそうな人物か
・入社意欲が高いか、入社希望の理由が明確か

企業側が、最終面接で特に重視するポイント

・仕事に前向きに取り組んでくれそうか、目標達成意欲が薄くないか
・企業/事業に興味関心があるか、入社意欲が高いか
・すぐに辞めてしまわないか、まだ具体的でなくとも将来のキャリアプランについて考えているか
・うまくいかないことがあった際など、ひたむきに取り組むストレス耐性があるか

経営者が、最終面接で確認したいこと

・総合的に見た時、「弊社にマッチした人材」かどうか?
・経営者の考え方や、企業が取り組むミッションへの共感があるか?
・短期的ではなく、中長期的に見て必要な人材であるか?

最終面接ではあまり重視されないポイント

・論理的思考力
・情報処理能力
・スキルセット

 

最終面接では、スキル面以上に、長期的な観点や、企業経営する目線での

採用可否を判断しています。
どのような面接内容にせよ、これが最後のチェックになることは間違いなく、
また、一次・二次面接などでの基本的なスキル確認の内容とは異なり、
求職者(学生)の考え方/人物像/意欲などを見られている、ということを理解して
本番当日を迎える必要があります。

 

求職者側(学生)も、相手(企業)を見極める心構えも必要
最終面接では「企業に自分の入社可否を判断される」という考えだけではなく、
あなた自身も「この会社に本当に入社するべきか判断する」ための時間であることも
忘れてはいけません。

 

・自分の強みを活用して、働くことの出来る環境であるか?
・このような人物になりたい、一緒に働きたいと本音で思える社員や経営者がいるか?
・自分が大切にしたい考え等を共感してくれそうか?
・自分自身のことも大事にしてくれそうな企業であるか?
・就職活動を早く終えたい気持ちが先走り、入社の決断をしていないか?

 

上記内容など、求職者(学生)自身も、最終判断をする意識を持ち
自分の本音に嘘をつかず、本音の決断をするための時間(面接)に出来るよう

当日を迎えましょう。

 

③ 本番までに実施すべき準備内容

最終面接までに準備すべき内容に関しては
やはり下記2点は特に重要かと思いますので、改めて確認していきましょう。
・企業情報の再確認
・最終面接時に想定される質問/回答の準備

企業情報の再確認

最終的な入社判断の材料にするだけでなく、
入社意欲の高さを判断する際にも使われるので、必ず確認しておきましょう。
以下のような情報を念頭に置いて面接に臨めると良いでしょう。

 

【企業の過去に関する情報】

・会社の設立日は?
・設立して約何年経過しているか
・どのような変遷がこれまでにあったか

 

└企業のホームページ内の、概要/沿革ページなどに記載があります。

 

 

【企業の現在に関する情報】
・最近リリースされた新商品や事業内容などはあるか
・現在の主力商品/主力事業はどのような内容か
・現在の社内体制(各部署の構成など)はどのような構図か

 

└WEB上での情報を確認しましょう。
最近ニュース等で取り上げられたものがあれば、
特に念入りに最新情報を収集しておいましょう。
上場企業の場合は、収支報告書やIRなども確認しておいて損はないかと思います。

 

 

【企業の未来に関する情報】
・企業として、どのようなミッションを達成していく予定か
・今後どのようなビジネスを、新たに展開していく予定か
・どのようなビジョンを描いているか

 

└代表取締役社長のインタビュー記事などがないかWEB上で確認しましょう。
役員クラスや代表などの目指す未来や考え方については、
自分の考える内容や方向性と合っているか確認しておくことをおすすめします。
これらを確認せずに入社した際、「何か思っていた会社や雰囲気と違う」と
思うことがあり、早期退職などの問題にも繋がる可能性もあるので
企業側と自分にとっても、将来のためにすり合わせしておきましょう。

 

└余裕がある場合、関連する業界トレンドや、業界内での競合の取り組みも
知っておけると、更に良いでしょう。
興味のある業界が複数ある方もいらっしゃるかと思いますが
主力商品の該当する業界については、その構図などを認識しておくことはとても重要です。

 

最終面接時に想定される質問/回答の準備

冒頭でも記載した通り、最終面接では「本当にこの人を採用するべきか?」を
判断するための確認質問が出てきます。
下記の質問などに対しては、きちんと自分の意志と言葉で回答しておけるようにしましょう。
※準備というのは回答内容の丸暗記する等ではなく、
自分の頭で考え、自分の言葉で、本番の面接時に回答(会話)できるようにしておく、という意味です。

 

【志望理由】
・弊社を志望する理由を教えてください
・弊社の同業他社ではなく、なぜ弊社を志望してくれましたか
・弊社の社風/理念などと、ご自身の考え方との合致する部分に関して
どのように考えていますか

 

【入社までの流れについて】
・もし弊社から内定を出した場合、どの位の期間でお返事をいただけますか
・他の企業様の選考状況を踏まえ、内定が複数出た場合
最後はどのようなポイントで、入社企業を決断されますか

 

【自己理解・自己アピール】
・学生時代にどのようなことを注力しましたか
また、注力した結果どのようなことを学べましたか
・弊社で活かせると思う、ご自身の強みは何でしょうか
・あなたがこれまで学んだことで、弊社で活かせそうな内容はありますか
・学生時代の課題解決の経験について、どのような取り組みをされてきましたか
・これまでの人生で失敗/挫折経験はどのような内容ですか
また、その問題に対してどのように取り組み、解決されてきましたか
・集団で何かを実施する際、あなたはどのような役回りをすることが多いですか
・ご家族や友人などから、あなたはどのような人と言われることが多いですか
・これまでの人生の中で、一番心に残っている挑戦はどのような内容ですか

 

【業界理解】
・この業界は今後どのように変化していくと想定していますか
・なぜこの業界に興味を持ちましたか
また、最初に興味をもったきっかけを教えてください

 

【企業理解】
・なぜ弊社に興味を持ってくれましたか
・複数の面接を通して、弊社への印象は変わりましたか
また何か感じたことがあれば教えてください
・弊社の事業の中で、特に興味のある事業を教えてください
また、その事業に興味をもったきっかけを教えてください
・弊社の社員に対する印象を教えてください

 

【入社後のイメージ】
・入社後にやりたいこと(職種/仕事内容など)は何でしょうか
・入社した後の、現時点で考えるキャリアプランを教えてください
・入社してあなたが実現したいことはありますか(目標など)
・入社後に取り組みたいことがあれば、その理由と共に教えてください

 

【キャリアプラン】
・3年後、5年後、10年後、あなたはどのようになっていたいですか
・人生において夢はありますか
また、その夢を実現するためには、どのような行動が必要か教えてください

 

【その他、社会人基礎力を問う問題など】
・最近読んだ本と感想を教えてください
・最近読んだ映画と感想を教えてください
・最近気になっているニュースを教えてください
・これまで実施したことのない、未経験の内容に関して
新たに挑戦してみたいことはありますか

 

④最後に(まとめ)

ここまで、最終面接の目的/ポイント/準備内容についてお伝えしました。
最後に、「どれだけ準備をしても、面接が終えるまでは不安になってしまう」かと思いますので、
最終面接に向けた心構えについてお伝えしようと思います。

 

最終面接で、自分の中で疑問が出た時に相手に合わせ
「本音ではないことを答える」必要はありません。
「なぜこの企業に志望しているのか」「この企業に入社後、自分はどのような社会人での人生を歩んでいきたいか」などを、入社後のミスマッチが起きないためにも
「本音で伝える」ことが特に大切かと思います。

どれだけ準備をしても、わらかない質問が来ることももちろんあるので
その際は、正直に「わからない」と伝えることも
適当な回答をして、つじつまが合わなくなってしまうしまうよりかは
信頼関係を作れるのではないでしょうか。

 

そのために持つべきスタンスは「受かりに行く」というものではありません。あくまで「意思決定をするために必要なコミュニケーションを取る」、「企業と自分のマッチングを図る」という気持ちで臨みましょう。
そのために必要なのは、「自分の中での分からない要素を、質問を通じて明らかにしていく」こと、「自分の意見や見立てを表明し、相手とのすり合わせをおこなう」ことです。自分とのマッチングを図るうえで必要なことは(いくつかのタブー質問は除き)積極的に聞いていきましょう。

 

最終面接は審査される場ではなく、相互理解の場として捉え
納得のいく最終面接を実施して頂ければと願っております。

 

ここまで長文を読んでいただき、ありがとうございました。
こちらの記事を少しでも参考にして頂けますと幸いです。
納得のいく就職活動を、心より応援しております。

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