就活の『座談会』で何を得る?就職後のギャップを最小限にするには?!

2022.09.14
#企業分析#働き方#就活基礎知識#自己分析

こちらの記事では、「座談会ってなに?」「本当に必要なの?」というところから、好印象な質問やNG質問についてもご紹介します!

 

座談会の価値を最大化する方法について書いているので、「座談会って行く意味ってあるの?」と思っている人こそ読んでいただければと思います。

 

1,座談会とは何か

就職活動における座談会は、説明会の直後に社員と学生が話をする場のことを指します。

 

説明会が会社発信で行われるのに対し、座談会は学生が気になることを企業に質問していく形式で行われます。一般的に、座談会は数人の社員を複数人の学生で囲み、質問を行うという形式で開催されます。

 

説明会後に社員との交流の場として設けられる場合と、座談会のみで企画される場合があります。座談会は開催される時期によっても企業側の目的が違うこともあるので十分注意しましょう。

 

また、人事・採用担当者は、座談会を通して学生の本来の姿を見ています。

先輩社員への話し方や、メモを取るかどうか、他の学生ともコミュニケーションを取るかどうかといったところです。

 

少し砕けた雰囲気だからこそ見られるところでもあります。

その他にも、現場レベルなどで実際に働いている方とお話しをしてもらうことで自社の風土などをより理解してもらい、採用のミスマッチを減らす役割もあります。

 

 

座談会とは、学生・企業側どちらにとってもミスマッチを防ぐ手段といえるでしょう。

①座談会当日の流れ

主に各部署の社員の人たちが最初に自己紹介をして、興味を持った社員の人の話を就活生が自由に聞いて回る場合です。就活生の人数は社員1人に対して3人~15人ほどになり、就活生が15人もいると質問が1回しかできないことや社員の人の声が聞き取りづらいことがあります。

 

就活生の人数が少ないほうが、深く社員の人と話ができるので、部署や経歴にとらわれずに人数が少ない社員の人の話を聞きに行くのも1つの方法です。

 

また、担当の社員によって質問は挙手制であったり、端から順になる場合もあるので必ずしも全員が質問できる訳でもないということには注意が必要です。

 

②座談会の注意点

1つ目に、座談会参加の注意点としてはまず、質問を最低5問は用意することです。

 

実際に現場に行ってみないと規模感がわからない場合があります。また、自分がしようとしていた質問を別の誰かにされてしまうなんてことも座談会では多々あります。座談会参加前に企業研究を必ずし、そうなったときに焦らないように質問は多く準備しておきましょう。

 

 

2つ目に、聞く姿勢が大事だと筆者は考えています。

 

筆記用具の準備はもちろん、せっかく話をしてくださっているのに別の方向を向いてしまったり、違うことをしているのは大変失礼な行為になりますし、常識だろうと思う方がほとんどだとは思いますが意外と少しの気のゆるみも話している側にはわかります。説明会などで一度聞いた覚えのある質問などの時に、今一度注意しましょう。

 

 

3つ目に、服装についてです。

 

座談会だけの場合、「私服でご参加ください」と連絡される場合も多いかと思います。ですが、こちらは基本オフィスカジュアルで参加してください。社会人になった今ならよくわかりますが、そんな恰好で会社に出勤するか?と客観的に見て思う服装はやめておきましょう。あくまで座談会でお話ししてくれる社員は仕事で来ています。また、机などがない状態での着席の場合も大いにありますので、スカートを着用される方は丈にご注意ください。

 

③座談会の参加意義

 

1つ目に選考に直結する可能性が無きにしも非ずです。

タイミングにもよりますが、何度も座談会を開催している会社であれば、座談会に出席がない=自社は第一志望ではないと受け取られる場合もあります。

 

2つ目に、OB・OG訪問と比べてリラックスした雰囲気で行われるため、よりフランクに話を聞くことができます。

周りの学生の雰囲気も含め、会社の雰囲気も知ることができ、入社後のギャップ・ミスマッチを減らすことが可能です。

 

3つ目に、座談会は他の学生とも意見交換がしやすい事です。

休憩時間がもちろん設けられているのでその間などにお話しをすると思わぬ情報が得られたりもするので、是非たくさんの人に話しかけてみましょう。

また、座談会であった社員と入社後先輩として再会なんてこともあり得る話なので積極的に参加しましょう。

 

2,座談会の質問内容

質問内容について以下でお伝えしていきます。

 

前提として、質問は必ずすること。挙手等の積極性を見せることが大切です。

 

また、お礼などの礼儀もポイントとなります。

「本日はお忙しい中、お時間いただき誠にありがとうございます」などの御礼を伝えてから自己紹介を行い、質問に入りましょう。また、質問に回答いただいた後もきちんと御礼を伝えましょう。

 

①好印象質問について

質問の方向性からも志望度合いが見えるものです。

実際に働くことをイメージした質問の方が、より好印象を与えることができます。

 

話を聞く社員の経歴から質問内容を変えることで理解を深めることができます。

例えば、年次の高い社員には入社後のキャリアプランについて、希望部署の社員であればどうすればその部署に配属されやすいかや部署ならではのやりがいなど、基本的に社員は学生に情報を伝えてあげたいという気持ちで参加しているはずなので、質問の傾向を定めることは重要です。

 

他の学生が質問した内容からさらに一歩踏み込んだ質問をすることも人事担当者側からのウケは良いです。

熱意も感じられますし、現状の把握能力にも長けているという印象が持たれます。

 

そして重要なのは質問の核を明確にすることです。質問をした結果、欲しかった答えと違うなんてことはよくあります。なので質問をする側は、より具体的に何を聞きたいのかを明確に伝える必要があります。座談会の参加社員もある程度質問を想定して参加しているはずなので変化球より深堀りに重きを置きましょう。

 

【好印象質問】

・事業・業務内容について

・社風について

・求める人物像について

・(座談会出席社員の)キャリアについて

など、前向きな質問をしていきましょう。

その他こちらのサイトで質問例を確認できます。

https://www.theport.jp/portcareer/article/9568/

 

 

②NG質問について

座談会に出席をするからにはもちろん質問をするべきです。ですが、してはいけない・してしまうと印象が悪くなる質問もありますので注意しましょう。

 

【NG質問】

・企業HP、パンフレットを読めば分かる質問

・福利厚生・給料について

・プライベート(座談会出席社員の)について など

 

調べればわかる内容については、わざわざ座談会で質問する必要がありませんし、そんな質問をしてしまうと企業研究ができていないと思われるでしょう。

 

福利厚生や給与については、気になる内容かとは思いますが、あまり良い質問だと受け取られることはないようです。働くことに後ろ向きだと捉えられたり、福利厚生を目当てにしているのではないかと受け散られてしまう場合もあるようです。なぜその質問をするのか、具体的な理由がある場合は経緯を説明しつつ質問をすればよいでしょう。

 

そして、社員のプライベートについての質問ですが、こちらは質問を受けた社員によって変わるでしょう。プライベートについて公にしたくない人もいるので下手をすればハラスメントにも関わる問題なので、座談会ではあくまでも会社についての質問をしましょう。

 

こういった質問の他にもNG行為があります。

 

【NG行為】

・自己PRをする

・自分本位の質問をする

・座談会社員や他の学生に意見をする

・自分ばかり質問を行う など

 

全て、チームワークの取れない自己中心的な人物だと思われるでしょう。

 

ここは座談会であり、面接ではないので自己PRをされても困惑されるだけですし、自分本位の質問、例えば「私の第一印象はなんですか」や「私は御社に合うと思いますか」などは他の誰のためにもならない質問なのでやめておきましょう。この質問については友人や自己分析で完結させるべきだと筆者は考えます。

 

また、他の出席者に意見をしたいと思うこともあるかもしれませんが、ここは座談会なのでそこに口をはさむのは少々失礼かと思いますので場をわきまえましょう。

 

そして、ここに書いている最後が自分の質問ばかり行うということなのですが、もちろん志望度が高ければそれだけ質問をしたいことがあるでしょうが、仕事をする上での協調性が見られていると考え、我慢しましょう。時間が余って誰かないか聞かれた時に質問をするのが最もスマートです。聞き足りないことがあれば、座談会終了後に主催者に声がけをしてみる程度に留めましょう。

 

 

3,まとめ

座談会を必要だと思っていなかった学生もいるでしょう。

 

ですが、座談会とは入社前に企業の内部に最も近づくことのできる手段だと考えてみてください。インターンや説明会で見えなかったことが見えてくるかもしれません。

 

また、参加前はこの会社しかない!と思っていた場合でも、たくさんの人と話をすることによって視野が広くなると思います。

 

目標や夢を追いかけて入社を決めることも素晴らしいですが、風土・雰囲気が自分に合っているであったり、夢だけじゃない何かがあれば入社してから多少の困難やギャップが感じられても乗り越えていけるかもしれません。

 

今の時代転職をすることは珍しくありません。

ですがそれは「何かが嫌で逃げる」というよりも、自身のステップアップのための転職であってほしいと思っています。

 

学生の就活は最も情報吸収力が高い時期ですので、その時間を無駄にせず、座談会や交流会などがあれば積極的に参加してください

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