「面接で敬語がパッと出てこない……」「自分の言葉遣いが不自然で、評価を落としていないか不安……」
結論として、面接での言葉遣いで最低限押さえるべきは「御社と貴社の使い分け」「一人称はわたくし」「了解しましたはNG」の3点です。どんなに素晴らしい自己PRを用意しても、たった一つの言葉遣いのミスで「ビジネスマナー不足」と判断されてしまうのが就活の現実です。この記事では、就活面接でそのまま使える正しい言葉遣い一覧を最低限のポイントに絞って解説します。
言葉遣いは「その人の育ち・教養・相手への敬意」が現れる部分です。面接官はスキルと同時に、一緒に働きたいと思える人物かを言葉遣いで判断しています。特にホワイト企業ほど社内外のコミュニケーションを大切にするため、正しい敬語を使える学生は高く評価される傾向があります。
◆ この記事でわかること
- 就活面接での正しい言葉遣いと敬語の基本5つ
- 「御社」「貴社」の使い分けなど頻出ミス
- 面接官がチェックしているNGワード3選
- 面接で使える言い換え一覧
- 場面別・シーン別の正しい言葉遣い例文
- 面接直前チェックリスト
- よくある疑問Q&A
【5秒チェック】就活で間違いやすい言葉遣いの正解
まずよく間違える4つのシーンを確認しておきましょう。
| シーン |
NGな表現 |
正しい表現 |
| 相手の会社を呼ぶとき(話し言葉) |
貴社(きしゃ) |
御社(おんしゃ) |
| 承諾・返事をするとき |
了解しました |
承知いたしました |
| 自分の一人称 |
僕・自分・俺 |
わたくし |
| 面接の受付で |
〇〇さんに会いに来ました |
〇〇様とお約束で伺いました |
就活面接での正しい言葉遣いの基本5つ
① 「です・ます調」で話すのが大原則
難しい敬語よりも、まず「です」「ます」を徹底することが第一歩です。丁寧語を使うだけで、面接官に真摯な印象を与えられます。どれだけ完璧な敬語を使っても、語尾が「〜ですね」「〜なんですよ」と崩れていると印象が大きく下がります。
② 「御社」と「貴社」を正しく使い分ける
◆ 御社・貴社の使い分け
- 御社(おんしゃ):面接など「話し言葉」で使う
- 貴社(きしゃ):ESや履歴書など「書き言葉」で使う
「会話は御社、文章は貴社」と覚えましょう。
その他:銀行→御行(おんこう) 病院→御院(おんいん) 学校→御校(おんこう)
③ 一人称は「わたくし」
「僕」「自分」はもちろん、無意識に出てしまう「お父さん」「お母さん」などの日常語も絶対に避けましょう。面接では「わたくし」が最も丁寧で正しい一人称です。

④ クッション言葉を使いこなす
発言を柔らかくする「クッション言葉」を使うと、気遣いのできる印象を残せます。特に面接で質問に答える前・逆質問をする前に一言添えると洗練された印象になります。
★ よく使うクッション言葉
- 「恐れ入りますが……」
- 「よろしければ……」
- 「失礼ですが……」
- 「お手数をおかけしますが……」
- 「差し支えなければ……」
- 「大変恐縮ですが……」

⑤ 言い換え一覧を覚えておく
日常で使いがちな表現を面接にふさわしい言葉に言い換えましょう。
◆ 面接で使える言い換え一覧
- あとで → のちほど
- ちょっと → 少々
- すごく → とても・大変
- すみません → 申し訳ありません
- わかりました → かしこまりました・承知いたしました
- いいですか → よろしいでしょうか
- どうですか → いかがでしょうか
- だれですか → どちらさまでしょうか
- ありません → ございません
- なので・だから → ですので・ですから
- 大丈夫です → 問題ありません
- 参考になりました → 勉強になりました
- おられますか → いらっしゃいますか
面接官がチェックしている「控えるべき言葉遣い」3選
! NG1:二重敬語
「お越しになられますか」は尊敬語が重複したNG表現。「お越しになりますか」が正解。「〇〇部長様」もNG→「〇〇部長」または「部長の〇〇様」が正しい。
! NG2:「了解しました」「ご苦労様です」
どちらも目下の人に使う言葉です。「承知いたしました」「お疲れ様です」に言い換えましょう。
! NG3:「させていただく」の連発
許可を得て恩恵を受ける場面以外は不自然です。「アルバイトをさせていただいています」ではなく「アルバイトをしています」で問題ありません。
場面別・シーン別の正しい言葉遣い例文
受付到着時
■ 受付での正しい言葉遣い
✗ NG:「〇〇さんに会いに来ました」「面接に来ました」
✓ OK:「本日〇時より面接のお約束をいただいております、〇〇大学の〇〇と申します。人事部の〇〇様にお取次ぎいただけますでしょうか。」
入室時
■ 入室時の正しい言葉遣い
✗ NG:「失礼します」だけでノックして入る
✓ OK:3回ノック→「どうぞ」を確認後に入室→「失礼いたします」と一礼→ドアを静かに閉める→「〇〇大学の〇〇と申します。本日はよろしくお願いいたします。」
面接中・質問に答えるとき
■ 質問への返答で使える言葉遣い
✗ NG:「そうですね〜」「えー、まあ……」「〜みたいな感じで」
✓ OK:「ご質問いただきありがとうございます。わたくしの〇〇の経験についてお話しいたします。」
逆質問をするとき
■ 逆質問で使える言葉遣い
✗ NG:「質問があるんですけど……」「〇〇って何ですか?」
✓ OK:「差し支えなければ〇〇についてお伺いしてもよろしいでしょうか。」「恐れ入りますが、〇〇について教えていただけますでしょうか。」
退室時
■ 退室時の正しい言葉遣い
✗ NG:「ありがとうございました」だけで退室する
✓ OK:「本日はお忙しい中、お時間をいただきありがとうございました。どうぞよろしくお願いいたします。」→一礼→ドア前で再度一礼してから退室
正しい日本語・マナーを学べるおすすめ資格3選
◆ 秘書検定
社会人としてのマナーが総合的に学べる人気資格。自己PRの材料としても汎用性が高い。公式サイト
◆ サービス接遇検定
接客業・サービス業志望者に特におすすめ。応対技術や口のきき方が磨かれる。公式サイト
◆ 日本語検定
正しい日本語を扱う能力を測定する検定。言葉遣いの基礎を学び直したい方に最適。公式サイト
面接直前チェックリスト
◆ 面接直前に確認すべき言葉遣いチェックリスト
- □ 一人称を「わたくし」に統一できているか
- □ 「御社」(話し言葉)と「貴社」(書き言葉)を使い分けられているか
- □ 「了解しました」を「承知いたしました」に言い換えられているか
- □ 「大丈夫です」を「問題ありません」に言い換えられているか
- □ 「なので・だから」を「ですので・ですから」に言い換えられているか
- □ 「参考になりました」を「勉強になりました」に言い換えられているか
- □ クッション言葉(恐れ入りますが・差し支えなければ)を使えているか
- □ 「させていただく」の多用を避けられているか
- □ 受付での第一声を練習しているか
- □ 逆質問の言葉遣いを準備しているか
よくある疑問Q&A
Q. 面接で言葉遣いを間違えたらどうすればいい?
気づいた時点で「失礼いたしました」と言い直せば問題ありません。一度の言葉遣いのミスで選考に致命的な影響が出るケースは少ないです。むしろ間違えた後に慌てて話が崩れる方が印象が悪くなります。落ち着いて言い直してから話を続けましょう。
Q. 「御社」と「貴社」を使い分けられるか不安な場合は?
面接(話し言葉)では常に「御社」を使えば間違いありません。「貴社」は文章(ES・メール)の時だけと覚えれば迷いがなくなります。面接中にESを読み上げるような場面でも「御社」と言い換えて問題ありません。
Q. 「そうですね」は面接で使ってもいい?
質問の冒頭で使うと考えている印象を与えられますが、多用するとカジュアルな印象になります。「おっしゃる通りです」「ご指摘の通りかと存じます」などの言い換えを意識しましょう。一度だけ使う分には問題ありません。
Q. 銀行・病院・学校を受ける場合の「御社・貴社」の正解は?
業種によって使う言葉が異なります。銀行は「御行(おんこう)」、病院は「御院(おんいん)」、学校・大学は「御校(おんこう)」が正解です。ただし迷った場合は「御社」を使っても大きなマイナスにはなりません。
Q. 面接での言葉遣いはどうやって練習すればいい?
声に出して練習するのが最も効果的です。自己PR・志望動機を「わたくし」始まりで声に出して練習し、スマートフォンで録音して自分の言葉遣いを客観的にチェックしましょう。家族や友人に面接官役をお願いするのも効果的です。
まとめ

◆ この記事のまとめ
- 面接での言葉遣いはまず「です・ます調」の徹底から
- 「御社」は話し言葉・「貴社」は書き言葉。銀行→御行・病院→御院・学校→御校
- 一人称は「わたくし」が面接での正解
- 「了解しました」「ご苦労様」「〜させていただく」の多用はNG
- 受付・入室・逆質問・退室など場面別の言葉遣いを事前に練習しておく
- 面接直前に言葉遣いチェックリストで最終確認する