就活にはずせない、一般常識と基本マナーとは!?

2022.11.15
#働き方#就活基礎知識#自己分析#面接対策

就職活動では、様々な能力や経験とともに人としての常識や礼儀・マナーを見られています。採用担当者は、社会人になるにふさわしい準備がなされているかどうかを必ず確認しています。 身だしなみ、言葉遣いはもちろんのこと、常識ある社会人として見てもらえるよう、行動基準を身につけるようにしましょう。

常識ある行動の基本

【1】時間を守る

ビジネスでは「遅刻厳禁」です。現地には、約束時間の15分前に到着し、身だしなみを整えて、受付を訪れると良いでしょう。交通機関の乱れなども予想されます。時間には余裕をもって、早めに行動しましょう。

 

【2】後始末をきちんとする

試験会場では、帰る時に椅子を机にきちんとしまいましょう。また、筆記試験の際に出た消しゴムのカスはそのままにせず、手で集めティッシュペーパーで包み、持ち帰るようにします。

 

【3】無責任な情報を発信しない

近年、就職活動の試験情報や企業の印象をSNSに書き込み発信するケースが増えており、企業に迷惑をかけています。 LINEやTwitter、インスタグラムなどに投稿することは誰にも迷惑をかけない常識ある内容にすることが、社会人の行動と言えます。

 

【4】出席・欠席は必ず連絡する

参加希望や欠席、遅刻などは必ず事前に連絡を入れてください。無断欠席は、社会人として非常にマナーの悪い行動です。一人の学生の行いが大学全体の印象を悪くします。出席の意思の確認には必ず期日までに回答し、予定どおり到着できない場合は、できるたけ早くに連絡を入れるなど明確な態度を先方へ示してください。

 言葉遣い

就職活動では、採用担当者と敬語で話すことが基本です。言葉遣いは、社会人になる準備ができているかどうかの判断材料となります。聞いた相手が不快になるような軽薄な言葉遣いや学生言葉はやめましょう。基本的な敬語のパターンと就職活動でよく遣う言葉についてしっかり身につけるようにし、普段から気を付けて話す努力を継続しましょう。

 

 

日常的に良く使っている「不適切な敬語(バイト敬語)(学生言葉)」は不快な印象を与えてしまうので、使わないでください。また、学生が採用担当者に対して使うと失礼になってしまう表現があるので、普段から気を付け使わずに話す練習をしてください。

 

(例)不適切な敬語

「~のほう」
✕「ゼミナールのほうでは、商店街の活性化のほうを行いました」
◯「ゼミナールでは、商店街の活性化について調べました」

 

「~になります」
✕「こちらが履歴書になります」
◯「こちらが履歴書です」

 

「よろしかったでしょうか」
✕「提出書類は以上でよろしかったでしょうか」
◯「提出書類は以上でよろしいでしょうか」

 

(例)学生言葉

・わたし的には、~っていうか、~みたいな、~とか、やっぱ
~のかたち、微妙です、ありですね、~じゃないですか など

 

・「自分は」「僕は」(✕) →「わたしは」(◯)

・「やっぱ」(✕) →「やはり」(◯)

 

(例)目上の方に使うと失礼な印象になる表現

「御社の人たち」
└敬語表現になっていません。
◯「御社の方々」が適切な表現です。

 

「社員の方々の前向きで努力を忘れない姿勢に感動しました」
└いずれも、目上の人に使う表現としては不適切(偉そうな印象を与えるため)です。
◯「社員の方々が、とても熱心に仕事に取り組まれている姿勢に感銘を受けました」が適切な表現です。

 

「人事部の田中様はおられますか」
└「おる」は謙譲語なので自分の動作に使います。「~られる」をつけても尊敬表現にはなりませんので気をつけて下さい。
◯「人事部の田中様はいらっしゃいますか。」が適切です。

 

「工場見学は、すごく参考になりました」
└「参考になる」は目上が目下の人に対して使う表現のため不適切です。
◯「工場見学は、大変勉強になりました」が適切です。

電話

就職活動では、会社説明会や面接の予約で企業に電話をかけることがあります。逆に、面接日時などは採用担当者から電話で連絡がくるケースもあります。落ち着いてきちんと対応できるように、普段から電話のマナーを身に付けておきましょう。まずは、大学で開講する模擬面接やマナー講座の申込、欠席の連絡時に名乗ることから始めてください。

 

【1】自分が誰かを名乗る

電話をかけた時も、かかってきた電話に出る時も、まず自分の氏名をはっきり言います。必ず名前を先に言ってください。大学に電話をかける時も同様です。「電話がかかってきたんですけど〜」ではなく「◯◯様ですか?わたくし札幌大学地域共創学群◯◯専攻4年◯◯と申します。お電話をいただきましたので折り返しおかけいたしました」と明るくはっきり言います。

 

【2】電話をかける時は、筆記用具、メモ、スケジュール帳を用意する

静かな場所を選び、メモをとりやすいように着席して電話をかけます。

 

【3】時間に配慮する

企業の忙しい時間(始業時間直後、昼休み前後、終業時間間際など)を避けることが望ましいです。

 

【4】相手の状況を確認してから、用件に入る

電話では、まず相手の状況を確認し、許可を得てから話し始めます。「◯◯の件でお電話したのですが、ただ今、お時間よろしいでしょうか」

「お忙しいなか、申し訳ございません。◯◯の件ですが、ご担当の方はいらっしゃいますでしょうか」

 

【5】用件は、「結論」から先に話し、手短かに

ダラダラ話して、相手に余計な時間をとらせない。

 

【6】知らない番号にもはっきり名乗って出る

就職活動中はどこから連絡が来ても良いように、はっきりしっかり電話に出ましょう。

 

【7】先方からの問いかけにはハキハキと答える

「はい」「かしこまりました」「支障ございません」「ありがとうございます」など反応しながら対応します。

 

【8】最後に、必ずお礼を言う

採用担当者との電話で焦ってしまうかもしれませんが、忙しいなか対応していただいたのです。お礼の言葉をきちんと述べましょう。「お忙しいなか、ありがとうございました。それでは、失礼いたします」

 

【9】受けた電話は、先方より先に電話を切らない

ビジネス電話では「かけた方が先に切る」ことが基本ですが、企業にかける場合は、こちらからかけた電話でも後に切るようにします。まず、企業の方が電話を切るのを待ちましょう。

 

【10】留守電設定、呼び出し音も就活用に

企業の方からの大切なメッセージを聞き逃さないよう、就職活動期間中はメッセージ録音機能の設定をしましょう。学生気分が抜けない印象を与えやすい待ちうたはやめて、通常の設定に戻しましょう。

まとめ

就活生にとってはまだ馴染みのない振る舞い、言葉遣い、ビジネス電話など、慣れないからこそ、積極的に挑戦していく必要があります。いきなり就活本番で失敗をしたくないという方は、就活生同士での練習や、インターンシップなどでビジネス電話に慣れておきましょう。

 

初めての就活では覚えることなどがたくさんあり、全てを最初から対応しようとすると、しんどくなることがあります。

 

まずは要点を押さえ、特に重要で外してはいけない内容から身に着けていくといいでしょう。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
皆さんの就活が納得のいく形で進まれることを願っております。

関連記事