目次
SHLは国内で7800社以上の企業に導入されている適性検査ツールです。
就活の際だけではなく、配属・異動・昇進など、あらゆる場面において個々の知的能力・パーソナリティの測定に利用されます。
配属先の検討情報にも活用ができるため、離職率改善にも役立てられています。
他にも、合格者属性・不合格者属性としてデータが蓄積されていくため、企業によっては今後の足切り基準として活用する場合もあるでしょう。
一般に多く知られているSPIテストとの違いとしては、出題の難易度にあります。
SPIテストは比較的シンプルな問題を素早く解いていくことが求められるテストなので、初見の場合でもある程度正答できるという人も多いでしょう。
しかし、SHLテストセンターで出題される問題では、長文や図表が用いられているものも多いため、事前の対策がなければ時間不足になる傾向が高いです。
SPIテストについては、下記の記事で詳しくまとめているのでぜひ参考にしてください。
また、このテストはすべてテストセンターで実施されます。
テストセンターとは、指定された会場でテストを受ける様式で、テストセンターでテストを受ける場合は事前予約が必要になるため、注意しましょう。
受験会場は、全国7都市(東京・大阪・名古屋・札幌・福岡・仙台・広島)に常設会場があり、就活のピーク時には臨時会場が全国47都道府県に設置されます。
2022年10月からはテストセンターの「オンライン会場」が設けられるようになりました。
オンラインの場合も予約が必要となります。
受検者は、自宅などで、テストセンターのマイページからログインをし、本人認証・有人監督のもと、パソコンで能力検査を受検します。
【持ち物】
<リアル会場>
・顔写真付き本人確認書類(運転免許証、学生証など有効期限内のもの)
・受検票
<オンライン会場>
・顔写真付き本人確認書類(運転免許証、学生証など有効期限内のもの)
・筆記用具(シャープペンシルまたは鉛筆)
・メモ用紙(A4サイズ2枚のみ)
※受験料無料
▼テストセンターの情報はこちら▼
テストの内容は「知的能力検査」と「パーソナリティ検査」の2つに分けられます。
合格ラインは企業ごとに独自設定しているため、一概には言えません。
ですが、目安として正答率が70%以上あれば、大手や有名企業であっても合格できるといわれています。
・計数(15分)
電卓の使用が不可。図や表を用いた問題が全29問出題される。
・言語(15分)
1000文字前後の文章1つにつき4問出題され、それが8セットで合計32問出題。
・英語(10分)
文章1つに対して問題は3つ出題され、それが8セットで合計24問。
長文読解が主で、文法や単語について問われることは少ない。
例:質問2
働き方の好みを測定するために使用される。
職場においてどのように動くかという意識のもと回答を行う。
正解、不正解は存在しない。
他の例題の確認はこちらから。
高校レベルの設問が多く出題されているため対策が必要です。
また、問題の傾向を知り、問題になれるためにも繰り返し問題集を解くように時間を作りましょう。
SPIにも言えますが、このようなテストの場合、時間配分が肝となります。
悩んでまで答えるより、わかる問題をより多く解答するよう心がけましょう。
日本語文章においてはとにかく長文を読む練習、重要な部分を見つけられるような練習が必要です。
逆に、英語に関しては単語力が関わります。
ですので、暗記は移動時間、その他は時間を見繕う等、スケジュールも確保しましょう。
【書籍】
SHLテスト(C-GAB)専門のテキストはあまり多くありません。
ご紹介している2つはかなり詳しいものなので、本屋などで確認してみてはいかがでしょうか。
■【玉手箱・C-GAB編】 これが本当のWebテストだ!
編集、著:SPIノートの会
https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000360358
■最新最強のCAB・GAB超速解法
著:日本キャリアサポートセンター
https://www.seibidoshuppan.co.jp/product/9784415233017/
■SHL公式ページ
shl社が提供しているもので、C-GABの模擬テストや例題を見ることができます。
https://www.shl.com/shldirect/jp/practice-tests/
SHLやSPI試験を就活に用いる企業も増えています。
これは、単に優秀な学生を集めたいという思いだけでなく就活に必要なものに対して、どれだけ努力ができるのかというところも見られているのではないかなと思います。
もちろん結果がすべてというわけではないですが、あまりにも点数が低いというのに関しては対策をしていない、ひいては志望度が低いのではないかという疑念や、必要なものに対して逆算してスケジューリングができないととらえられます。
たかが就活でのテストにはなりますが、努力をする・逆算してスケジュールを組むという社会に出てからも必要なプロセスなのでしっかり対策しましょう。