
インターンシップに含まれるグループワークは、就職活動の重要な選考要素のひとつです。「グループワークって何をするの?」「どんな役割を担えば評価されるの?」「発言が苦手で不安」——そんな学生に向けて、グループワークの種類・進め方・役割・評価ポイント・よくある失敗例と対策まで徹底解説します。
グループワークで評価されるのは「一番優れたアイデアを出した人」ではありません。チームの議論を前に進め、全員が力を発揮できる場を作れる人が最も高く評価されます。この記事でグループワークの全体像を理解し、準備をして本番に臨みましょう。
日本次世代企業普及機構 代表理事
岩元 翔
私たちは累計3,625社以上を審査し、650社以上を認定してきました。グループワークで評価されるのは「目立つこと」ではなく「チームへの貢献」です。発言量よりも、議論を前に進める一言や、意見をまとめる調整力が見られています。自分の役割を見つけ、チーム全体の成果に貢献する姿勢を示しましょう。
目次
グループワークと一口に言っても、出される課題のタイプによって求められる動き方は変わります。まずはどんな種類があるのかを知り、それぞれの特徴を理解しておくことで、当日どんなテーマが出ても落ち着いて対応できます。代表的な4つのタイプを見ていきましょう。

課題に対してグループで調査・議論し、最終的に発表を行う形式です。企業への新規事業提案・マーケティング施策立案・問題解決提案などのテーマが多いです。プレゼン型では論理的な結論・わかりやすい資料作成・説得力ある発表の3点が評価されます。最も一般的なタイプで、ほとんどのインターンシップで採用されています。
制作物(資料・プロトタイプ・マニュアル・企画書など)を共同で作成する形式です。各自の得意分野を活かした役割分担と、チームとしての完成度が評価のポイントになります。「誰が何を担当するか」という役割分担の明確さと、お互いの進捗を確認し合うコミュニケーションが重要です。
実際の企業課題や架空のシナリオに対して、解決策を考える形式です。コンサルティングファーム・外資系企業のインターンシップで多く採用されています。フレームワーク(SWOT・3C・4P・マーケティングミックスなど)を使いこなせるかが差がつくポイントです。事前にビジネスフレームワークの基礎を学んでおくと有利になります。
ビジネスゲーム・カードゲームなどを通じて、意思決定・チームワーク・リーダーシップを測る形式です。楽しみながら参加できますが、評価は常に行われていることを忘れずに真剣に取り組みましょう。特にゲーム型では「チームが勝てる行動を取れているか」「他メンバーの意見を活かせているか」が評価されます。
グループワークには、議論をスムーズに進めるための基本的な流れがあります。この型を知っておくと、限られた時間の中でも効率よく結論にたどり着けます。行き当たりばったりで進めるチームと、流れを意識して進めるチームでは、成果物の質に大きな差が出ます。
どのタイプのグループワークでも、基本的な進め方は共通しています。最初の数分間の使い方が全体の質を左右するため、以下のステップを意識して動きましょう。
議論全体の流れを管理し、全員が発言できる場をつくる役割です。積極的にリーダーシップを発揮したい人向けですが、「自分の意見を主張する」のではなく「議論を整理して前に進める」ことが本来の役割です。発言が少ないメンバーに意見を振ったり、脱線した議論を本題に戻したりできると高く評価されます。
出た意見をホワイトボードやメモに整理する役割です。ただ書くだけでなく、「今出た意見をまとめると〇〇と△△の2つですね」と要約・構造化できると、書記をやりながら議論の整理役もできて高評価につながります。
時間管理をする役割です。「あと〇分です」と定期的に声かけすることで、チームが時間内に結論を出せるようサポートします。タイムキーパーは「黙って時間を測るだけ」ではなく、適切なタイミングで声かけできるかどうかが評価の分かれ目です。
役割がない場合は積極的に発言・提案を行う役割を担います。重要なのは発言の「質より量」よりも「チームの議論を前進させる発言ができているか」です。他の人の意見を受けて「それに加えて〇〇はどうでしょう」と展開できると理想的です。
企業が観察しているのは「優れたアイデアを出せたか」ではなく、「チームに貢献できたか」です。以下の行動をできるだけ多く実践しましょう。
グループワークは「ぶっつけ本番」で臨むより、事前に準備しておくことで大きく成果が変わります。以下の準備をしておきましょう。
Q1. グループワークで評価されるポイントは?
チームへの貢献度です。発言の多さより、議論を前進させる発言や、他者の意見を引き出す姿勢が評価されます。一人で目立とうとするより、チーム全体の成果を意識しましょう。
Q2. グループワークでの役割は何がいい?
司会・書記・タイムキーパー・発表者など様々ですが、無理に役職を取る必要はありません。自分の得意を活かせる役割を選び、なければ「議論を支える発言」で貢献すれば十分です。
Q3. 発言が苦手でも評価される?
されます。「他者の意見を整理する」「議論をまとめる」「抜けている視点を補う」など、発言量以外の貢献方法は多くあります。質の高い一言は、量より評価されることもあります。
Q4. クラッシャー(議論を乱す人)がいたらどうする?
否定せず、議論の軌道に戻すのが得策です。「その視点も踏まえて、本題の〇〇に戻りましょう」と冷静に促せます。対立を避けつつ進行を立て直す姿は、高く評価されます。
Q5. 時間が足りなくなったときの対処法は?
残り時間を共有し、優先順位をつけることです。「残り5分なので結論をまとめましょう」と声をかけられる人は重宝されます。時間管理への意識も評価対象です。
Q6. 意見が対立したときはどうする?
どちらかを否定せず、両者の良い点を統合する方向で調整しましょう。「A案の〇〇とB案の△△を組み合わせては」と提案できると、調整力をアピールできます。
Q7. グループワークの準備はできる?
直接の準備は難しいですが、時事問題やビジネスの基礎知識を押さえておくと議論に貢献しやすくなります。また、日頃から「結論から話す」練習をしておくと本番で役立ちます。
Q8. 発表者は立候補すべき?
得意なら立候補する価値がありますが、必須ではありません。発表が評価のすべてではなく、議論への貢献も同等に見られています。無理に前に出るより、自分が貢献できる役割を選びましょう。
Q9. オンラインのグループワークで気をつけることは?
発言のタイミングと、相手の話を遮らないことです。オンラインは間が掴みにくいため、「よろしいですか」と一言添えると円滑です。うなずきやリアクションも積極的に示しましょう。
Q10. グループワークで落ちる人の特徴は?
自分の意見を押し通す・全く発言しない・他者の話を聞かない人です。協調性の欠如は最もマイナスに働きます。チームで成果を出す姿勢を忘れなければ、大きな失敗は避けられます。
