インターンシップで給料はもらえる?有給・無給の条件と時給相場を徹底解説

◆ この記事でわかること

  • ◎ インターンシップで給料がもらえる条件・もらえない理由
  • ◎ 有給インターンになる法律上の基準(労働者とみなされるケース)
  • ◎ 長期インターンシップの時給・給料の相場
  • ◎ インターンシップとアルバイトの違い
  • ◎ 103万円・130万円の壁への影響
  • ◎ 給料ありのインターンを探すポイント

自分の関心がある分野や将来のキャリアに関連した就業体験を行うインターンシップ。企業の採用ホームページや説明会ではわからない会社の雰囲気・社員の様子・業務内容をリアルにつかめることもあり、参加する学生が年々増えています。

そんなインターンシップですが、「給料はもらえるの?」「お金はどのくらい?」と疑問を持つ学生は多いです。結論から言えば、インターンシップには給料が出るものと出ないものがあります。この記事では、給料がもらえる条件・相場・アルバイトとの違い・税金への影響まで徹底解説します。

岩元翔

日本次世代企業普及機構 代表理事

岩元 翔

短期インターンは無給が多いですが、3か月以上の長期インターンでは有給が一般的です。給料の有無より「何を得られるか」を優先して選ぶのが基本ですが、同じ内容なら有給の方が継続しやすくモチベーションも上がります。103万円・130万円の壁はアルバイトと同じルールが適用されるので、有給インターンに参加する際は保護者と事前に相談しておきましょう。

◆ 関連記事:インターンシップとは?種類・時期・準備・当日の流れを完全解説【27卒・28卒版】

1. インターンシップで給料はもらえる?結論と理由

インターンシップで給料がもらえるかどうかは、インターンシップの期間・内容・企業の方針によって大きく異なります。一般的なルールを整理すると次のようになります。

◆ インターン給料の基本ルール

  • 短期インターン(1日〜1週間):ほぼ無給。企業説明・グループワーク・見学が中心で、実務への参加が少ないため賃金支払い義務が生じないことが多い
  • 中期インターン(2週間〜1か月未満):無給・有給の両方がある。実務に携わる内容であれば有給になるケースも
  • 長期インターン(1か月以上):有給が多い。実務を担当するため賃金支払い義務が発生することがほとんど

なぜ無給のインターンシップが多いのか

無給のインターンシップが多い理由は、実務を行わないコンテンツが多いためです。企業概要・業務内容の説明会・グループワーク・ディスカッションなど、企業を理解するための疑似体験的なものが中心の場合、インターン生が企業の生産活動に実質的に貢献していないため、給料を支払う法的義務が発生しません。

特に1DAYインターン・2〜3日のサマーインターンなど短期型は、この「疑似体験型」になることが多く、参加者全員が「ゲスト」として扱われます。企業としても多くの学生を受け入れるコストを考えると、無給が現実的な選択になります。

給料がもらえるインターンシップの条件

条件や状況によっては給料が支払われるインターンシップもあります。具体的には、インターン生が労働基準法の「労働者」とみなされる場合です。この場合、企業はインターン生に対して適正な賃金を支払う義務が生じます。

★ 「労働者」とみなされる2つの基準

  • 企業から実質的な指揮命令を受けているか:「この業務をやってください」と指示を受け、それに従って働いている状態。自由参加・見学のみの場合は該当しない
  • インターン生の成果・効果が企業に帰属しているか:インターン生が作った資料・成果物・提案が実際の業務で使われている。疑似体験のグループワーク成果物は通常該当しない

★ 具体例:社員と一緒に営業に出向いた / 会議資料を実際に作成して使用した / 顧客対応を担当した → これらは「労働者」とみなされ、給料支払い義務が発生します

 

2. 長期インターンシップは給料ありが多い|時給相場を解説

長期インターンで給料が出る理由

短期インターンシップは無給がほとんどですが、長期インターンシップでは給料が支払われる場合が多くなります。短期インターンシップの場合、企業にとって学生はあくまで「ゲスト」として扱われます。一方、3か月以上の長期インターンシップの場合、学生は「ゲスト」ではなく「社員・仲間」として扱われます。

実際の業務を担当して企業の売上・利益に貢献するため、その労働に対して給料が支払われるのは当然のことです。長期インターンでは社員と同じ目標を持ち、プロジェクトの一員として動くことになるため、貢献の対価としての報酬が発生します。

長期インターンシップの給料・時給相場(2026年版)

◆ 給料の形態と相場

  • 給与形態:時給制が最多。日給制・月給制の企業もある。業務委託契約(成果報酬型)の場合もある
  • 時給相場:1,000〜1,500円前後が多い(地域・業種・スキルによって差あり)
  • 営業職:売上・契約数に対してインセンティブがプラス支給されることも多い
  • エンジニア・プログラマー系:スキルが高ければ時給1,500〜2,500円以上になるケースも
  • 交通費:基本的に全額支給されることが多い
  • その他手当:昼食代・書籍代・資格取得支援などを設ける企業もある

無給インターンへの注意:長期にわたって実務に従事しているにもかかわらず給料が支払われない場合、労働基準法違反の可能性があります。「成長できるから無給でいい」という考えは企業側に都合の良い論理に乗せられている可能性があります。参加前に給与条件を必ず確認しましょう。

 

3. インターンシップとアルバイトの違い

インターンシップとアルバイトは混同されやすいですが、目的・業務内容・得られるものが大きく異なります。特に就活との関係においては、インターンの方が圧倒的に有利になる場面が多いです。

◆ インターンとアルバイトの比較

  • 目的:インターン=就業体験・スキルアップ・業界理解・キャリア形成 / アルバイト=収入を得ること
  • 業務内容:インターン=営業・企画・開発・マーケティングなど実務スキルを磨く / アルバイト=決まった作業の反復(接客・調理・レジなど)
  • 得られるスキル:インターン=ビジネス全体の流れ・提案力・分析力など / アルバイト=接客力・時間管理・チームワーク
  • 採用への影響:インターン=ESや面接で具体的な実績として強力にアピールできる / アルバイト=一般的なアピール材料
  • 給料:インターン=有給・無給の両方あり / アルバイト=基本的に有給(最低賃金以上)
  • 早期内定への影響:インターン=早期選考ルートに直結することがある / アルバイト=基本的に就活とは無関係

もちろんアルバイトが無意味というわけではありません。接客業で培ったコミュニケーション力・チームワーク・責任感は就活でも語れる経験です。ただし「学生時代に一番力を入れたこと(ガクチカ)」としてのアピール力は、長期インターンの実績の方が圧倒的に高いのは事実です。時間に余裕があれば、アルバイトと並行して長期インターンへの参加を検討しましょう。

4. 「103万円の壁」「130万円の壁」はどうなる?

有給インターンシップの収入は、アルバイトと同じように給与所得として扱われます。親の扶養に入っている学生は、アルバイトの収入と合わせた年間総収入が一定の金額を超えると、税金や社会保険の面で影響が出ます。事前にしっかり理解しておきましょう。

! 収入の壁まとめ

  • 103万円超:学生本人に所得税が発生する。親の「扶養控除」が受けられなくなる場合も(親の税負担が増加)
  • 130万円超:親の健康保険の扶養から外れる可能性がある。自分で国民健康保険料・国民年金保険料を負担することになり、手取りが大幅に減る
  • 150万円超:親が配偶者控除を受けている場合(共働き家庭)、配偶者特別控除の満額控除が受けられなくなる(親の税負担がさらに増加)

★ アルバイトの収入との合算で計算します。有給インターンに参加する場合は必ず保護者と相談し、年間の収入見込みを管理しましょう。

◆ 学生が取れる対策

  • 年間の収入をこまめに計算し、壁を超えそうな場合は勤務時間を調整する
  • 12月以降は特に注意(年末に向けて収入が累積しやすい)
  • 確定申告が必要になるケースもある。不明点は学校のキャリアセンターや税務署に相談する

5. 交通費・諸手当はどうなる?

有給インターンシップでは給料だけでなく、交通費や各種手当が支給される場合があります。参加前に募集要項でしっかり確認しましょう。

  • 交通費:全額支給が多い。上限額が設定されている場合もある(例:月1万円まで)
  • 昼食代補助:社員食堂の利用・昼食補助券・ランチ代実費支給などの制度がある企業も
  • 書籍・学習費補助:業務に関連する書籍の購入費を会社が負担する制度がある場合も
  • リモートワーク手当:在宅勤務が多い企業ではWi-Fi代・通信費の一部を負担するケースも

6. 給料ありのインターンを探すポイント

有給インターンを効率よく探すためのポイントを紹介します。闇雲に探すのではなく、以下の方法を組み合わせることで自分に合った有給インターンを見つけやすくなります。

★ 有給インターンの見つけ方

  • ■ 長期インターン専門の求人サイト(ゼロワンインターン・Infraインターン・Renew・COMPUSなど)で「有給」「時給」フィルターをかけて検索する
  • ■ Wantedlyで「インターン」「長期インターン」と検索し、給与欄を確認する
  • ■ 応募前に募集要項の「給与・報酬」欄を必ず確認する。「交通費支給のみ」は実質無給
  • ■ 面接・説明会で給与条件を直接確認する(金額を聞いても失礼にはならない)
  • ■ 業務委託契約(フリーランス型)の場合は源泉徴収の有無も確認する

7. インターンシップで給料をもらう際のQ&A

Q. 無給インターンに参加するメリットはある?
A. あります。短期インターンはたとえ無給でも業界・企業のリアルを知る絶好の機会です。参加目的が「業界研究・企業研究・就活の情報収集」であれば、無給でも十分価値があります。ただしスキルアップ・実績づくりが目的であれば、有給の長期インターンを選んだ方が継続しやすく成果も出やすいです。

Q. 有給インターンは確定申告が必要?
A. 年間の給与収入が103万円を超えると、確定申告が必要になる場合があります。また複数の企業でインターンをしている場合(掛け持ち)は、年末調整が受けられないため確定申告が必要になるケースがあります。不安な場合は税務署や学校のキャリアセンターに相談しましょう。

Q. 給料交渉はできる?
A. 長期インターンにおいて、一定期間参加して実績を積んだ後に時給アップの交渉をすることは珍しくありません。ただし参加直後の交渉は印象を悪くするため、まず3か月程度は与えられた業務で結果を出してから相談するのが賢明です。

まとめ

◆ この記事のまとめ

  • ◎ 短期インターンは無給が多く、長期インターン(1か月以上)は有給が多い
  • ◎ 「指揮命令を受け・成果が企業に帰属する」場合は法的に給与支払い義務が発生する
  • ◎ 長期インターンの時給相場は1,000〜1,500円前後。エンジニア系はさらに高い場合も
  • ◎ アルバイトより長期インターンの方がガクチカ・面接のアピール力が高い
  • ◎ 有給インターンの収入はアルバイトと同じく103万・130万の壁に注意。保護者と事前に相談する
  • ◎ 給料より「何を得られるか」を優先して選ぶのが基本。同条件なら有給の方が継続しやすい
   
運営者情報

日本次世代企業普及機構 代表理事岩元 翔

東証1部上場企業の求人広告会社にて新卒・中途採用のコンサルティング業務を学び、その後ITベンチャー企業にて自社採用業務、教育業務に従事。2020年には一般財団法人日本次世代企業普及機構の代表理事に就任。これまでの経験、実績を活かし、経営者や従業員にとって道しるべとなる「ホワイト企業指標」を作り上げた。