
企業の求人情報や就活サイトで「えるぼし認定」マークを見かけたことはありますか?えるぼし認定は、女性が働きやすい職場環境を整えている企業の証明です。就活や転職で企業を選ぶ際の重要な参考指標になります。
本記事では、えるぼし認定の概要・1〜3つ星の基準・プラチナとの違い・有効期限・活用方法・他認定との比較・Q&A 13問を、認定機関の視点から徹底解説します。
日本次世代企業普及機構 代表理事
岩元 翔
求人票にえるぼしマークがある企業は、女性が長く活躍できる環境を整えていると国が認めた企業です。累計3,625社以上を審査してきた当機構の経験では、女性活躍の取り組みが充実している企業ほど、男性社員の働きやすさも高い傾向があります。星の数だけでなく、具体的な取り組み内容も確認した上で総合判断してください。
🔔 2026年7月、ホワイト企業認定の審査基準が改定されました
ホワイト財団が定義する「ホワイト企業」とは、家族や社会に応援される、次世代に残していきたい企業のこと。今回の改定では、この定義により忠実に沿った基準へと強化されました。「ビジネスモデル/生産性」は「未来を創るビジネスモデル」へ、「ダイバーシティ&インクルージョン」は「多様な価値観の尊重」へと名称変更され、各設問の内容もより詳細化されています。
📋 この記事でわかること
目次
えるぼし認定は、厚生労働省が運営する、女性の活躍を推進する取り組みを実施している企業を認定する制度です。2016年4月施行の「女性活躍推進法」に基づいて創設されました。
正社員比率・育児休業取得率・管理職における女性比率など、複数の基準を満たした企業が認定を受けられます。認定企業は「えるぼし」マークを採用広告や求人票に使用でき、働きやすい職場環境を整えた企業の目印として機能しています。
💡 「えるぼし」の名前の由来:「L」(Ladies、Labour、Lead等)に「星(★)」の意匠が組み合わされたもの。女性が輝いて働けることを願って名付けられました。
えるぼし認定は取り組みの水準によって1〜3つ星の3段階に分かれています。星の数が多いほど、女性活躍推進への取り組みが充実していることを示します。
⭐ えるぼし認定の3段階
★ 一つ星(基本)
労働局長が認めた計画に基づき、一定期間、女性活躍のための計画策定と実施を行っている企業
★★ 二つ星(中級)
一つ星の要件に加え、女性の就業状況の改善・男女の就業機会の均等化に向けた取り組みを実施している企業
★★★ 三つ星(上級)
二つ星の要件に加え、女性管理職の比率向上・就業時間の削減など、具体的な実績を上げている企業
💡 ポイント:求人票でえるぼしマークを見つけたら、星の数も確認しましょう。三つ星企業は女性管理職の登用実績など、より具体的な成果を出している企業です。星の少ない企業も「これから取り組みを強化している企業」と前向きに捉えることもできます。
三つ星をさらに上回る取り組みを継続的に行っている企業には、「プラチナえるぼし認定」が与えられます。これは2020年6月に新設された最高位の認定です。
🏆 プラチナえるぼしの特徴
特徴①:国内外で高評価
男女共同参画の取り組みが国内外で高く評価されている
特徴②:全社横断的な取り組み
全部署・全職種で持続的に取り組みが実施され、業績向上にも貢献している
特徴③:業界全体への貢献
自社の取り組みを他社・業界に積極的に発信し、業界全体の推進に貢献している
特徴④:継続要件
えるぼし認定を一定期間継続して取得していることが条件
プラチナえるぼし認定企業は、女性活躍推進において業界のトップクラスに位置する企業といえます。長期的なキャリアを築きたい女性にとって、特に注目したい認定です。
⏰ 有効期限・更新の仕組み
有効期限
認定取得から通常5年間
更新条件
期間中の取り組み実績の報告と、引き続き女性活躍環境を整えるための計画提出が必要
更新後
再審査を経て継続認定となる
💡 ポイント:えるぼし認定マークが求人に記載されていても、認定が最新のものかどうか確認することが大切です。厚生労働省の公式サイト「女性の活躍推進企業データベース」で最新の認定企業一覧を検索できます。
企業選びの軸にする
育児・介護と仕事の両立、長期的なキャリア形成を重視するなら、えるぼし認定企業を優先的に調べる
星の数・取り組み内容を比較する
同じ業界の複数企業を比較する際に、えるぼしの星の数や認定取得時期を比較する
面接・逆質問で活用する
「えるぼし認定取得に向けた取り組み」「女性管理職の比率」など具体的な質問
口コミと合わせて確認する
認定はあくまで客観的な基準による評価。OB・OG訪問や口コミサイトと組み合わせるとより実態を把握できる
💬 逆質問例①
「貴社がえるぼし認定三つ星を取得されているとのことで、女性管理職の比率はどの程度でしょうか?また、女性管理職を増やすための取り組みについて教えてください」
💬 逆質問例②
「育児休業の復職率や復職後のキャリア事例について教えていただけますか?また、男性育休の取得率も併せてお聞きしたいです」
📊 関連する第三者認定制度
🟢 くるみん認定
子育てサポートに積極的な企業を厚生労働省が認定。育児と仕事の両立環境を重視する方に
🟢 健康経営優良法人
従業員の健康管理に積極的に取り組む企業を経産省が認定
🟢 なでしこ銘柄
女性活躍推進に優れた上場企業を経産省が選定。投資家視点も含む
🏆 ホワイト企業認定
70設問で企業を総合評価する民間認定制度
⚠ えるぼし認定の限界・注意点
注意1:女性活躍1領域のみの評価。給与・労働時間全般の評価ではない
注意2:制度はあっても運用実態(取得しやすい雰囲気)は別問題
注意3:女性活躍推進法は従業員101人以上が対象。中小企業には適用されない
注意4:男性社員へのメリットは間接的
注意5:認定だけで判断せず、口コミ・面接で実態を確認
Q1. えるぼし認定とは何ですか?
厚生労働省が運営する女性活躍推進の認定制度。女性活躍推進法に基づき、女性の採用・継続就業・労働時間・管理職比率などを評価し、優良企業に認定が与えられます。
Q2. 1〜3つ星はどう違う?
取り組みの水準による段階。三つ星は女性管理職比率向上などの具体的な実績を上げている企業、二つ星は就業状況改善の取り組み実施、一つ星は計画策定と実施です。
Q3. プラチナえるぼしとは?
2020年6月新設の最高位認定。三つ星をさらに上回る取り組みを継続的に行い、業界全体に発信している企業のみ取得できます。
Q4. えるぼし認定の有効期限は?
通常5年間。期間中の取り組み実績報告と、引き続き女性活躍環境を整える計画提出が更新条件です。
Q5. 男性ですが、えるぼし認定企業を選ぶメリットは?
あります。女性活躍を推進する企業は、男性も含めた働き方改革に積極的な傾向があります。育休取得・残業削減など男性も恩恵を受けます。
Q6. くるみんとの違いは?
えるぼし=女性活躍推進(管理職比率等)、くるみん=子育て支援(育児休業等)に特化。両方取得している企業は、女性が長く活躍しやすい職場である可能性が高いです。
Q7. 中小企業もえるぼし認定取得できる?
女性活躍推進法は従業員101人以上の企業が義務対象(2022年4月から)。100人以下は努力義務のため、中小企業は取得が少ない傾向があります。
Q8. 認定企業はどこで検索できる?
厚生労働省「女性の活躍推進企業データベース」で業界・地域・認定種別から検索可能です。
Q9. 求人票にあるえるぼしマークは最新?
必ずしも最新とは限りません。認定年や有効期限を企業に確認するか、厚労省データベースで最新状態をチェックしましょう。
Q10. プラチナえるぼし企業はどれくらい?
2020年6月の制度開始から数年で着実に増加しているものの、取得難度が高く希少です。最新数は厚労省サイトでご確認ください。
Q11. えるぼし認定取得のメリット(企業側)は?
企業側のメリットは①公共調達での加点 ②女性人材の採用力UP ③ブランドイメージ向上 ④日本政策金融公庫の優遇融資等。求職者にとっては「企業の本気度の証」と捉えられます。
Q12. えるぼし認定がない企業は女性活躍が遅れている?
そうとは限りません。100人以下の中小企業は努力義務のため取得しないケースもあります。認定の有無だけで判断せず、口コミ・面接で実態を確認しましょう。
Q13. ホワイト企業認定との違いは?
えるぼし=女性活躍に特化(国の認定)、ホワイト企業認定=7領域を総合評価(民間認定)。両方取得している企業は、女性活躍だけでなく総合的な働きやすさも高い傾向があります。
📌 この記事のまとめ
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