就活で提出する履歴書の学歴欄は、書き方のルールがいくつかあります。適切な書き方をしていないと、マイナスの印象を持たれたり学歴詐称を疑われたりする可能性があるため、不安な方も多いのではないでしょうか。
特に、編入学・3年次編入・留年・休学・留学などがある場合は入学年・卒業年がイレギュラーになりやすく、どこまで書くべきか迷いやすいポイントです。今回は新卒の履歴書における学歴欄の書き方について、パターン別の具体例を交えて解説します。
キャリアアドバイザーコメント
日本次世代企業普及機構 代表理事 岩元 翔
履歴書の学歴欄で最も多いミスは「卒業年の誤り」と「省略語の使用」です。留年・編入・中退いずれも正式名称で正確な年月を記載することが最優先です。面接で聞かれた時に簡潔に説明できる準備をしておけば、学歴欄に記入するより大切なのは事実を正確に書くことです。
◆ この記事でわかること
- 履歴書の学歴欄の基本的な書き方(5つのルール)
- 卒業年度の早見表
- 浪人・留年・留学・休学・編入・中退のパターン別書き方
- 学歴欄を書くときの注意点
- よくある質問(留年・編入学)
履歴書の学歴欄の書き方

履歴書の学歴欄は、これまでの経歴や学んできたことを示す重要なものです。採用担当者が応募者に接触する最初の資料のひとつでもあるため、ルールにしたがって正確に書く必要があります。
① 年月は和暦・西暦のどちらかに統一する
年月は、応募先の企業から指定がない限り和暦と西暦のどちらで書いても問題ありませんが、履歴書および応募書類全体で統一する必要があります。
! 注意:和暦・西暦が混在すると時系列がわかりにくいだけでなく、採用担当者に「細かい配慮ができない人物」というマイナスの印象を与えます。和暦の場合でも数字は漢数字ではなく算用数字を使用します。
② 学歴は中学校卒業から記載する
学歴は、最初の行の中央に「学歴」と記入し、次の行から記入を始めます。新卒の履歴書では中学校卒業から古い順に記入し、高校以降は入学と卒業の両方を記入してください。

- 学校名は省略せず正式名称を使用(中学→中学校、高校→高等学校)
- 公立の場合は「〇〇県立」、私立の場合は「私立」を学校名の前につける
- 高校でも学科・コースが設置されている場合はすべて記入
- 大学は学部・学科まで、大学院は修士課程・博士課程まで記入
③ 卒業見込みを記載する
新卒の就活では在学中に履歴書を提出するため、現在通っている学校はまだ卒業していません。そのため学校名の後ろに「卒業見込み」と記入します。大学院や専修学校の場合は「修了見込み」となります。
★ 「在学中」や「卒業予定」は新卒就活の履歴書では使用しません。卒業までの単位が取得できており入社年の3月に卒業できる状態を意味する「見込み」を使用します。
④ 職歴は「なし」と記載する
学歴を書き終えたら、一行あけて中央に「職歴」と記入し、次の行から内容を記入するのがルールです。新卒で正社員・契約社員としての就労経験がない場合は「なし」と記入します。
⑤ 最後に右詰めで「以上」と記載する
学歴と職歴をすべて書き終えたら、右端に「以上」と記載します。これにより、この先に記載すべき内容がないことを採用担当者に伝えられます。
卒業年度の早見表

【パターン別】履歴書の学歴欄の書き方
浪人・留年をした場合
浪人や留年は、学歴に記入する必要はありません。入学・卒業年度がずれるため、誤りがないように正しく記載しましょう。虚偽を記載すると学歴詐称となります。
◆ 留年がある場合に多い不安と結論
- 履歴書に留年と書かないといけないのか → 学歴欄に明記する必要はない
- 卒業年がずれていると不利になるのか → 事実を正確に時系列で書くことが最優先
- 面接で理由を聞かれたらどう答えるべきか → 簡潔に説明できる準備をしておくと安心
留学した場合
在学中に1年以上海外の学校に正規留学・交換留学した場合には、その事実が明確になるように、期間と国名・学校名・学部を併記します。

! 注意:1年未満の留学や正規留学・交換留学以外の留学は海外研修の扱いであり、学歴には記入できません。アピールしたい場合は自己PR欄を利用してください。
休学した場合
大学を1年以上休学した場合は、留年と区別するために休学について記載し、理由を簡単に併記してください。


転校・転入・編入した場合
転校や転入・編入は省略語のため、「転入学」「編入学」と正式に記入します。

3年次編入の場合の履歴書の書き方
3年次編入の場合も、基本は「編入学」として記載し、入学・卒業の時系列が伝わるように書きます。
- 編入前の学校は卒業か中途退学かを事実で記載する
- 編入先は「編入学」とし、学部・学科まで正式名称で書く
- スペースがある場合は、3年次編入であることがわかるよう補足しても良い
中退した場合
退学や中退は省略語のため、「中途退学」と正式な記載を使用し、記入の横や下の欄に簡単に理由を併記します。

! 注意:学校への在籍が短期間であっても、中退したことを省略すると学歴詐称となります。正確な年月とともに漏れなく記載しましょう。
学歴欄を書くときに注意すべきポイント
誤字脱字に気を付ける
履歴書の記載内容に誤字や脱字があると、「詰めが甘い」「細かい部分に注意を払えない」などとマイナスに捉えられる可能性があります。履歴書を一通り書き終えたら誤字脱字がないかを必ずチェックしてください。
卒業年に間違いがないよう確認する
卒業年を1年間違えた場合、就職浪人をしたか募集対象外の学年と判断される可能性があります。卒業年・入学年は早見表などを使って確認し、細心の注意を払って記入してください。
よくある質問|履歴書の学歴(留年・編入学)
Q. 履歴書に留年と書く必要はありますか?
学歴欄に留年と明記する必要はありません。入学年・卒業年を正しく書けば学歴は成立します。聞かれた場合に簡潔に説明できる準備をしておくと安心です。
Q. 編入学は履歴書でどう書きますか?
編入は省略せず「編入学」と書き、編入前の学校の卒業または中途退学など事実を時系列で記載します。3年次編入でも考え方は同じです。
Q. 履歴書の学歴はどこから書きますか?
新卒の場合は中学校卒業からが基本です。高校以降は入学と卒業をセットで書き、学校名は正式名称にします。
まとめ

◆ この記事のまとめ
- 年月は和暦・西暦を書類全体で統一。学歴は中学校卒業から正式名称で記載
- 在学中は「卒業見込み」。職歴がなければ「なし」と記入し最後に「以上」
- 留年・浪人は学歴に明記不要。入学・卒業年は正確に記載する
- 編入は「編入学」、退学は「中途退学」と正式名称で記入。省略は学歴詐称になる
- 誤字脱字・卒業年の間違いは選考に影響することがあるため必ずチェック