就活生|ここだけは押さえるべき、面接での質問内容とは!?

2022.09.30
#企業分析#就活基礎知識#自己分析#面接対策

① なぜ就職活動で質問されるのか

面接でよくある、自己PRや志望動機に関する質問。
そもそも就職活動の面接で質問されるのはなぜでしょうか。

 

実は、質問される理由には、大きく次の2つがあります。
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1、エントリーシートと人物像の、整合性が取れているかの確認するため
2、エントリーシートの記載内容を掘り下げ、面接に来てくれた方をより詳しく知るため
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1、エントリーシートと人物像の、整合性が取れているかの確認するため

面接では、エントリーシートや履歴書に記載のある内容を質問されることもありますが、これは面接官がエントリーシートや履歴書を確認していないというわけではありません。

 

実は、エントリーシートや履歴書の内容と同じ質問をするのは、書類上の情報と就活生本人が話すことに相違がないかを確認するためです。

 

自分の軸をしっかり持って就活をしている人は、エントリーシートや履歴書にある内容と、自分が話す内容とで整合性が取れているはずです。
(もちろん一言一句、同じである必要はありません。)

 

反対に、エントリーシートや履歴書にある内容と大きく異なる内容を答えると、一貫性がない人と判断されてしまう可能性があるため、注意してください。

 

エントリーシートや履歴書と全く同じ内容を言う必要はありませんが、どのようなことを書いたかを振り返れるようにするためにも、エントリーシートや履歴書を提出する前には、コピーや写真を撮るなど、控えをとっておくことをおすすめします。

2、エントリーシートの記載内容を掘り下げ、面接に来てくれた方をより詳しく知るため

エントリーシートや履歴書について、「あくまでも書類選考の材料」と位置付けている企業では、各書類に記載できる文章のボリュームが少ない場合も多くあります。

 

この場合、企業はエントリーシートや履歴書に書かれている内容をもっと深く掘り下げるため、エントリーシートや履歴書の内容と同じような質問をすることがあります。

 

エントリーシートや履歴書に書かれた内容を踏まえて面接で質問することで、志望者の人物像をより詳しく知りたいという意図があります。

 

面接の直前には、エントリーシートや履歴書に書いたことをふり返り、そこから考えられる質問を想定しておくとよいでしょう。

 

自己分析や業界研究をしたときのノートやメモを振り返り、改めて自分の考えを整理しておきましょう。

② よく聞かれる質問/回答例

当然ですが、面接で聞かれる質問は、決まっておらず企業によってバラバラです。

しかし多くの企業で、共通して聞かれる質問もあります。
今回はどの企業でもよく聞かれる、6つの質問をご紹介します。

 

「自己紹介をしてください」
「自己PRをしてください」
「志望動機を教えてください」
「学生時代に最も頑張ったことは何ですか?」
「部活動やサークル・アルバイトは何かしていましたか?」
「ほかの企業の選考状況・就活の軸を教えてください」

質問される理由と答え方を解説していきます。

 

「自己紹介をしてください」

■面接で自己紹介について質問する目的

以下の2つの目的があります。

 

・面接を始めるのに適切な挨拶ができるか
・コミュニケーションをとるためのきっかけとなる話題を得ること

 

自己紹介で自分の強みやスキルなどをアピールする人も多くいますが、これらの内容は「自己紹介」ではなく「自己PR」。

つまり、面接官が求める答えと違う回答をしているおそれがあるので注意しましょう。

 

■自己紹介の仕方

就活の面接での自己紹介は、以下の順番で行うのが一般的です。

 

(1)大学名や学部名・学科名+氏名
(2)大学で学んできたこと、もしくは大学での学業以外に活動してきたこと
(3)面接を受けている企業やその業界について魅力に感じていること
(4)最後に「本日はよろしくお願いいたします。」と挨拶で締めくくる

 

自己紹介は、一般的に1分程度で行います。面接の時間や企業の面接の方針によって異なりますが、あまり長くならず簡潔にまとめて話すように心がけましょう。

 

■コツ「面接中に自分が深く掘り下げてほしいことを盛り込む」とより良い

大学で学んできたことや大学での学業以外に活動してきたこと、面接を受けている企業やその業界について魅力に感じていることを話す際には、面接中に質問して深く掘り下げてもらいたいこと、すなわち自分がPRしたいことに触れましょう。

そうすると、面接官はその話題に触れやすくなるので、自分のPRへと流れを自然に持っていくことができます。

 

「自己PRをしてください」

■自己PRを面接で質問する目的
就活で自己PRを質問には、以下の3つの目的があります。

 

・志望者の性格や考え方を理解する
・志望者の能力やスキルがその企業の仕事に適しているかどうか判断する
・志望者の志望動機や仕事に対する熱意を確認する

 

■自己PRのアピールポイントは1つに絞る
能力やスキルは多いに越したことはありませんが、面接での自己PRはアピールポイントを1つに絞りましょう。

 

いくつもアピールポイントを挙げて結局何が言いたいのかわからない回答になってしまうより、1つでも本当に伝えたいアピールポイントが伝わる回答のほうが良い印象を与えます。

 

また、アピールポイントを絞る際には、その企業がどのような人物像を求めているのかをチェックしておきましょう。自分のアピールポイントの中で企業が求める人物像に近いものがあれば、そのアピールポイントを重点的にPRしていくとさらに良いでしょう。

 

「志望動機を教えてください」

■志望動機を聞く目的
志望動機とは、その企業に入社したいと思ったきっかけや、入社後にどのような仕事をして何を成し遂げたいのかを確認する目的で質問します。

 

■志望動機を話すコツ
基本的にはエントリーシートと同じ内容で構いませんが、自分の熱意をアピールするせっかくの機会ですので、エントリーシートに書いた内容からすこし踏み込んだ内容を加えて答えると良いでしょう。

 

具体的には以下の内容を盛り込むと良い志望動機になりやすいです。

 

・入社後に成し遂げたいこと
・入社したいと思ったきっかけ
・入社後にやりたい(挑戦したい)具体的な仕事
・ほかの業界や企業ではダメな理由

 

志望動機は面接の質問の中でも非常に重要度の高い質問となります。
また面接で、高確率で聞かれる質問のため、上記の内容をしっかりと考えて準備しておきましょう。

「学生時代に最も頑張ったことは何ですか?」

■最も注力したことを聞く目的
企業は、志望者がこれらの活動を通してどのような困難に打ち勝ってきてどのような成果を得たのかを知る目的で、学生時代に最も頑張ったことに関する質問をします。

 

■最も注力したことに対する答え方
最も頑張ったことについては以下の5点について、具体的なエピソードや客観的な数字をまじえて説明すると、わかりやすく伝えることができます。

 

(1)その活動に取り組んだ理由
(2)その活動の目標
(3)その活動をするにあたって直面した困難や挫折
(4)困難や挫折に打ち勝つために実行したこと
(5)取り組んだ結果、得た成果や経験について

 

学業やアルバイト、部活動にサークル、ボランティア活動など、学生時代に一生懸命頑張る経験はたくさんあると思います。しかし、複数の話題を出すと話の内容がわかりにくくなりますので、話題を1つに絞り、最もアピールしたい内容を話すようにしましょう。

 

「部活動やサークル・アルバイトは何かしていましたか?」

■学業以外の活動について聞く目的
学生の本分は学業です。しかし、部活動やサークル活動、アルバイト、ボランティア活動など、学業以外の活動を通して身についたことも多いはずです。そこで企業はその学業以外の活動を通して得たものがあるかどうかを確認するために、質問をしています。

 

■学業以外の活動についての答え方
学業以外の活動について質問されたときは、以下の5点を踏まえて答えます。

 

(1)その活動をしようと思った理由
(2)その活動をするうえで大変だったこと
(3)その活動で身についたこと・改善したこと
(4)その活動を通して学んだこと
(5)その活動で学んだことえを、将来どのように活かしていきたいか

 

エントリーシートで同じ質問に答えている場合には、エントリーシートに書いた活動のことを中心に答えるのが一般的です。

 

「ほかの企業の選考状況を教えてください」

■選考状況を聞く目的
質問の目的は主に2点です。

 

(1)就職活動の軸を知るため
(2)志望度を確認するため

 

選考状況を尋ねるもう1つの目的は、就活の軸を知ることです。

どのような業界や企業を受けているのかを確認することで、就活に「一貫した軸を持っているか」どうかがわかるのです。また最終面接に近づくと、入社の意思確認・志望度の確認のため質問をされる場合があります。

 

■選考状況の答え方
選考状況について答える際には、まず就活の軸を示してから、軸に沿った企業や業界の選考状況を正直に答えましょう。不採用となった会社については言及しなくてもよいですし、受けている会社を全て答える必要はありません。答えやすい会社を一例として挙げるのがよいですね。

 

選考終盤の最終面接などで入社の意思を確認された場合は、「入社したいです」と回答するのが良いでしょう。仮にその場の面接で感じた内容を踏まえ、「入社したい」という回答で面接後に、他の企業の選考状況や、振り返ってみて自分の思いが変わることももちろんあるかと思います。

 

「入社したいです」と回答したら、「絶対入社しないといけない」というわけではないので、面接時での回答に関して、こちらはあまり深く考え込み過ぎないようにしましょう。

③ 最後に(まとめ)

今回は、どの企業でもよく聞かれる質問内容をご紹介しました。

 

どの企業でも聞かれるということは、それだけ重要な質問であるということです。
業界研究や自己分析を早期からしっかりと行い、自分が学生時代で力を入れてきたことや、入社して挑戦したいことなど、きちんと整理しておくと、面接での質疑応答で困ることはないかと思います。

 

特に面接でよく聞かれる質問に関しては、面接の1週間前~直前までの間で、定期的に回答を確認しておくことをおすすめします。

 

シュミレーションするだけでも、本番の面接でのパフォーマンスが大きく変わるので、是非とも取り組んでもらえればと思います。

 

特に重要なのは全ての質問で、自分の提出したエントリーシートや履歴書と自分の回答に「一貫性」があるかということです。

 

一貫性を意識して質問の回答を想定しておき、納得のいく就職活動にしてもらえることを願っております!

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