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就活が近づくにつれ、様々な場面でOB・OG訪問という言葉を聞く機会が多くなるかと思います。
では、OB・OG訪問は何のために行うのでしょうか。
明確な目的が定まっていないまま実施しても、貴重な機会が活用できないまま終えてしまうので、
自分の中で納得したうえで始めていきましょう。
OB・OG訪問には、実際に働いている人のタイプや雰囲気を知ることができるというメリットがあります。就活では、職場全体の雰囲気や、実際の社員の方の働き方になどを知って業界・企業選びや選考対策をしていきたいですよね。
しかし、ホームページや、求人サイト上などの文章や写真による、一方通行の紹介内容では、伝わることに限界があるため、これらの情報のみで、実際の雰囲気を理解するのは難しいでしょう。
そのような時に、OB・OG訪問をすれば実際に働いている人から直接、職場全体の雰囲気や働いている方々の特徴、より具体的な仕事内容などを聞かせてもらうことができます。
OB・OGの方々の、当時の面接での雰囲気や、質問内容などを聞くことも可能なので、選考対策にも活用していくと良いかと思います。
OB・OG訪問ではその企業で働く人の生の声を聞けるため、インターネット上などでは手に入らない情報を得られます。
最近では、SNS、企業の口コミサイトなどを見れば就活に関する多くの情報を収集できますが、それら情報はサイトによって内容が統一されていなかったりすることも少なくありません。また、上記でもお伝えしたように企業のホームページや求人サイトで得られる情報にも限界があります。
しかしOB・OG訪問なら、気になっていることをその場で直接聞けるので、他にはない情報を得ることができます。
現在、働いている人しか知らない貴重な情報を得られることもあるため、就活での業界・企業選びや選考対策などに大いに役立つでしょう。
OB・OG訪問をすると選考時にプラスα要素となることがあります。
理由としては、OB・OGへ直接相談させてもらい、そのうえで、その企業を選んだ旨を伝えれば志望動機に説得力が増すからです。
例えば、「HPに記載されていた企業理念や社風に共感した」「仕事内容に興味を持った」などのシンプルな志望動機よりも、「御社の〇〇様にお時間を頂いて直接お話を伺い、〇〇の事業、社風、実際に働かれている社員の方々に強く惹かれ、一緒に働きたいと思ったからです」などの内容の方が、より具体的で志望度が強いことが伝わりますよね。
実際に見聞きした情報をもとに、自分がやりたい仕事内容や自分の長所をアピールできるので、その分説得力のある自己PRや志望動機ができるかと思います。
また、補足情報ですが企業によってはOB・OG訪問を通して早期から、優秀な学生に目星をつけるところもあります。
特にリクルーター制度を導入している企業では、OB・OG訪問から内定に直結するケースもあるので、実施しておいて損をすることは決してないでしょう。
OB・OG訪問の質問内容にふれていきます。ただ質問すれば良いというわけではありません。
質問内容の”質”が特に重要です。
自分の企業選びや、選考時に活用できるよう意識して質問の準備をしておきましょう。
今回はOB・OG訪問の際の、おすすめ質問集について記載していきたいと思います。
OBは面接で志望動機を語り、内定を勝ち取っています。
数ある会社の中からなぜその企業を選んだのかをしっかりと聞いて就活に役立たせましょう。 入社を決めた理由が明確であればあるほど、志望動機は評価されます。就活生にとってOB・OGが入社を決めた理由は、より明確な志望動機を構成する参考になるはずです。
大半の学生は就活期間を大変だと感じています。そんなさまざまな苦労を経験したOB・OGの話は就活生にとってプラスになります。 エピソードを引き出すことで、就活に挑む心構えとモチベーションの増加にも繋がるでしょう。壁を乗り越えるきっかけになるかもしれません。
さらに「OB・OGが就活でどのような行動をしていたか」を知ることにより、自分への振り返りと今後の参考にもなります。
企業は新卒には即戦力を求めていません。入社してからの成長を期待しています。
しかし、事前にスキルを持っていてマイナスになることは、まずありません。 そして、何よりそうしたスキルを事前に身につけておくことは自己PRで活かされます。なぜなら自己PRでは自分の強みが仕事にどう役立つかをアピールするものだからです。またスキルが面接時点で身についていなくても、努力をしている面をアピールすることもできます。
仕事のやりがいの質問を通して、職場環境や社風、企業カラー、働き方に関する情報が手に入ります。ホームページにある情報ではなく、生の声を聞くことで企業への志望度が高まり、具体的な志望動機も見えています。 さらに就活生が考えている「仕事のやりがい」との”ズレ”を把握することもできます。先輩社員になるかもしれないOGとOBが仕事でどういったやりがいを感じているかを知る機会はほとんどありません。
OB・OGがどういった価値観で仕事に取り組んでいるかを知っておきましょう。
OB・OGが入社後に仕事を経験してみて、どの辺が大変だったかなど、聞ける範囲で質問してみましょう。 社会に出て働く以上、楽な仕事というものは存在しません。OBやOGの経験した苦労を知り、自分にも起こり得る内容であると心得ておきたいですね。
企業のホームページや求人サイトでは、社内の雰囲気などを掴むことは難しく、OB・OGが組織の一員として感じている、生の言葉を聞けるのは非常に貴重です。 入社後に「部署間の壁が高く、意思の疎通が難しい」とか、「実は体育会系の完全な縦型社会だった」など、自分のイメージと異なる状況にあると分かれば、離職してしまう原因にもなります。OB・OG訪問では、差支えの無い範囲で踏み込んだ質問をしてみるとよいでしょう。そのためにも、自分がどのような風土を求めるか、どのような雰囲気が好ましいか等、事前に整理しておきましょう。
会社の方向性と就活生のビジョンに相違がある場合は、なかなか会社に愛着がわきません。
さらに面接では入社後の抱負を質問される場合があります。 質問に対する答えが「その●●(目的)は、弊社では叶いそうにないですが、よろしいですか?」と言われないように会社の方向性を必ず把握しておきましょう。将来の抱負、展望は自己PRや志望動機に盛り込む要素なので、会社とのズレがないようにするためにも会社の今後の方向性は、この機会に質問しておきましょう。
OB・OG訪問に関する重要点を最後に整理しておきましょう。
1つ目は『企業のホームページや求人サイトなどで調べればわかることは聞かないこと』です。
限られた時間内でのOB・OG訪問を有意義なものにするためにも、実際に働いている人にしかわからないことや、その人の意見や考えなどを中心に聞くように心がけましょう。
2つ目は『質問の優先順位を決めておくこと』です。
OB・OG訪問の時間内にすべての質問を聞くことは難しい可能性が高いです。
途中の話が盛り上がって、ほかに聞きたいことが出てきたり時間切れとなったりすることも出てくるでしょう。今回のOB・OG訪問では、自分は何を把握できるとよいのか。訪問の目的に立ち返り、会社・仕事・プライベート、どんな側面のどんな情報を得られるとよいのかを考えて、質問に優先順位をつけておくとよいでしょう。
これから就活を行う皆さんが、こちらの記事を見て少しでも参考にして頂けたら幸いです。
納得のいく就活が進められるよう、応援しております。