「企業研究も自己分析もバッチリなのに、いざ面接になると上手く話せない…」「棒読みになってしまう」「抑揚がつけられない」——こんな経験がある就活生は多いはずです。面接は「何を話すか」と同じくらい、「どう話すか」が合否を左右します。
結論として、面接の話し方で差をつけるには「①PREP法で結論から話す②語尾まではっきり発音③抑揚をつけて棒読みを避ける④一人称は『わたし』『わたくし』⑤1〜2分にまとめる」の5つを意識し、加えて姿勢・視線・相槌など立ち振る舞いで印象を強化することが重要です。話し方は才能ではなく、練習で誰でも改善できるスキルです。
この記事では、面接での話し方のコツ6選・棒読み対策・抑揚のつけ方・PREP法の使い方・立ち振る舞い4つのポイント・Q&Aを、累計3,625社を審査してきた認定機関の視点から実践的に解説します。
私たちは累計3,625社以上を審査し、650社以上のホワイト企業を認定してきました。棒読みになる最大の原因は「一言一句丸暗記しようとすること」です。構成とキーワードだけを覚えて、あとは「今ここで話している」という意識を持つと自然な抑揚が生まれます。話し方は練習すれば必ず改善できます。録音して聞き返すことを面接対策の習慣にしましょう。ホワイト企業の採用担当者は「内容の良さ」よりも「自分の言葉で伝えられているか」を重視しています。
◆ この記事でわかること
- 面接で好印象を与える話し方6つのコツ
- 棒読みにならない具体的な方法
- 抑揚のつけ方5つのテクニック
- PREP法の具体的な使い方と例文
- 面接での立ち振る舞い4つのポイント
- 面接官が話し方から判断していること
- よくある質問Q&A
1. 面接での話し方のコツ6選

① 結論から伝える(PREP法を使う)
面接での話し方の基本は結論から伝えることです。採用担当者は多くの候補者と話すため、「結局何が言いたいのか」がすぐわかる話し方をする人に好印象を持ちます。
◆ 結論から話す構成(PREP法)
- Point(結論):「それは◯◯です」と端的に答える
- Reason(理由):「なぜなら△△だからです」と説明する
- Example(具体例):エピソードや数字を交えて説明する
- Point(結論):「だから私は◯◯だと思います」と締める
■ PREP法を使った回答例(長所を聞かれた場合)
P(結論):「私の長所は粘り強さです。」
R(理由):「なぜなら、目標に向かって努力を継続できる力があるからです。」
E(具体例):「大学のゼミでは、6ヶ月間毎日2時間ずつデータ分析を続け、当初は困難だったテーマで最終的に学内発表賞を受賞することができました。」
P(結論):「この粘り強さを活かし、御社でも成果が出るまで諦めず取り組みたいと考えております。」
★ポイント:PREP法を使うと、1分〜1分30秒で論理的な回答ができます。面接で聞かれるほぼすべての質問にこの型が応用できるため、まずPREP法を徹底して身につけましょう。
② 語尾まではっきり発音する
話すときは語尾まではっきり発音することが大切です。語尾が小さくなったりボソボソと話すと、面接官が聞き取れないだけでなく「自信がなさそう」という印象を与えてしまいます。
! やりがちなNG例:語尾が「〜だと思います…(消える)」「〜なんですけど…(消える)」のように尻すぼみになる話し方は、自信のなさに直結します。文末まで声量を保つことを意識しましょう。
③ 棒読みにならないよう抑揚をつける
棒読みになる主な原因は、事前に用意した回答を一言一句そのまま話そうとするからです。原稿を読んでいるような話し方では感情が伝わりにくく、熱意も伝わりません。
◆ 抑揚をつけるための5つのテクニック
- ① 「、(読点)」で区切る:文章を適度に区切り、句読点の部分で少し間を置く
- ② 強調する言葉を決める:伝えたいキーワードは声を大きく・ゆっくりと
- ③ 声の高さに変化をつける:文末は下げる、質問は上げる
- ④ 構成と要点だけを覚える:一言一句の丸暗記をしない
- ⑤ 会話のように話す:「今ここで話している」という意識を持つ
◆ 棒読みを防ぐ具体的な練習法
- ① 原稿ではなく「箇条書き」を用意:キーワードだけメモする
- ② 毎回少し違う言い回しで練習:「〜です」「〜でございます」など
- ③ スマホ録音で自分の話し方を確認:抑揚がついているか客観視
- ④ アナウンサーの話し方を真似る:ニュースの音読で練習
- ⑤ 感情を込めて話す意識:「嬉しかった」「悔しかった」が伝わるように
④ 一人称は「わたし」「わたくし」を使う
面接での一人称は「わたし」か「わたくし」が基本です。「僕」「自分」「俺」はビジネスシーンでは稚拙な印象を与えるため避けましょう。
★ 一人称の使い分け早見表
| 一人称 |
使用シーン |
印象 |
| わたし |
一般的な面接全般 |
標準・適切 |
| わたくし |
最終面接・役員面接 |
より丁寧・誠実 |
| 僕 |
NG |
稚拙・子供っぽい |
| 自分 |
NG(体育会系以外) |
ビジネスシーンでは不適切 |
| 俺 |
絶対NG |
問題外 |
⑤ 面接官の名前を意識的に呼ぶ
面接官から自己紹介があり名前がわかっている場合は、「◯◯様がおっしゃる通り〜」などと面接官の名前を意識的に呼ぶのも効果的です。名前を呼ぶことで心理的な距離が縮まり好感を持ってもらいやすくなります。
⑥ 話す長さを意識する(長すぎず・短すぎず)
面接での回答は1つの質問に対して1〜2分が目安です。長すぎると「要点をまとめられない人」という印象を与え、短すぎると「準備不足」と思われます。
◆ 回答時間の目安
- 一般的な質問(志望動機・自己PRなど):1〜2分
- Yes/Noで答えられる質問:まず結論を述べ、補足を30秒〜1分
- 目安:400〜500文字程度の内容を自然に話せる練習をしておく
2. 棒読みを克服する具体的な方法
面接で最も多い話し方の悩みが「棒読みになってしまう」というものです。棒読みになる原因は主に3つあります。
棒読みになる3つの原因
! 棒読みになる原因
- ① 原稿の丸暗記:一言一句思い出すことに集中し、感情が乗らない
- ② 過度な緊張:焦って機械的に話してしまう
- ③ 感情のない内容:自分で納得していない内容は棒読みになる
棒読み克服の3ステップ
★ 棒読み克服3ステップ
ステップ1:原稿を捨ててキーワードだけメモ
「志望理由→経営理念への共感→自分の強み→貢献したい」のようにキーワードだけを覚える。毎回の言い回しは自然に変わってOK。
ステップ2:感情を込めて話す練習
「嬉しかった」「悔しかった」「感動した」などの感情が乗る部分は、自分の気持ちを思い出して話す。
ステップ3:録音して客観的チェック
スマートフォンで自分の話し方を録音し、抑揚がついているか確認する。棒読みに聞こえる部分を意識的に修正する。
3. 面接での立ち振る舞い4つのポイント
① 背筋を伸ばして良い姿勢を保つ
背筋が伸びると胸が開き、声が出やすくなります。自信のある印象にもつながります。
! 姿勢のNG例:足を組む・猫背・椅子に深く座りすぎる・腕を組む——これらはすべて印象を悪くします。特に足を組む行為は無意識にやりがちなので注意しましょう。
② 適度に身振り手振り(ジェスチャー)を使う
話している内容に合わせて適度にジェスチャーを使うと話に説得力が生まれ、自然な抑揚もつきやすくなります。ただし常に手をモゾモゾ動かす・髪を触る・ペンをクルクル回すといった落ち着かない動作はNGです。
③ 面接官の目を見て話す
面接中は面接官と視線を合わせることを意識しましょう。伏し目がちだったり、目が泳いでいたりすると「自信がなさそう」という印象を与えてしまいます。
★ 目が合わせにくい場合のコツ:相手の目ではなく眉間〜鼻の付け根あたりを見ると自然なアイコンタクトに見えます。
④ 適度に相槌を打つ
面接官が話しているときは適度に相槌を打つことで「話に興味を持っている」という姿勢が伝わります。ただし過剰な相槌は逆効果です。「はい」などを自然なタイミングで一度入れる程度が適切です。
4. 面接官は話し方から何を判断しているのか
◆ 面接官が話し方から見ていること
- 論理的思考能力:結論→理由→具体例の順で話せているか
- コミュニケーション能力:相手を尊重した双方向のやり取りができているか
- 自信・誠実さ:声量・視線・姿勢から自信と誠実さが伝わるか
- 熱意・意欲:抑揚や感情から本気度が伝わるか
- 人柄・社風との相性:自然な会話から人柄が読み取れるか

5. よくある質問Q&A
Q1. 面接の話し方はどう練習すればいい?
①スマホで録音・録画②鏡の前で練習③家族や友人と模擬面接④大学のキャリアセンターで模擬面接の4つが効果的です。客観的なフィードバックを得ることが上達の近道です。
Q2. 面接で棒読みにならないコツは?
原稿を丸暗記しないことが最大のコツです。キーワードと構成だけを覚え、毎回少し違う言い回しで話す練習をしましょう。感情を込めて話す意識も大切です。
Q3. 抑揚がつけられません、どうすれば?
まずは強調したい言葉を決めることから始めましょう。「強み」「挑戦」「成長」などキーワードを少し大きく・ゆっくり言うだけで抑揚がつきます。アナウンサーの話し方を真似る練習も効果的です。
Q4. PREP法とは何ですか?
Point(結論)→Reason(理由)→Example(具体例)→Point(結論)の順で話すフレームワークです。面接の答え方として最も効果的な型で、論理的な印象を与えられます。面接のほぼすべての質問に応用可能です。
Q5. 話すスピードは速い方がいい?遅い方がいい?
自分が「少し遅いかな」と感じるくらいがちょうど良いスピードです。緊張すると無意識に早口になるため、意識的にゆっくり話すことを心がけましょう。
Q6. オンライン面接と対面面接で話し方に違いは?
オンライン面接は通信ラグがあるため、対面より少しゆっくり・大きめの声で話しましょう。また相手の反応を待つ余裕も必要です。カメラ目線を意識するとより印象的です。
Q7. 話し方に自信がありません、改善できますか?
話し方は練習で必ず改善できるスキルです。毎日10分の発声練習と、録音での客観的チェックを続けるだけで、2〜3週間で変化を実感できます。才能ではなく努力の問題です。
まとめ
◆ 面接での話し方・立ち振る舞い10のコツ
- ① 結論から伝える(PREP法を活用)
- ② 語尾まではっきり発音する
- ③ 抑揚をつけて棒読みにならないようにする
- ④ 一人称は「わたし」「わたくし」を使う
- ⑤ 面接官の名前を意識的に呼ぶ
- ⑥ 話す長さは1〜2分を目安にする
- ⑦ 背筋を伸ばして良い姿勢を保つ
- ⑧ 適度に身振り手振りを使う
- ⑨ 面接官の目を見て話す
- ⑩ 適度に相槌を打つ
話し方は才能ではなく、練習で誰でも改善できるスキルです。この記事で紹介した10のコツを意識しながら、毎日の練習を積み重ねることで、面接での話し方は必ず上達します。