
面接の案内を受けたとき、または面接が終わったあとに、メールで返信・お礼をするのは就活で一般的なマナーです。特に「楽しみにしております」は使い方を間違えやすいフレーズです。
結論として、「楽しみにしております」は面接前の返信時に使うフレーズで、面接後のお礼メールで使うと時制が合わず不自然になります。場面に応じた使い分けが大切です。
累計3,625社以上を審査し650社以上を認定してきた当機構の視点で、面接案内への返信・「楽しみにしております」の正しい使い方・面接後のお礼メール7ステップを例文つきで解説します。
日本次世代企業普及機構 代表理事
岩元 翔
累計3,625社以上を審査し、650社以上を認定してきた中で実感するのは、面接前後のメールは採用担当者があなたの「社会人としての基礎力」を測る場でもあるということです。返信の速さ・言葉遣い・内容の丁寧さが選考の印象に影響します。ホワイト企業ほど誠実なコミュニケーションを大切にしています。丁寧なメール対応を心がけましょう。
📋 この記事でわかること
目次
企業から面接日程の案内が届いたら、当日中または翌営業日の午前中に返信しましょう。「機会へのお礼」と「当日お会いすることへの楽しみ」を伝えると、志望度の高さが伝わります。
■ 面接案内への返信例文
件名:Re: 面接日程のご連絡(○○大学 ○○太郎)
○○株式会社 人事部 ○○様
大変お世話になっております。○○大学の○○太郎と申します。
この度は面接のご案内をいただき、誠にありがとうございます。
ご連絡いただいた日程にて、喜んで参加させていただきます。
○月○日(○)○時に御社へお伺いいたします。当日お会いできることを楽しみにしております。
何卒よろしくお願い申し上げます。
★ 「楽しみにしております」の正しい使い方
面接前の返信メールで使うフレーズです。「お会いできることを楽しみにしております」のように、面接への期待と志望度を自然に表現できます。面接後のお礼メールで使うと時制がおかしくなるため注意しましょう。
▼ 場面別・使うべきフレーズ
| 場面 | 適切なフレーズ |
|---|---|
| 面接案内への返信 | お会いできることを楽しみにしております |
| 面接後のお礼 | 志望意欲がさらに高まりました |
| 面接後のお礼 | 貴社で働くイメージが具体的になりました |
| 返信への返信 | お返事いただきありがとうございます |
「楽しみにしております」は、使う場面さえ間違えなければ、志望度の高さを自然に伝えられる便利なフレーズです。面接前の高揚感を素直に表現できる言葉として活用しましょう。
面接の案内に対しては、まず日程への承諾とお礼を明確に伝えましょう。そのうえで「楽しみにしております」と期待を添えると、前向きで意欲的な印象になります。
なお、面接の案内が電話で来た場合でも、後からお礼と確認のメールを送っておくと丁寧です。口頭でのやり取りは行き違いが起きやすいため、文面で日程を残しておくと安心です。
面接が終わったら、当日中(遅くても翌営業日の午前中)にお礼メールを送りましょう。次の7ステップで、マナーを守った丁寧なメールが書けます。
▶ お礼メール7ステップ
▼ 面接後お礼メール 7ステップの流れ
▼
① 確認・件名
日時/担当者/件名
② 挨拶・感謝・感想
お礼+具体的な感想
③ 結び・署名
返信不要+署名
当日中に送るのが理想。感想を一言入れて差別化
7ステップは順番どおりに書くだけで、自然と丁寧なお礼メールが完成します。特にステップ4の「感想」が、テンプレートとの差を生む最も重要な部分です。
ステップ1の確認を怠ると、宛先や担当者名を誤るリスクがあります。面接でもらった名刺や案内メールで、会社名・部署・担当者名の正確な表記を必ず確認してから書き始めましょう。
面接後のお礼メールの例文です。実際に話した内容を一言加えると、テンプレートと差別化できます。
■ 例文1(シンプル・基本形)
件名:本日の面接の御礼 ○○大学 ○○太郎
○○株式会社 人事部 ○○様
大変お世話になっております。本日、一次面接を受けさせていただきました○○大学の○○太郎と申します。
本日はお忙しい中、面接の機会をいただき誠にありがとうございました。
面接を通じて貴社の○○への取り組みをさらに理解でき、志望度が高まっております。
お忙しいことと存じますので、ご返信には及びません。何卒よろしくお願い申し上げます。
■ 例文2(面接の感想を盛り込む)
件名:一次面接実施の御礼 ○○大学 ○○太郎
(挨拶・名乗りのあと)
面接では○○様に○○についてお話しいただき、御社が大切にされていることをより深く理解できました。○○のお取り組みに対する社員の皆様の熱意を感じ、志望度がさらに高まりました。
末筆ながら、貴社のますますのご発展をお祈り申し上げます。ご返信には及びません。
例文をそのまま使うのではなく、「○○」の部分に面接で実際に印象に残った話を入れることが大切です。具体的な一言があるだけで、定型文との差が一目で伝わります。
感想入りの例文は、面接の段階が進むほど内容を深めるのがコツです。一次より二次、二次より最終と、面接で得た理解や共感を具体的に書くことで、志望度の高まりが自然に伝わります。
面接前と面接後では、使うべき表現が変わります。混同しないようにしましょう。
▶ 面接前 vs 面接後の表現
時制の間違いは、社会人でもやりがちなミスです。「楽しみにしております」は未来に向けた表現なので、すでに終わった面接のお礼に使うと違和感が生じる、と覚えておきましょう。
面接後に志望度を伝えたいときは、「働くイメージが具体的になった」「社員の方の姿勢に共感した」など、面接で得た気づきと結びつけると、説得力のある表現になります。
面接後のお礼メールで最も伝えたいのは「志望度の高まり」です。「楽しみにしております」のような未来形ではなく、「〜と理解できました」「〜への意欲が高まりました」という、面接を経たからこそ言える表現を選びましょう。
同じ意味でも、状況に応じて表現を変えると、より丁寧で気持ちのこもった印象になります。
▶ 面接前の期待を伝える言い換え
「楽しみにしております」だけだとカジュアルに感じる場合は、「貴重な機会をいただき」など感謝の言葉と組み合わせると、フォーマルさが増します。
言い換え表現を複数知っておくと、企業ごとに少しずつ変えられ、使い回し感を防げます。同じ就活生でも、丁寧な言葉選びができる人は印象に残りやすいものです。
面接前の返信メールにも、押さえるべき基本マナーがあります。
▶ 返信メールのマナー
特に日程の復唱は重要です。「○月○日○時に御社へお伺いいたします」と書くことで、双方の認識のズレを防ぎ、確認の手間も省けます。
返信メールは早さも誠意の表れです。案内が届いたらできるだけ早く、遅くとも翌営業日の午前までに返信することで、レスポンスの良い人という好印象を与えられます。
日程変更をお願いする場合も、まず案内へのお礼を述べてから相談するのがマナーです。いきなり変更を求めるのではなく、感謝と恐縮の気持ちを添えると角が立ちません。
面接前後のメールで次の失敗をすると、せっかくの印象を損ねます。
✕ やりがちなNG
「面接前は楽しみ・面接後は志望度の高まり」と覚え、当日中に・自分の言葉で送れば好印象です。
Q1. 「楽しみにしております」は面接後のお礼メールでも使える?
時制が合わないため不自然です。
このフレーズは面接案内への返信時(面接前)に使うのが適切です。面接後は「志望意欲がさらに高まりました」などが自然です。
Q2. 面接案内への返信はいつまでにすればいい?
当日中・遅くとも翌営業日の午前中です。
返信が遅いと「レスポンスが遅い人」という印象につながる可能性があります。早めの返信を心がけましょう。
Q3. 「返信不要」と書いたのに返信が来たら?
簡潔にお礼を返します。
「お返事いただきありがとうございます。引き続きよろしくお願い申し上げます」程度で十分です。
Q4. お礼メールはスマホから送ってもいい?
問題ありませんが見直しを。
誤字・改行のズレが起きやすいため、送信前に全文を見直しましょう。PCのほうが確認しやすくおすすめです。
Q5. 返信メールの件名はどうする?
「Re:」をそのまま残します。
案内メールへの返信は、件名の「Re:」を消さずに返信すると、担当者がどのメールへの返信か分かりやすくなります。
Q6. 日程変更をお願いしたい場合は?
お礼を述べた上で丁寧に相談します。
「ご案内ありがとうございます。誠に恐れ入りますが、○日は○○のため、別日程をご相談できますでしょうか」と理由を添えて伝えましょう。
Q7. 面接後のお礼メールは必須?
必須ではありませんが送ると差別化できます。
送る学生は2〜3割程度のため、丁寧なお礼メール一通が好印象につながります。当日中が理想です。
Q8. 複数日程を提示されたときの返信は?
希望日を明確に伝えます。
「ご提示いただいた中で、○月○日○時を希望いたします」と具体的に返信すると、やり取りがスムーズです。
Q9. 「承知しました」と「了解しました」どちらが正しい?
目上には「承知しました」です。
「了解しました」は同僚や目下に使う表現です。採用担当者には「承知いたしました」「かしこまりました」を使いましょう。
Q10. 面接後すぐ使える例文集はある?
例文8選の記事が便利です。
シンプル版から感想入りまで、すぐコピーして使える8パターンを面接後お礼メール例文8選の記事にまとめています。
📌 この記事のまとめ